アミティ「いらっしゃいませ!はーいメロンパフェです!あとスイカのフルーツポンチです!」


アルル「やっぱ夏だからフルーツポンチとかの注文が多いね〜!」


アミティ「いらっしゃいませ…ああ!!」


こうき「やあ…」


アミティ「同じクラスのこうきくん!!」


シェゾ「お前らの知り合いか?」


アミティ「うん!学校の友達だよ!」


リデル「こうきさんこんにちわ、ご来店ありがとうございます」


アミティ「こうきくん!夏休みは楽しんでる??」


こうき「う、うん…まあ…」


リデル「とりあえずこちらの席にご案内しますね」


こうき「ありがとう…メロンパフェひとつお願い」


アミティ「はいはーい!」


こうき「あ、あの…」


リデル「こうきさん…?」


アルル「どうしたの?」


こうき「ご、ごめん…実は…ちょっと話を聞いて欲しくて…!」


リデル「話…?」


シェゾ「どうかしたのか?」


こうき「あの、実は…」


シェゾ「怪しいおじさん?」


こうき「うん…」


リデル「こうきさんのお家は確か食堂をやっているんですよね?」


アミティ「あたし知ってる!まんぷく食堂だよね!」


こうき「うん」


シェゾ「そこって…確かいつもガラガラのあの店か?」


こうき「はい…まあうち、暗くてちょっと汚いからね…料理の味の評判もイマイチだし」


シェゾ「で?どう怪しいんだ?そのおじさん」


こうき「2ヶ月前に突然やって来たんだけど…」




亀山「俺、亀山ゆうたって言います!こちらの亡くなった父上には御恩がありまして」


おばあちゃん「死んだうちの人に?恩ってどんな?」


亀山「口では言えない大きな恩です、ですからその恩返しのために今日からこちらで住み込みで働かせていただきたいと思いまして…はい」


おばあちゃん「住み込みって、うちに済まわせろって言うのかい?」


お父さん「うちには人を雇う余裕なんかないぞ?」


亀山「給料なんていりませんよ!!恩返しがしたいんです!どうかよろしくお願いします!さあ恩返し恩返し!!」




こうき「そう言って、無理やり家に住み込んじゃったんだ」


アルル「へえ…」


こうき「でも絶対におかしいんだ!だって死んだおじいちゃんはケチで性格悪くて、人に恩をかけるタイプじゃなかったんだ!なにか企んでるんだよあのおじさんきっと…」


リデル「なるほど…」


こうき「だから…それを暴いて欲しいんだ!!」


シェゾ「なんだよそれ…ただ嘘ついてちゃっかり居候しただけじゃねえかよ…」


アミティ「これは…とてつもない犯罪の匂いがするね…」


シェゾ「はあ…?」


アルル「僕も匂う!!」


リデル「私もです…」


Dシェゾ「するな…犯罪の匂いがプンプンと」


シェゾ「おいおい…」


アミティ「よーし!それじゃあこの怪傑アミ☆ティがその事件を解いてみせる!!」


リデル「怪傑アミ☆ティ…懐かしいですね…!」


アルル「うんうん!いいねいいね!」


アミティ「それじゃあ怪傑アミ☆ティ!出動!!いっきまーす!!!」


Dシェゾ「頑張れよ、残念だが俺は用事があるから今日はこれで…これからデートなんだ」


シェゾ「お、おい!!逃げんなよ!!ずるいぞ!!」




アミティ「えー!?ここがあのまんぷく食堂!?」


リデル「お店がすごく綺麗になってます…」


アルル「すごいね、あんなにお客さんが…」


こうき「あのおじさんのせいなんだ…あのおじさんが店を改装するって言ってこうなって…それで嘘みたいに繁盛するようになっちゃったんだ」


シェゾ「どこが怪しいんだ?恩返しのために自腹まで切って店を改装してくれたんだろ?いいおじさんじゃねえかよ…」


アミティ「分かった!!商売繁盛させて、その売上をそっくり盗むつもりだよ!!」


こうき「それがおじさんの狙い…」


シェゾ「売上を盗みたいなら儲けさせてから盗むより初めから儲かってる店を狙う方が早いんじゃねえか?」


アミティ「ああ確かに…」


シェゾ「ったく…何が犯罪の匂いだよ…ん?なんだあの張り紙」


アミティ「え?なになに!?」


こうき「新メニュー研究中、絶対立ち入り禁止、亀山って張り紙を出してあのおじさん、朝から夜までずっと奥にこもって新しいメニュー考えているんだ」


アルル「そうなんだ…」


こうき「完成するまで秘密だって言って、僕らも中に入れてくれないんだ」


お母さん「こうき!」


こうき「お母さん!」


お母さん「忙しいんだから帰ってきたなら手伝ってよ!ほら!お友達にバイバイして!」


シェゾ「なるほどな…店が繁盛すればお店の人は1日店に出ずっぱりになる、その間に当の本人は奥にこもって密かに…はっ!まさかこれって…赤毛連盟のパターンじゃ…!んなわけないか…」


アルル「分かった!これはつまり、赤毛連盟のパターンに違いないよ!!」


アミティ「そうか赤毛連盟か!!…ってなんだっけ?」


みんな「ずで!!」


アルル「赤毛連盟とは、全60作あるホームズ物の中でも最も有名な1作だよ!あるお店に店員として潜り込んだ男の人が巧みな嘘で店主を外出させ、その隙に店の地下から銀行に向かってトンネルを掘りお金を盗もうとする奇抜にして大胆な犯罪を描いた傑作だよ!!」


