Dシェゾ「ちょっと家の片付けでもするか、この棚はなんだ…?なんだこれ、雑誌が入ってる、何だこの雑誌は…ん?あれ、こいつ…」


プルルルルル


Dシェゾ「ん?電話?サタンから?」


サタン「Dシェゾか!すまん!今日1日、ラフィーナをお前の家に近づけないで欲しい!!」


ブチ


Dシェゾ「あれ、切れた…なんなんだ?なんかめちゃくちゃ焦ってたし…」




シェゾ「疲れた…よし、昼飯にするか」


Dシェゾ「お前も昼休憩か」


シェゾ「あ、ああ…そういえばお前も今日この時間に昼休憩にしてたか…しかし今はサタンがオーストラリアに旅行に行ってるからすごく平和だな、しばらくは静かに過ごせる…」


Dシェゾ「その事なんだけど今朝な、サタンから電話があったんだ」


シェゾ「サタンから?なんて言ってたんだ?」


Dシェゾ「ああ、なんか…ラフィーナを俺の家に近づけるな!って…すごい大慌てで言ってきたんだ」


シェゾ「ラフィーナをお前の家に?なんでだ?」


Dシェゾ「さあ…まあそれはとりあえず置いといて…そうだシェゾ、ちょっとこれ見てくれ」


シェゾ「ん?なんだそれ、雑誌か?」


Dシェゾ「ああ、今朝家の片付けをしてたらこんな雑誌を見つけて持って来たんだが…この女、なんかラフィーナに似てないか?」


シェゾ「誰だこれ、なんかの芸能人か?」


Dシェゾ「グレースリファイン、アメリカのテレビドラマで活躍してた少女タレントらしい」


シェゾ「なるほどな…確かに髪の色も髪型もそっくりだな」


Dシェゾ「目の形なんかラフィーナそのものじゃないか?」


シェゾ「確かに…好きな食べ物はチーズケーキと生ハムって書いてある、食べ物の好みも似てるな」


Dシェゾ「ただひとつ違うのは年齢だ、この雑誌が出たのは1年前、この時15歳って書いてあるから今は16歳のはず」


シェゾ「ラフィーナは今13歳だもんな…」


Dシェゾ「でも芸能人が歳を偽るのは良くある話だから…これはあくまで、もしかしたらの話なんだけど…」


シェゾ「なんだ?」


Dシェゾ「この女、ラフィーナ本人の可能性も…」


シェゾ「こいつが…?」


Dシェゾ「ラフィーナの父親ってオーストラリアに住んでるだろ?」


シェゾ「ああ…」


Dシェゾ「この女の父親もオーストラリアに住んでるってここに書いてあるんだ、ラフィーナと同じだ」


シェゾ「そんなの…さすがにたまたまだろ…」


Dシェゾ「もし…もしこの女がラフィーナ本人だとしたら…どうして名前を変えて日本に来たのか…」


シェゾ「いや、それは絶対にない」


Dシェゾ「いや…ちょっと待て、ラフィーナって名前は洗練されたって意味だろ?確か洗練されたって言葉は英語でリファインとも言う…そうか分かった!グレースリファインは、本名のラフィーナをもじった芸名なのかもしれない!」


シェゾ「でも…サタンは何故ラフィーナをお前ん家に近づけるなって…あれ…?おい、ここになんか書いてる」


Dシェゾ「なに?グレースリファインは半年前に芸能界を電撃引退、父親の住むオーストラリアに渡ったあとの消息は不明」


シェゾ「オーストラリアって…確か、サタンが旅行に行ったのもオーストラリアだよな」


Dシェゾ「ああ…もしかしてサタン、あいつオーストラリアから電話してきたってことなのか?」


シェゾ「いや、多分飛行機の中からだと思う」


Dシェゾ「飛行機の中って電話できるのか?」


シェゾ「携帯はダメだけど、備え付けの電話があったと思う」


Dシェゾ「なるほど…それじゃあそうまでして電話して来たって事は…よっぽどラフィーナを俺の家に近づけてはいけない理由が…もしかして、サタンがオーストラリアに行ったのも、その事と何か関係があるんじゃ…」


シェゾ「いやいや、そんな訳ないだろ…多分たまたまだ」


Dシェゾ「それに…この女今消息不明って事はやっぱり…もしかして!グレースリファインの名前で居られなくなる理由が何かしらあって…それで今、ラフィーナって名前を偽って身を潜めている…そうじゃないか?」


