アミティ「ねえねえラフィーナ!!」


ラフィーナ「あら?どうしたの?アミティさん」


アミティ「今日この後予定あるー?」


ラフィーナ「いや、特にないけど…どうしましたの?」


アミティ「うん!もし良かったら遊びたいなーって!」


ラフィーナ「そうね…まあ私も今日は暇ですし付き合ってあげますわ」


アミティ「やったー!!」


リデル「うっふふふふ、ミスドーナツの期間限定ドーナツ今日からです…楽しみだなぁ…数量限定ですからサマースクールが終わってすぐに行かないと売り切れちゃうかもです、なので早く行かないと…」


アミティ「ねえねえ!リデルも良かったらこの後一緒に遊ぼうよ!!」


リデル「すみません!私、今日はちょっと…ごめんなさい!!ではまた明日!!」


アミティ「え!?リデル!?」


ラフィーナ「さっさと行ってしまいましたわね…」


アミティ「リデルがサマースクール終わった途端にあんな突然帰っちゃうなんて…あんな事今までなかったよね??」


ラフィーナ「まあ確かに…ちょっと珍しいですわね」


アミティ「リデル…どうしたんだろう…気になるな…」




ラフィーナ「アミティさん、良かったらここのお店のクレープ一緒にどうです?」


アミティ「あ、うん!いいね!あたしストロベリーアイスクレープ!!」


ラフィーナ「私はチョコバナナにしようかしら」


クレープ屋さん「ありがとうございます!」


ラフィーナ「ここのクレープどうです?結構行けるでしょ??」


アミティ「うん…」


ラフィーナ「アミティさん…やっぱりリデルさんの事が気になるのね」


アミティ「あ、うん…リデル、いつもとなんか様子が違ったよね、どうしたんだろう…」


アルル「アミティ!ラフィーナ!」


シェゾ「よう」


サタン「そんなところで2人でクレープを食べながら何を話していたんだ?」


アミティ「アルル!シェゾとサタンも」


ラフィーナ「あのですね…実は…」


アルル「え?リデルが?」


アミティ「そうなの!遊びに誘ったら今日は無理ですすみません!って言ってさっさと帰っちゃって…」


シェゾ「それは…普通に用事があるからじゃないのか?」


アルル「うん、僕もそう思うな」


ラフィーナ「でもリデルさん…キッパリと即答して断ったのよ?」


アミティ「ね!いつもちょっとオドオドしてるのに今日はキリッとしてた!!」


シェゾ「確かにそれはちょっと気になるな…もぐもぐ」


サタン「ああ…あのリデルがそんなにキッパリ断るなんて…もぐもぐ」


アルル「しかも断ってその直後にすぐに帰っちゃうなんて…もぐもぐ」


サタン「このクレープ…とても美味いな!!」


アルル「ね!美味しい!!」


シェゾ「たまにはいいな」


ラフィーナ「でしょ?美味しいですわよね!」


アミティ「みんなも食べてるんだね…」


ラフィーナ「ま、まあ…ここで話すのもなんですし、もし良ければカラオケとかどうです?」


サタン「おお!いいね!賛成!!」


アルル「行こう!久々に行きたいなって思ってた!」


アミティ「行くいく!嬉しい!!」


ラフィーナ「じゃあ行きましょう皆さん」




リデル「着きました!ミスドーナツ!!わあ…やっぱりすごい行列が出来てます…」


女子A「期間限定のドーナツ楽しみだね!」


女子B「ね!でも数量限定だしこんなに沢山行列が…買えるかなぁ…」


リデル「やっぱり皆さん期間限定のドーナツが目当てなんですね…うう…これだけの人数だと…無事に買えるかなぁ」




サタン「最初の1曲は私だ!!」


アルル「なんか嫌な予感が…」


サタン「愛してるって言っても良いですか〜!! もう何度も何度も飲み込んだ その笑顔を見ていたいよもう一回 もう一回 愛してるって歌うから 真っ直ぐに君の心へ 出会えた時から変わらない 響かせて My Love Song!!」


アルル「だー!うるさいしなんで僕の顔を見て歌うんだよ!!」


アミティ「ちょっとリデルにメール送ってみようか」


ラフィーナ「ええ、もしかしたら何があったのか教えてくれるかもしれませんしね…」




リデル「ん?アミさんからメール?今みんなでカラオケに来てるんだ!良かったら合流しない?いや、私は期間限定ドーナツが食べたいので…」




サタン「愛を込めて花束を〜!!」


アルル「もう!サタン!!」


アミティ「あ、リデルから返事が返ってきた」


ラフィーナ「なんて言ってました?」


アミティ「ごめんなさい、またの機会に…だって」


ラフィーナ「まあ、確かにみんなでカラオケってキャラじゃないですもんね…」


シェゾ「今何をしているのかだけ聞いてみるか?」


ラフィーナ「確かに、それがいいかもですわね」


アミティ「うん、そうだね…今何してるの〜?って、送信っと!!」




リデル「ドーナツドーナツ…あれ、またアミさんからメール…今何してるの〜?あ、えっと…」




サタン「Bling-Bang-Bang Bling-Bang-Bang Bling-Bang-Bang-Born!!to the next!to the 1番上!!」


