アルル「今日も忙しいね〜」


アミティ「ね、大変…」


りんご「ハヤシオムライスとトマトとチーズのオムライスお待たせいたしました!」


アリィ「ありがとうございます!」


ラフィソル「いただきます…」


配達員の男性「こんにちわ〜!宅急便でーす!」


レムレス「宅急便?」


シェゾ「はーい今行きます」


配達員の男性「大阪からです、印鑑お願いします」


シェゾ「あー、はいはい」


配達員の男性「ありがとうございました!」


シェゾ「はーいご苦労さま」


アミティ「シェゾ、何が届いたの?」


シェゾ「大阪からって言ってたな」


アルル「大阪…てことは!」


アミティ「平次だ!」


りんご「平次ですか!平次が何を…?」


シェゾ「なんだこれ」


レムレス「それは…キャベツ?」


アルル「おおー」


アミティ「すごーい!キャベツだ!」


シェゾ「手紙がある」


りんご「なんて書いてあるんです?」


シェゾ「やー!元気かいな?今日は泉州キャベツが沢山採れたからあんたらにもおすそ分けや!泉州キャベツは大阪名物のお好み焼きを作るのに欠かせない食材なんや、泉州キャベツすんごい美味いけん、あんたらの料理にもぜひ使ってみい!ほな!だってよ」