シェゾ「お前…さっきグレースリファインは本名のラフィーナをもじった芸名なんじゃないかって…それだとさっきの話と逆になってるぜ…?」


Dシェゾ「もしかしたら逆でそっちのパターンも全然あるかもだろ?多分このどっちかなんじゃ…」


シェゾ「絶対無いと思うけど…」


Dシェゾ「ラフィーナは今日休みだよな?」


シェゾ「まあ、そうだな…」


Dシェゾ「よし、確かめに行こう」


シェゾ「はあ!?休憩明けの仕事はどうすんだよ!?」


Dシェゾ「すまん、あいつらには具合が悪くなって早退したって伝えてくれ!」


シェゾ「なんなんだよ…」




アミティ「今日は久々にラフィーナと二人っきりでお出かけ〜!」


ラフィーナ「そうね…確かに久々ですわね」


アミティ「ね!今日は2人でちょっとお高い良いスーパーにお出かけだから思いっきりお化粧して来ちゃった!ラフィーナお化粧上手ー!」


ラフィーナ「まあ私にかかればこのぐらい!私ってどんなお化粧をしててもすごく美しいわね…」


アミティ「それじゃあ行こう!」


ラフィーナ「ええ!そこのスーパーに私のおすすめの食べ物があるの!ぜひ買って食べて頂きたいわ」


アミティ「ラフィーナのおすすめの食べ物楽しみ〜!」




???「やっと見つけたぜ…俺だ、居場所は抑えた…ああ、間違えない…お前も計画通りに頼んだぞ、ああ…」




Dシェゾ「居た、ラフィーナだ、アミティも一緒だな、今日は2人で出かけてんのか…というか…」


シェゾ「…」


Dシェゾ「なんでお前も…興味無いみたいな言い方してただろ…」


シェゾ「お前があんな事言うからちょっと気になってきちまったんだよ…」


Dシェゾ「お前も体調不良って嘘ついて早退したんか?」


シェゾ「ああ…頭が痛いって言ってきた、そしたらレムレスのやつ、それは大変!今日はもう帰ってゆっくり休んで!ってあっさり…」


Dシェゾ「なるほどな…しかし、レムレスも結構単純だな…」


シェゾ「それにしてもアミティもラフィーナも…なんか今日はすっごい化粧してるな」


Dシェゾ「ああ…きっとアミティのメイクもラフィーナが…少女タレントならメイクも上手なはず…やっぱりラフィーナは…」


シェゾ「おいどうする?行っちまうぜ」


Dシェゾ「ああ…追いかけよう」




???「あの子か…見つけた…フン、そんなメイクで俺の目は誤魔化せない、いや寧ろ好都合か…俺だ、ターゲットが動き出した…お前も頼んだぞ」




アミティ「…ねえ、ラフィーナ、あれシェゾとDシェゾじゃない?」


ラフィーナ「ええ…2人とも何考えてるのか分からないけど…」


シェゾ「…おい!こっち向いたぞ!バレたかも…」


Dシェゾ「…!?」


シェゾ「おい、どうした…?」


Dシェゾ「あ、いや…なんでも…」


Dシェゾ「(なんかすごく危険な気配を感じた気がしたが…気のせいか…)」




???「プリンプ駅方面だ、ああ、頼む」




Dシェゾ「すげえ店だな…」


シェゾ「ここは外国からの輸入品を扱う高級スーパーだからな」


Dシェゾ「普段のラフィーナは、こんな所で買い物なんかしないのに…なんかおかしいな」




アミティ「あ!このチーズケーキ美味しそう!!この生ハムも!」


ラフィーナ「あらアミティさん、今日は勘が鋭いわね、このチーズケーキと生ハムが私のおすすめの食べ物よ」


アミティ「え!そうだったんだ!確かにすごく美味しそうな感じだなって!!」


ラフィーナ「それじゃあこれを買っていきましょう」




Dシェゾ「チーズケーキと生ハム…本当に買ってる…あの記事通りだ…!」


シェゾ「あ…?なんだ…?あの男…なんか電話しながら商品の棚見てるな…」




ラフィーナ「アメリカのスーパーの生ハムは生ハムだけでもたくさんの種類があるのよ」


