アコール「皆さんおはようございます」
アミティ「おはようございますー!!」
Dシェゾ「おはようございます…」
アコール「Dシェゾさんも体験学習2日目ですね、昨日はどうでしたか?」
Dシェゾ「まあ授業は楽しかったですけど…昨日はほんとに散々な一日だったな…」
ラフィーナ「ほんとよね!なんかすみませんでしたわ…」
アコール「でも楽しかったなら何よりです、今日は特別授業です」
リデル「特別授業ですか…?」
クルーク「なんの特別授業ですか?」
アコール「はい、今日は宝石に詳しい講師の方がいらっしゃってます、今日明日の2日間でその方から色々な宝石について教えてもらいます」
ラフィーナ「宝石ですの!?」
アミティ「宝石!すごーい!!」
アコール「では先生、お願いします」
大愛先生「皆さんおはようございます、私は大愛(だいあ)と言います、今日は色々な宝石についてお話したいと思います」
アミティ「大愛先生…綺麗な人…」
大愛先生「うふふ、宝石のことを沢山知って宝石に興味を持って貰えると嬉しいです」
クルーク「わあ…すごい素敵な人…そのちょうど胸下ぐらいの長さのロングヘアも素敵です…」
アコール「では大愛先生、お願いします」
大愛先生「はい、それでは早速なんですがみなさん…宝石って何で出来てると思いますか?」
アミティ「え…うーん…そう言われてみると…なんだろう」
クルーク「石です!」
大愛先生「はい、まあ石は石なんですが…宝石は何百万年ものあいだ、様々に異なる環境の地表の下で形成されてきました、宝石は3種類の岩石の分類に該当します」
リデル「3種類…」
大愛先生「火成岩、変成岩、堆積岩の3種類になります」
Dシェゾ「ほう…」
大愛先生「火成岩は溶融したマグマ、溶岩、ガスから結晶化します。堆積岩は地表、または地表付近の水溶液から結晶化したもので、変成岩は既に存在する鉱物が強い圧力と高温にさらされて再結晶したものです」
クルーク「ふむふむ…」
大愛先生「それから…」
大愛先生「皆さん、宝石って何種類あると思いますか?」
アミティ「宝石はたーくさん!数え切れないほどあります!!」
大愛先生「そうね…まあざっくり言えば確かに沢山あるんだけど…でもね、宝石はやはり採れる量が少なく、なかなか手に入らないものでないとダメなんです、宝石のほとんどが鉱物という石たちで、その鉱物は世の中に約4000種あると いわれています、 その約4000種の中でも宝石と認められているのは100分の1の40数種くらいです」
リデル「なるほど…」
ラフィーナ「やっぱり本物の宝石は相当の価値がありますし、そんな簡単に手にするのは難しいのね…」
大愛先生「そうですね…皆さん、宝石にも宝石言葉というのがあるのは分かるかしら?」
ラフィーナ「ああ…お花で言う花言葉みたいな感じです?」
大愛先生「そうそう!宝石にも色んな意味が込められてるの!あなたは…すごい努力家で1つの目標に向かって諦めずに突っ走って行く…その行動に熱い情熱を感じるわ」
ラフィーナ「まあ!よくお分かりで!」
大愛先生「そんな努力家のあなたにはルビーが似合うわ」
ラフィーナ「ルビーですの?」
大愛先生「ええ、ルビーの石言葉は情熱、仁愛、見につけた人の情熱を掻き立ててくれる石なのよ」
ラフィーナ「1つの目標に向かって頑張る情熱…うふふ、悪くありませんわね」
大愛先生「そこのメガネのあなたは…宇宙が大好き…そんなイメージがあるわ」
クルーク「え、あ、はい!その通りです!僕は宇宙大好きです!」
大愛先生「そんなあなたは宇宙意識の意味があるテクタイトかしら…?」
クルーク「テクタイト…そんな名前の石があるんですか!?」
リデル「初めて聞きますね…」
大愛先生「テクタイトはその生成は謎とされているけど、隕石が地球に衝突した時の熱で地球が気化して空中で固まり、地上に落ちてきたものだと言われているの、テクタイトは宇宙と地球との繋がりや調和を強め孤独感や不安を拭い去ると言われているのよ」
クルーク「ほうほう…」
大愛先生「あなた…意外と不安や心配などに押しつぶされそうになる事があるんじゃない?テクタイトは色々な局面で行き詰まりを感じている人におすすめなのよ」
アミティ「え!クルークって意外とそーゆう1面あるんだ!!」
Dシェゾ「なるほど…いつも自信満々に奮ってるけど実はそうなのか…」
クルーク「いや…その…僕だって人生に色々不安を感じて行き詰まる事だってあるさ!!」
大愛先生「そこの大人しそうなあなたは…ガーネットかしら?」
リデル「ガーネットにはどのような意味があるんですか?」
