アミティ「今年も夏祭りの時期だね〜」
リデル「はい…もうそんな時期ですね…お祭りわくわくします…」
ラフィーナ「今年の私の出店はアイスクリーム屋さんよ!」
シェゾ「この暑い夏にぴったりだもんな」
ラフィーナ「ええ!皆さんのお好きなアイスクリームの上にフルーツなどをトッピングしてそれを提供する感じですわ」
アミティ「今年はアイスクリームの屋台いいね〜!」
Dシェゾ「なあ…俺は何をすればいいんだ?」
アミティ「あ!Dシェゾ!」
ラフィーナ「Dシェゾさんはそうね…それじゃあDシェゾさんも私のお店のお手伝いをしてもらおうかしら」
アミティ「Dシェゾ!アイスを作るんだよ!」
Dシェゾ「ど、どうやって作るんだ?」
ラフィーナ「簡単ですわよ!まずお客さんにアイスの種類何がいいかを聞くの」
アミティ「バニラ、チョコ、ストロベリーの3種類からね!」
ラフィーナ「お客様の希望のアイスをこのアイスキャッチですくってカップに盛りつける、そしたらフルーツやカラースプレー、アラザンもトッピング」
シェゾ「最後にソース何をかけるか聞くんだ」
ラフィーナ「ソースはチョコソース、ストロベリーソース、キャラメルソース、マンゴーソースの4種類!お客様の希望の方のソースをかけて完成ですわ」
Dシェゾ「なるほどな…俺に出来るかな…」
ラフィーナ「ちょっと練習してみましょうか?」
Dシェゾ「あ、ああ…」
ラフィーナ「そう…そうそう!いいじゃない!綺麗に出来てるわよ」
アミティ「Dシェゾすごーい!」
シェゾ「上出来だな」
リデル「はい…すごく綺麗です」
Dシェゾ「本当か…?ありがとう…」
ラフィーナ「本番も全然焦らなくてもいいのよ?全然ゆっくりでも大丈夫だから…ね?」
アミティ「うんうん!今ちゃんと出来てたから大丈夫だよ!!」
Dシェゾ「ああ…頑張る」
シェゾ「分からなかったら俺たちに聞け」
Dシェゾ「そうだな…所で」
アミティ「ん?どうしたの?」
Dシェゾ「他の皆はどうした?ここには俺とシェゾとアミティとリデルとラフィーナしか居ないのか?」
ラフィーナ「ああ…えっと、今年は皆さん各自気になる出店のお手伝いに行ってもいいとの事でして…」
アミティ「みんな他の気になるお店のお手伝いに行ってるんだよ!ほら!りんごはフルーツ飴屋さん、まぐろは射的屋さん、りすくまさんは電球ソーダ屋さん、レムレスはわたあめ屋さん、クルークはチョコバナナ屋さん!!」
Dシェゾ「なるほどな…みんなほかの店に行ってたのか」
リデル「気になるお店があるのはいい事ですよ、皆さん色々な物に興味があってすごいです…」
Dシェゾ「あれ、でもアルルが居ないな」
ラフィーナ「ああ…アルルさんはちょっと用事があるって言ってて…後から来るって言ってたわね」
Dシェゾ「そうなのか…」
まろん「やっほー!」
アミティ「あ!まろん!」
都「久しぶり!あんた達、出店出してたんだ!!」
リデル「都さんも!はい、お久しぶりです」
ラフィーナ「という事は…」
稚空「よう!みんなその浴衣姿可愛いじゃん!」
アミティ「稚空も!」
ラフィーナ「やっぱり…このナンパ男も…!」
稚空「ラフィーナ相変わらず可愛いねー!特にその大きなお団子ヘア!髪まとめるとやっぱ雰囲気違うね〜」
ラフィーナ「う、うるさいわね!私が可愛いことぐらい分かってますわよ!!」
稚空「アミティとリデルも浴衣姿すごく似合ってるよ!特にアミティは帽子がないと結構雰囲気変わるなー!今日は髪も結んでるし!」
アミティ「えへへへ〜そうなの!今日は帽子はなしにして髪も後ろで結んでみたんだ!」
ラフィーナ「確かにアミティさんが結ぶ事なんてないからなんか新鮮ですわね」
リデル「稚空さんありがとうございます、褒めて貰えて嬉しいです…」
シェゾ「良かったらアイスクリーム1つどうだ?」
