アミティ「今日はお仕事お休みだね!」


アルル「そうだね!久々にアミティと2人っきりでゆっくりできるね」


アミティ「たまにはこうして2人でゆっくりするのもいいよねー」


アルル「あ、そういえばこの近くにウィッチのお店もあるんだ、せっかく近くまで来たからちょっと寄っていかない?」


アミティ「いいねー!行こう行こう」




アルル「おーい!ウィッチー!」


アミティ「遊びに来たよ〜!」


ウィッチ「…」


アルル「あれ?ウィッチ?」


アミティ「…なんか今青い何かがキラって光った…?」


アルル「ね…そうだよね…それにウィッチも静かだしなんか元気なさそう…」


アミティ「青い何かがキラッと…あ、もしかして…涙…?」


アルル「あー、確かに…?てことはウィッチ…泣いてるの?」


アミティ「でもどうしたんだろうウィッチ…慰めてあげよう!」


アルル「まってアミティ!人が泣いてる時はそっとしておいた方がいいかもしれない…」


アミティ「ああ…確かに…それもそうだね…」


アルル「でも…ウィッチが泣いてるの気にはなるから…ちょっとみんなに心当たりないか聞いてみる?」


アミティ「うん…そうだね…そうしよう」




シェゾ「ウィッチが泣いてた?」


アミティ「そうなの!自分のお店で1人で静かに泣いてたの!」


アルル「後ろ姿だったからあまりよく見えなかったけど…でも青いものがキラって光ったのが見えたんだ、それにウィッチすごく大人しかったから…多分ウィッチはほんとに泣いてたんだと思う」