シェゾ「よく知ってるな…ついでに言えば書かれたのは100年も昔だ…今どきどこの世界にトンネル掘って宝を盗もうなんて気の長い犯罪者が…ん?」


アルル「…」


リデル「…」


アミティ「…」


シェゾ「お前ら…何やってんだ…?そんな地べたなんかに耳を近づけて…」


アミティ「しー!静かに!トンネル掘ってるなら音がするはず…!」


お客さんたち「あははははは!!!」


シェゾ「寄せって!そんなみっともねえ真似…!確かめてやるから俺が!!」


アミティ「確かめるって?」




コンコン


亀山「ん?」


アミティ「この人がその人かな?」


リデル「はい…恐らく…」


亀山「どうしたんだい?こうきくん」


こうき「えっと…」


シェゾ「忙しいところ悪い、あんたが来た途端に店が繁盛するなんてきっと福の神に違いないよな?福の神の手相を見せてもらいたくて来たんだ」


亀山「俺の手相?まあ別にいいけど…はい」


シェゾ「これは…!!嘘だろ…おい…」




アミティ「ねえ!犯罪者の手相だったでしょ??」


シェゾ「んな事を確かめたんじゃねえ…マメやタコが沢山出来てた…あれはスコップを使っている手だ…信じられねえが、母屋の地下を掘っているに違いない…」


アルル「だから言ったじゃん!!僕が!!」


リデル「アルルさん凄いです…!」


シェゾ「こんな事ありかよ…とにかく、問題はどこに向かってトンネルを掘っているかだ」




アルル「ここって…銀行?」


シェゾ「そうだ、まんぷく食堂から1番近い銀行って言ったらここだからな」


リデル「でも…閉まってますね…」


シェゾ「え?あ、ほんとだな…」


アミティ「この銀行は1週間前から閉鎖されてるよ、だからここじゃないね」


シェゾ「マジかよ…」


アミティ「この近くで他に狙われそうな所と言うと…はっ!宝石店がある!!」




宝石店の店長「はははは!!どんな泥棒だってうちから宝石を盗むのは無理だよ!完璧な防犯システムで守られているからねぇ、以前の失敗にこりて…」


アルル「以前の失敗って?」


宝石店の店長「盗まれた事があるんだよ、しめて3億円相当を宝石を何者かに…今でも犯人は見つかってなくてね…」


シェゾ「宝石泥棒…?今でも犯人が見つかってない…?もしかして…!」


リデル「シェゾさん?」


シェゾ「その泥棒に入られたのっていつ頃の事だ?」


宝石店の店長「ああ、来月でちょうど5年になるよ」


シェゾ「なら違うか…」


アミティ「宝石泥棒…そして密かに地下を掘る怪しい男…はっ…!!もしかすると!!」


リデル「アミさん!?」


アルル「アミティー!!」


シェゾ「まさか…アミティが考えてるのは…!」




アルル「おーい!アミティー!!」


お母さん「それじゃあ、私忙しいから!またね!」


アミティ「はい!どうも!!」


アルル「アミティ!」


リデル「こうきくんのお母さんに何を聞いてたんですか?」


アミティ「解けたよ!!謎が全て!!」


リデル「ええ…!?」


アルル「それは本当なの!?アミティ!」


アミティ「うん!ずばり…亀山さんってあのおじさんは…5年前、さっきの宝石店から宝石を盗んだ犯人なんだよ!」


アルル「ええー!?宝石泥棒ー!?」


リデル「それは本当なんですか!?」


アミティ「あたしの推理には間違えないよ!」


シェゾ「はは…やっぱりな…けど無理があるんだって!その推理は!」


アミティ「でもね!犯人もバカでもないんだよ!!盗んですぐに売りさばけば足がつくし、かと言って盗品をいつまでも手元に持っていては危険だよ!そこで盗んだ直後にその宝石を一旦埋めて隠したんだよ!ちょうどその時建て替え工事をしていたこうきくんの家の地下にね!」