まろん「そうね…せっかく来たんだし1つ頂いていこっか!ね!2人とも」
都「そうね!あたしチョコ1つ!」
稚空「俺もチョコ!」
まろん「あたしはストロベリーにしようかな」
アミティ「はーい!ありがとうございます!」
Dシェゾ「ソースはどうする?」
まろん「ストロベリーにしようかな!」
都「ソースも選べるのね!あたしはチョコ!」
稚空「俺はマンゴー!」
都「チョコアイスにマンゴー?中々斬新ね…」
まろん「アイスありがとう!!みんなお店頑張ってね!」
アミティ「うん!ありがとう!!」
ラフィーナ「毎度ありー!ですわ!」
シェゾ「上手に提供出来てたじゃねえか」
リデル「はい…Dシェゾさん凄いです…」
Dシェゾ「ありがとうな」
ルルー「おーっほほほ!!!!」
アミティ「あ!ルルー!」
ルルー「着付けにかなり時間がかかりましたわ…うふふ、可憐な浴衣美女の登場よ!!」
リデル「わあ…ルルーさんの浴衣姿…とっても綺麗です…」
ラフィーナ「ええ…その涼しげな水色の浴衣に綺麗にまとめた髪型…その蝶の髪飾りも…全てが美しすぎますわね…」
アミティ「ね!ルルー浴衣似合いすぎ!!綺麗!!」
ルルー「おーっほほほ!このルルー様に似合わない物なんてないわよ!!」
シェゾ「すげえ…ルルーって普通にしてれば普通に綺麗なんだな…」
ルルー「あら、変態もこの私の美しい浴衣姿に見とれているの?」
シェゾ「な…!んなわけないだろ…」
Dシェゾ「うーん…たしかに綺麗ではあるが…何かが足りない気がするな…」
アミティ「え?Dシェゾ?」
ルルー「あら、何よ…私はもう充分美しいわよ!何が足りないって言うのよ」
Dシェゾ「そうだな、これを付ければいい」
アミティ「え、ええ…」
リデル「それって…」
ラフィーナ「何よそれ…おかめのお面…??」
Dシェゾ「うん…良いじゃないか、これで更に綺麗になったぞ」
ルルー「あんた…ぶっ飛ばされたいの…?」
シェゾ「というかなんでおかめのお面なんだよ…」
ルルー「あんた…!この私の美しい姿を台無しにする気!?この…!!」
サタン「やあ皆の者」
シェゾ「サタンか…」
リデル「お兄様!」
サタン「出店頑張っているか?」
アミティ「あ、うん…まあいい感じだよ!」
ルルー「げっ!サタン様…なんでこんな時に…!」
サタン「そうか…ん?そちらは?」
ルルー「ギグ!!」
リデル「あ、えっと…この方は…」
ルルー「まずいわ…こんなふざけた格好してる所をサタン様に見られてしまったわ…!」
サタン「この辺ではあまり見かけないな」
シェゾ「え?」
サタン「中々綺麗ではないか、とっても美しい…名前はなんというんだ?」
ルルー「サタン様…もしかして私だって気づいていない…?」
アミティ「あ、いや…あのねサタン、この人は…」
ルルー「私は…このお祭りの平和を守っている…正義のヒロイン!おかめ姫よ!!」
リデル「え…?」
シェゾ「はあ〜!?」
ラフィーナ「おかめ姫〜!?」
サタン「そうか、おかめ姫というのか」
ルルー「そうですわ!みんながこのお祭りを楽しめるようにお祭りを見回ってもし何かあればその悪を制裁してお祭りの平和を守っていますの!!」
サタン「そうか…それはご苦労だ、所でアルルはどうした?」
ラフィーナ「アルルさんならまだ居ないわよ」
リデル「用事があるみたいで後から来るみたいです…」
サタン「そうか、それなら…おかめ姫とやら」
ルルー「は、はい!!」
サタン「アルルが来るまでその見回り、私も一緒について行ってやる」
ルルー「え、ええー!?」
サタン「私もこの楽しいお祭りを守りたいからな、一緒に見回ってやる」
ルルー「ええ…そんな…それって…デートみたいじゃない…」
サタン「嫌だったか?」
ルルー「そんな!ぜんっぜんそんな事ありませんわ!!それじゃあ早速行きますわよ!サタン様〜♡」
サタン「あ、おい!そんなにひっつくな!!」