ラフィーナ「あのウィッチさんが泣く事もありますのね…」


シェゾ「ああ…いつも騒がしいあいつが1人で大人しくしてると思えば泣いてる事もあるんだな…」


サタン「それは…確かに…」


りんご「ウィッチ、何かあったんですかね…」


Dシェゾ「まあでもそうだな…確かに滅多に泣かないようなやつが泣いてたら少し気にはなるな…」


アルル「そうだよね…ほら、ウィッチは滅多に泣いたりしないじゃん?だから何がよっぽどの事があったのかなって…」


アミティ「みんなは何か知ってるかなーって思って聞いてみたんだけど…」


ラフィーナ「そういえばこの前…」


アルル「お!なになにラフィーナ!心当たりあり!?」


ラフィーナ「エコロさんがウィッチさんにミルクティーを出した時に…」




エコロ「はいはいはーい!ミルクティーお待たせしましたー!!…うわあ!?」


ウィッチ「きゃー!!何をしますのエコロさん!」


エコロ「ごめーん!手を滑らせてうっかり…今すぐ拭くもの持ってくるね!…はーい拭くもの持ってきたよー!!…うわあ!!!」


ウィッチ「きゃ…!」


エコロ「あ、ごめーん!!布巾見つけてそれ持って走って来たら転んじゃってその弾みにウィッチちゃんの顔に布巾がヒットしちゃった…」


ウィッチ「もう!なんなんですのよあなた!!色々めちゃくちゃで騒がしいわね!!お前にお客さんの顔に布巾を投げつけるなんて!」


エコロ「全部事故だよ!全く悪気はないの!!」


ウィッチ「もういいわ!ふん!」


エコロ「そんな〜!」




ラフィーナ「…そんな事がありましたわ」


リデル「それじゃあウィッチさんはその時の事が悲しくて泣いてたりして…」


アミティ「だとしたらエコロ!ダメじゃない!」


エコロ「えーでもウィッチちゃんはすごく怒ってたんだよ?それなのに泣くかな普通…」


りんご「まあ、事故とはいえ顔に布巾当てられたことがよっぽど悲しかったんですかね…」


サタン「確かにそれされた当時は怒ったけど、後になって来ると段々怒りよりかは悲しみの方が勝ってきて結局泣くという結論に至った…そんな感じか…?」


ラフィーナ「うーん…まあそれも有り得ますわよね…」


エコロ「え〜だとしたら僕のせいってこと〜!?僕だってあれはわざとじゃないしちゃんと謝ったのに!」


アルル「エコロの見てない裏では実は悲しくて泣いてたとかも、有り得るんじゃない?」


アミティ「だったらエコロ!ちゃんとウィッチに謝らなきゃ!」


Dシェゾ「そういえば…俺も少し心当たりあるかも…」


リデル「Dシェゾさん?」


シェゾ「なんだ?Dシェゾも何か心当たりあるのか?」


Dシェゾ「ああ…あれは一昨日だったかな…ラフィーナとぷよ勝負をしていた時の事だ」




ラフィーナ「行きますわよ!ネージュ!!」


Dシェゾ「ふん、その程度の連鎖相殺してお返しだ!マッドシャドウ!」


ラフィーナ「くっ…強い…!なら…行きますわよ!ご覧なさい!シエルアーク!!」


ビュー!!


ラフィーナ「あっ、きゃっ…!!」


Dシェゾ「急に強い風が…あっ」


ラフィーナ「え、な…何よ…!」


Dシェゾ「なるほど…白か…」


ラフィーナ「な、何見てますのよ!エッチ!!」


ウィッチ「白…そうかなるほど!白ですわね!!」


Dシェゾ「え?」


ラフィーナ「な、何よ!!そんな大きな声で白白言わないでくださいまし!?」


Dシェゾ「いや、ラフィーナお前の声が1番大きい…」


ウィッチ「私近々衣装チェンジを考えてましたの!服の色何色がいいかを考えてたんですけど、白!いいかもしれませんわ!!」


Dシェゾ「はあ…」


ラフィーナ「だからと言って!私の…その…色から取らないでくれます!?」


ウィッチ「あら?私は別に、自分の新しい服の色を白にする、としか言ってませんわよ?」


ラフィーナ「え?」


ウィッチ「あら、何よ…何が白だったんですの??」


ラフィーナ「いや、別に…何も無いわよ!」




ラフィーナ「おい!私のパンツ見た事まで言うんじゃねえ!ですわ!!」


アミティ「へえ…そんな話したんだ…」


サタン「そうか、ラフィーナは白…」


ラフィーナ「そこ!うるさい!!」


Dシェゾ「そしてその3時間後ぐらいにウィッチが戻ってきたんだ、そして…」




ウィッチ「見てください!私の新しい衣装!」


ラフィーナ「まあ…」


Dシェゾ「白いドレス風の服か…なんか、花嫁が着るやつに見える…」


ウィッチ「ええ!よく気づきましたわね!せっかく白系の服にするなら、お嫁さん風のドレスをイメージしたワンピースなんかどうかなって思いまして…それをイメージしてみましたの!お嫁さんは女の子の憧れ!その憧れの衣装をイメージして取り入れれば…まあ素敵…うふふふふ」


ラフィーナ「お嫁さんのドレスをイメージしたドレス風のワンピースって考えはまあいい線は言ってると思いますけど…でもそれにしては目立ちすぎというか…」


Dシェゾ「ああ…それに…その服全体的に白いから…なにか食べ物とか落として汚れたりするとかなり目立つんじゃないか?大丈夫か?」


ウィッチ「なっ!?」


Dシェゾ「白い服だから汚れが目立ちそうだなって…俺は思った」


ウィッチ「確かに全体が白いから少しでも汚れたりしたらその部分だけが目立ってしまい…そしたらせっかくのこんな美しい服が台無しに…ああ…どうしましょうー!!!」


ラフィーナ「なんなのよ…」




Dシェゾ「という事があった」


シェゾ「この話…普通に事故だな…」


アルル「ね…Dシェゾ…普通に変態だ…」


Dシェゾ「うるせえ!まあ…なかなかいい眺めだったぜ」


アルル「なんの救いようもない変態じゃないか!」


アミティ「Dシェゾが汚れたら目立つなんて言ったからウィッチ悲しくて泣いちゃったんじゃない!?」


アルル「そうだよ!そこは気を使って似合うよ可愛いよって言えばよかったのに…」


サタン「こいつどうせ心の中ではこんな純白な美しい服はあいつにしか似合わない、そして俺はいつかこんな素敵な服を着たあいつと…とか思いながらあいつの花嫁姿でも考えてたんだろ」


