あれから一年―
アサミは18歳となり、キャバクラで働ける年齢になった
幹はバイトを辞め、就活中である
彼はアサミのアパートへ行って、彼女に相談をもちかけた
『アサミ、きいてくれるか?実はな、一緒にお店を開こうかと思ってるんだ。な~んて、冗談だけど』
『な~んだ、お兄ちゃんったら』
『お店開くの、お金いるじゃん。俺、そのためにバイトのお金を貯めてるんだ』
『え?そうなんだ。でも、夕子さんのためじゃなかったの?』
『もう別れたよ。彼女の方からね』
『あたしも18になったから、また始めようかな』
『そうだね。キャバ嬢やってた時は輝いてたよね』
『あの時は年齢がバレないようにするのに苦労したもの。もうそういうことがなくなったもの』
『よーし、俺が”一番の客”になってやる』
『えーっ!?でも、お兄ちゃん飲めないんでしょ?』
『飲めなくてもいいさ』
幹はアサミの服を脱がすと、ゴムマリみたいな大きなバストがのぞいた
(アサミは俺のものだ。誰にも渡したくない…)
彼は、アサミの胸をギュッとつかみ、感触を確かめていた
『お…お兄ちゃん…』
『なんて触り心地のいい胸だ…そんな妹を持った俺はなんて幸せ者だ…』
『あ…あ…もう…ダメ…あたし…あたしも幸せ…』
そして、アサミは興奮のおさまらない幹に満足いくまで”サービス”した
『お兄ちゃんも脱いで』
(えーっ、本気になってくれたんか!)
2人は”自分たちだけの時間”を楽しみながら、眠りについた
翌朝―
2人は抱き合いながら寝ていた
『俺たち、こんなことしてたっけ?』
『お兄ちゃん、おはよ』
『あ…昨夜は興奮しちゃった。あれ?』
(ベッドが濡れている…まさか…?)
幹は気にしないとはいえ、気になるのか…
アサミの下半身をまじまじと見る
すると、下着がぐっしょりしていた
(やばい…まさか…)
『ちょっと着替えてくる。キャバ嬢募集してる店があるの。そこで面接あるからね』
『そうなんだ。頑張れよ。それにひきかえ、俺と言えばなかなか仕事見つからなくてさ、ニートにはなりたくないよ』
アサミは着替えると、その店に電話して、面接の時間を教えてもらった
(いつみてもセクシーだ。あいつを”女”としか見れない。もしあいつに何かあったら、俺はそいつを許せない…)
『面接は明日16時だって』
『使ってくれるといいね』
(お兄ちゃん、なんか変だな…家にずっと帰らずに、あたしのアパートに居るんだもの)
『ゴメン、もう帰る。面接頑張ってな』
『ありがとう。お兄ちゃんも仕事先決まればいいね』
(しかし、ベッドのシミが気になるが…何でもなければいいのだが…)
そして、数日後―
アサミは”マーブル”で”エリー”の名で再びキャバ嬢になった
(やっぱりあたしは、キャバ嬢として生きていくしかないんだ)
就活中の幹もやっと就職先が決まり、
お互い自分たちの道を歩んでいくことになった
”お兄ちゃん、よかったね♪
またキャバで働くことになっちゃったv(^-^)v
いつでもいいから、お店に来てね♪”
”よかったな。
今度はカリスマキャバ嬢目指せよ。
一度店に行くよ
俺も、仕事先決まったし、初体験だけど、頑張るわ”
”マーブル”では―
『今日から、ここで働くことになりました”エリー”です。皆さんよろしくお願いします』
(”エリー”って、聞いたことあるな…)
『エリーちゃん、ひょっとして、未成年でキャバ嬢していた娘?』
『もう年齢はごまかしてないから大丈夫です』
すると、一人のイケメン客が入ってきた
『いらっしゃい~♪どの娘にしますか~』
『あの、胸が大きく開いたドレスを着たグラマーな娘』
『エリーちゃんね。エリーちゃん、指名が来たよ』
(しょっぱなから嬉しい♪イケメンであたしの好みかも)
そして、”蘭。”の常連だった中年客もやってきた
『エリーちゃん、久しぶり~♪また会えてよかったよ』
幹もし将来の”夢”を叶えるため、
心を入れ替えて一生懸命働きだした
『よーし!!新しい彼女、作るぞ!!』
(おわり)