アミティ「行ってらっしゃーい!」
リデル「ルルーさん、良かったですね…」
ラフィーナ「ほんとに良いのかしら…?」
シェゾ「さあ…」
女の子「アイスクリームお願いします!」
アミティ「あ、はーい!!」
サタン「おかめ姫、その綺麗な水色の浴衣に、綺麗にまとめた髪、そしてその蝶の髪飾り…すごく綺麗だな」
ルルー「やだ、サタン様にそんな事言われちゃルルー…じゃなくて!おかめ姫凄く嬉しいですわ♡」
サタン「おかめ姫は射的とか出来るのか?」
ルルー「え、ええ…射的大得意ですわ!!」
サタン「そうか、それじゃあやってみるか?」
ルルー「え、いいんですの??」
サタン「すみません!1人1回ずつお願いします!」
まぐろ「あ、サタン様じゃないですか☆…毎度☆」
サタン「ゆくぞ…はっ!」
まぐろ「すごい!サタン様お菓子ゲットです!」
サタン「まあ、この私の手にかかればこのぐらい…」
ルルー「相変わらず素敵なサタン様…射的も出来るなんて…あら?そこにあるのは…カーバンクルのぬいぐるみ?そうか…あれをルルーがとってサタン様にプレゼントすれば…」
まぐろ「それじゃあ次はそちらのお姉さん☆」
ルルー「ええ!行くわよ…」
まぐろ「あ、ちょっと待って☆」
ルルー「え?何よ」
まぐろ「お姉さんはおかめハンデとして…」
まぐろ「この距離から射的やってもらいます☆」
ルルー「なんでこんなに離れてやらないと行けないのよ!!こんなの当たるわけないでしょ!?というかおかめハンデって何よ!!」
サタン「頑張れ!おかめ姫!」
ルルー「なんでサタン様も満更じゃないのよ!!…ったく、分かったわよこの距離から撃てばいいんでしょ?…はっ!!」
まぐろ「はい、おかめ姫さん大当たり!!景品はおかめのお面10枚セットです!」
ルルー「当たるんかい!!…っていうか…おかめのお面10枚セットなんていらないわよ!!」
サタン「おかめ姫…あの距離で当てるなんて流石だな…中々の腕前だな」
ルルー「なんか変な物を当ててしまったけど…まあでも!サタン様にこの私の射的の腕前を披露する事が出来ましたし!…まぐれだけど…」
サタン「次は…型抜きなんかどうだ??」
ルルー「はい!私型抜きも大好きです」
ドラコ「お!サタン!…と、誰だ?」
サタン「おかめ姫だ、このお祭りの平和を守ってくれている正義のヒロインだ」
ルルー「お、おかめ姫ですわ!」
ドラコ「へ、へえ…」
サタン「アルルが来るまでこのおかめ姫と一緒にお祭りの見回りの手伝いをしているんだ」
ドラコ「そ、そうなのか!それじゃあ見回りの息抜きに型抜き1回どう?」
サタン「ああ、1回やろうか」
ドラコ「男性は1回100円、女性は1回200円、おかめ料金は6000円となります!!」
ルルー「はあー!?何よそれ!!男女で値段が違うのもおかしいし、それ以前におかめ料金なによ!!なんでおかめ専用の値段があんのよ!!というか6000円って高いし!!」
ドラコ「ええ〜せっかくおかめハンデもあるのに…」
ルルー「おかめハンデって何よ…」
ドラコ「おかめさんは6000円払ってやってもらうわけだから…もし成功したら豪華景品が出るのに…」
ルルー「け、景品…まさか…サタン様とのラブラブ旅行のチケット、とか…??うふ、うっふふふふふふふ」
サタン「おかめ姫、どうした…?」
ルルー「やる!やりますわ!!絶対に成功してその景品を手に入れてみせる!!覚悟なさい!!」
ドラコ「よし来た!!それじゃあ今回おかめ姫さんにやってもらうのはこれ!!踊る魚の像!!」
ルルー「…何よこれ…なんで立体なのよ!!!」
サタン「これは中々難易度高いぞ…おかめ姫、できるか?」
ルルー「なるほど…おかめ料金6000円だけあって難易度もそれなりに上がってるってことね…この私をからかうのも…いい加減になさーい!!」バゴ!!!