りんご「はははは…」


リデル「Dシェゾさん…」


Dシェゾ「(まあ思ってない事もないけど…)」


サタン「やはり…そうか、なるほど…」


Dシェゾ「だー!人の心を勝手に読むな!」


アミティ「でもDシェゾが服汚れちゃうとか言ったからショックで引きこもって泣いちゃったとかあるかもしれない!!」


Dシェゾ「俺が悪いのか!?」


りんご「まあ一応謝ってみてもいいかもですね…」


アルル「もしほんとにそれで気にしてるなら…」


アミティ「いらっしゃいませー!」


ラフィーナ「あっ…」


ウィッチ「ごきげんよう」


「ウィッチ!!」


アルル「えっと、今日は1人かな?ウィッチ」


ウィッチ「ええ、カウンター席で」


アミティ「あ、じゃあはい…こちらのお席で…」


ウィッチ「はあ…」


シェゾ「ほんとだ…あいつほんとに元気ないな…」


ラフィーナ「ええ…ため息ついてますし…」


リデル「あそこまでテンション低いウィッチさん始めて見るかもです…」


アルル「いつもテンション高い人がテンション低いと気になるよね…何があったんだろうって」


りんご「はい…ウィッチ、ほんとにどうしたんですかね…」


アミティ「やっぱりエコロとDシェゾにされた事が悲しいんだよ!」


エコロ「そうかな…?」


ラフィーナ「とりあえず!違うかどうかは別で謝ってきなさい?」


エコロ「えーでも僕あの時ちゃんと謝ったもん!それにわざとじゃないし」


アルル「それでも謝るの!ウィッチはまだ怒ってるかもしれないんだよ?」


エコロ「うう…」




エコロ「ねえ…ウィッチちゃん」


ウィッチ「あら?どうされましたの?」


エコロ「あの…えっと…この前はごめんね…」


ウィッチ「この前…何かあったかしら?」


エコロ「ほら、ウィッチちゃんが頼んだミルクティーこぼしちゃったりそれを拭こうとして布巾持ってきたのに走って転んじゃってその弾みにそれをウィッチちゃんの顔に投げつけちゃったじゃん…あれは本当にごめんね…」


ウィッチ「あなた…まだそんな事言ってますの!?」


エコロ「あーやっぱまだ怒ってる…やっぱり僕のせいだったか…」


ウィッチ「あれはあの時にもう何度も謝ってくださったから…もう解決したじゃない!」


エコロ「え?」


ウィッチ「わざとやったわけじゃないって事もちゃんと分かってますし!それに…わざとじゃなかったのに私も少し言いすぎましたわ…むしろこっちこそごめんなさい、でもエコロさんも次から気をつけてくだされば大丈夫ですわよ」


