リデル「皆さんおはようございます」
アミティ「リデルおっはよ〜!!」
リデル「教科書の準備をしなきゃ、1時間目は…」ポロッ
アミティ「あれ?リデル、なにか落ちたよ?」
リデル「え…?」
アミティ「はい!」
リデル「あ、ありがとうございます…えっと…?これ…なんでしょう…」
アミティ「どれ?」
アミティ「リデルが書いたんじゃないの?」
リデル「私こんなの書かないです…でも私のカバンから落ちたんですよね…?」
アミティ「う、うん…確かにリデルのカバンから落ちたんだけど…」
ラフィーナ「皆さんおはようございます」
シグ「おはよー」
クルーク「今日も朝から騒々しいねぇ…今日は一体何を騒いでいるんだい?」
アミティ「ラフィーナ、シグ、クルークもおはよう!あのねあのね!リデルのメモの中に謎のカバンが入っててね…!!」
リデル「アミさん逆です…!私のカバンの中に謎のメモが入ってたんです…!」
ラフィーナ「ちょっとやだこれ…何かのメッセージじゃありませんこと!?」
リデル「ええー!?メッセージって何のですか…?」
ラフィーナ「そんなの…私に分かるわけないでしょ…?」
シグ「ミステリーかも」
リデル「なんか…気味が悪いです…だって全然知らないんですよ?こんなメモ…」
クルーク「僕、これに似たメッセージが出てくる本を読んだことがある…!」
みんな「ええ!?」
アミティ「なるほど!本読んでるアピールだね!」
クルーク「違うよ!」
ラフィーナ「で?どんな本なの?」
クルーク「それが…」
リデル「はい…」
クルーク「それが…」
アミティ「そんな言えないような恥ずかしい本…中学生が読んでいいの??」
クルーク「違うよ!!」
ラフィーナ「ちょっと!アミティさんが口を挟むと話が進まないから少し黙っててくださる…?」
アミティ「は、はい…」
クルーク「もちろんその本とそのリデルのメモが関係あるかは分からないよ?」
リデル「は、はい…」
クルーク「僕が読んだ本は…メッセージが来た後…」
リデル「ひえ…」
ラフィーナ「ごくり…」
クルーク「口にするのもおぞましいような残酷な事件が起こるんだ!!」
リデル「ええ…ええー!?」
シグ「なにそれ」
リデル「ああ…ちょっと目眩が…」
アミティ「リデル!大丈夫!?」
クルーク「でも!そんな事あるわけないね!」
ラフィーナ「そうですわよね!だいたいリデルさん狙ってどうしますのよ」
アミティ「そっか…そりゃそうか!!じゃあ大丈夫だよリデル!!」
リデル「ちょっと待ってください…どうしてあるわけないって言い切れるんですか!?」
クルーク「はあ…」
リデル「何が起こるか分からないのが人生ですよね…??」
クルーク「まあそりゃそうだけど…」
アミティ「リデルが人生語り出したよ…」
リデル「それに私…なんかここ最近誰かにつけられてる感じがするんです…」
クルーク「ええ…?」
リデル「この間も…」
リデル「今日も学校楽しかったな…うふふ」
スタスタ
リデル「…え?」
…
リデル「気のせいですかね…?」
カエル「ゲコー」
リデル「ひいい…!!きゃー!!」
リデル「こんな事が…」
アミティ「ええ…?」
ラフィーナ「はあ…」
リデル「ホントなんですよ!!ほんとに誰かに狙われてるのかも…この絵をもう一度よく見てください!」
リデル「左の方から…悪い人がやってきて、私を誘拐して、逃げていくように見えませんか!?」
アミティ「た、確かに…!」
リデル「はわわわわ…」
ラフィーナ「クルークが余計な事言うからよ!!」
クルーク「僕はただ読んだ本の事を言っただけだ!」
ラフィーナ「でもリデルさん、本気で怖がってますわよ…」
リデル「ううっ…うっ…うう…」
クルーク「うーん、怖がってる人を笑うなって誰かが言ってた気がする…」
アミティ「そうそう!白滝は肉の隣に置いちゃいけないって…誰かが言ってた気がする!」
ラフィーナ「ぜんっぜん関係ないから!」
アミティ「怖がってるリデルの為にちょっと場を和まそうとしただけなのに…」
クルーク「よし…分かったリデル」
リデル「え…?」
クルーク「僕たちがリデルを守ってあげるよ!」
アミティ「そうだよそうだよ!あたし達はリデルのボディガード!!」
リデル「本当ですか…?皆さんが守ってくれると心強いです…!」
ラフィーナ「仕方ないわね…私も協力してあげるわ」
シグ「リデルまもるー」
リデル「ラフィーナさんもシグさんもありがとうございます…!」
???「…」