アミティ「あ!リデルから返信だ!」


ラフィーナ「なんて?」


アミティ「お話するほどのことではないです、だって…」


ラフィーナ「え、これって…」


シェゾ「話すことじゃないって…一体何が…?」


アミティ「これ…ほんとにリデルの文章??」


ラフィーナ「そうですわよね…私も何かおかしいなって思っていましたのよ」


アミティ「あのリデルがなんでこんな冷たい言葉遣いなんだろう…」


ラフィーナ「もしかして…リデルさんは今悪い人と一緒にいて、その人がメールを書いて送ってるとか…?」


アミティ「それか…リデルは今悪い人と一緒にいて、それで友達から何か言われてもとりあえずそっけない感じにメールを送って突き放せって言われてるとか…?」


ラフィーナ「そうよそれよそれ!!リデルさんはきっと誰か悪い人に捕まって脅されているのよ!!」


シェゾ「んなわけ…さすがに考えすぎだ」


ラフィーナ「それじゃあ、今日のリデルさんはなんでこんなに冷たいのか説明出来ますの??」


シェゾ「いや…それは…と、とりあえず!ちょっと電話で話してみるのはどうだ??」


アミティ「あ!確かに!!それがいいかも」




リデル「少しずつではありますが…少しずつ列は進んでいます…少しずつ限定ドーナツに近づいています…!もうすぐでドーナツを食べられる…!!嬉しいな嬉しいな…」


プルルルル


リデル「え、今度はアミさんから電話…?なんでさっきから次々と…もういいです、ちょっとめんどくさいからとりあえず携帯電源切っちゃいましょう」




「おかげになった電話番号は電源が入っておりません」


アミティ「電源が入ってないだって!」


ラフィーナ「携帯の電源を切っているの?」


シェゾ「なぜ携帯の電源を…?」


アミティ「やっぱり…やっぱりリデルに何かあったんだ!!」


ラフィーナ「そうよ…そうに違いないわ!!リデルさんはきっと悪い人に捕まって脅されていて…はっ!まさか…」


シェゾ「な、なんだ…?」


ラフィーナ「電源が切られたのも、私達と連絡を取っているのが相手の悪い人にバレて携帯を取り上げられて電源を切られたとか…」


アミティ「なるほど!だとしたらリデルが大変!!」


カラオケの店員さん「失礼します、お待たせいたしました!ポテトのLサイズ大盛りです!」


アミティ「え?ポテト?」


サタン「私が頼んだんだ!!みんなで食べようじゃないか!!」


シェゾ「アホか!今それどころじゃねえ!」


サタン「え、ええ…?」


アミティ「リデルが悪い人に捕まってるのかも!」


アルル「ええー!?」


サタン「なんだと!?それは大変だ!!でもこのポテト…せっかく頼んだんだし…このまま食べないでいくのはお金の無駄だ!!」


シェゾ「仕方ねえな…それ食ったらすぐに行くからなるべく急いで食うぞ」


ラフィーナ「そうね!」


アミティ「リデルが心配だけど…でもポテトも美味しそう!!いただきまーす!!」


サタン「んん!美味い!!美味いなこれ!!」


アミティ「何か味がついてるの?」


サタン「バター醤油味だ!」


アルル「へえ!いいね!美味しい!!」


サタン「更にケチャップも付けるともっと美味いぞ!!」


シェゾ「そんな呑気に話してる場合か!さっさと食って…」


カラオケの店員さん「お待たせいたしました!ビーフカレー大盛りです!!」


シェゾ「は?ビーフカレー??」


アルル「はーい!それ僕が頼んだんだ!!」


シェゾ「はあー!?何を考えてるんだ!!そんなの食べてたら時間が…」


アルル「リデルの事が心配なのは分かるけどでもそれ頼んだ時は僕その事知らなかったし!食べないともったいないよね!」


シェゾ「はあ…なるべく急いで食えよ…」


カラオケの店員さん「お待たせいたしました!マルゲリータピザのLサイズです!!」


サタン「それも私だ!!」


シェゾ「どんだけ頼むんだよお前は!!」


ラフィーナ「これは…全部食べ切るのに少し時間がかかりますわね…」


アミティ「てかそんなに食べられるの…?」


サタン「うん!食べれるもんね!!」


シェゾ「はあ…また金の無駄になるから食べるけど…」


ラフィーナ「そうね、ピザ1枚貰いますわよ」


アミティ「ピザもいただきまーす!!美味しい!!」


アルル「カレーとピザ一緒に食べるともっと美味しいよ!」


ラフィーナ「なんでもカレーと合わせるじゃないの!」


サタン「本当か!?私もそれ試してみるー!!」