エコロ「ウィッチちゃん…」


ウィッチ「だからこの話はもう解決!」




エコロ「僕違った〜!!」


サタン「なんだよ…」


アルル「ウィッチはこの前のエコロの事で泣いてるんじゃなかったんだね…」


シェゾ「というかあいつ、最初そんな事あった?みたいな反応してたよな…」


ラフィーナ「ええ…まさかの忘れてた感じ…?」


リデル「でもそれじゃあウィッチさんは何で泣いてたんですかね…?」


アミティ「それじゃあ…やっぱりDシェゾ?」


アルル「あ!そうだね!じゃあそうなるのか」


Dシェゾ「あれ俺が悪いのか!?」


アミティ「エコロが違ったんだからDシェゾしかいない!」


サタン「そうだ!ラフィーナの白のパンツを見た罪は重いぞ!」


Dシェゾ「それ関係あるか!?」


アミティ「さあ!ラフィーナの白のパンツをみた分、ウィッチに謝罪の気持ちを伝えてきて!」


ラフィーナ「おい!お前ら何度も何度もわざわざ色まで言うんじゃねえ!ですわ!」


Dシェゾ「全く意味がわからんが…まあ、とりあえず言うだけ言ってみるか…」




Dシェゾ「なあ…ウィッチ…」


ウィッチ「あら、今度はDシェゾさん?どうしましたの?」


Dシェゾ「この前のあの白い服…汚れたら目立つとか言って悪かった…」


ウィッチ「白い服?ああ…別にいいですわよ、白い物はいつか汚れますから!それに私も花嫁のドレス風の服に憧れてたとはいえ…あれは目立ちすぎかなって思ってましたし!全然気にしてませんわよ?むしろDシェゾさんはその事を謝罪するほど気にしてましたのね…私の方こそごめんなさい」