大愛先生「1月の誕生日石でもあるガーネットは引っ込み思案や心配性の人に実行力を与えて持ち主の背中をそっと押してくれる効果があるの、中々前に進む勇気が出ないあなたにパワーを与えてくれてるわ」
リデル「凄い…当たってます…わたし1月生まれなんです…」
大愛先生「あら!じゃあほんとに当たりまくりて…すごいでしょ?」
アミティ「先生!あたしは?」
大愛先生「お友達との友情を大切にするあなたはカーネリアン!友情の石と言われるカーネリアンはお友達との絆を深めてくれるのよ」
アミティ「友情の石!」
リデル「まさにアミさんにぴったりな石ですね…」
Dシェゾ「なあ…俺はなんだ??」
大愛先生「あなたは…はっ…」
Dシェゾ「ん…?なんだ…?」
大愛先生「あなた…あ、いや…なんでもないわ…えっとあなたはムーンストーン!純粋な愛と知性の石で、2人の愛を豊かにしてくれる石なのよ!」
ラフィーナ「まあ…良かったわね、すごくぴったりじゃない…」
Dシェゾ「うるせえな…」
リデル「知性もあってます…」
アミティ「ね!Dシェゾ頭良いから知性のかたまり!って感じだし!」
大愛先生「この子…もしかして…」
ラフィーナ「先生?どうしました?」
大愛先生「あ、いえ…何も…あら、もうあっという間に授業の終わりの時間ね…続きはまた明日!」
アミティ「はーい!また明日!!」
リデル「宝石の授業楽しくて先生の言う通り本当にあっという間でしたね…」
クルーク「なー!しかし宇宙の石か…いい響きだね!」
アミティ「あたしは今日はお仕事!Dシェゾは今日は休み?」
Dシェゾ「ああ…今日は休みだな」
アミティ「そっか!それじゃあまた明日ね!」
Dシェゾ「ああ…また明日…」
大愛先生「Dシェゾくん…」
Dシェゾ「え、はい…なんですか…?」
大愛先生「ちょっとお話が…うふふふふ」
Dシェゾ「なんだ…?」
アミティ「今日ね!宝石についての特別授業があったの!宝石に詳しい先生が来てくれてね…」
アルル「へー!宝石についての授業か…」
りんご「結構珍しいですね!」
アミティ「ね!宝石にすごい詳しくてね…あたし達に合った宝石も教えてくれたの!!」
アルル「そうなんだ!」
シェゾ「そいつすげえな…」
レムレス「ね、ほんとに宝石の事をよく知ってるんだね」
アルル「僕も自分に合う宝石知りたいから教えて貰いたいな…」
ラフィーナ「そういえば今日の放課後、Dシェゾさんが大愛先生に呼び出されてましたわ」
アミティ「え?そうなの?」
ラフィーナ「ええ…2人で相談室に入っていく所を見かけましたわ」
リデル「相談室に…?」
シェゾ「講師の先生がそんな体験学習の生徒に何の用だ…?」
レムレス「ね…1番関わりがないって言っても過言じゃないかもなのに…」
アルル「普通にDシェゾが個別に宝石の事もっと知りたい、みたいな事でも言ったのかな?」
りんご「Dシェゾがそんな個別で聞くほど宝石に興味なんか持ちますかね…?」
アミティ「そんなの明日本人に直接聞けばいいじゃない!!」
ラフィーナ「まあ…そうですわね」
ニュースの人「ニュース速報です、プリンプタウンに宝石強盗が現れました、犯人は現在も逃走中です」
アルル「プリンプタウンに宝石強盗だって!」
シェゾ「またそんなのが出たんか…」
レムレス「ね…相変わらず物騒だね…」
シェゾ「用心せねばな…」
アミティ「そうだね…それじゃあ!今日はもうお店も終わりだし帰ろう!」
リデル「はい…!」
レムレス「宝石強盗も出てるみたいだしみんな気をつけて帰るんだよ」
アミティ「はーい!」
アミティ「明日も楽しみだね!!」
リデル「はい…あれ?」
ラフィーナ「どうしたの?リデルさん」
リデル「Dシェゾさんのおうち…電気がついてないですよ?」
ラフィーナ「あら…ほんとね…まだ帰ってないのかしら」
アミティ「哀ちゃんと何処かお出かけしてるとか?」
ラフィーナ「まあそうね…どうせそんな事だろうと思いますわよ」
リデル「確かにそうですね…」
アミティ「それじゃああたしはこっちだから!また明日ねー!」
ラフィーナ「ええ、また明日」
リデル「アミさんラフィーナさんまた明日です…おやすみなさい」
次の日
シェゾ「今日も夕方からアミティ達が来るまで人が少なくて大変だな…」
レムレス「ね…今日も忙しい1日になりそうだ」
プルルルル
シェゾ「電話…?灰原からだ」
レムレス「え?哀ちゃん??」
シェゾ「ああ…こんな朝早くからどうしたんだ…?」
レムレス「ね、何の用事だろう…」
シェゾ「どうしたんだ?こんな朝早くから…」
灰原「ねえ、ドッペルゲンガーさん今一緒?」
シェゾ「あいつか?いや、一緒じゃないが…どうしたんだ?」
灰原「彼…昨日の夕方から連絡がつかなくて…今、家にも居ないの…!!」
シェゾ「なっ…!?」
レムレス「ええー!?」
続く…