ドラコ「おおー!すごい!!おかめ姫さん型抜き成功です!!」
ルルー「はあー!?なんで1回ぶん殴っただけでこんな綺麗な像の形にになるのよ!!!ていうか何よこの踊る魚の像…気持ち悪すぎる…」
サタン「おかめ姫…こんな難易度の高い型抜きが出来るなんて…ほんとに中々やるな」
ルルー「ま、まあでも…サタン様に褒められて悪い気はしませんわね、そうだわ!クリアしたということは景品が貰えるのよね!?」
ドラコ「あ、うん!あげるよ!はい!この踊る魚の像!!」
ルルー「…はあ!?6000円も払ってあんな難易度の高い型抜き成功させてその報酬がこんなのだっていうの!?信じられない!!いらないわよこんなの!!!」
ドラコ「おかめ姫さんが自分で作った像ですよ!!」
ルルー「いらないってばー!!もう!!!」
サタン「射的も出来て型抜きも出来るとは…しかもあの難易度の高いやつ…おかめ姫やはり流石だ」
ルルー「まああれもまぐれだけど…ううー!6000円も払ったからサタン様との旅行に行けるようなチケットだと思ったのに!!」
サタン「おかめ姫、電球ソーダとやらがあるぞ」
ルルー「電球ソーダ?ああ…あのピカピカ光るやつね…」
サタン「あんなにピカピカ光って…あれは恐らくパリピというやつが持つものだな!!あれは映えるぞ〜!!よし!買おう!!」
ルルー「ああ!サタン様が買うならこのルルー…じゃなくて!!おかめ姫も買いますわ!!」
りすくま「いらっしゃい」
サタン「私はメロンソーダ、おかめ姫は?」
ルルー「私はオレンジサイダーにしますわ」
りすくま「はい、どうぞ」
サタン「すごいピッカピカだな」
ルルー「最近のお祭りはこんなのもあるのね…」
サタン「ちょっと休憩するか?」
ルルー「え、ええ…そうですわね、少し疲れましたわ」
???「どけどけー!!!」
サタン「なんだ!?」
ルルー「きゃっ!」バチャ…
ウィッチ「泥棒ですわ!!」
サタン「泥棒だと!?」
ルルー「あなたは…ウィッチ!!」
ウィッチ「大丈夫です!?」
ルルー「え、ええ…私は大丈夫、だけど飲み物が…」
ウィッチ「ぶつかった弾みにこぼしちゃいましたのね…」
ルルー「ええ…せっかくサタン様が奢ってくださったのに…」
サタン「大丈夫だ、後でまた買ってやる」
ルルー「サタン様…」
サタン「そんな事より!何があった?」
ウィッチ「お祭りを楽しんでいたら突然知らない人が後ろから走ってきて…私のカバンをそのまま盗って行きましたの!」
サタン「それ…ひったくりじゃないか!!」
ウィッチ「どうしましょう…これじゃあもうお祭りどころじゃありませんわ…」
ルルー「楽しいお祭りでそんな事する最低なやつ…このおかめ姫が許さないわ!!」
ウィッチ「というか…そのお面の方は一体…?」
ルルー「それに…せっかくサタン様が奢ってくれた飲み物も台無しにして…!!」
サタン「ん?飲み物…??」
ウィッチ「どうしました?」
サタン「おかめ姫、あの犯人とぶつかった時飲み物をこぼしたんだよな?」
ルルー「え、ええ…それもかなりの量をこぼしたら…」
サタン「もしかしたら犯人の服にもかなりの量の飲み物がかかったかもしれない」
ルルー「あー!なるほど!!」
ウィッチ「それじゃあ…服とかに飲み物をこぼしたような跡がついてる方が犯人ってことですわね!!」
サタン「そのジュース、オレンジサイダーだよな??」
ルルー「え、ええ…オレンジサイダーよ」
サタン「オレンジジュースなら服にこぼしたらシミになる!」
ウィッチ「なるほど!だから分かりやすいって事ですわね!」
サタン「犯人を捕まえに行くぞ」
ルルー「このおかめ姫ももちろん行くわ!このお祭りの平和を守るのが正義のヒロインおかめ姫の役目よ!!」
アリィ「アイスありがとうございました!」
アミティ「はーい!喜んでもらえて嬉しいよ!」
男の人「アイス1つ」
ラフィーナ「アイスは何にします?」
男の人「バニラで」
Dシェゾ「ソースは」
男の人「ストロベリーソースで」
ラフィーナ「はーい毎度!」
アミティ「あれ?ストロベリーソースが出てこないよ…うーん…えいやー!!!」ビチャ
男の人「わっ!」
アミティ「きゃー!すみません!!ソースが出てこなかったから容器を思いっきり振ったら中身がいきなりとび出てきてお客さんにソースかかっちゃった…」
ラフィーナ「お客さん申し訳ございません!大丈夫でした…??今拭きますわね」