アコール「おはようございます…あら?」
アミティ「えっへん!!」
クルーク「ふふふふ…」
リデル「あははは…」
アコール「皆さん…どうしたんですか?今日はそんなにくっついて…」
アミティ「あたし達、リデルを守ってるんです!」
アコール「はい…?」
アミティ「校庭を歩く時も5人でまとまって歩く!!」
シグ「お散歩〜」
ラフィーナ「シグ!これはお散歩じゃないわよ!ちゃんとリデルさんを守って!」
クルーク「怪しい人影はないか??」
アミティ「ありません!」
ラフィーナ「こっちもありませんわ」
クルーク「よし!これなら前後左右、どこから敵が来ても安心だ!」
リデル「皆さんありがとうございます…」
アミティ「…!!前方に未確認飛行物体だよ!!」
クルーク「はっ!!リデル!伏せて!!」
リデル「は、はい…!!」
アミティ「みんなも伏せて!」
シグ「わー」
ぶーんぶーん
リデル「ううっ…あれ…?これ…ただのハエじゃないですか…!」
シグ「ハエ…!わーい虫だ〜」
クルーク「ま、まあ…何も無くてよかった…」
ラフィーナ「私らのおかげね!」
アミティ「みんな!リデルから目を離しちゃダメだよ!」
クルーク「ああ…」
ラフィーナ「1ミリたりとも目を離さないわよ…」
校長先生「あ、リデル」
アミティ「わあー!怪しい人が来たー!!」
クルークラフィーナ「うわあー!!!」
リデル「あ…ちょっと皆さん…!私を助けるんじゃないんですか…!?」
校長先生「あ、あの…」
リデル「ひいいいい…!!」
リデル「(もしかしたら…この展開は…!!)」
校長先生「ふっふっふっふ!!」
リデル「ひゃあ〜!!やめてください!!私を誘拐しないで〜!!」
リデル「(きっとこうなってしまうに決まってます…!!)」
リデル「きゃ…きゃあー!!!!!!」
校長先生「はあ…行っちゃったな…」
アミティ「お弁当も5人でくっついて食べる!!」
ラフィーナ「さすがにちょっと窮屈すぎませんこと…?」
アミティ「あ!クルークのお弁当の卵焼きもーらい!」
クルーク「あ、おいアミティ!!人の卵焼き勝手に取るな!」
アミティ「リデルがトイレしてる時も個室の外で見張る!!」
リデル「これじゃさすがに出来ないです!!」
リデル「お母さん…ただいま…」
みんな「お邪魔しますー!!」
リデル「あ、あの…」
アミティ「何があるか分からないからしっかりと周りを…!」
リデル「もう家の中なんですからそんなに密着しなくても安全なんじゃ…」
ラフィーナ「油断しちゃダメですわよ!」
クルーク「このメッセージが警告しているからね…」
リデルママ「みんないらっしゃい、おやつどうぞ」
シグ「おやつー」
アミティ「キョロキョロ…」
クルーク「キョロキョロ…」
リデルママ「あら…?みんなでくっついて何をしているの?」
アミティ「リデルの命がかかってるんです…!」
リデルママ「え?」
アミティ「この絵のようになってしまうのではないかと…」
リデルママ「あ!これは…!!」
クルーク「知ってるんですか!?」
リデルママ「これは…私の描いた絵…!!」
みんな「ずで!!」
リデルママ「どこにもないなって思ってたら…リデルちゃんのカバンの中に紛れ込んじゃってたのね…」
テレビの体操の人「親子体操始まりますよ!!」
テレレレレレン〜♪
リデルママ「あーそうそう!あれあれ」
クルーク「テレビ?」
ラフィーナ「親子体操…??」
リデルママ「忘れちゃうといけないからメモしたのよ」
リデル「えっ…そんな…お母さんの絵…大人の絵とは思えないです…」
アミティ「あはははは…」
クルーク「じゃあこれで一件落着…」
リデル「あ、待ってください…!私、最近誰かにつけ回されてたんですよ…?」
アミティ「あ!そうだった!」
ラフィーナ「それじゃああれは一体…」
ピンポーン
シグ「ん?」
校長先生「はいこれ、リデルが探してた本だ」
リデル「え?」
校長先生「ずっと渡そうと思ってたんだけど中々タイミングが合わなくてな…今日も学校で渡そうと思ったんだけどリデル、何故か逃げ出すから…」
リデル「じゃ…じゃあ…私の後をつけてたのって…校長先生だったんですか??」
校長先生「読み終わったらちゃんと返してな」
リデル「は…はい!ありがとうございます…」
校長先生「じゃあ私はこれで」
リデル「は、はい…」
アミティ「校長先生〜!さよなら〜!!また明日!」
ラフィーナ「こーゆう事でしたか…」
クルーク「なんか疲れたな…」
おわり

