リデル 裁判長
サタン 原告(訴えた人)
エコロ 原告側弁護士
ラフィーナ 被告(訴えられた人)
アミティ 被告側弁護士
アミティ「あたし弁護士なんだね!でも弁護士って何?」
ラフィーナ「被告である私を庇う人の事ですわ、ていうか!なんで私の弁護士がアミティさんあなたなのよ!」
アミティ「なんか面白そうなことが始まりそうだったからつい…」
Dシェゾ「俺は傍聴人かよ…」
シェゾ「俺もだ…」
りんご「でもなんでこんなことを…」
ちょっと前の事
サタン「ぎゃー!!!!!」
エコロ「おじさま〜?」
リデル「お兄様!?」
シェゾ「なんだよまた騒いで…」
Dシェゾ「また何かあったのか?」
サタン「私が…私がおやつに食べようと思っていたプリンがない!!休憩の時に食べようと思っていて冷やしておいたのに!!」
りんご「プリン?」
サタン「はっ!でもテーブルの上にプリンの容器が…ここは確か…さっきラフィーナが休憩の時に使っていた席…」
ラフィーナ「はあ?」
サタン「ラフィーナが食べたんだな!!私が楽しみにしてたプリンが〜!!」
ラフィーナ「何よ失礼ね!私は食べてませんわよ!証拠はありますの!?」
サタン「さっき休憩の時この席使ってたじゃないか!」
ラフィーナ「まあ!それだけで犯人扱いするなんて失礼ですわね!」
サタン「でもここに空の容器があるから絶対そうだ!!裁判だ!訴えてやる!!」
ラフィーナ「はあ〜?」
シェゾ「また馬鹿なことを…」
サタン「いいから裁判だ!おい!お前!私の弁護士となれ!」
エコロ「僕がおじさまの?」
サタン「そうだ!ラフィーナになんで私のプリンを食べたのか吐かせてやる!!」
ということがありました
リデル「それではこれより裁判を始めます…」
エコロ「では今回の経緯をサタンのおじさまから!」
サタン「ああ…あれは今から30分前の事だ…私が休憩室に来ておやつを食べようと思って冷蔵庫に入れて置いたプリンを食べようとしたのだが…」
シェゾ「ああ…」
サタン「でもそこにはプリンはなかったんだ…」
エコロ「それは何者かがプリンを持ち去ったということですか?」
サタン「ああ…だが!プリンはすぐに見つかったんだ!ラフィーナが休憩の時に使っていたテーブルのとこに空の状態になって!!」
ラフィーナ「裁判長!私は食べていませんわ!!空になったプリンの容器が置いてあってもそれは私が食べた証拠にはなりませんわ!!」
アミティ「その通りです!」
ラフィーナ「アミティさん…」
リデル「静粛に!」
アミティ「あたしね!ママに内緒でおやつ食べた時、寝ているパパに罪をなすり付けたことあるよ!寝ているパパの手にそのお菓子の空を持たせてね!」
エコロ「アミティちゃん…」
ラフィーナ「アミティさんの言う通り!誰かに罪を着せられたのよ」
エコロ「ぬぬぬ…異議あり!」
アミティ「何それ?」
ラフィーナ「異議ありっていうのは私達の意見に反対意見があるって言うことよ」
エコロ「裁判長!今のはアミティちゃんだからした事です!他の人がそんなことするかな?」
リデル「え…?うーん…」
サタン「じっ…」
リデル「え、あっ…はい…意義を認めます…」
サタン「そうだ!」
ラフィーナ「ちょっと!裁判長!!」
エコロ「裁判長!証人を呼びます!」
原告側証人1 りんご
りんご「わ、私…今日お店前を掃除しようとしたら…」
りんご「結構石ころ落ちてますね…お客さん達がつまづいて転んだりしたら大変ですね…」
ぐうう…
りんご「なんの音ですか?」
ラフィーナ「はあ…お腹すきましたわ…」
りんご「と言ってラフィーナが出勤してくる所を見ました!」
エコロ「その時にラフィーナちゃんはプリンを食べたそうにしていたんだね!」
りんご「え、それは…」
ラフィーナ「裁判長!今のは誘導尋問ですわ!」
リデル「被告人側は弁護士を通してください…」
アミティ「誘導尋問って?」
ラフィーナ「証人に私が不利になるようなことを言わせようとしてるのよ」
アミティ「なるほどね…」
ラフィーナ「アミティさん!このピンチを何とかきり抜けてよ!」
アミティ「そ、そうだね…りんご!その時お腹を空かせたラフィーナはプリンを食べたそうだったね??」
ラフィーナ「ずで!!あんたが誘導尋問してどうしますのよ!!!」
アミティ「え?」
ラフィーナ「あ…そうよ!!ダイエットですわよ!私は今ダイエットしてますからプリンなんか食べませんわ!」
サタン「ふーん…」
エコロ「ほんとかなー?」
アミティ「でもあたしのママは今日からダイエット言いながらやっぱり明日からにしようって結局甘い物食べてるよ!」
ラフィーナ「ちょっと!なんで毎回私が不利になるような事ばかり言いますのよ!!」
アミティ「いや〜場を和ませようと思って〜」
ラフィーナ「あんたね…」
エコロ「裁判長!2人目の証人を!」
原告側証人2 Dシェゾ