男の人「ああー!いーいーいー!!!大丈夫だよ!大丈夫だから…」
ラフィーナ「そんな遠慮なさらず!こちらが悪いんですから…」
男の人「だから!大丈夫だって!ああ!もう!拭かなくていいっつってるのに!!」
ラフィーナ「あら…?なんでいちごソースなのにちょっとオレンジ色なの…?」
アミティ「すみません本当にすみませんでした!!」
男の人「もういいよいいよ!あとはもう自分でやるから!じゃあな!」
リデル「アミさん!大丈夫ですか?」
アミティ「あたしは大丈夫!でもあのお客さんに本当に悪い事しちゃったな…」
Dシェゾ「わざとじゃないんだろう?なら大丈夫だ、気にするなアミティ」
アミティ「みんな…」
Dシェゾ「失敗は誰にでもある」
アミティ「Dシェゾ…」
ラフィーナ「…」
シェゾ「ラフィーナ?どうしたんだ?」
ルルー「大変ですわ!」
アミティ「あ!ルルー!じゃなくて…おかめ姫!!」
サタン「落ち着いて聞け、ひったくり犯が現れた」
リデル「え、ええー!」
シェゾ「ひったくりだと!?」
サタン「ああ…ウィッチの荷物が盗られた」
アミティ「ええ!?ウィッチの荷物が!?」
ウィッチ「ええ…あれがないと大変ですわ…」
Dシェゾ「そいつの特徴はどんなだ?」
ルルー「ええ…まあ、服にジュースをこぼしたシミがついてると思うから多分見ればすぐに気づくとは思うんだけど…」
ラフィーナ「ジュースのシミ…?…そのジュース、オレンジジュースか何かじゃなくて?」
ルルー「そう!オレンジサイダーよ!私その男にぶつかられたんだけどその時にジュースをかけてしまったの」
アミティ「ラフィーナすごい!なんでオレンジジュースだって分かったの?」
シェゾ「なあ…まさか…」
ラフィーナ「ええ、多分そのまさかよ…さっきアミティさんがアイスのトッピングのいちごソースをあるお客さんにかけましたのよ」
ウィッチ「ふむふむ」
ラフィーナ「その時に私は彼の服に着いたソースを拭き取ったんだけど…何故かピンクのいちごソースだけじゃなくてオレンジの色の物も付いていた…」
アミティ「ええー!そうだったの!?」
ラフィーナ「最初はあれがなんだか分からなかったけれど…でもおかめ姫さんがその人の服にかけてしまったオレンジジュースだった、という話なら辻褄が合いますわよね」
シェゾ「という事は…さっきのあいつがひったくり犯って事か!?」
アミティ「そんな!まさかそんな人だとは知らずにそのまま逃がしちゃったよ…」
ラフィーナ「そんなの分からなくて当たり前よ!アミティさんが気にすることなんで全くないわ!」
リデル「そうです!悪いのはひったくり犯さんなんですから…」
Dシェゾ「まて、さっきアミティそいつにいちごソースをかけてたろ」
アミティ「あ、うん…そうだね…」
Dシェゾ「いちごソースで更に服が汚れた、だから…」
ラフィーナ「あー!なるほど!」
サタン「そうか…もっと服の汚れが目立って分かりやすくなったということか…!」
ラフィーナ「お手柄ですわね!アミティさん!」
リデル「アミさんさすがです…!」
アミティ「えへへへへー」
ウィッチ「それじゃあ探しましょう!その服がかなり汚れてる人を!」
ラフィーナ「ええ!皆さん気合い入れて行きますわよー!」
「おー!!」
アミティ「とは言ったものの…」
リデル「人…結構沢山居ますね…」
アミティ「うん…服の汚れの目印があるとはいえ、このたくさんの人の中からあの人を見つけるのはちょっと難しいかも…?」
Dシェゾ「おい、あれ」
アミティ「お!見つけた!?」
Dシェゾ「あれはなんだ?」
リデル「あれはかき氷の屋台ですね」
Dシェゾ「かき氷って…美味いのか?」
アミティ「うん!冷たくてとっても美味しいよ!!」
Dシェゾ「そうか…かき氷がどんな食べ物なのか気になるな…」
アミティ「Dシェゾ、かき氷が食べたいの?」
Dシェゾ「ああ…すごく美味そうで気になる…」
アミティ「うっふふふー、実はあたしも今、かき氷食べたいって思ってたんだ!!ちょっと食べていこうか!」
リデル「ええ…そんな…おふたりとも…」
アミティ「ほら!リデルも一緒に食べようよ!」
リデル「あ…はい…でもほんとにいいんですかね…?」
アミティ「かき氷3つくださーい!あたしはいちご味!リデルとDシェゾは?」
リデル「私はメロン味お願いします」
Dシェゾ「かき氷にかけるやつってどれが美味いんだ?」
