シェゾ「今日の買い出しも終了だ」
Dシェゾ「今日はかぼちゃを買ったのか…」
シェゾ「かぼちゃは秋の野菜だ、これからこのかぼちゃを使う料理が増えてくるからな」
Dシェゾ「なるほどな…」
アミティ「きゃー!!!」
Dシェゾ「ん?なんだ…?」
シェゾ「魔導学校の中からだ…行ってみるぞ!」
アミティ「うわーん!怖いよ〜!!早くここから出して〜!!」
リデル「待ってくださいアミさん…!今開けますから…」
シェゾ「どうしたお前ら!」
Dシェゾ「何があった…?」
アミティ「シェゾ!Dシェゾー!!」
シグ「アミティ、今日からニワトリになる」
アミティ「そんなわけないでしょ!!うわーん早くここから出して〜!!」
リデル「ニワトリ小屋にアミティさんが閉じ込められてしまって…助けたいんですけど小屋の鍵が開けられなくて…」
シェゾ「これか…?えい!!」ガチャ
シグ「おおー」
Dシェゾ「開いた…」
リデル「アミさん!早く!」
アミティ「わーん!!怖かったよー!!」
リデル「アミさん…!良かったです…!」
Dシェゾ「一体何があったんだ…?」
アミティ「うん…ニワトリ小屋の掃除当番だったからみんなで小屋の掃除をしてたの、それでね…」
アミティ「さあ!ニワトリ小屋の掃除を…」
ガッ
アミティ「あっ!きゃー!!」
ニワトリ達「コッケー!!!!」
アミティ「きゃー!ごめーん!!そんなに怒らないでー!!」
ニワトリ「コッケー!!!!!!」
アミティ「きゃー!!!!あ!まって!うわ!!」
ガチャ
アミティ「ええ!?えー!?」
リデル「ああ…!ニワトリ小屋の鍵が閉まっちゃいました…!」
アミティ「え!?何!?これどうなってるのー!?」
リデル「アミさん今助けます…!あれ…開かない…鍵が開きません!?」
アミティ「え!そんなー!どうしようー!!助けてー!!」
アミティ「小屋の中にあった餌の入れ物につまずいてニワトリを騒がせてその時にニワトリが1羽外に出て、あたしもその子を追いかけて外に出ようとしたら小屋の扉にぶつかっちゃったの!」
リデル「その弾みで扉が閉まって鍵もかかっちゃったんです…」
シェゾ「ドジだな…」
リデル「それで、扉の鍵が私にも開けられなくて困っていたんです…」
アミティ「そう!だからシェゾ達が来てくれてほんとに助かったよ!ありがとう!!」
Dシェゾ「でもそれじゃあ…ニワトリは1羽逃げたんだな?」
アミティ「あ、そうー!そうなの!あたしは逃げた1羽を追いかけようとして扉にぶつかっちゃったんだ!」
シェゾ「ということはその1羽は今外に…」
リデル「ラフィーナさんとクルークさんがその1羽を追っています…」
アミティ「そうなの!あたし達もラフィーナ達のとこにいこう!」
Dシェゾ「俺らも一緒に行く」
シェゾ「ああ…ニワトリを捕まえるぞ」
シグ「行ってらっしゃい」
アミティ「シグも行くの!!」
シグ「えー」
ラフィーナ「お待ちなさーい!!」
クルーク「おい!待てニワトリ!!あれ…?いない…」
ラフィーナ「いなくなっちゃいましたわね…」
アミティ「ラフィーナ!クルーク!」
ラフィーナ「アミティさん!」
クルーク「シェゾとDシェゾも!」
リデル「私達も一緒にニワトリさん探します…!シェゾさんとDシェゾさんとお手伝いしてくれます…」
クルーク「本当かい!?それは助かる!」
ラフィーナ「助かりますわ!」
シェゾ「で?ニワトリはどこだ?」
ラフィーナ「それが見失ってしまって…」
シェゾ「分かった、とりあえずニワトリが外に出られないようにまず校門を閉めろ!」
リデル「分かりました…!」
ガチャ
アミティ「よし!これでもう外には出られないね!」
ラフィーナ「とりあえず皆さんで手分けしてニワトリを探しましょ!」
リデル「ジャングルジムのてっぺんは…いないですね」
Dシェゾ「ニワトリってそんな高いとこ登れるんか…?」
クルーク「滑り台の所にも隠れてないね」
アミティ「学校の中とか!」
ラフィーナ「アミティさん!学校の中には多分いないわよ!」
アミティ「ちょっとトイレー!!」
ラフィーナ「全く…」
シェゾ「いたぞ!」
ラフィーナ「いました!?」
ニワトリ「コッコッコッ…」
シェゾ「あそこだ…!」
