ラフィーナ「Dシェゾさーん!ごめんくださーい!入りますわよー?」


ラフィーナ「あら?いない…お風呂かしら?…まあいいわ、ちょっとリビングで待たせてもらおうかしら」


ラフィーナ「あら?私、指怪我してる…?いつの間に…えっと、確か絆創膏がこの引き出しに…え…?」


ラフィーナ「なに…これ…はっ…まさか…!」


Dシェゾ「あれ、ラフィーナ」


ラフィーナ「うわあ!?!?Dシェゾさん!?」


Dシェゾ「そんなに驚いてどうしたんだ…?」


ラフィーナ「いや…何も…」


Dシェゾ「来てたんだな、済まない…風呂に入ってた」


ラフィーナ「え、いや、いいのよ別に…クッキーを少し作りすぎたからおすそ分けに来ただけよ」


Dシェゾ「そうか、礼を言う」


ラフィーナ「あなたのためじゃないですからね!せっかく作ったのに食べて貰えないとクッキーが可哀想だから…」


Dシェゾ「相変わらずツンデレだな…」


ラフィーナ「うるせえ!ですわ!そんな事より!Dシェゾさん、明日一緒にデパートに行きますわよ」


Dシェゾ「デパート?なぜ?」


ラフィーナ「あなたの布団と寝間着を買いに行くのよ!」


Dシェゾ「布団とかなんてこの前買ったろ」


ラフィーナ「あれはすごい寒い時に買ったやつでしょ!?夏なんかにあんなので寝れないわよ!」


Dシェゾ「夏用…?そーゆうのがあるのか?」


ラフィーナ「何よ!そんなのも分からないの??まあいいわ、とりあえず夏用の寝具とか明日一緒に見に行きますから!」


Dシェゾ「あ、ああ…分かった…ラフィーナ、せっかく来たから紅茶でも淹れようか…?」


ラフィーナ「え、あ、いや…結構よ…」


Dシェゾ「え?いいのか?せっかく来たんだからゆっくりしてけばいいのに…」


ラフィーナ「それじゃあ今日はこれで…」


Dシェゾ「あ、ああ…」


ラフィーナ「明日10時にデパートね…」




ラフィーナ「なんであーゆう知識はあるのに季節感とかは分からないのかしら…!…でも…そうね…Dシェゾさん…一体誰と…やっぱりあの子?いや、でもあの子は…あの体じゃ…まさか…」




