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実は、この何日か、

亡くなった奥様に

心の中で何度も謝ってる。




彼の奥様はきっと

旦那の相手は、私ではなく、

今のお相手と過ごしてもらいたいのだろう。




私たち2人がすれ違い、

うまくいかなかったこと



それはきっと

奥様が私を許さないから。



昔と今、2度も

わたしと付き合っているのだから

妻としては絶対、許すはずはない。



彼はきっとこの不倫関係を

奥さんにバレないよう

たぶん結構完璧にしてたと思うけど…



私は旦那のことを

蓋をしてみないようにしてきたから

その気配も感じないようになってた。



けど、彼の奥様はどうだったのだろう。

もしかしたら少しは怪しんでいたかな。



けど、お空の人になった今

全てを見通せて

自分を裏切ってた事実を知ってるよね。



わたしは仏前では

謝らなかった。



今まで彼を支えてきました

と心の中で呟き

彼を見守ってあげてください

とお願いしただけだ。



仏壇に手を合わせた時

お線香を刺すとき、器を倒して灰がこぼれたのは

あなただけは許さないとの

サインだったのかも知れない。



洗い物してる時、シンクの中で

手がほんのちょっと触れたワイングラス

その瞬間カタンと倒れ割れたのも

奥様のサインかも知れない。



対(かどうか分からないけど)のワイングラス

片方、割ってしまったこと

私自身が壊してしまった

私たちの関係のよう。



けど、仏壇に手を合わせた時のお願い

「彼を見守ってください」

きっとこれだけは

聞いてくれてるように思う。



もし奥様が仕方なく彼の気持ちを汲んで
彼がそんなに愛してるなら
私とでも仕方ないと思ったとしても、
彼が1人で辛い時に
私がまだ彼のところへ行けなかったから
やっぱりあなたでは失格と
烙印押したのかも知れないね。


そして彼がお相手と生活を始めてから
正確には2人で温泉に行ってから
わたしがこの前
気持ちを伝えるために会った
その日までの間
幾度もハプニングがあって
会うことは叶わなかった。


見えない何か…
彼の奥様が、会うなとしてたのかも知れない。


彼の幸せを思うなら
そっとしてあげてと。


私たちは神様のいたずらに
翻弄されてきたけど
己の欲、我で進んで
結局は、自ら
それから身を引いてきた。


2人が一緒になれる道は確実にあった。
幸せの神様には前髪しかない。
その前髪を掴みそびれた。
何度とあったチャンスを見送ったことを
わたしはずっと後悔はするだろう。


けど今更後悔しても何も変わらないのだ。
わたしと彼の第3ステージを
どう過ごすか。


まだ何も分からないけど
今は白黒つけないと決めたので
成り行きに任せる。


このまま少しづつ
フェードアウトアウトとなるか
形を変えた付き合い方ができるか
親友になるか


ホントに言われたとおり縁があるなら
何かしらの形で繋がってると思う。


「彼ちゃんの幸せを見守る」


わたしが彼に言ったその言葉を
ただ実際のことにすればいいだけ。


ただ流れる時に身をまかせ
動揺することを手放し
心穏やかに。


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