アコール「皆さん、今日は待ちに待った遠足です」
アミティ「わーい!!遠足ー!!」
シグ「わーい」
リデル「ずっと楽しみにしてました…遠足…嬉しいです…」
アコール「それじゃあ早速バスに乗って遠足の場所に向かいますよ」
アミティ「あ、ちょっと待ってください!」
リデル「アミさん?」
アミティ「実は飲み物持ってくるの忘れちゃったみたいで…ちょっと自動販売機で買ってきていいですか?」
アコール「大丈夫ですけどなるべく急いでね」
アミティ「はーい!すぐ決めてすぐ買ってきます!」
クルーク「全くアミティは…」
ラフィーナ「何でも忘れるじゃないの…」
アミティ「えっと…150円入れて…130円のお茶!!」
アコール「アミティさーん、そろそろ行きますよー」
アミティ「はーい!今行きまーす!あ、危ない危ない!お釣り忘れるところだった…えっと…20円…」
アコール「さ、皆さんバスに乗ってください」
アコール「遠足の場所に着きました、今回の遠足はほのぼの村です」
まちこ「私はまちこと言います、ここのほのぼの村の管理人です」
アミティ「はーい!こんにちわー!!」
シグ「こんにちわー」
リデル「今日はお世話になります…」
まちこ「はーいこちらこそ、今日はこのほのぼの村のことを皆さんに沢山教えてあげられたらと思います、どうぞよろしく」
ラフィーナ「こちらこそ…」
ドン!!
ラフィーナ「きゃっ…!」
ポロッ
男「…」
ラフィーナ「いたた…」
アコール「ラフィーナさん大丈夫ですか!?」
クルーク「なんだよあいつ!感じ悪いな…」
アミティ「ね!ぶつかったのに謝らないで…」
シグ「最低」
リデル「怖かったです…」
アコール「あの人は近くに住んでる人ですか?」
まちこ「え、ええ…えっと…確かあの人は…確かこの近くの…」
アミティ「ラフィーナ大丈夫!?」
ラフィーナ「まあ、大丈夫ですわよ…ぶつかられて転んだぐらいで…」
リデル「今ぶつかった弾みのこのボールペン型のトランシーバーが落ちちゃったみたいです」
ラフィーナ「あらほんと…リデルさんありがとう」
まちこ「ま…まあ!今のことは忘れて…とりあえず!さっそく村の中を紹介して周りたいと思います」
アミティ「はーい!!」
まちこ「このおうちは200年前の農家をそのまま移したものです」
アミティ「200年も!!」
クルーク「すごい歴史を感じるね…」
アコール「皆さんお昼ご飯の時間ですよ〜」
シグ「わーいお昼〜」
リデル「お弁当ですー」
アミティ「あー!!!」
ラフィーナ「ちょっと!!何よ!騒がしいわね…」
クルーク「またそんなに騒いで今度はどうしたんだい?アミティ」
アミティ「お弁当…忘れてきちゃった…」
リデル「ええっ…!」
クルーク「なんだよ!忘れ物多すぎじゃないか!!」
アミティ「だって〜!!うわ〜んあたしのお弁当〜!!」
シグ「アミティ、このおにぎり食べて」
アミティ「え?でもあたしがこれ食べちゃったら…シグの分のお昼ご飯が…」
シグ「ご飯ちゃんと食べないと力出ない、だからほら」
アミティ「シグー!ありがとう!!じゃあ貰うね!!」
リデル「わ、私のたこさんウィンナーも良かったら…」
アミティ「リデルもいいの?」
ラフィーナ「仕方ないわね…私のこの生ハムチーズ巻きも食べなさい」
アミティ「ラフィーナもありがとうー!」
クルーク「全くしょうがないな…僕の卵焼きも食べたまえ」
アミティ「みんなー!ありがとうー!!」
ラフィーナ「全くしょうがない方ね…」
アミティ「リデルのたこさんウィンナーもラフィーナの生ハムもクルークの卵焼きも美味しいー!それじゃあ最後はシグのおにぎりを…」
ポロッ
アミティ「え?ああー!!おにぎりが落ちちゃった!転がっていっちゃうよー!!」
リデル「あ、アミさん!!」
クルーク「おい!大丈夫かい!?」
シグ「アミティー」
ラフィーナ「あ!皆さん!ちょっと!!」
女子生徒「ラフィーナちゃん!ちょっと…」
ラフィーナ「ええ…?あっ…はい…」
アミティ「まってー!シグのおにぎりー!!」
リデル「アミさん…!」
アミティ「あ!やっと止まった!良かった…やっと食べられる…」
シグ「アミティ、それもう土ついてる」
アミティ「え?」
リデル「そ、そうですよ…落として土がついちゃったのでもうそれは食べられないかと…」
アミティ「で、でも…せっかくシグが分けてくれたのに…」
シグ「おにぎり、まだあるから半分こしよう」
アミティ「え、でもまたシグの分が…」
シグ「アミティ、いい」
アミティ「いい…?」
シグ「お昼ご飯あまり食べれなくて元気の無いアミティなんて嫌だ」
