紫陽花のやわらかい色合い
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まぁるくて、ほっとするね。

このお花には
『ネコのヒゲ』って名前が付いてた。
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ケアマネージャーさんとの
来月の打ち合わせを終えて
近くの公園でひと休みな午後。

ケアマネさんの言葉を
何度もなんども、思い出してた。

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「私ね、ぼけていくのって
神様からのプレゼントだな、
そんな風に感じるんです。

だってね、死の恐怖から
逃れられるんですよね。

年老いていくと
自分に残されてる時間が
少ない事はわかりますよね。

そんな時でも、ぼけてしまうと
それさえも、
理解できないみたいなので、
きっと、神様が怖くないように
うまくしてくれてるんだな、
そんな風に思うんです。

高齢者施設には
本当にいろんな方がおられます。

そんな中でも、女性で
頭がしっかりなさってると
見ていて気の毒になる事があります。

シワシワの手を見ては嘆き
顔のシワを見てはなき
弛んだ皮膚を見て悲しまれる。

比べるものではありませんが、
そんな方をみていると
神様からの計らいをもらった方は
そんな思いもしなくていい。

ある意味、幸せじゃないかな。
ご家族様には、本当に
申し訳ないと思いますが」

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そんな側面から
思いを持ってみたら
認知症が進むのも
神様がくれた、
最後を楽しむためのプレゼントだから
ありがたいね、と
受け取らなくっちゃね、

そんな事を思えたりもする。

ほんの短い時間だけど
心は少し軽くなりました。


ほんの少し、見方をかえる。

そしたら、
見える景色も変わってくるよね。