Dシェゾ「え、あ…その…」




アルル「Dシェゾが泣かせた犯人でもないっぽい??」


Dシェゾ「ああ…あの言い方は多分違うな…」


アミティ「え、じゃあウィッチ何で泣いてたんだろ…」


サタン「直接聞いてみるか…?」


ラフィーナ「いや、なんで泣いてたの?って直接聞くのはちょっと…」


りんご「はい…無理に聞き出すよりかは、自分から実は…って感じに相談してくるのを待った方がいいと思います」


アルル「そうだよね、泣いてる訳をこっちから聞き出すのもなんかあれだもんね…」


シェゾ「そうだな…でもさっぱり分からん…」


ラフィーナ「ええ…あの様子だけじゃウィッチさんがなんで泣いてたのか…」


アミティ「あたし達が気づかないでなにかしちゃったとか…?だとしたらこっちから謝らなきゃ行けないと思うのに、それが分からないから謝るに謝れないよ…」


りんご「それなんですよね…」


シェゾ「もしかしたら…今ここにいるメンツ以外…とか…」


サタン「確かに…ここにいるメンツが必ずしも犯人とは限らないだろう」


アルル「まあここにいないメンバーも沢山いるしね!例えばクルークとかまぐろとか!」


りんご「クルークがウィッチの作った魔法薬をまたジュースの間違えて勝手に飲んでウィッチが悲しくて泣いたとか…」


アミティ「まぐろとゲームで対決してウィッチ、まぐろに負けちゃったから悲しくて泣いたとか!」


Dシェゾ「たかがそれごときでそんな落ち込むほど泣くか…?」


シェゾ「もし見ず知らずの者が犯人だとしたら…?」


アルル「え?」


ラフィーナ「それって要するに…外部犯って事…?」


シェゾ「ああ…ウィッチが泣いてたのは俺らの中の誰かが何かした訳じゃない、本当に外部犯のやつらに脅されてて…とか」


アルル「確かに…!」


サタン「まあないとはいえないだろうな」


アミティ「だとしたらウィッチに危険が迫ってるって可能性もないとはいえないって事!?」


リデル「まあ色々何が起こるか分かりませんしね…でもその可能性もあると思っても…」


Dシェゾ「ちょっと様子を見てもいいかもな…」


ラフィーナ「そうね、でも念の為クルークとかまぐろさんとか…他にも誰か心当たりないか確認してみませんこと?」


サタン「ああ…一応聞いてみてもいいかもな」


アミティ「そうと決まれば早速行こう!」




クルーク「ウィッチが泣いてたぁ?」


アミティ「そうなの!でもあたし達なんにも心当たりがなくて、心当たりある人もウィッチに謝ったんだけどそれじゃないみたいで!」


まぐろ「な〜んで泣いてるんだろうね☆」


アルル「それについて何か心当たりないかなーって思って聞いてみたんだ!何か知らない?」


まぐろ「うーん、ごめん僕は知らないな…☆」


リデル「そうですか…」


Dシェゾ「クルークはどうだ?」


クルーク「ウィッチね…そういえばこの前、ウィッチが森でなんか妙なものを拾ってるところを見たな…」


ラフィーナ「妙なもの?」


クルーク「ああ、なんか毒々しい見た目のキノコやら植物やらを拾って集めてたっぽくて…」


シェゾ「どうせまたなんか変な材料集めて変な薬でも作ろうとしてんじゃねえか…?」


アルル「うん…その材料集めっぽいな…それは」


クルーク「でもそんなに元気な感じで拾ってたんじゃないんだ」


アミティ「え?そうなの?」


クルーク「うん、なんかすごく悲しそうな顔をしててすごい1人で静かに拾ってて…」


シェゾ「やっぱりその時から元気はないんだな…」


アルル「ウィッチ、いつも楽しそうに魔法薬の材料集めしてるのに、その材料集めの段階からテンション低いのは確かにおかしいね…」


Dシェゾ「何者かに、今すぐ言う通りにしろ、でなければ…的な感じで脅されてるとか…」


アミティ「なるほど!だとしたら…今すぐこの効果の薬を作れ!じゃないとお前どうなるか分かってんのか!?みたいな感じ?」


サタン「だとしたらまさか…ウィッチは、なにか危ない事に手を染めてるんじゃ…!」


アミティ「手を染める…?ウィッチの手の色は普通にいつもの肌色だったよ?」


シェゾ「そういう意味じゃねえ!」


りんご「ウィッチは何かに巻き込まれてるかもしれないってことだよ!」


アミティ「それは大変!!」


シェゾ「おそらく、何者かにある薬を作れって要求されて、それで実は脅されているとか…!」


サタン「例えば悪い奴らがウィッチを騙してウィッチに悪い変な薬を作らせて、その薬を奴らが何かよからぬ事に使おうとしてるとか…」


シェゾ「…!?それ…まさか…コナンや灰原の言う、黒ずくめの組織ってやつなんじゃ…」


Dシェゾ「まじか…!?」


アミティ「何?それ」


シェゾ「あ、いや…そいつら犯罪組織か何かなんじゃないかって!」


ラフィーナ「それ…もしその黒ずくめの方達でしたら…かなりまずいんじゃ…」


サタン「ああ…ウィッチがかなり危ない…」


シェゾ「最悪の場合、ウィッチを用済みと見なしてそして口封じの為にあの薬を飲まして…とかも…」


Dシェゾ「普通に有り得るな…だとしたらマジでやばい!」


サタン「アミティ達は絶対に来るな!!これはかなりまずい!」