アルル「ふむふむ…」


リデル「建て替え工事をしていたって…もしかしてそれをこうきくんのお母さんに確かめていたんですか?」


アミティ「そう!そして犯人亀山は住み込み店員としてあの家に入り込み、埋めた宝石を密かに掘り出そうとしているの!」


リデル「アミさんすごいです!!」


アルル「完璧な推理だね!」


アミティ「えへへへへー!そんなに褒めないでよ照れるなぁ…」


シェゾ「5年もほっといてどうして今頃掘り出すんだよ」


アミティ「時効になるのを待っていたんだよきっと!盗みの時効は5年!つまり…間もなく彼は大手を振って盗品を売りさばけるという訳!」


シェゾ「5年っていうのは刑事事件としての時効だ、認知の時効は20年…つまり、今掘り出しても自分の物にはならないだ、その盗んだ宝石は」


アルル「そんな難しい理論僕たち分からないよ!」


アミティ「そう!あたし達が知らないって事は当然犯人も知らないはずだよ!!」


シェゾ「おいおい…」


アルル「シェゾは理窟っぽいんだよね〜」


シェゾ「は、はあ…」


アミティ「人間は素直にならないといけないんだよ!」


シェゾ「そーいう問題じゃねんだよ…」


アミティ「そうと決まれば早速あの亀山って人が宝石泥棒だって警察に伝えに行こうよ!」


アルル「そうだね!!」


シェゾ「おい!寄せって!まだ証拠もないのに…!恥かくだけだ!!」


アミティ「はあ…分かったよ、決定的な現場を抑えればいいんでしょ?」


シェゾ「おい…何する気だよ…」


アミティ「それはもちろん…罠を仕掛けるの!」


シェゾ「罠って…」




アミティ「すみませんー!!」


亀山「なんだ…君たちか」


アミティ「ふふふふ…知ってますよ、全て」


亀山「えっ…!何をだい…?」


アミティ「この怪傑アミ☆ティ様の目は誤魔化せないってことです!失礼しました!!」


アルル「失礼しました!!」


リデル「失礼しました…」


シェゾ「はあ…??あ、えっと…悪いな…おい!お前ら!」


亀山「…」




アミティ「あとは引っかかるのを待つだけだね!」


シェゾ「あれのどこが罠なんだよ…」


アミティ「ビビって慌ててしっぽ出すよきっと!」


アルル「そうだよね!」


リデル「はい…バッチリです…!」


シェゾ「中学生につつかれたぐらいでビビる大人がどこにいるんだよ…」




翌朝


アミティ「いらっしゃーい!あ!こうきくん!今日も来てくれたんだ!!」


こうき「うん、それでね…」




シェゾ「家族みんなで1泊2日の温泉に行く?」


こうき「うん…おじさんが昨夜いきなりお父さんたちに勧めたんだ、お店が繁盛してからずっと休む暇がなかったから…1泊でもいいから少し羽休めをしてきてくださいって」


アミティ「もちろんおじさんは一緒に行かないんだよね??」


こうき「うん…家族水入らずでどうぞって」


アルル「家の人を外出させて、その隙に一気に掘り出すつもりなんだよ!」


リデル「恐らく!間違えないですね!」


アミティ「ほらシェゾ!まんまと罠に引っかかって慌てて動き出したでしょ?」


シェゾ「そんなバカな…こんな事って…」