シェゾ「そんな馬鹿な事してないではよ食え!!」




シェゾ「やっと食い終わったな…」


ラフィーナ「ようやっとカラオケの外に出られましたわ…」


アミティ「よし!とりあえずリデルを探さないと…」


Dシェゾ「あれ、お前たち」


ラフィーナ「Dシェゾさん!」


サタン「お前…こんな所で何を?」


Dシェゾ「買い出しだ」


シェゾ「ああ…そういえば今日の買い出し当番はこいつにしてたっけか…」


ラフィーナ「それより事件よ事件!」


Dシェゾ「事件?」


アミティ「そう!リデルが大変なの!」


Dシェゾ「リデルが…?」


ラフィーナ「そう!リデルさん悪い人に捕まって脅されて携帯を取り上げられたかもなんですわ!」


Dシェゾ「はあ…しかしなんでまた…」


アミティ「あのね!これ、さっきリデルが送ってきたメールなの!」


Dシェゾ「えっと…お話するほどのことではありません…?」


アミティ「そう!」


ラフィーナ「この文章…とてもリデルさんの打った文章には思えないのよ…」


Dシェゾ「確かに…普段のリデルならこんな冷たい感じの言い方しないのに…」


シェゾ「だから悪い奴に捕まって脅されてこーゆう事送ってきてるんだと…」


アミティ「しかもね!その後携帯の電源切ったんだよ!!」


Dシェゾ「まあ確かに…それはちょっと妙だな…」


ラフィーナ「だから私達と連絡を取ってるのがバレて取り上げられて電源を切られたのかも!」


アミティ「というわけでリデルを探しに行こう!!」


アルル「うん!行こう!」




リデル「だいぶ近くまで…おお、いよいのお店のショーケースの中のドーナツが見えてきました…期間限定ドーナツは…やったぁ!まだ沢山あります!!うふふふ、もうすぐです…もうすぐで…」


アミティ「あ!いた!!リデル!!」


リデル「え!?アミさん!なんでここに…」


ラフィーナ「シェゾさんが呼んでますわよ!ちょっと話を聞かせてくれって!」


リデル「ええ!あのっ…でも、今はちょっと…!」


アミティ「急ぎだよ急ぎ!!今すぐじゃないとダメ!!」


アルル「ほら早く!!」


リデル「あ…!だから今だけちょっと…あ!!そんな!やめてください!!引っ張らないでください!!」


アミティ「早く早く!急ぎなんだから!!」


リデル「今だけはやめてくださいー!!ああー!!」




リデル「うわあーん!!!!!!うわあーん!!!!!しくしく…うわあーん!!!!!」


アルル「すっごい大泣きしてる…」


ラフィーナ「やっぱり相当深刻な悩みがありますのね…」


Dシェゾ「とりあえずバケツ…このままじゃ店内が水浸しになっちまうぜ…」


アミティ「Dシェゾ!多分足りないかも!」


ラフィーナ「もっとバケツが必要ですわ!!」


Dシェゾ「まじかよ…」


サタン「清掃用具入れのとこに確かまだバケツあっただろ、全部持ってこい」


Dシェゾ「全部…?まじかよ…」


リデル「うわあーんうわあーん!!!!!!」


シェゾ「リデル…本当に何があったんだ??」


ラフィーナ「よっぽど大変な事なのよね…?」


レムレス「まあまあ!とりあえずこれでも食べて落ち着いて!!」


リデル「うっ…うっ…はっ!!それは…!」


レムレス「うん!ミスドーナツの期間限定ドーナツ!さっき買ってきたんだ!良かったら食べて!」


リデル「うっうっ…うわあーん!!!!!!」


レムレス「え?」


アミティ「リデル!?」


ラフィーナ「また大泣きし始めた!ですわ!」


リデル「ミスドーナツの期間限定ドーナツ…ううっ、うわあーん!!いだだぎまーず!!!!!」


Dシェゾ「そんなに嬉しかったのか…?そのドーナツ…」


シェゾ「ドーナツを食べる事にまで大泣きするほどの何かがあったって事か…」


リデル「美味しいです…美味しいですー!!あー!美味しいですー!!!」


アミティ「今日のリデルやっぱりおかしい!!」


ラフィーナ「こんなリデルさん見た事ないわ!」


シェゾ「はあ…まあいい、改めて聞くがリデル…どうしたんだ??」


リデル「私は…このミスドーナツの期間限定ドーナツが食べられれば幸せなんですー!!!!」


アミティ「うわ!リデルの涙の海が…」


サタン「おい!バケツ!」


Dシェゾ「もうバケツはねえ!」


アルル「え!そんな!」


アミティ「このままじゃお店が…リデルの涙で…!!」


ラフィーナ「もう!なんなのよ!!」




終わり