アミティ「シグ…ありがとう…ほんとにごめんね…」
リデル「それにしても…なんだかすごく静かな場所ですね…」
アミティ「あ、うん…そうだね、確かに…」
ガサガサ…
リデル「ひっ…!」
アミティ「な、なに!?」
シグ「そこの茂みから」
ガサガサ…
アミティ「なにか来るよ…まさか…虎!?」
リデル「い、いや…こんな森の中に虎なんているわけないですよ…」
アミティ「じゃああれは…??」
ガサガサ…ガサガサ…
アミティリデル「きゃあー!!!!」
クルーク「あ!アミティ!やっと見つけた!!」
アミティ「ク…クルーク!!」
リデル「クルークさんでしたか…」
クルーク「こんな所まで来てたのかい!?」
アミティ「うん…おにぎりがこんな所まで転がっちゃって…あはははは…なんだクルークだったのか…」
クルーク「なんだとはなんだ!」
リデル「いや…てっきり熊さんか何かかと…」
クルーク「なんだよせっかく心配して着いてきたのに失礼な!」
アミティ「まあ!熊とかじゃなかったんだし良かったよ!!それじゃあみんなのとこに戻ろっか!!」
リデル「はい…」
シグ「戻ろー」
クルーク「にしても…だいぶ遠くまで来ちゃったみたいだね…」
リデル「こんな場所通りましたっけ…?」
アミティ「さあ…」
クルーク「おーい!アコール先生ー!!ラフィーナー!!」
しーん
リデル「たたたた大変です…」
アミティ「あたし達…迷子になっちゃったんだ…!!」
クルーク「あっ…そうだ!!ボールペン型のトランシーバー!!」
アミティ「あー!!」
リデル「そういえばラフィーナさん、トランシーバー持ってきてましたよね!」
アミティ「じゃあそれを使えば!」
クルーク「ラフィーナと連絡が取れるかもしれない!!」
ラフィーナ「はあ…疲れましたわ…あの子の話長すぎるわ…あら?アミティさん達がまだ帰ってきてない…未だに戻って来てないのは変ですわね…とりあえずこのボールペン型のトランシーバーで…あら?」
リデル「繋がりませんね…」
アミティ「ラフィーナ…気づかないのかな…?」
クルーク「はっ!!そういえば…ラフィーナさっき人にぶつかられた時にボールペン地面に落としちゃってて…」
リデル「はっ…まさか…」
アミティ「その時に壊れちゃったとか…」
リデル「そんな…それじゃあ私たち助からないんですか…!?」
シグ「それは大変」
アミティ「うわー!!どうしようどうしようどうしよう!!!ラフィーナ!お願い!!返事をして!ラフィーナ!!ラフィーナー!!」
クルーク「落ち着けアミティ!!そんなに騒ぐな!!大丈夫!!絶対大丈夫だから!!!」
アミティ「嫌だよー!!迷子になっちゃったー!誰かー!!」
クルーク「アミティ大丈夫だから!!とりあえずこっちの方に進んでみようよ!もしかしたら知ってる所に出られるかもしれないし!」
クルーク「あれ…おかしいな…」
リデル「だんだん森の中に入っていくみたいです…」
アミティ「これだけ歩いて森の中から出られないということは…」
リデル「ええ…それじゃあやっぱり…ううっ…ううっ!!」
クルーク「リデルまで!!だから大丈夫だって!もうちょっと行ってみようよ」
アミティ「でも…前にアコール先生言ってたんじゃない…?迷子になった時はうろちょろしないでってそこにじっとしてなさいって…」
クルーク「そ…それは…」
リデル「確かに、それもそうかもですね…」
シグ「でも、もし見つけられなくて誰も来なかったら?」
リデル「助けが来ない!?」
クルーク「シグ!!余計なことを言うんじゃない!」
アミティ「もし助けが来なかったら…あたし達どうなっちゃうんだろう…」
クルーク「アミティ!だから大丈夫だって!絶対に助けが来る!だからここで大人しくアコール先生達を待とう!きっと僕たちが居なくなったことは向こうも気づいてると思うし…」
シグ「それじゃあじっとしてるのもあれだし、狼煙をあげるのは?」
クルーク「どうやって狼煙なんかあげるんだよ…」
シグ「じゃあ伝書鳩」
クルーク「どこに鳩がいるんだよ!」
アミティ「でも確かにこのままあたし達がここにいる事がみんなに分からなかったら…」
クルーク「た、確かに…ずっと見つからずに日が暮れて…」
リデル「結局歩くんですか…?じっとしてた方がいいと思いますよ…」
クルーク「ここまで来たんだからもう少しだけ行ってみようよ」
アミティ「本当に大丈夫…?」
クルーク「大丈夫だよ!絶対に僕らは助かるから!!」
アミティ「クルーク…さっきから大丈夫大丈夫って…絶対に助かるって根拠はあるの…?」
クルーク「え、そ…それは…うわあ!?」
スッテーン!!