シェゾ「はあ…もう訳分からねえよ…」


Dシェゾ「すっかり頭を抱えてるようだな」


シェゾ「だってよ…どこの世界に中学生につつかれたぐらいで慌てて動き出す犯人がいるんだよ…それに分からねえ事は他にもあるんだ!例えば…」


Dシェゾ「今回の相手はシェゾがこれまで扱ってきた他の犯罪者達とは全く違うんだ、恐らく」


シェゾ「どう違うっていうんだよ…」


Dシェゾ「今回の相手は…結構素朴な人だな」


シェゾ「はあ?尚更わけわかんねえよ…」




アミティ「シェゾ、かなり自信喪失してるね」


アルル「今回全然パッとしないね〜シェゾ」


リデル「ちょっと可哀想な気もしますけど…」




お父さん「一緒に行かないかい?」


亀山「いやー、泊まりに来いってしつこく友達に誘われてて…じゃ!お気をつけて!」


お母さん「けど以前じゃ考えられないよね!1泊でも温泉旅行出来るなんてさ!」


お父さん「これも商売繁盛のおかげだ!あ、いや…亀山くんのおかげだ」


おばあちゃん「いい人が来てくれたわよねほんとに…」




アミティ「みんな出かけたよ!!」


リデル「あとは亀山さんが戻るのを待つだけですね」


シェゾ「戻ってこなかったら一晩待つつもりなのか?お前らうちの人になんて説明するつもりなんだよ…」


アルル「あ!戻ってきたよ!!」


シェゾ「ええっ…」


アミティ「あとは頃合いを見計らってこうきくんから借りた鍵を使って踏み込んで決定的瞬間を抑えるだけだね!」


シェゾ「そうか…」


リデル「シェゾさん元気ないですね…大丈夫ですか?」




亀山「毎日毎日掘ってるのに、ちっとも出てこないな…ムキになってあんなに深く埋めるんじゃなかった…ああ!!あった!!!やったぜ…お宝お宝…」


アミティ「そこまでだよ!!」


亀山「ええっ…!?」


アミティ「埋めてあった宝石、しっかり見せて貰ったよ!!」


亀山「あっ…はい…ごめんなさい…」


アミティ「あ、いや…あたし達は警察では無いから…」


リデル「シェゾさん、ほら」


シェゾ「ほらって何がだ?」


アルル「犯人にビシッと推理を突きつけてよ!」


アミティ「譲ってあげるよ!1番美味しいところ!」


アルル「シェゾ今回1番見せ場無かったから!」


シェゾ「突きつけるものなんかねえよ…」


アルル「ほら!決めてよ!!」


リデル「シェゾさん、頑張ってください…」


シェゾ「…亀山さん、あなたは5年前宝石店に忍び込んで3億円相当の宝石を盗んだ」


亀山「…その通りだよ」


シェゾ「ずで!!ほら…認めてるじゃねえかよ…」


亀山「でもな…俺もバカじゃない、すぐに売りさばけば足がつくのは分かってる…で、あらかじめ目星を付けておいた建て替え工事中だったこの家の地下に宝石を埋めて逃げたんだ」


アルル「うんうん…」


亀山「そして俺は警察に疑われたりしないように真面目に働いた…怒鳴られても引っぱたかれても俺は耐えた…同僚は耐えられなくてどんどん辞めていったけど…俺は頑張ったよ、5年…あと5年すれば3億円の宝石が俺の物になるんだって…俺にはその希望があったからどんなに厳しい修行に耐えるのも平気だった」