Dシェゾ「俺の予想だと…ラフィーナには彼氏がいない、中々彼氏が出来なくてイライラしててつい八つ当たりでサタンのプリンを食べたんじゃないか?」
ラフィーナ「はあ〜!?」
シェゾ「なんなんだよこいつも…」
エコロ「なるほど…つまりラフィーナちゃんは彼氏が出来なくて男の人誰にも相手にされなくてイライラしていたんですね」
Dシェゾ「そうなんじゃないか?」
ラフィーナ「何よ!勝手な事言ってんじゃねえ!ですわ!!何よあなたは彼女がいるからって!!」
シェゾ「だったらそんなにムキにならなくていいんじゃないか…?」
ラフィーナ「あ、いや…それは…」
エコロ「もしかして…ほんとに根に持ってるの?」
ラフィーナ「う、うるさいわね!そんな事今はどうでもいいわよ!まあ思ってない事もないけど…」
エコロ「つまり、2人の証言からラフィーナちゃんはお腹を空かせていてその上イライラしていた…そんな時に美味しそうなプリンを見つけたら…!」
ラフィーナ「だからそれは…!!」
サタン「これで決まりだな」
アミティ「裁判長!」
ラフィーナ「アミティさん!ガツンと言って差しあげて!!」
アミティ「うん!異議なし!!」
みんな「ずでー!!」
ラフィーナ「な…なら…!こちらも証人を!」
被告側証人 シェゾ
シェゾ「ラフィーナは金持ちで身に付けているものは全てブランド品…盗み食いなんかする人じゃないと思うぜ?」
リデル「なるほど…」
ラフィーナ「そうですわ!このお金持ちの私がそんな盗み食いなんてみっともない事致しませんわ!」
エコロ「裁判長!どんな人でも悪いことをしないとは言えませんよ!」
アミティ「という事はエコロも悪い事をする人なのかな?」
エコロ「あ、いや…そんな事ないよ!」
サタン「そうだ!私達は良い人だ!」
シェゾ「いや、いっつもいらん事ばっかして騒いでるけどな…」
Dシェゾ「今回のこの訳分からん裁判もそうだしな…」
エコロ「僕たちがそんな悪い事するわけないでしょ!」
アミティ「ええーさっきどんな人でも悪い事するって言ったじゃん!」
エコロ「裁判長!これ以上続けても無意味です!早く判決を出してください!!」
リデル「分かりました…判決を下します…ではこの有罪、無罪シールが貼ってある鉛筆を転がして…えーい!」
サタン「…!!」
ラフィーナ「…!!」
リデル「はっ…!これは…有罪…!!」
みんな「ずでー!!」
ラフィーナ「鉛筆転がして決めるなー!!ですわ!」
サタン「わーい!!やったー!!!」
エコロ「やったねおじさま!!」
ラフィーナ「なんて事ですのー!!」
アミティ「やった〜!!勝ったよ〜!」
ラフィーナ「私らは負けたのよ…!!」
アミティ「えー?負けちゃったのか…」
ぐうー
アミティ「あたし、お腹すいちゃった…そのプリンってどんな味なんだろう…」
リデル「それはもう1口食べるとお口の中にじわっと甘みが広がってカラメルの苦さがそれと見事に調和して…ああ〜また食べたくなってきました…」
サタン「なっ…?リデル、お前今なんて…」
リデル「はっ…!」
ラフィーナ「聞き捨てならない事が聞こえてきましたわ!」
エコロ「リデルちゃん!」
リデル「あ、あの…えっと…」
Dシェゾ「リデル…」
りんご「はい…怪しいです」
サタン「ああ、怪しい…怪しいぞリデル!」
リデル「ご…ごめんなさい…!!犯人は私です…!!」
アミティ「え、ええー!?」
シェゾ「リデルがプリンを食べた犯人!?」
リデル「はい…実は…」
リデル「冷蔵庫なにか入ってますかね…あ、これはお兄様のプリン…あ、いけない…誘惑に負けてしまう…でも手が勝手に…」
リデル「美味しかったです…はっ…!私ったらなんてことを…!お兄様のプリン…どうしましょう…とりあえずここに置いて…」
Dシェゾ「なるほど…」
シェゾ「たまたま空の容器を置いた場所がラフィーナが休憩の時に使ってた場所だったんだな…」
ラフィーナ「なんでそれを早く言わないのよ!」
リデル「ひえ…!だって…裁判なんて面白いものが始まってしまって言い出しにくくて…」
サタン「お前が私をプリンを…!!リデルー!!」
リデル「ひえ〜!お兄様すみません〜!すぐにプリンを買ってきます〜!!」
アミティ「うーん!美味しい〜!!」
りんご「はい、美味しいです!」
Dシェゾ「このプリン美味いな…」
シェゾ「ああ…久々に食うと美味いな」
ラフィーナ「疑われて悔しかったからやけ食いですわ!!パクパク…」
シェゾ「おいおい…もう少し味わって食ったらどうだ…?」
エコロ「美味しい〜!!僕プリン大好き!」
サタン「美味い…美味すぎる〜!!!ああー!食べたかったよプリンちゃーん!!!」
Dシェゾ「なんだこいつ…」
シェゾ「ああ…さすがに大袈裟すぎる…」
アミティ「でもすごい美味しい!これは罪の味だね!」
リデル「はい、まさに有罪ですね!」
ラフィーナ「あんたが言うな!ですわ!」
リデル「ううっ…ごめんなさい…」
おわり