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私と彼…




振り返れば

一緒になれるチャンスはあったのに

その機を何度も逃したと思う



私がモタモタしたせいで

というか、色々考えすぎるせいで



婚活をしないでほしいという

本心を言えなかったせいで




けど…

何度かあったそれぞれのタイミングは

それをしなかったことでの

良かったことは必ずあったと思える




1回目のタイミングは

まだ奥様が健在の頃




彼に、先に進む(一緒になる)かを

何となく仄めかされた時

私のタイミングではなかったのもあって

それとなくはぐらかす形にしてしまった




その後しばらくして奥様が病気になり

思いの外、早くに亡くなってしまった…

それをきちんと彼が見送れたことは

良かったのだとも思っている




もしあの時に、お互い離婚して

彼も私も、一緒になる道を選んでたら…

それは…なんか…




だって、長年連れ添った妻が

別れて病気になってるのを見たら

彼は後悔したかも知れない




それに私も

子どものことを考えず

自分優先で彼と一緒になっていたら

子どもの人生も変わってしまってたかも知れない




その後だって

奥様が亡くなったからって

すぐに離婚して一緒にっていうのも

なんか違うのでは?とかも思った




奥様の三回忌も終えないうちにとかは

やはり、ちょっとなぁ とか

何か、そんな風にも思っていた




その三回忌過ぎた頃と言えば

娘の受験とかとまた重なる

私は娘のことに集中したく

動くことはできなかったんだ




キチンと(出来てたかは分からないけど)

娘と一緒に受験を乗り越えたことは

やはり良かったのだと思う




でも並行して彼は、1人の人生の虚しさを感じて

婚活という道を進もうとした




彼はしきりに

旦那にも誰がいるんじゃないの?と

旦那がわたしに全く求めないことで

良くそう言ってた




その時も私は

旦那の浮気の予兆を感じず

というか、探れてなかったからもあるけど

ただ単に私のエゴでの離婚となるため

旦那に対して、申し訳なく思ってたんだ




それに、母の不貞で離婚するなど

子ども達の心に

深く影を落とすことになることは

本望でなかったので



離婚理由がそれになるとすれば

彼と一緒になることは難しいと思った



だから、彼の幸せを願う気持ちから

婚活を容認するほかなかった…



でもいざ、婚活となったら、

モヤモヤが募る



自分1人なら、サッサと別れ

とっくに彼と一緒になってるけど

歳を取ると、周りの環境や付随するものが増え

身軽じゃなくなる



一方の彼は1人での身軽さと裏腹に

寂しさと虚しさを手に入れたが為

私を待つことなど

気持ちの余裕が無くなったんだろう




2回目のタイミングはこの辺り



ちゃんと「婚活はしないで」とか言ってたら

もう少し待ってもらってたら

一緒になれたかも知れない



わたしは

二人の関係が少しづつ進むために、

娘が大学入学したら…

とこれからを期待をしていたんだ



春になったら

もっと彼のところに行けて

彼の家のことなど時々して

気持ちも違ったかも知れない




もし、私があの時

本気で一緒になる道を模索したら

彼も受け入れ頑張ったかも知れない



婚活しないでと彼に言えてたら…




タイミングで分岐してゆく




ただお相手さんと同居してから

(お相手さんがそういう運気を、同居とともに

持って来たのかも知れないけど)

なんか会社の方は

色々うまく回っていない気がする




それでも、彼女が手伝ってくれて

何ならPC得意で助かってる訳で

そうやって彼は

この同居に意味を持たせたと思う




他の人じゃなく

彼女がたまたまフリーだったこと

近くに彼女の実母や、娘の住まいがあったこと

そういう色々が

偶然とは言え必然のようで…



それはきっと

彼とお相手さんには良かったこと



タイミングがもたらした良い点

なのかも知れないよね




たらればを言えば

奥様が健在の時にもし離婚していたら、

奥様は病気にならなかったかも知れない




けど、もし

亡くなることまでは同じであったなら…




この七回忌の家族の集まりのような

写真を見合って、〇〇に似てるーなどの

和気あいあいとした話題が出来なかったかも知れない




だから、今のことが全て悪くはなく

良い面も持ち合わせてるのだと思う

隠と陽のように



タイミングで選んだ方に分岐していく

選んだのは、自分



全ては自分なんだ



だから、今の結果は、

私が選んだということ



それでも、彼を放せないのは

執着なのだろうか



どうしても彼がいない先が

想像できなく

再会してからずっと

彼とは離れる気がしていない




離れるのは、

死が二人を分つ時




そう思えるから

最期に側に入れない現在の状況を思うと

それ受け入れることが難しいんだと感じる




こんな気持ちをとどまらせても

良くないのは分かってるし

自分の人生を自分で作らなきゃって

そう思うけど…



やっぱり

お相手さんのことが気になって…




私が側に居れないのなら

せめて、その傍にいる人は

彼を大事にしてくれる人であって欲しくて




でも、時々聞く彼からの残念な様子に

心を澱ませてしまう




本気で前いた場所に帰りたいと思ってるなら

それに向けて、どんどん準備してもらって

彼を私に返してくれたら良いと

ついつい思ってしまうんだよね




お相手さんがつい口にしたこと

それでも、それは本心のひとつ

現状が変わらず

幸福感を得られないなら

その思いはどんどん膨らむこともある




私はどうせ、離れられないのなら

今を緩く生きて

彼をゆるーく想い

お相手さんのことも気になっても

彼には伝えずに

ふわっとしてたら良いのかなぁ



ほんとに、サクッと忘れられる相手だったら

どんなに良かったか…



どうして普通に

サクッと忘れるとか無理なんだろ…

彼と私は

一体何なんだろう…




こんな愛してしまったのは

何故なのか…

彼もそうなのか…

それとも、私だけなのかな




こうやって、つぶやく場所があって救われてる

私を立て直すためには

此処があることがありがたい




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