リデル「はい…」


亀山「そして、待ちに待った5年目がいよいよ来た!おれ、時効まで我慢できなくてよ…一刻も早く掘り出したくて」


シェゾ「住み込み店員として潜り込めば掘り出すチャンスがあると思ったが、それは甘かった…全くお客さんが来ない為、食堂は暇で四六時中居間には家族がゴロゴロしている、これではいつまで経っても掘り出せるチャンスなんか訪れない…困った末にあなたは働いて貯めたお金で店を改装し、修行で身につけた料理を教えて店を繁盛させる事で見事あなたは家の全員を居間から追い払う事に成功した」


亀山「…」


シェゾ「そしてやっと埋めた宝石の掘り出し作業にかかる事が出来た…そうだろう??亀山ゆうたさん」


亀山「ああ…全てその通りだよ」


アルル「やっぱり!」


アミティ「完璧だったね!あたしの推理!」


シェゾ「でもどうしても分からないんだ、教えてくれよ」


リデル「え?」


アルル「シェゾ、何が分からないの?」


シェゾ「たかが中学生につつかれたぐらいで、どうして慌てて掘り出すのを急いだんだよ!」


亀山「気が弱いんだ俺…中学生でも怪傑、なんて聞いたら怖くなって…」


アミティ「なるほど!!」


シェゾ「怖がんなよ!いい大人がこんな中学生なんかに!大体温泉旅行に行かせるなんて手があるんなら、どうして初めからその手を使わなかったんだよ!」


亀山「え?」


シェゾ「わざわざ自腹で改装なんかして店を繁盛させるなんてめんどくさい事なんかしないで、初めから旅行券でもプレゼントした方が早いし安いし簡単にここの一家全員を外に追い払えたじゃないか!!」


アミティ「確かに!!」


アルル「そうだね!」


亀山「そういえばそうだな…」


シェゾ「はあ?そういえばって…?」


亀山「その手があったか…全然思いつかなかったな…」


シェゾ「はあ…」


Dシェゾ「終わったみたいだな」


リデル「Dシェゾさん!」


Dシェゾ「納得したか?」


シェゾ「お前なあ…」


Dシェゾ「だから言ったじゃないか、今回の相手は素朴な人だって」


シェゾ「はあ…」 


アミティ「あ、パトカーの音だ!」


Dシェゾ「来たみたいだな、呼んでおいたんだ」


アミティ「貰えるかな!感謝状!」


アルル「貰えるといいよねー!」


リデル「ですね…」


亀山「貰えると思うよ、何しろ大手柄だもんな…」


アルル「やっぱり〜??」


アミティ「ふふふふ!!!」


シェゾ「嫌いだ…解決しても全然充実感のないこんな事件…大っ嫌いだ!!」


アミティ「ええ!?」




時効成立を目前にしての宝石泥棒逮捕協力により、アミティ達は警察からの感謝状を貰った




アミティ「やったね!!嬉しい!!」


アルル「今回はアミティの推理のおかげで犯人を無事に逮捕出来たね!!」


リデル「アミさん大手柄です…!」


シェゾ「お前達に言っておく事がある」


アミティ「え?」


アルル「何?」


シェゾ「いつもこんなマヌケな犯人ばかりじゃねんだぜ、本当は子供達だけで乗り込んだら危ないんだからな…今度から気をつけろよ」


アルル「それは…いつものシェゾとは思えないセリフだね」


アミティ「シェゾ!あたし達が先越したのがそんなに悔しかったの!?」


リデル「アミさんダメですよそんな風に言っちゃ…シェゾさんすごく傷ついてるんですから…」


アミティ「あっ…」


リデル「シェゾさん、早く元気になってくださいね…?」


アミティ「ごめんねシェゾ…よしよしよし…」


シェゾ「馬鹿野郎…俺はな…もっと本格的な知恵と知恵がバチバチ火花散らし合うようなもっとまともな事件専門なんだ!!」




おわり