アミティ「へえー!面白いねー!」


ラフィーナ「…あら?あの女の人…なんであんな影からこそこそと…?」


Dシェゾ「あれ…?」


シェゾ「なんだ?どうしたんだ?」


Dシェゾ「(まただ…またあの男だ…まさか、追ってきた…?)」




アミティ「このアクセサリー可愛いー!」


ラフィーナ「そうね…」




Dシェゾ「しかしラフィーナはなぜ…」


ニュースの人「次のニュースです」


シェゾ「ん?なんだモニターか」


Dシェゾ「なんかニュースやってるな」


ニュースの人「世界観国で活躍するスーパーモデルが国際的なスパイだった事が判明しました、彼女は有名ブランドのファッションモデルの常連で…」


Dシェゾ「…!もしかして…!」


シェゾ「なんだ?」


Dシェゾ「もしかしたら、ラフィーナの正体はスパイだったのかも…!」


シェゾ「スパイ…?アイドルじゃなかったのかよ…?」


Dシェゾ「アメリカで少女タレントとして活躍していたグレースリファインことラフィーナは、アメリカ芸能界とマフィアの黒い繋がりを探っていたのかも…」


シェゾ「マフィア…?」


Dシェゾ「しかし…マフィアに正体を知られたラフィーナは、オーストラリアに逃れた…つまりラフィーナが所属していたのは、オーストラリア情報局!」


シェゾ「はあ…」


Dシェゾ「そして、ラフィーナはマフィアの追跡を逃れるために日本へ来て、このプリンプタウンに引越して来た…年齢も本当は15歳か16歳のはずなのに、13歳と偽って…」


シェゾ「そんな風には見えんけどな…」


Dシェゾ「一方、マフィアの方もラフィーナの後を追って日本にやってきた、サタンが急にオーストラリアに行ったのはきっとそれに気づいてオーストラリア情報局に協力を要請するためだ!所が…きっとマフィアに、ラフィーナの家の倉庫である俺の家が見つかってしまったんだ…それを機内で知って慌てて電話してきたんじゃ…完璧な推理だな」


シェゾ「そのマフィアというのは…?」


Dシェゾ「しっ、ラフィーナとアミティが店から出てきた」


シェゾ「マフィアって…確か黒い背広にサングラスかけてるようなやつの事だよな?」


Dシェゾ「ああ…なんかのドラマで見た事がある、確かあんな感じで…なっ!?」


シェゾ「あの男…!そういえばあいつ、さっきスーパーで見たかも…!」


Dシェゾ「ああ…俺もあいつさっき見たぜ!それに、スーパーに入る前ぐらいになんか嫌な気配を感じたような気がして…そうか、あいつだったのか…!」


???「ああそうだ、2人いっぺんにやっちまおうと思ってる」


Dシェゾ「2人いっぺんにやってしまう!?まさか…ラフィーナだけでなくアミティも…!」


???「お前は前から回ってくれ、挟み撃ちだ」


Dシェゾ「挟み撃ち…?まさか…仲間がいるのか!?」


シェゾ「これは…ラフィーナとアミティが危ない…!」


???「ああ…そろそろ仕掛ける、頼むぞ…」


Dシェゾ「まずいぜこれ…」


ラフィーナ「…!?」


謎の女性「ねえ〜?お嬢ちゃんたち〜?」


ラフィーナ「…アミティさん!こっちよ!」


アミティ「え…?」


ラフィーナ「はっ!?」


謎の男性「ちょっと待ってくれないか」


謎の女性「2人とも可愛いわね〜」


謎の男性「ああ、俺の目に狂いはなかったな」


ラフィーナ「懐から何かを出そうとしてる…!まさか、拳銃!?」


Dシェゾ「…させるか!」


謎の男性「なっ!?なんだてめえ!」


Dシェゾ「2人とも逃げろ!!」


ラフィーナ「Dシェゾさん!」


謎の男性「何するんだこいつ!」


Dシェゾ「くっ!」


シェゾ「Dシェゾになにするんだ貴様!!はっ!」


謎の男性「うわあー!?」


ラフィーナ「あなた達…!」


ピー!