次の日


アミティ「今日はデパートでDシェゾの夏用の寝具とかのお買い物ー!」


Dシェゾ「すまないな…アミティもシェゾも…」


シェゾ「お前のためだ、気にするな」


ラフィーナ「もう出てるわね、夏用の家具とか!」


アミティ「Dシェゾ、どれにする?」


Dシェゾ「そうだな…」


シェゾ「これ、涼しそうじゃないか?」


アミティ「確かに!色も赤だしDシェゾにピッタリかも!」


Dシェゾ「そうか…?じゃあ…これにしようか…」


アミティ「うんうん!」


Dシェゾ「冷感ラウンドクッションに…冷感長座布団…こーゆうのもあってもいいかも…」


アミティ「確かに〜!いいんじゃない?」


Dシェゾ「ああ…じゃあこれも買おうかな」


ラフィーナ「冷感ソファーカバーなんてのもあるといいかもね、これをあの家のソファーにかけるとひんやりしていいかも」


Dシェゾ「そうか、じゃあこれも…」


シェゾ「こんなもんか?」


Dシェゾ「ああ、充分だ」


アミティ「なんかお腹空いたなー」


シェゾ「そうだな…なんか食べてくか?」


ラフィーナ「そうね…それじゃあこのデパートの中にあるラーメン屋さんなんかどう?そこで何か食べていきましょうか」


アミティ「それいいー!そうする!」




アミティ「ラーメン美味しかった!」


ラフィーナ「久々に食べましたけど中々行ける味でしたわね」


アミティ「あれ、ねえ…」


シェゾ「どうした?」


アミティ「そこの長椅子に座ってる人…」


ラフィーナ「ええ…あの女性の方?」


アミティ「そう、あの人…なんか泣いてない?」


ラフィーナ「ほんとね…どうしたのかしら」


Dシェゾ「あれ、あの人…」


シェゾ「おい、どうした?」


Dシェゾ「あの人、どこかで…」


アミティ「すみませんー」


女性「ん…?どうしました?」


アミティ「お姉さん…なんで泣いてるんですか…?何か嫌な事でもあったんですか?」


女性「…大丈夫、気にしないで」


アミティ「あたし…困ってる人ほっとけないんです!お姉さん泣いてるから…!あ、でも無理に話せとは言いませんから…なんかすみません!」


女性「…それじゃあ、ちょっと話聞いてもらおうかしら…」


ラフィーナ「どうしましたの?」


女性「実は…彼氏が…彼氏が浮気をしていて…」


アミティ「え?浮気…?」


シェゾ「浮気か…」


アミティ「浮気って何?」


Dシェゾ「俺にも教えてくれ」


シェゾ「お前らな…」


ラフィーナ「浮気って言うのは、お付き合いしているのにも関わらず、その人以外の人ともお付き合いしてるって事よ」


アミティ「要するに、二股ってやつ?」


シェゾ「なんで浮気を知らなくて、二股は知ってんだよ…」


Dシェゾ「で、なんで彼氏が浮気してるって分かったんだ?」


シェゾ「お前もついいまさっきまで浮気の意味知らなかったくせに普通に話を進めるな!」


女性「はい…この前私の携帯に…彼からメールが来たんですが…そのメール…あたし宛じゃなかったんです!」


ラフィーナ「…というと?」


女性「結衣ちゃん今日はありがとう!次はいつ会えるかな??って…でも私…結衣って名前じゃないんです…私…玲奈って言います!」


ラフィーナ「それはもう…明らかに誤送信ね…」


シェゾ「他の人に送ろうとしたのを間違えてあなたに送ったって訳か…」


Dシェゾ「それで?それを送ったあと向こうは?」


玲奈「はい…すぐに送信取り消ししてましたが、ごめんとか特に何も送ってこなくて…」


シェゾ「なるほど…送信取り消しをしてもうそれっきりなのか…」


玲奈「はい…彼が送信取り消しをしてから、それっきりメッセージのやり取りは一切してません…私の方からも何も送りませんでしたし…」


ラフィーナ「結衣さんか…明らかに女の人の名前よね…」


アミティ「それじゃあ、その彼氏さんが玲奈さん以外の女の人に会ってるって事は確定?」


シェゾ「ああ…そうだと思うな…」


玲奈「でも…その後なんです…!まだ続きがあって…!」


ラフィーナ「聞かせてくれます?」


玲奈「私…彼のSNSを裏垢でこっそりみてて…そしたら…このようなツイートを…」


アミティ「ツイート?」


シェゾ「明日は愛する大好きな大好きな彼女とデート…マジで楽しみすぎる…」


玲奈「私…彼とデートの約束なんかしてません…!だから…これはもう…」


ラフィーナ「そうですわね…これはもう浮気確定ですわね…」


アミティ「そんな…ひどい…」


玲奈「彼と真剣に付き合っていた頃、私はそのSNSにあまり興味がなかったからお互い繋がってはいなかったんですけど、あの例のメールが来てから少し不審に思って、彼のアカウントを知っていたから裏垢を作ってこっそり観察してたんです…そしたらお生憎様、見事にこのザマで…」