リデル「クルークさん!」
シグ「大丈夫ー?」
アミティ「クルーク!大丈夫!?」
クルーク「いてててて…あれ…?あっ!!みんな!見て!!」
アミティ「ああー!道だ!!」
リデル「道ですね…!」
クルーク「この道を行けば、人の居る所に出られるよ!きっと!!」
アミティ「とりあえず行ってみよう!」
リデル「早くしないと日が暮れちゃいます…」
クルーク「みんな今頃心配してるだろうな…」
アコール先生「アミティさん!アミティさーん!!」
女子生徒「リデルー!!」
男子生徒「クルークー!!」
ラフィーナ「さっきぶつかられた時にボールペン落として壊れちゃうなんて…なんでこんな時に壊れちゃいますのよ!全く!!」
クルーク「あれ、道が分かれてる…どっちに行こうか…」
アミティ「あれ…?ねえ見て!」
リデル「アミさん?」
アミティ「あそこにバス停があるよ!」
クルーク「ほんとだ…バス停だ!!」
シグ「ここまでバスが来るの?」
リデル「それじゃあこのバスに乗って戻れるんじゃ…!」
クルーク「どこに向かうバスか分からないけど上りの方かな…?午後の1時頃のバスはもう行っちゃっただろうから、次のバスは夜までもうないよ…」
リデル「そんな…そんな遅くまで待ってられないですよ…」
アミティ「でも…バス停があるなら、近くにおうちもあるんじゃない??」
リデル「あっ…確かに…!」
クルーク「そうか…!そうだよね!よーし!この近くにおうちがないか二手に分かれて探してみよう!」
シグ「おー」
シグ「どう?リデル」
リデル「いや…おうちらしき建物はないですね…」
クルーク「あっ!」
アミティ「クルーク?どうしたの?」
クルーク「あそこに建物が…」
アミティ「お!あれは…」
クルーク「きっとお店だよ!」
アミティ「誰かいるかも…!呼んでみよっか!ごめんくださーい!!」
クルーク「ごめんくださーい!誰かいますかー!?」
アミティ「誰もいないのかな…?」
ガラガラ
クルーク「見ろアミティ、扉開いたよ」
アミティ「中に入ってみようか…すみませんお邪魔します!」
クルーク「ここは…お菓子屋さんかな?」
アミティ「そうかもね!お菓子が沢山!!」
クルーク「すみませんー!」
アミティ「やっぱ誰もいないのかな…?」
クルーク「でも扉の鍵は開いてたから…」
アミティ「確かに…はっ!!ねえ!あれ!!」
クルーク「え?ああー!」
アミティ「電話だ…電話がある!!」
クルーク「これは…公衆電話じゃないか!公衆電話なら警察と消防署に無料で電話が出来る!!」
アミティ「ほんとに!?良かった〜!!それじゃあ早速…」
クルーク「はっ…!でもこれ…ピンク電話…」
アミティ「ピンク電話って?」
クルーク「ピンクの電話は鍵を開けてもらわないと警察や消防署に繋がらないんだ…」
アミティ「そんな…!それじゃあどうなるの…?」
クルーク「お金が無いと電話出来ないよ…」
アミティ「そんな…」
クルーク「はあ…せっかく助かる手段が見つかったと思ったのに…」
クルーク「とりあえず!リデルとシグを呼んでくるよ!アミティはここで待ってて!」
アミティ「あ、うん…そうだね…お金か…あっ!!そういえば…」
リデル「お金ですか…?お金なんて持ってきてないですよ…」
シグ「もってない」
リデル「お店の人だっていつ戻って来るか分かりませんし…」
クルーク「そうだよね…」
リデル「はっ…!!そういえば…」
シグ「リデル?」
リデル「アミさんがお金もってるかもです!」
クルーク「あー!そっか!アミティ朝お茶買ってた!!」
シグ「確かに」
クルーク「アミティ自分がお金もってる事すっかり忘れてるな…」