アミティ「全部美味しいけど、初めて食べるならとりあえず定番のいちご味はどう?」
Dシェゾ「じゃあそれで」
かき氷屋さん「毎度!」
アミティ「いただきまーす!!」
リデル「いただきます…」
Dシェゾ「いただきます…パク…」
アミティ「つめたーい!!美味しいー!!」
Dシェゾ「…!!」
リデル「Dシェゾさん、どうですか?人生初のかき氷は」
Dシェゾ「美味い…けど…」
リデル「けど…?」
Dシェゾ「すごく…キーンとする…あっ…冷た…」
アミティ「かき氷はそーゆう食べ物なんだよ!!ね?美味しいでしょ!?」
Dシェゾ「あ、ああ…かき氷ってこんなに美味いんだな…」
アミティ「また1つ食べ物を学んだね!」
Dシェゾ「そうだな、感謝する」
ラフィーナ「あなた達!!」
アミティ「げっ!ラフィーナ!!」
ラフィーナ「なにがげっ!よ!ひったくり犯探しはどうなりましたの?」
アミティ「あ、いや…その…」
リデル「ま、まだです…すみません…」
ラフィーナ「全く!犯人探しさぼって何呑気に3人してかき氷なんか食べてるのよ!!」
Dシェゾ「すまない、俺が最初にかき氷食べたいって言ったんだ」
アミティ「え!そんなDシェゾ!」
リデル「でもDシェゾさんはまた1つ学べたんです、かき氷が美味しいって」
ラフィーナ「はあ…全く…今から本気で犯人探しに取り組んでくださいね?」
アミティ「う、うん!!」
Dシェゾ「そうだな、すまない」
ラフィーナ「分かればいいわ!それじゃあまた改めて犯人探し頑張りますわよ!!」
「おー!!」
シェゾ「どうだ?居たか?」
ラフィーナ「いえ…見つかりませんわ…」
シェゾ「服に汚れがついてるとはいえこんな人が沢山いるんじゃ…」
ラフィーナ「…!!」
シェゾ「ラフィーナ?」
ラフィーナ「ねえ、あいつ…」
シェゾ「あいつ…?はっ…!」
ラフィーナ「あれきっと、さっきのあいつよね…?」
シェゾ「ほんとだ…あいつ、あんな所に…ん…?」
ラフィーナ「どうしましたの?」
シェゾ「いや、ちょっと様子を見よう」
ラフィーナ「え?なんで…?」
シェゾ「あいつらだ」
ラフィーナ「あれは…」
男の人「…」
ルルー「ちょっと!そこのあなた!!」
男の人「ん?なんだねーちゃん」
ルルー「その服の汚れ…どうしたの??」
男の人「ああ…これか、さっきクレープ買ってこぼしちまったんだよ」
サタン「本当にクレープか?」
男の人「は…?なんだよ…何疑ってるんだ?」
ルルー「本当にクレープの汚れなら、それを買ったクレープ屋さんに一緒に行きましょう」
男の人「は…?なんで…?」
ルルー「あなたが本当にクレープ屋さんに行ったかどうかを確認するのよ!!本当にクレープを買ったならそのクレープ屋さんがあなたを覚えているはず!」
男の人「あ、いや…違った、クレープじゃなかったわ」
サタン「そうか、クレープじゃないのか」
ルルー「なんで嘘ついたの?」
男の人「それは…その…」
サタン「その汚れは…本当はクレープじゃないからだろ?」
男の人「えっ…あ、いや…」
ルルー「アイス屋さんでかけられたいちごソースでしょ?」
男の人「ギグ!!」
サタン「最初からアイス屋のいちごソースと言えばよかったものの…なぜ嘘をついた?」
ルルー「そうよ!嘘を付いたって事は何かしらの原因があるのね」
男の人「違う!本当にアイスとクレープを間違えたんだ!!」
ルルー「さっきアイス屋の女の子にかけられたいちごソースを拭いて貰った時に、それより前にかけられたオレンジジュースの色が一緒に付いてそれで違和感を感じられると思ったから…そうでしょ?」
男の人「お前…まさか、あのアイス屋の子達と知り合いか…?」
ルルー「ええ…それに…」
男の人「それに…?」
ルルー「あなたの服にオレンジジュースをこぼしたのは…この私よ!!!!」
男の人「なっ…お前だったのか…!!」
ルルー「私もあの時は暗くてよく見えなかったけど…でもその派手な服の汚れですぐにわかったわ!!あなたがひったくり犯ね!」
サタン「さあ、さっきの女の子から盗ったカバンを返してもらおうか…」
ひったくり犯「ふん、はい分かりましたって…素直に言うとでも思ったか!!」
ルルー「こっちこそ…素直にきゃー!!なんて言ってやられるとでも思ったかしら!!」
ひったくり犯「はっ…ひえっ!!」
ルルー「くらいなさーい!!女王乱舞!!」ポロッ
ひったくり犯「ぎゃあー!!!!!!」
ルルー「はあ…はあ…はっ!しまった!!お面が…」