ラフィーナ「酷すぎますわ…」


シェゾ「ああ…こんなに簡単に浮気するやつ、こんな身近にいるんだな…」


ラフィーナ「玲奈さん、その彼に浮気されるような心当たりは?」


玲奈「わかりません…でも私この前、彼に突然来週旅行に行こうってお話をしたんです」


アミティ「来週突然旅行に…うんうん」


玲奈「でもその突然旅行に行こうって言い出したのが急すぎて気に食わなかったのかも…」


アミティ「でもだからといってそれだけで浮気は酷いよ!!」


ラフィーナ「そうですわよ!それが理由だとしたら…小さすぎる男ね…」


玲奈「あとね…彼…その後、デートの場所や待ち合わせ時間とかもツイートしてたんです!」


アミティ「ええ!」


シェゾ「本当か!?」


玲奈「はい…だから、今から私もそちらに突撃して、浮気を問い詰めに行こうかと…」


シェゾ「一人で行く気なのか?」


アミティ「そうですよ!相手は男の人だから…危ないですよ!」


玲奈「彼はそんな暴力をふるうような人では無いと思うから…大丈夫だと思います…」


シェゾ「いいや、危険だ」


ラフィーナ「ええ…人は見かけによらないわ、あまり簡単に信用しちゃダメよ」


Dシェゾ「ああ…そいつが浮気してるやつなら尚更な…」


アミティ「玲奈さん!一緒に行きます!みんなで一緒なら怖くないですよ!」


ラフィーナ「そうよ!私たちが着いてますわ!」


玲奈「皆さん…ありがとう!」




男性「よ!待ったか?」


女性「全然待ってないよ!」


男性「そっか!良かった!」


女性「じゃあ行きましょ!」


男性「おう!」


玲奈「隼人さん…どこに行くの…?」


隼人と呼ばれた男性「そりゃーもちろん…!ええ?」


玲奈「…」


隼人と呼ばれた男性「玲奈!?え、なんでここに!?」


女性「隼人ー?この人誰〜??」


隼人「あ、いや…この人は…」


玲奈「あなたが結衣さんね…」


結衣「え!なんで私の事を…」


玲奈「隼人、あなたこの前私に間違えてメッセージ送ってきたわよね、それも…結衣さん宛のメッセージを…」


隼人「…!」


玲奈「直ぐに取り消してたみたいだけど、私ちゃんと見てたんだから…!しかも…ごめんも何も言ってくれなかった…謝罪も一言もなかった…!」


隼人「…」


玲奈「その誤送信を見ておかしいなって思って、私あなたのSNSを裏垢から見て観察したのよ」


隼人「お前…!何してんだよ…!お前!あのSNSには興味がないって言ってただろ!」


玲奈「何してんだよはこっちのセリフよ!裏垢を使ってあなたのツイートを見たら見事に真っ黒…デートの場所とか時間もツイートしてくれてたおかげで今日だってここまで来ることが出来たし…浮気の現場もきっちり目撃する事が出来た!」


隼人「…玲奈…」


結衣「ねえ隼人、この人誰なんだってば!」


隼人「…俺の元カノだよ」


結衣「元カノ?」


玲奈「隼人…!」


隼人「だってこいつ…全然可愛くないし、何より一緒に居ても楽しくもなんともないし!旅行の予定とかだって、一週間前ぐらいに突然言ってくるんだぜ?それはさすがに自分勝手すぎないか?こっちの都合もかんがえろっつーの!今回だって!結衣も今の話聞いて思っただろ?こいつのストーカーぶりやばいって!」


結衣「んー…まあ…そうかも…」


隼人「お前そーゆーことしてっから、こうして嫌われて簡単に捨てられるんだよ!せっかくこんなイケメンと付き合えたのに残念だったな!俺みたいなイケメンと付き合いたかったらそのストーカー癖を何とかしたらどうだ?このクソ女がよ!」


玲奈「隼人…!」


アミティ「それは酷いよ!!」


ラフィーナ「そうよ!そんなに簡単に女の人を捨てるなんて最低よ!」


隼人「あ?誰だこいつら、部外者は黙ってな!」


シェゾ「なんだと…?」


隼人「だいたい!そんなんフラれるやつに原因があるだろーがよ!お前がもっと可愛くて良い子だったら見捨ててなかったかもな、でもまあいい!俺にはこの結衣がいるからな!」