Dシェゾ「ニワトリ小屋の近くだな…」
リデル「なんかドキドキします…」
クルーク「よーし…ニワトリ捕獲作戦開始だ!!」
アミティ「ただいま〜おおー!ニワトリ発見!!犯人は現場に戻るって言うけどほんとにそうなんだね!」
クルーク「なんなんだよアミティ!」
シェゾ「とりあえず…この餌をまいておびき出そう」
リデル「おお…なるほど…」
アミティ「さすがシェゾ!!」
ニワトリ「コッコッコッ…」
ラフィーナ「とりあえず私らはここに隠れて様子を見ましょう」
アミティ「うん…!」
シェゾ「俺らは滑り台の下で隠れて…」
クルーク「そうだね…」
リデル「私達はここで待機ですね…」
Dシェゾ「ああ…」
ニワトリ「コッコッコッ…」
クルーク「今だ!!」
ニワトリ「…!?コケっ!コッコッコッ!!」
クルーク「ラフィーナ!そっち行ったよ!」
ラフィーナ「待ちなさい!!ここから先には行かせませんわ!」
アミティ「そうだよ!とおせんぼ!!」
ニワトリ「コケっ!」
アミティ「あ!Uターンした!」
クルーク「逃がすか!あっ!」
ニワトリ「コケ!」
アミティ「うわ!」
ニワトリ「コケ!」
クルーク「わわ!?」
ニワトリ「コケー!!!」
アミティ「きゃー!!」
ラフィーナ「ちょっと何よ!大人しくしなさい!!この!この!!」
リデル「Dシェゾさん…!私達も行きましょう…!」
Dシェゾ「あ、ああ…!」
ラフィーナ「リデルさん!そっちに行きましたわ!」
リデル「え、あっ…はい!!」
ニワトリ「コケコケコケコケ!!」
リデル「ひいい…」
ニワトリ「コケー!!!!!!」
リデル「きゃ…きゃー!!!!!」
ニワトリ「コケー!!」
リデル「きゃー!!やめてください…!追いかけないで〜!!うわーん!!」
クルーク「動物の直感で、ニワトリはリデルにだけは勝てると思ったんだな…」
Dシェゾ「早くリデルを助けないと…!」
シェゾ「俺が行く!おい!まて!!」
ニワトリ「コケー!!コケコケー!!」ビュー
アミティ「あ、ニワトリの走るスピードが何故か早くなった!」
シェゾ「なっ…!?あいつ…逃げ足が早くなった…!?」
ニワトリ「コケー!」ビュー!!
リデル「ひえー!!あれ…?」
Dシェゾ「あっという間にリデルを追い抜いたな…」
リデル「はあ…はあ…怖かったです…」
シェゾ「とりあえずリデルは助かったが…なんなんだアイツ…逃げ足が早すぎる…」
Dシェゾ「また逃げちまったな…」
ラフィーナ「次は網で捕獲作戦ですわ!」
アミティ「おー!!」
ニワトリ「コッコッコッ」
クルーク「待てー!!」
ニワトリ「コケ!?」
クルーク「えい!あ、外れた…」
アミティ「やあ!」
ニワトリ「コケー!」
ラフィーナ「はあー!」
ニワトリ「コケー!」
リデル「たあー!」
ニワトリ「コケー!コケ?」
リデル「はっ…!」
ニワトリ「コッコッコッコッ…コケ!」
リデル「さ…さ…さっきはよくも…」
ニワトリ「コケー!!!!」
リデル「ひいいー!!」
ニワトリ「コケッ!」
リデル「きゃ!!ニワトリさんが…私の頭に…」
シェゾ「そこだ!!」
ニワトリ「コケッ!」
リデル「きゃ!」
シェゾ「あ、すまん…リデルに網を被せちまった…」
リデル「ひどいです…うわあーん!!!」
アミティ「あ!シェゾひどーい!リデル泣かせたー!」
シェゾ「俺のせいか!?」
Dシェゾ「リデル!大丈夫か!?」
リデル「Dシェゾさん…Dシェゾさん…ぐす…」
Dシェゾ「シェゾ!リデルをいじめちゃダメだろ!」
シェゾ「だから俺のせいじゃねえだろ!て言うかいじめてないし!」
クルーク「そんな事よりニワトリはどこ行った!?」
ラフィーナ「はっ!そうでしたわ…」
シグ「ニワトリいない」
シェゾ「くそ…また逃がしたか…」
アミティ「ニワトリさーん!ニワトリさーん!」
シェゾ「どこにもいねえな…」
ラフィーナ「どこに行ったのかしら…」
クルーク「警戒して姿をくらませたか!?」
アミティ「仕方ない…ここはあたしが一肌脱いで頑張ろう!!」
Dシェゾ「アミティ…なにか作戦があるのか?」
アミティ「あたしがニワトリに変装して仲間だと思わせて誘導するよ!ほら!!」
シェゾ「はあ!?なんだそれは!!」