サタン「ルルー」
ルルー「あ、さ…サタン様!!あの…違いますの…これは…」
サタン「お前のおかげでこうしてまたひとつ悪を制裁出来た、ありがとうな」
ルルー「え…?」
サタン「今までのは祭りの平和を守る為に頑張って見回りしてくれたルルーへのご褒美だ、お前はこの祭りの平和を守るヒロインなのだろう??」
ルルー「もしかしてサタン様…最初からルルーだって分かっていましたの…?」
サタン「当然だ…ルルー、祭り見回りご苦労だった、おかげで悪を制裁出来て祭りの平和は守られた」
ルルー「サタン様…ルルーは凄く嬉しいですわ!!」
サタン「さ、皆の所へ戻るぞ」
ルルー「はい!!」
サタン「という訳でこの祭りの平和はこのおかめ姫が守ったぞ」
ルルー「おーっほほほほ!!!」
アミティ「そうなんだ!!おかめ姫すごい!!」
リデル「本当にこのお祭りの平和を守るヒロインだったんですね…」
ルルー「このぐらい当然ですわ!!」
サタン「ほらウィッチ、お前の荷物だ」
ウィッチ「ありがとうございます!!助かりました!!」
Dシェゾ「ひったくり犯も無事に捕まったからこれで一安心だな」
リデル「はい…本当に良かったです…」
サタン「ところでウィッチ」
ウィッチ「なんですの?」
サタン「そのカバンの中身はなんだ?」
ウィッチ「ああ…これですの?」
サタン「ああ…さっき、あれがなくては大変だ、みたいな事を言っていたよな」
ウィッチ「ふっふふふふー!よくぞ聞いてくれました!!」
アミティ「え?」
ウィッチ「このカバンの中身はズバリ!!りんご飴!いちご飴!チョコバナナのトッピングのカラースプレー!そして射的のコルク玉に食べ終わったわたあめの棒!!」
サタン「え…?」
ルルー「それが大切なもの…?」
Dシェゾ「そのぐらい別に盗まれたって良くないか…?まあそれでもひったくりはダメだが」
ウィッチ「まあ!バカ言わないでちょうだい!これはとっておきの魔法薬の材料になりますの!!」
シェゾ「魔法薬の材料だと…?」
アミティ「えっと…それは…取り返さなくても良かったかも…?」
ウィッチ「まあ!失礼ね!なんて事言いますの!?」
ラフィーナ「ちなみに今度はなんの効果の魔法薬を…?」
ウィッチ「今回の魔法薬はズバリ!!好きな顔になれるお薬ですわ!!」
アミティ「え!何それ!!」
ルルー「なりたい顔になれる薬…すごくいいじゃない!!」
サタン「なるほど…それを飲めばこの私もアルルにモッテモテの美しい顔になれるというわけか…」
ウィッチ「あら!その魔法薬出来ましたら試してくださいます??」
アミティ「うん!試してみたい!!」
シェゾ「まて、また変な副作用でもあるんじゃないか…?」
ウィッチ「このお薬は自分がなりたい顔を選べませんの、要するに…変化する顔はランダムですの!!」
サタン「はあ〜!?」
ルルー「何よそれ!じゃあ想像もしてない変な顔になるかもしれないって事!?」
ウィッチ「その通りですわ!そしてこのお薬は解除薬もありませんわ」
アミティ「ええ!それじゃあ元の顔に戻りたい時はどうするの!?」
ウィッチ「まあ、お薬を飲み続けていればいずれは元の自分の顔に戻れるかもしれませんわ」
アミティ「そんなの…元の顔に戻る頃には自分の顔も忘れちゃってるよきっと!!」
シェゾ「相変わらずヘンテコな薬だな…」
ウィッチ「という訳で皆さん試してくださいね?さっき試すと言ったんですから!!」
アミティ「そんな変な効果なら嫌だ!!」
ウィッチ「まあ!変ですって!!!試してみたいっておっしゃったじゃない!!」
コナン「やあ!!」
歩美「こんばんわ!!」
光彦「皆さんも出店を出してたんですね!」
アミティ「あ!コナンくん!!みんなも!」
蘭「こんばんわ!!」
園子「へえー!アイス屋さんの屋台出してたのね!」
Dシェゾ「蘭と園子も一緒か」
灰原「あなたが出店のお手伝いをしてたなんて…中々やるわね」
Dシェゾ「灰原…!」
アミティ「哀ちゃんもこんばんわ!」
灰原「何?アイス?」
Dシェゾ「あ、ああ…みんなでアイスの出店をやってるんだ」
灰原「そう…じゃあひとつ貰おうかしら」
Dシェゾ「分かった…アイスの種類はなにがいい?」
灰原「そうね、それじゃあストロベリー」
Dシェゾ「ソースも選べるんだけどどうする?」
灰原「ソースもストロベリーで」
Dシェゾ「分かった…今作るから待ってろ」