シェゾ「貴様…!」


ラフィーナ「もうこれは最低ってレベルじゃない…かなりのレベルのクズね…!」


アミティ「酷い!酷い酷すぎる!玲奈さんが隼人さんのことどれだけ思っていたかも知らないで…!」


隼人「うるっせんだよ!部外者は黙ってろって言ったろ!誰だか知らんがお前らもうるさく言ってくるなら…!」


ラフィーナ「あら、やりますの?」


玲奈「まって!やめて隼人!この人たちは初対面にも関わらず私の相談を聞いてくれたのよ!こんなにいい人達にも手を出すのは…私が許さないわ…!」


隼人「あ?やるのか玲奈?そうだな…お前はあんなストーカー行為してたんだ、一発ぶん殴らないと気がすまねぇな…」


玲奈「…そうね、全く関係ないこの人達を巻き込むぐらいなら…」


アミティ「玲奈さん!ダメ!逃げて!」


隼人「玲奈お前…調子に乗ってんじゃねえー!!」


ラフィーナ「玲奈さん!!」


Dシェゾ「…はっ!」


玲奈「あなた!」


アミティ「Dシェゾ!」


隼人「あ?なんだてめぇ、俺に逆らう気か!?」


Dシェゾ「はああ…!やっ!どりゃあー!!」


隼人「え、あ、うあああ!!!!!」


玲奈「わー…すごい…」


アミティ「Dシェゾ、隼人さんをあっさり投げ飛ばしちゃった…」


結衣「え、隼人…こんな男の人にあっさり投げ飛ばされちゃうほど弱かったの…?そんな弱い彼氏って…ちょっとないかも…」


Dシェゾ「ふざけるのもいい加減にしろよ…?」


隼人「なんだよ…お前に何が…」


Dシェゾ「お前の自分勝手な基準で女を傷つけんじゃねえ!!!!」


隼人「ひいい…!!」


Dシェゾ「彼女が…彼女がどれだけお前のことを思っていたかも知らないで…!」


隼人「え…?」


玲奈「隼人…来週の14日…何の日か覚えてる…?」


隼人「来週…?4月14日…はっ…!」


玲奈「そう…4月14日は私と隼人の1年記念日…だから…私…1年記念日の日に隼人に内緒でサプライズしたくて…これ…」


隼人「これは…」


玲奈「そう、隼人と付き合ってからの1年間の思い出をまとめたアルバム…あと、それと…これも…」


隼人「…!?そ…それは…!」


玲奈「…私ね、1年記念日である4月14日に隼人との思い出の場所で隼人にプロポーズしようと思ってたの…結婚指輪も1人で買いに行ってそれもサプライズにしたくて…私…ずっと…ずっと1人で色々考えて…なのに…なのに…」


隼人「玲奈…お前…それでこの前、突然旅行に行こうって…うっ…ううっ…」


玲奈「隼人…」


玲奈「玲奈…すまなかった…お前が…お前がそこまで考えていてくれてたなんて…それなのに俺はこんな酷いことをして…玲奈…玲奈…!」




その後、隼人は暴行未遂の容疑で自ら自首をして、警察に連行された


彼を本気で想っていた玲奈の事を残して…




アミティ「玲奈さんと隼人さん、一応和解はしたけど…隼人さん…」


ラフィーナ「まああんな事になってしまったのだから…仕方ないわよ」


アミティ「でもDシェゾ、よく玲奈さんが結婚を考えてたって分かったね」


Dシェゾ「玲奈さんはこの前1人で一生懸命結婚指輪を見て悩んでいたんだ、俺はそれを偶然見かけたんだ…」


アミティ「そうか…!Dシェゾが玲奈さんを見かけた時にどこかで見た事ある人だって言ってたのは…!」


シェゾ「そういう事だったのか…」


ラフィーナ「すごい悲しい事件だったわね…」


アミティ「でも玲奈さん、すごい綺麗な人だったから…いつかはいい男の人に出会ってその人とちゃんと幸せになって欲しいな…」


ラフィーナ「そうね…私達にも…」


アミティ「ラフィーナ?」


ラフィーナ「私達もいつか良い男の人に出会って、そして幸せになりましょ!」


アミティ「そうだね!あたし達にもいつか良い人が見つかるといいな…」


ラフィーナ「そうですわ!いつか…いつか良い運命の出会いがあるといいな…」


アミティ「ね…それじゃああたしはそろそろ帰るね!夜も遅いし!」


シェゾ「俺も帰る、お前らも気をつけて帰れよ」


アミティ「うん!じゃあまたねー」


ラフィーナ「私は…ちょっとまだ用があって…Dシェゾさん…途中まで一緒だからそこまで一緒に帰りましょ」


Dシェゾ「あ、ああ…」




ラフィーナ「ねえ…Dシェゾさん…」


Dシェゾ「なんだ?」


ラフィーナ「…突然こんな事聞いて申し訳ないのですが、Dシェゾさん…あなた夜、いつも誰かと…」


Dシェゾ「…!?ラフィーナ…お前…!」


ラフィーナ「こんな事を聞くのは失礼な事だって事はわかってますわ…でも…やっぱり気になってしまって…そのお相手って…一体どなたですの…?」


Dシェゾ「…なぜその事を知っている」


ラフィーナ「昨日ね、あなたの家にクッキー届けに行った時に…絆創膏が欲しくて、引き出しを勝手に開けて見てしまったの…そしたら…あれを…」


Dシェゾ「…そうか、見たんだな…」


ラフィーナ「ごめんなさい!悪気は全くなかったの!私はただ絆創膏が欲しかっただけだったの…でもまさか…あんなのが入ってるとは思わなくて…」


Dシェゾ「…いや、あんなわかりやすい所に閉まっておいた俺が悪い…気にするな」


ラフィーナ「…でもあんなのを見てしまった以上…!ねえ、あなたのお相手はどなた…?灰原さんならいいんだけど…でも彼女はまだ子供…!そうなると…Dシェゾさん、あなたは…他の大人の女性の誰かとされている事になりますわ…!更にそうなると、あなたはさっきの男と同じ…浮気をしていることになりますのよ…!」