警官「何をしているー!!」


謎の女性「あっ…えっと…」


アミティ「警官の人だ!」




Dシェゾ「芸能プロダクション!?」


黒川さん「ああ…俺たちはこの子をスカウトしようとしてたんだよ…」


清野さん「ほら、これが証拠の名刺よ」


シェゾ「TMSエージェントマネージャー黒川亮司、それから同じくTMSエージェントマネージャーの清野風花…ほんとだ…」


Dシェゾ「じゃあ、マフィアじゃなかったのか!?」


警官「マフィア!?そうか…君はこの人たちをマフィアかと思ったのか…それはとんだ勘違いだな、あっはははは!」


Dシェゾ「その…すみません…ずっと跡を追っていたみたいだったし…2人いっぺんにやってしまう、とか言ってたから…」


黒川さん「ったく…この近辺にアメリカで人気だったグレースリファインって少女タレントにそっくりな少女が居るって聞いてよ…ずっと探してたんだよ」


Dシェゾ「グレースリファイン…」


ラフィーナ「あら?何?」


Dシェゾ「あ、いや…」


黒川さん「1ヶ月経ってやっと見つけたんだ…で、今日こそはって思っていたら、友達と一緒に2人で綺麗にメイクして出てくるじゃねえか…これは、2人いっぺんにスカウトするっきゃねえなって」


Dシェゾ「2人いっぺんにやっちまうって…そういう事だったのか…」


黒川さん「他にどういう意味があるんだよ」


Dシェゾ「ははは…」


黒川さん「で、中学生ぐらいの少女を相手にするんじゃ、俺一人より若い女も一緒の方がいいと思ってこいつに応援を頼んだんだよ」


清野さん「そういう事!誤解が解けたところで改めて話を聞いてくれない?あなた達2人なら美少女ユニットとして売り出せると思うの!」


アミティ「美少女ユニットー!?」


ラフィーナ「お断りしますわ」


アミティ「え?」


ラフィーナ「経緯はどうあれ、男性の頭をカバンで叩くような男と金輪際関わる気はありませんわ!彼女もね」


アミティ「あ、うん!!」


清野さん「そんな…!」


黒川さん「ちっ…時間の無駄だったぜ…とんだクソガキ共だ…行くぞ」


清野さん「え、あ!ちょっと!」


警官「いやー!よく言った!君の言う通り、あんなタチの悪い社員を雇う会社はろくなもんじゃない、断ってよかったよ」


アミティ「おお…!」


警官「そして、身を呈して友達を守ろうとした君たちも立派だったよ」


Dシェゾ「そ、そうか…?」


警官「でも、化粧はまだ早いと思うよ?」


アミティ「あ、はーい…」




ラフィーナ「なるほど…それで私たちの跡を…」


アミティ「ほんとだ!ラフィーナにそっくり!」


Dシェゾ「だろ?それで俺、てっきりラフィーナだと…」


アミティ「でも、実はラフィーナがスパイでマフィアに追われて日本に匿う為に引っ越してきてそれでそのラフィーナの家の倉庫がバレた、だなんて…よく思いついたね!Dシェゾ!」