Dシェゾ「そんな着ぐるみ一体どこで…」
アミティ「去年の参観日で桃太郎の劇をやった時のニワトリスーツ!用具室にあったよ!」
リデル「ああ…そういえばそんな物ありましたね…あの時の…」
シェゾ「てかなんで桃太郎にニワトリが出てくるんだよ…普通キジだろ…」
クルーク「とりあえず!アミティによるおびき寄せ作戦スタートだ!!」
ラフィーナ「ほんとに上手くいくのかしら…?」
シェゾ「さあな…」
リデル「まあ…ここはアミさんに任せましょう…」
Dシェゾ「そうだな…アミティを信じよう」
シグ「アミティがんばれー」
アミティ「コケッコケコケケーコケコッコー」
シェゾ「なんなんだよ…」
ラフィーナ「あ、あれ」
シグ「どれ?」
ニワトリ「コッコッコッ」
アミティ「コケッコケッ」
ニワトリ「コッコッコッ…」
リデル「ほんとに来ました…!」
アミティ「コケッコケッコケッコケ…」
ニワトリ「コッコッコッ…」
クルーク「さあアミティ…!捕まえるんだ!」
アミティ「コケッコケッコケッコケッ」
ニワトリ「コケッコケッコケッコケッ」
アミティ「…」
シェゾ「いよいよか…?」
ラフィーナ「いよいよね…!」
クルーク「よーし…いけ!」
アミティ「はあ…コケ〜」
みんな「ずで!!」
シェゾ「何やってんだよあいつは!」
Dシェゾ「もしかしたら…ニワトリになりきっちまったんじゃ…!」
アミティ「コケ〜コケ〜」
ニワトリ「コッコッコッ…」
クルーク「んなアホな…もう…!!それじゃあ僕が行く!!たあー!!」
アミティ「コケ!コケコッコー!!(人間が来たぞ!逃げるんだ!!)」
ニワトリ「コッ!コケ!」
クルーク「こらー!逃がすかー!!どりゃあー!!」
バサッ!
クルーク「よし!捕まえた!!」
みんな「おおー!」
アミティ「コケッコー」
みんな「ずで!!」
シェゾ「アミティかよ!」
リデル「ニワトリアミさんに網被せちゃいましたね…」
アミティ「クルーク…あたしを捕まえてどうする気…??このケダモノー!!」
クルーク「何もするか!!この人類の裏切り者!!ケダモノはお前だ!!」
アミティ「あたしニワトリだよ?」
リデル「まあまあ皆さん…落ち着いてください…もう一度みんなでニワトリさんを捕まえましょう…」
シグ「はーい」
ラフィーナ「今度こそ捕まえますわよ!」
ニワトリ「ココココココココ!」
アミティ「ん?」
クルーク「なんだ?」
Dシェゾ「ニワトリが何故か自分の方からこっちに…?」
ザアアー
クルーク「わっ!?」
アミティ「雨だ!」
Dシェゾ「降ってきたか!?」
リデル「きゃあ、雨です…!」
ニワトリ「ココココココココ!コケ!」
ガチャ
シェゾ「なんだ…?あいつ…」
ラフィーナ「雨が降った途端、自分で小屋に帰って行きましたわね…」
シグ「自分で扉開けて中に入った」
Dシェゾ「器用だな…」
ラフィーナ「でもこれで一件落着ね!」
ニワトリ「コッケー!コケコケ!」
ニワトリ「コッコッコッ!」
ニワトリ「コケコッコー!」
アコール「あら?皆さん」
アミティ「あ!アコール先生!」
シグ「せんせー」
アコール「まだ帰ってなかったんですね、何をしていたんですか?」
リデル「ニワトリ小屋の掃除当番だったので、みんなでニワトリ小屋の掃除をしていたんです」
アミティ「でもその最中にニワトリが1羽逃げちゃって、みんなでそのニワトリを小屋に戻そうとしてたんです!」
アコール「まあ、そうでしたのね…皆さんニワトリを無事に小屋に返してくれてありがとう」
クルーク「まあ返したというか、雨が降ってきたからニワトリは自分で小屋に戻って行ったけど…」
Dシェゾ「まあ…そうだな…」
アコール「うふふふ、皆さん本当にありがとう…そんな皆さんにはお礼に…」
アコール「ケーキをどうぞ、お昼休憩中に食べようと思って買っておいたケーキです」
リデル「わーいケーキ…嬉しいです」
クルーク「ありがとうございますいただきます!」
Dシェゾ「頂くぜ…」
アミティ「うーん!美味しい!」
シグ「おいしいね」
アミティ「えへへへ〜あたしの手伝いがなかったらどうなっていたことか…」
シェゾ「お前はどっちかと言うとニワトリを手伝っていたよな…」
ラフィーナ「ほんとですわ…」
終わり