歩美「歩美達もアイス食べたい!!」
元太「姉ちゃん達の作るアイス食べたい!!」
光彦「僕もお願いします!」
コナン「俺も貰おうか」
アミティ「はーい!ありがとう!」
蘭「私にもお願いします!バニラアイスとマンゴーソースで!」
園子「あたしはアイスもソースもチョコレート!!」
ラフィーナ「毎度ー!!」
歩美「美味しいー!!」
光彦「マンゴーサッパリしてていいですね!!」
元太「フルーツも美味い!!」
灰原「あなたもなかなか腕をあげたわね」
Dシェゾ「そうか…あ、ありがとう…」
アルル「やっほー!遅くなってごめんね!」
アミティ「アルル!!」
サタン「おー!来たかアルル!!」
レムレス「お店ごめんね!!わたあめ屋さんの方も少し落ち着いてきたから戻ってきたよ!!」
りんご「フルーツ飴屋さんの方も落ち着いたので一旦戻ってきました!」
アミティ「レムレス!りんごも!!」
レムレス「お店任せちゃってごめんね!今度は僕たちがこのお店を見るからみんなは他のお店回っておいでよ!!」
りんご「そうですよ!交代しましょう!」
アミティ「いいの?ありがとう!」
ラフィーナ「じゃあお願いしようかしら」
レムレス「うん!任せて!!」
アルル「僕も遅くなった分今からお店頑張るね!!」
サタン「私もアルルとアイス作り頑張るぞー!!」
ルルー「私も!!今度はみんなに美味しいアイスを提供するおかめ姫になりますわ!!」
シェゾ「お前いい加減それ外せよ!!」
歩美「お姉さん達、これから歩美たちと一緒にたこ焼きと焼きそば食べに行きません??」
アミティ「たこ焼きと焼きそばいいね!食べたーい!!」
元太「一緒に出店回ろうぜ!!」
アミティ「うん!もちろん!!」
リデル「一緒に出店回れるの嬉しいです…」
ラフィーナ「良かったわね」
Dシェゾ「なんで俺だけに言うんだよ!」
蘭「大勢いる方が楽しいですし!そうと決まれば行きましょう!!」
歩美「はーい!!」
アミティ「行こう行こう!!」
光彦「歩美ちゃん、たこ焼きと焼きそばが食べたいんでしたっけ?」
歩美「うん!!」
ラフィーナ「ありましたわ、たこ焼きと焼きそばのお店」
???「へーい!らっしゃいらっしゃい!!たこ焼き3人前のお客さん毎度!!」
リデル「あれ…?」
アミティ「この声…どこかで…」
???「おおー!あんたらも来たか!!どうや?たこ焼きと焼きそば買うてくか??」
シェゾ「お前は!!」
Dシェゾ「平次!!」
コナン「げっ!なんでおめーがここに…」
蘭「え?」
コナン「あ…じゃなくて…平次にーちゃんどうしてここにいるの?」
平次「ああ!夏休みやけん遊びに来たんや、そしたらたまたま祭りをやっとってな…それでたこ焼きと焼きそばを食べたくて寄ってみたら、この店のおっちゃんがちょっと手伝ってくれ言い出してな!それで今絶賛手伝い中っちゅーわけや!」
コナン「あ、ああー…」
ラフィーナ「なるほど…」
アミティ「そうなんだ!!平次がまた遊びに来てくれて凄く嬉しい!」
リデル「では平次さん、たこ焼きと焼きそばお願いします」
平次「おうよ!毎度!!」
歩美「歩美達にもー!!」
平次「へいへい!!今作るけん!待っとれよ!!」
アミティ「そうだ平次!あたし達もアイスの出店やってるの!良かったら後でおいでよ!!」
平次「へー!あんたらも出店出しとったんか!!それにアイスはこの暑い夏にピッタリやしな!それじゃあ後でお邪魔するわ!」
アミティ「うん!!」
平次「あー!それから兄ちゃん!!」
シェゾ「なんだ?」
平次「昨日あんたんとこに履歴書送ったんや!せやからまたしばらく厄介になるわ…ほなよろしくな!!」
シェゾ「はあー!?」
アミティ「お!平次!今年の夏休みもまたバイト来てくれるの!?」
平次「おうよ!またしばらくよろしくな!」
リデル「わーい平次さん嬉しいです…」
Dシェゾ「まじかよ…」
シェゾ「これは…しばらくほんとにまた厄介になるな…」
平次「まあまあ!このたこ焼きと焼きそばでも食うて少し落ち着け!」
シェゾ「誤魔化すんじゃない!!…でもたこ焼きと焼きそばは普通に美味いな…」
Dシェゾ「ああ…美味い…」
灰原「また学べたんじゃない?屋台の焼きそばとたこ焼きは美味しいって」
Dシェゾ「そ…そうだな…」
ラフィーナ「皆さん…今年の夏も事件だらけの危ない夏休みになると思いますから警戒した方がいいわね…」
シェゾ「そうだな…気をつけねばな…」
終わり