Dシェゾ「しかし俺の推理…普通に外れてたけどな…」


ラフィーナ「当たり前ですわ!そんな私がスパイな訳ないでしょ?」


シェゾ「まあ、そうだよな…」


ラフィーナ「でも…なんでホントのおうちじゃなくてわざわざ倉庫の方なのよ…」


Dシェゾ「ああ…まだその謎が残っている…」


シェゾ「そうだな、何故サタンはラフィーナをDシェゾの家に近づけるなって…」


ラフィーナ「私をあのおうちに近づけるな?」


Dシェゾ「ああ、今朝サタンがすごい大慌てで電話かけてきたんだ」


ラフィーナ「サタンがそんな事を言ってたの?なんでかしらね…気になるわ…」


アミティ「それじゃあとりあえず!ハウスに行ってみようよ!何か分かるかも!」


ラフィーナ「ええ…あいつ、何かよからぬ事隠してるかもね」


シェゾ「あ、やべえ…」


Dシェゾ「サタン…すまねえ…」




アミティ「ハウス着いた!」


シェゾ「あれ、なんだあれ…宅急便か?」


宅急便のお兄さん「あ、ちょうど良かった、この家の方ですか?」


Dシェゾ「あ、はい…この家の主は俺だ」


宅急便のお兄さん「このおうち宛にお荷物をお預かりしてたので…お願いします」


Dシェゾ「荷物…?」


宅急便のお兄さん「それじゃ!」


アミティ「あ、はい!ご苦労さまです!」


ラフィーナ「何よこの荷物」


Dシェゾ「さあ…俺なんも頼んでないぜ?」


シェゾ「サタンじゃねえのか?」


アミティ「とりあえず空けてみようよ!」


ラフィーナ「そうね…えっと、中身は…あら、これは…生ハムとチーズケーキ?」


アミティ「え!なんかすごい美味しそうな生ハムとチーズケーキ!」


シェゾ「そうか…サタンはこれを届くのを忘れてオーストラリアに…それでDシェゾの携帯に電話をかけて来たのか?」


Dシェゾ「でもあの時のサタンの慌てようは只事じゃなかったぜ?」


ラフィーナ「機内の備え付けの電話はクレジットカード払いですごく料金がかかるのよ、それで急いだんじゃないかしら」


Dシェゾ「あーなるほど、そういう事だったのか…」


アミティ「あれ、なんか手紙が入ってる」


ラフィーナ「あらほんと、なんて書いてあるの?」


アミティ「えっと、ラフィーナ誕生日おめでとう、だって」


ラフィーナ「誕生日?私の誕生日はまだ早いわよ?」


アミティ「ね、ラフィーナの誕生日は7月だよね?」


シェゾ「このチーズケーキと生ハム…これ、もしかしてカルミィの期間限定のチーズケーキと生ハムじゃないか?」


アミティ「え?カルミィの?」


ラフィーナ「あー、確か今月いっぱいまで販売してる期間限定の…」


シェゾ「俺、何となく分かったかも…」


アミティ「え?シェゾ、これがどういうことか分かったの?」


シェゾ「ああ…ラフィーナの好物は生ハムとチーズケーキ、それでカルミィの期間限定の生ハムとチーズケーキを見つけてラフィーナに誕プレとして渡そうと考えた、でもこれは期間限定商品だから今のうちに買っておかないとラフィーナの誕生日に渡せない…それで事前に買っておいたって事なんじゃないか?」


Dシェゾ「そういう事…?」


シェゾ「恐らくサタンはこの荷物の届け先を自分の家にしていたが、その事を忘れてオーストラリアに旅行に行っちまった、このままだとこれを受け取れないから急遽届け先をこの家にして一旦Dシェゾに預かってもらおうと思ったんじゃないか?」


Dシェゾ「あーなるほど…これの届け先を俺ん家にしたから…それならラフィーナを俺ん家に近づけるなって理由に繋がるな」


アミティ「なるほど!これはラフィーナへの誕生日プレゼントだからラフィーナにバレないようにする為にラフィーナをこの家に近づけちゃダメって!そーいう事か!」


Dシェゾ「それを機内で思い出して慌てて電話してきたってことか…」


ラフィーナ「なるほど…でもサタン、せっかく私のためにサプライズを考えてくださってたのに…なんか悪い事しちゃったわね…まあでも、これはとりあえず知らないフリでもしておきましょうか…」


シェゾ「ああ…それがいいかもな…」


アミティ「いやーでもサタンって本当はすごく優しいんだね」


シェゾ「まあ…サタンは別に悪い奴では無いからな…」


Dシェゾ「ああ、ちょっとだけだが…サタンの事、ちょっと見直したぜ…」


ラフィーナ「ええ…まあ、これは誕生日の日に改めて受け取るとして…うふふ、楽しみにしてるわ」


アミティ「あれー?そういえばシェゾとDシェゾ、今日お仕事だったはずだよね?」


Dシェゾ「ギグ!」


ラフィーナ「確かに!あなた達、どうしてここに…?」


シェゾ「あーまあ…それは…ちょっと色々あってだな…」




アルル「シェゾもDシェゾも具合悪くて早退しちゃったから人が足りなくなってすごい大変!!」


りんご「ほんとです!おふたり共…大丈夫ですかね…?」


アルル「ね、すごい心配…」


まぐろ「そしたらさ、2人にお見舞いの品を沢山持って行ってあげようよ☆」


アルル「あ、いいね!それいい!」


りんご「おふたり共、いつも凄い大変そうですもんね…」


アルル「うんうん、シェゾは店長としていつもお店を責任もって回してるし、Dシェゾもまだそんなに慣れてないのに色々頑張ってるし…そりゃー2人して体調も崩すよね…」


まぐろ「お仕事終わりに2人へのお見舞いの品、たーくさん買ってそれを渡しに行ってあげようよ☆」


アルル「うん!賛成!そうしよう!2人ともいつも大変そうだし頑張ってるもんね…」


りんご「そうと決まればお仕事終わりにスーパーにでも行ってふたりが喜びそうなものをたくさん買ってってあげましょう!」


アルル「そうだね!早く体調回復して復帰して欲しいもんね!」




おわり