クルーク「アミティー!!」
アミティ「それじゃあよろしくー!」
リデル「あ…アミさん…!」
アミティ「みんなー!いやーあたしね!お金もってる事すっかり忘れててさ…今思い出したの!!」
リデル「あはは…アミさん…」
クルーク「それで?上手く連絡できたのかい?」
アミティ「それがアルル、今お仕事中かもで留守電だったの…」
クルーク「えっ…」
リデル「アルルさんの携帯にかけてたんですか…?」
アミティ「だってあたしアルルの携帯の番号しか分からないから…」
クルーク「だったら110番にかけなよ…」
アミティ「でも!10円玉はあと1枚あるから!」
クルーク「それじゃあ僕がほのぼの村にかけるから!」
アミティ「えー!あたしがかけたい!!」
クルーク「君に任せるの何するか分からないから不安だ!!」
アミティ「えー!でも…あっ」
ポロッ…
アミティ「あっ!10円玉落としちゃった…」
リデル「ああ…!お金が…」
クルーク「まずい!棚の下に入っちゃった…奥の方だ!」
シグ「奥の方ー」
リデル「奥の方…!奥の方…!」
シグ「ない、ダメだ」
リデル「はい…ないですね…」
アミティ「えー!そんなー!」
クルーク「アミティ!君がお金を落としたりするから…!」
アミティ「あたしのせいなの〜!?」
リデル「うわーん!!これからどうしたらいいんですかー!!」
ガラ…
男「ばあちゃん!!大丈夫か!?」
アミティ「え?うわあ!?誰!!」
男「店の扉が開いてたけど…もしかして客が…!あれ!?君らは…!」
アミティ「え?あー!!朝ラフィーナにぶつかったのに謝らなかった人!!」
クルーク「ほんとだ!君!ぶつかったのに謝らないでそのまま走っていくとは何事だよ!そのおかげでな…僕達は友達に助けを求められなくて…!!」
男「あっ…いや…あれはすまない…ちょっと急いでいたんだよ…」
アミティ「でも人にぶつかって転ばせちゃったことは事実!理由があったのかもしれないけど、ちゃんと謝ってください!!」
男「そ、そうだよな…後でその子の所に案内してよ…後でちゃんと謝るから…!」
アミティ「ええい!往生際の悪い!!いいから素直に謝って…え?」
リデル「後でちゃんと謝る?」
クルーク「お兄さん…ぶつかったのに謝らないでいっちゃった割には…やけに優しいですね…」
アミティ「ね、すごい素直…」
リデル「でもお兄さん、なんでここに…?」
男「ここ、俺ん家なんだよ」
アミティ「えー!?ここあなたの家ー!?」
クルーク「というかそもそもここは…?」
男「ここは俺のばあちゃんの駄菓子屋なんだ」
アミティ「そうなんですか!?」
男「なあ!ばあちゃん!!」
リデル「え?」
おばあちゃん「うーん…むにゃむにゃ…お!たくみ!!帰ったか!!」
クルーク「え、ええ…」
リデル「そんな…おばあちゃん…」
アミティ「いたの…?」
おばあちゃん「うんにゃ、よく寝たわ…おや!久々のお客さんじゃないか!いらっしゃい」
アミティ「あ、いや…あたし達お客というか…」
たくみ「ばあちゃん!おれ店が心配だったから…用事早く済ませて帰ってきたよ!」
おばあちゃん「ああ…ありがとうね」
リデル「お店が心配?」
クルーク「どういう事です?」
たくみ「この店、全く人が来なくてな…正直お金が厳しいからもうやって行けないんじゃないかって…だから今用事をすぐに済ませて急いで帰ってきたんだ!そしたら…珍しく店の扉が開いてるから…久々に客が来たのかと思って慌てて来たんだ、そしたら君達が…」
リデル「そ、そうだったんですね…」
アミティ「もしかして朝ラフィーナとぶつかった時に謝らないで去っていったのは…」