アミティ「え!?なんで!?大切な友達が危険な目にあってるかもしれないのにそんな…」


ラフィーナ「いいから!!絶対に来ちゃダメなの!!!」


アミティ「あっ…はい…」


アルル「分かりました…」


サタン「おい!一応あいつらにも連絡を…」


シェゾ「そうだな…Dシェゾ!」


Dシェゾ「もう呼んである!」


ラフィーナ「1度ハウスに行って話し合いしましょ!」




灰原「話は分かったわ」


コナン「ああ…だとしたらかなりまずいぞこれは…」


ラフィーナ「とりあえず事情を知ってる私達だけで挑もうって話になって、他の全く知らないアミティさん達は置いてきましたわ」


シェゾ「ああ、だって巻き込む訳には行かないもんな…こんな危険な事に…」


コナン「でももし本当に奴らだとしたらどうしてウィッチを…」


サタン「ウィッチは魔法薬作りが大好きなんだ、その薬作りが好きな所に彼らは目をつけて、これはなにかに使えるかもしれない、それでウィッチを利用して…とかか?」


Dシェゾ「考えられるとしたらそうかもな…」


ラフィーナ「ウィッチさんは薬作りが好きだからそれを活かしてなにかよからぬ薬を作らせてそれをなにかに暗殺か何かに使うとか…」


コナン「確かに充分ありえるな…」


灰原「ええ…彼らが関わってるって可能性も充分あるわねこれ…」


サタン「どうする…?とりあえずウィッチにはこの事話すか?」


シェゾ「ああ…後になってその時が来てからじゃもう遅い」


ラフィーナ「ほんとに彼らならば…早めに助けてあげないと!」


コナン「待て!!早まるな!!迂闊に動けばそれが奴らにもバレて最悪の場合…!!」


サタン「ウィッチにはこっそり話して、で、その組織の奴らに従ってるフリをして、でその後は上手く乗りきって貰うとか…」


コナン「奴らがもし盗聴器をしかけてたとしたらどうする!!」


サタン「盗聴器?」


灰原「彼らは目的の為なら手段を選ばない…だから盗聴器なんかは絶対に100%仕掛けてると思って」


Dシェゾ「確かに…その可能性もあるからそんな迂闊に話しかけられないな…」


シェゾ「…とりあえず様子を見て、やばかったらすぐに助けてやろう」


ラフィーナ「そうね…そうするしかないと思うわ」


Dシェゾ「もし最悪の場合は…命をかけて戦うしかないだろう」


サタン「そうだな…ウィッチやみんなを守るためにはそうするしかない…」


コナン「お前ら…絶対に危険な行動だけはするなよ…」


シェゾ「分かってる…」


Dシェゾ「でもなんでこの話し合いにこんなガキを入れるんだ…?危険なんじゃないのか…?」


ラフィーナ「Dシェゾさん?」


Dシェゾ「それにこいつが俺らに指示も出てたし…こいつは一体…」




次の日


アミティ「いらっしゃいませー!」


ウィッチ「おーほほほ!今日も来ましたわよ!」


シェゾ「…!?ウィッチ!!」


サタン「何!?ウィッチだと!?」


ウィッチ「うっふふふふふー今日は皆さんに取っておきの報告を!」


アルル「…ウィッチ?」


りんご「どうしたんですかウィッチ、今日は随分機嫌がいいですね」


リデル「何かあったんですか?」


ウィッチ「うふふふふ〜ついに完成しましたの…作るのが難しいと言われていた…伝説の魔法薬を…!」


アルル「伝説の…?」


りんご「魔法薬…?」


アミティ「おおー!!」


ウィッチ「この薬は成功率がなんと3%なんですの!その薬をついに完成させる事が出来ましたのよ!!」


ラフィーナ「伝説の魔法薬って…」


シェゾ「ちなみに…材料はなんだ?」


ウィッチ「こちらの魔法薬、材料は紫色のキノコ、紫色の植物、そしてミミズとヘビの舌、これらをお鍋で1時間煮込んでそして…この青い宝石の指輪をはめた状態で最後に呪文…メテオー!!!はいこれで完成ですわ!成功率がかなり低いんですけど今日ついに上手くいって完成させる事が出来ましたのよ!」


アミティ「ああー!!!」


シェゾ「なんだ!?」


Dシェゾ「どうしたアミティ!」


アミティ「そ、それ!その青い宝石の指輪…」


アルル「ああー!もしかして僕たちが見た青いキラッと光った物って…」


ウィッチ「この青い宝石の指輪は今回のこの魔法薬を作るのに必要だったんですわ!これをつけて呪文を唱える肯定がありましたの」


アミティ「そうか…じゃああの時あたし達はその宝石がキラッて光ったのをウィッチの涙に見間違えてウィッチが泣いてるって勘違いしたんだね!なーんだ!!」


ウィッチ「まあ!私はもう何年も泣いてませんわよ!最後に泣いたのは…いつだったかしら」


シェゾ「なるほど…最近元気がなかったのは元々成功しにくい魔法薬を作ってて、それが中々上手くいかなかったから…それでだったのか…」


サタン「なんだよ…そーいう事だったのか…」


アミティ「それじゃあ!悪い人達に脅されて変な薬を作らされてたとかではないの!?」


ウィッチ「変な人たちに脅されて薬を…?まさか!違いますわよ!私はただ自分の意思で魔法薬の調合をしていたの!変な人達に脅されて薬を作るって…フィクション物語じゃないんですから!」