Dシェゾ「…」


ラフィーナ「でも私…Dシェゾさんが浮気なんか絶対にするはずないって信じてる…だって、本当に浮気してたらあんな事言えないと思うの…」


Dシェゾ「ラフィーナ…」


ラフィーナ「私、前に美少女コンテストの会場である女性に助けられたって言ったでしょ?」


Dシェゾ「あ、ああ…」


ラフィーナ「あの女性、灰原さんに似てたって言ったけど…あれは…灰原さんに似てる人、じゃなくて…灰原さん本人だったんじゃないの…?」


Dシェゾ「…!それは…」


ラフィーナ「ねえ、灰原さんってやっぱり子供じゃないわよね?何かあるのよね?なんで子供の姿になってるの…??あなたのお相手も…ちゃんと灰原さん本人なのよね…?」


Dシェゾ「…」


ラフィーナ「そうじゃないと…あなたが浮気してることになっちゃいますわ…でも、そうじゃないって私は信じてるから…Dシェゾさん…教えてくださらない…?あなた達の秘密…」


Dシェゾ「それは…だな…」


灰原「守ってもらってるのよ、彼に」


ラフィーナ「え?」


Dシェゾ「灰原…!!」


灰原「あたしは元々悪い人たちと一緒に行動していた、でも彼らの勝手な行動に嫌気がさして彼らを裏切って、あたしはある薬を飲んで小さくなって正体を隠して今こうして身を潜めて暮らしているの」


ラフィーナ「薬を飲んで体が小さくなった…?」


灰原「そう…でも彼らはあたしの小さい時の顔を知っている、だから…もし彼らに見つかったら、あたしはもちろん…あたしと関わった人達みんなも危険な目にあうわ」


ラフィーナ「そう…それで私らを巻き込まないために今まで隠していたのね…」


灰原「…今回ばかりはこうでもしないと…彼の浮気の疑惑を晴らせないと思ったから…ごめんなさい、あなたもあたしの事が彼らにバレた時に消される対象になってしまったわ…」


ラフィーナ「いいや…違う…あなた達は何も悪くない…全部私が悪いのよ…私があんなの見つけてしまったから…そして無理に聞いてしまったから…ごめんなさい…」


Dシェゾ「ラフィーナの身にも危険が及ばないように…灰原、お前が見つからないように絶対に守ってやる…お前の秘密を知っている人達みんなを守るためにも…」


灰原「…そうね、まああなたもあたしが見つからないようにせいぜい祈ってて…ね?」


ラフィーナ「そ、そうね…話してくれてありがとう、Dシェゾさんも…」


Dシェゾ「いや…俺こそ隠しててすまない…」


ラフィーナ「うふふ、あなたのたった一人の彼女…大切にしなさいね…?」


Dシェゾ「お前にも…いつかいい人が見つかるといいな…」


ラフィーナ「ええ…もちろん!すっごくいい人を見つけてみせますわ!!おーっほほほほ!」


灰原「いい出会い…ね」


ラフィーナ「それじゃあ私はこれで、また明日!」


Dシェゾ「ああ…またな、ラフィーナ」


灰原「…やっぱり気がついてたわね、あの子」


Dシェゾ「これは…なんとしてでもお前を守らねば…そうじゃないと、もし組織に見つかった時ラフィーナ…あいつまで…」


灰原「そうならないようにこれからも協力してくれる…?」


Dシェゾ「当たり前だろ…?お前は俺の…俺の大切な女なんだから…」


灰原「ふふ、大切な女ね…」


Dシェゾ「あと…庇ってくれてありがとうな…俺の誤解を晴らす為だけにお前の正体を…あと、隠しきれなくてごめんな…」


灰原「あたしだってあなたを守りたいもの…それにあなたに…あなたに悪いイメージがつくなんてまっぴらごめんだわ、だって…あたしのたった1人の大切な人ですもの」


Dシェゾ「お前に出会えて…本当に良かったと思ってるぜ…灰原」


灰原「あたしも、ふふ、こんなに早く運命の人に出会えるなんて」


Dシェゾ「ところでお前は何故ここに?」


灰原「え…あ…それは…その…」


Dシェゾ「…ああ、やっぱりか」


灰原「…あなたには何を隠しても無駄…ね」


Dシェゾ「当たり前だ、お前の考えはもうお見通しだ、ならば…お望み通り…」


灰原「うふ、今日も長い夜になるわね」




数日後


サタン「邪魔するぞー!!Dシェゾー!!Dシェゾー?居ない…風呂か?まあいい、リビングで待たせてもらうか」


サタン「ぶえーくしょん!!くしゃみ出た…花粉か…?ティッシュ、ティッシュ…あれ?ティッシュない、なんだよここんちにはティッシュ置いてないのか…?この引き出しの中にポケットティッシュとかでもいいから入ってないのか…?」ガラ


サタン「え…?なんだ…これ…」




Dシェゾ「あ…腰痛てえ…」




サタン「…なるほど…そういう事か…あいつ…中々やるな…」




おわり