たくみ「ああ…ばあちゃんと店が心配で、1秒でも早く用事を済ませたくて…それで急いでいたんだ、あのぶつかっちゃった子には悪い事をしたね…君たちもびっくりさせて申し訳ない」
リデル「い、いえ…私たちは…別に…」
アミティ「でもそっか…お店、厳しいんですね…」
たくみ「ああ…全く人が来ないから…でも…久々に扉が開いているのを見て、ちょっと嬉しかったんだ…嬉しかった…」
リデル「あ、えっと…でも実は私たちお金を持っていなくて…」
アミティ「あ、はい…そうなんです…あたしたち今迷子になってて…」
たくみ「え?迷子?」
クルーク「は、はい…」
アミティ「このピンク電話を使って助けを求めようと思ったんですけど…お金全部落としちゃって…」
たくみ「え!君たち迷子!?それは大変だ!ばあちゃん!すぐに…」
おばあちゃん「うんにゃ、分かっておる」
アミティ「というわけで!おばあちゃんに電話してもらって、あたし達は無事にアコール先生達に迎えに来てもらいました!」
アコール「アミティさん!!他のみんなも!」
アミティ「アコール先生〜!!」
リデル「ラフィーナさーん!!」
ラフィーナ「リデルさん…!もう!あなた達も人に心配かけて…」
アミティ「ごめんなさーい!!」
シグ「ごめんなさーい」
クルーク「本当にごめんなさい」
リデル「はい…心配かけて本当にごめんなさい…!!」
ラフィーナ「まあでも…皆さんご無事で何よりですわ…」
たくみ「君がラフィーナちゃんかい?」
ラフィーナ「え!ああー!あなたは!!さっきの…」
アミティ「ラフィーナ!怒らないで!!」
リデル「たくみさんにも訳があったみたいで…」
たくみ「でもぶつかっちゃったのは事実だしどんな理由があったにせよ、ちゃんと謝らないとだよね…本当にごめんね」
ラフィーナ「え、あ…いや…ちゃんと謝ってくださればそれでいいのよ…?でも一体どういうわけが…」
アミティ「実は…」
ラフィーナ「そういうわけでしたか…でもそれなら大丈夫ですわ!」
たくみ「大丈夫って…?」
ラフィーナ「実は私…駄菓子大好きなのよ!私のお父様も!だから…そちらのお店の駄菓子を大量購入しますわ!私も食べますしお父様に送りますわ!!」
アミティ「そうなんだ!!」
リデル「お父様もなんですか?」
ラフィーナ「そうですわ!だから大丈夫!あなたのお店は潰させませんわよ!!」
たくみ「本当かい…?ありがとう…良かったな!ばあちゃん!!」
おばあちゃん「うむ、あんた…ええ子やなぁ…」
ラフィーナ「おーっほっほっほっほ!!早速明日から毎日行きますわよ!私の大好きな駄菓子のお店!うっふふふふ」
アミティ「あれ?」
シグ「アミティ?」
クルーク「どうしたんだい?アミティ」
アミティ「あたし…何か忘れてるような…」
アルル「はあ…疲れた…ようやっと休憩だ…」
りんご「私もです…」
シェゾ「お疲れだ」
アルル「うん…ほんとに疲れたよ…今日は珍しく4時休憩なんだね」
シェゾ「今日はお前達にはラストまでいてもらわねばな」
アルル「まあ、そうなんだけど…とりあえず携帯の電源入れて…あれ?携帯に留守番メッセージが入ってる」
シェゾ「留守電?」
りんご「一体、誰からです?」
アルル「アミティからだ…」
シェゾ「アミティから留守電?」
アルル「うん…なんだろう…」
アミティ「もしもしアルルー??今あたし達ね!森の中で迷子になっちゃったの!!だから今すぐに救援隊をお願い!!」
アルル「えっ…」
シェゾ「ま、迷子…だと…?」
りんご「森の中で…迷子…ですか…?」
アルル「大変大変大変大変ー!!」
りんご「今すぐ警察に連絡です!!」
おわり