アミティ「だよねー!良かったー!」


サタン「じゃあ組織とかそーゆうのは全く関係ないのか…」


シェゾ「ああ…しかしこれ…あいつらにどう伝えるべきか…」


ラフィーナ「まあ勘違いで全然危険でも何でもなかったんですからいいんじゃない?」


シェゾ「まあな…危険よりかはマシだな…」


りんご「ウィッチ…ちなみにその伝説の魔法薬の効果はどんな効果なんですか?」


ウィッチ「よくぞ聞いてくれました!この魔法薬は好きな髪型に出来るお薬ですわ!」


アルル「好きな髪型に?」


アミティ「え!いいじゃん!すっごくいい!」


ラフィーナ「伝説の魔法薬の効果が好きな髪型に出来る薬って…どーゆう事…」


アミティ「本当に好きな髪型に出来るの?」


ウィッチ「ええ!自分がなりたいあーんな髪型やこーんな髪型!なんでも出来ちゃいますわよ!」


アミティ「すごーい!あたし普段髪の毛短いからたまにはロングヘアとかにしてみたいんだよね!」


ウィッチ「おおー!それじゃあこの魔法薬いきます?いきます??」


アミティ「えー!いいの??それじゃあ…」


アルル「待ってアミティ!!」


アミティ「え?」


アルル「ウィッチ…この薬…また変な効果があるんじゃない…?」


ウィッチ「このお薬は1度髪型を変えたらもうずっとその髪型のまま!もう二度と他の髪型にする事は出来ませんわ!もちろん元の髪型にも戻せません」


アルル「やっぱりこーゆういわく付きだよね…ウィッチの魔法薬はやっぱこうでなくちゃ…」


アミティ「それじゃあ…仮に私がロングヘアにしたとしてもやっぱ長いの無理、ショートに戻したい!ってなっても…もうずっとそのままって事…?」


ウィッチ「はい!」


アミティ「それはやだよ〜!!」


ウィッチ「まあ!今試してくれるって言ったじゃない!」


アミティ「髪型がもうずっとそのままで二度と変えられないのはやだよ〜!!」


ウィッチ「いいじゃない!ロングヘアのアミティさん!絶対に似合いますわよ!」


アミティ「だったらウィッチがこの薬のんでショートカットにしてよ!短い髪型のウィッチの方が似合うと思うよ!!」


ウィッチ「似合わなかったら嫌でしょ!」


アミティ「それはあたしも同じ!!自分で試してから人に進めなよ!!」


ウィッチ「なんですって!!」


シェゾ「はあ…なんだよウィッチは泣いてたわけじゃなかったのかよ…」


Dシェゾ「ああ…事件でもなんでもないみたいだな…しかし…」


サタン「Dシェゾ?」


Dシェゾ「あの話し合いに参加してたり俺らに指示したり…あの少年は一体…」




次の日


ラフィーナ「というわけだったのよ」


コナン「なんだ…黒ずくめの男とか犯罪に巻き込まれてるとかそんなじゃなかったって訳か…」


灰原「まあ、それならその方がいいじゃない」


コナン「まあそうだな…しかし良かったぜ…なんか事件とかじゃなくて」


ラフィーナ「でもね…今度はDシェゾさんの様子がなんか少し変になった気がするの…」


コナン「え?」


灰原「ドッペルゲンガーさんが?」


ラフィーナ「ええ…Dシェゾさん、最近なんかずっと考え込んでるみたいなの…」


コナン「それ、いつぐらいから?」


ラフィーナ「みんなでハウスで組織かもしれないって話をした時ぐらいから…かしら…」


コナン「あの時からおかしくなった…なんだろう…まだ事件は終わってない、とでも言いたいのかな…」


ラフィーナ「でも…何をそんなに考えてるのかしら…どうしたのかしらね…」


灰原「…ちょっと聞いてみる必要がありそうね」




Dシェゾ「江戸川コナン…あいつは一体何者なんだ…?」




コナン「じゃあそろそろ帰るねー」


灰原「ごちそうさま」


シェゾ「ああ、またな」


ラフィーナ「お気をつけて」




シェゾ「さ、さっきまで奴らが使ってたテーブルの片付けを…ん?これは…あいつの蝶ネクタイ…あいつ…これがないとまずいんじゃねえのか…?まあいい、預かっておくか」







おわり(続く…?)