レムレス「泉州キャベツか…!」


アミティ「せんしゅうキャベツって?」


りんご「大阪産のキャベツの事だよ!」


アミティ「へー!そうなんだ!大阪のキャベツか…」


シェゾ「これを使って期間限定でお好み焼きでも出してみるか…」


レムレス「いいね!そうしよう!こんなに沢山貰ったんだもんね!」


アルル「泉州キャベツは大阪ではお好み焼きに欠かせないキャベツなんだよね?それならお好み焼きに入れないとだね!」


りんご「お好み焼き楽しみですね!ぜひ皆さんにも大阪の泉州キャベツを使ったお好み焼き提供したいです」


シェゾ「店閉めた後に少し試作してみて、それで行ければ明日からにしてみようか」


レムレス「そうだね!そうしよう!」


アルル「そういえば全然話変わるんだけどさ」


りんご「どうしました?アルル」


アルル「最近この辺りで連続誘拐事件が起こってるってニュース、よく見るんだけど…」


レムレス「あー…そういえばそんなニュース聞くね…」


アルル「あれってまだ犯人捕まってないんだよね?」


シェゾ「ああ…恐らくな…解決したってニュースを見ていない」


アミティ「それってこの辺りで起こってるの?この近くってことだよね…」


りんご「はい…あまり遠くない所だって思ったの覚えてますので…」


アミティ「そうだよね…なんか怖いな…」


アルル「この近くなら、少し用心しないとだね」




次の日


Dシェゾ「今日の夕飯は…あんかけ焼きそばにでもチャレンジするか…人参と玉ねぎ…あと…人参の短冊切りってどうやるんだっけ?」


男A「おい、お前」


Dシェゾ「…なんだ?」


男B「俺らと一緒に来てもらおうか」


Dシェゾ「…!?」




アミティ「今日は夕方までだからお仕事はもう終わりー!さあ帰って夜ご飯…あれ?」


Dシェゾ「くっ…やめろ…!離せ!」


男A「暴れるんじゃない!」


男B「足抑えろ」


Dシェゾ「おい!やめ…!」


アミティ「Dシェゾ…!?あれって…まさか誘拐犯…?黒くて高そうな車に乗せられちゃった…!大変…!」



アルル「ただいま訳ありで期間限定でお好み焼きを提供しております!」


ティ「そうなんだ!それじゃあお好み焼きお願いしますー」


エス「エスにも!」


オー「ピピピピー!」


アルル「はーい毎度!」


アミティ「大変だよ〜!!」


ラフィーナ「あら、アミティさん!」


レムレス「アミティ!どうしたの?そんなに慌てて」


アミティ「Dシェゾが…Dシェゾが誘拐されちゃった!」


シェゾ「なんだと…!?」


アルル「うそ!」


りんご「それって…まさか、例の誘拐犯なんじゃ…」


アミティ「なんか変な大きい高そうな黒い車に乗せられて…」


ラフィーナ「高そうな黒い車?」


アミティ「そう!名前は分からないけど…」


フェーリ「センチュリーよ…」


アルル「え?」


レムレス「フェーリ!」


フェーリ「あの彼は黒のセンチュリーに乗せられて連れていかれたわ…」


シェゾ「黒いセンチュリーか…」


りんご「とりあえず!警察に通報した方が…」


ラフィーナ「いいや、その必要は無いわ」


アルル「え?ラフィーナ?」


ラフィーナ「この犯人はおそらく例の連続誘拐事件の犯人ではないわ」


シェゾ「まさか…」


ラフィーナ「ええ、皆さん行くわよ」




秘書「申し訳ございません、乱暴してあんな怖い思いさせてしまって…」


Dシェゾ「いや…別に…」


秘書「とりあえず、紅茶でも飲んでゆっくりなさってください」


Dシェゾ「あ、はいどうも…」


お父様「いやーごめんねー!こんな事に巻き込んで」


Dシェゾ「お前は…確か…!」


お父様「私はラフィーナの父です!いつも娘がお世話になってます!」


Dシェゾ「なんだ今の誘拐は演技だったのか…でも何故このような事を…」


お父様「良かったら紅茶と一緒にこのお菓子も食べて!」


Dシェゾ「え、あ、はい…どうも…」


ラフィーナ「お父様、どういうおつもりですの?」


お父様「お、来たか…ラフィーナ」


アミティ「Dシェゾ!!大丈夫!?…そうだね…」


シェゾ「全然普通に紅茶飲んでくつろいでるし…」


アルル「なんだDシェゾをさらったのはラフィーナのお父様だったのか…」


ラフィーナ「お父様…なぜまたこのような真似を…?」


お父様「ああ、単刀直入に言う、ラフィーナ…」


ラフィーナ「…なんですのよ…」


お父様「私は春休み休暇が終わるから明後日に外国に帰る、しかし…今度はお前も一緒に外国に連れていく」


ラフィーナ「…は?」


アルル「ええっ…」


アミティ「ええー!?」


お父様「日本は外国と違って危険が沢山だ、今だって…知ってるんだぞ?この近くで連続誘拐事件が今起こってるって…」


ラフィーナ「それでそんな危険な事に巻き込ませたくないから、安全な外国でのんびり暮らそうって?」


お父様「そういう事、ただ普通に最初から事情を話して説得するだけじゃお前は聞いてくれないと思ったし、なんならこの場にも来てくれない…だから彼を演技とはいえ、人質役にしたんだ、そうすればラフィーナは来てくれると思ったから…」


ラフィーナ「ふざけないで、私の事が心配なのは分かりますけど…でも…娘のためにその娘のお友達に怖い思いをさせるのも違いますわ!」


お父様「すまない…でも、そうでもしないとお前はここに来ない、話も聞いてくれないって思った…だからこうして人を使って…」


ラフィーナ「その手口が気に入らないのよ!実の娘の心配の為だけに他の方を巻き込んで酷い事もしないでって!もちろん演技なのは分かりますし、私の事が心配なのも分かりますけど…」


お父様「申し訳ないが今回のこの件の返事、お前の意見は聞かない」


ラフィーナ「は?」


お父様「もう色々手続きはしてある、出発は明後日だ、いいな?」


ラフィーナ「なんで…なんで私の意見を聞かずに勝手に決めますの!?私の話もちゃんと聞いてよ!!」


お父様「無理だ、もう決めたんだ、お前をもうこれ以上この危険な国に居させる事は出来ない」


ラフィーナ「ちょっと!お父様!」


お父様「分かったな…?」


アルル「そんな…」


アミティ「ラフィーナ…」




ラフィーナ「もう!なんなのよ!あいつ!!勝手に決めて…」


シェゾ「今回ばかりはもうお手上げか…?」


ラフィーナ「そんなわけないでしょ!オーストラリアなんか絶対行きませんわよ!あいつ…ほんとになんなのよいつもいつも…!」




ラフィーナ「ほんとにあったまにきた!!もう!今日はさっさと寝てしまいましょ!」


ピンポーン


ラフィーナ「はい!どちら様!?」


配達員の男性「宅急便でーす」


ラフィーナ「宅急便?頼んでませんけど?」


配達員の男性「いや…でもお宅宛の荷物を確かにお預かりしてて…」


ラフィーナ「変ね…頼んでないのに…まあいいわ、今行きますわ」




次の日


アミティ「あれ、ラフィーナいないね?」


アルル「ね…昨日のお父様の事気にしてて休みとか…?」


りんご「まあ…あんな事言われたらそりゃそうなりますよね…」


レムレス「みんなおはよう!あれ、ラフィーナ来てないの?」


アミティ「え?連絡ないの?」


レムレス「うん…連絡なんて来てないけど…」


アルル「ラフィーナが連絡無しで休み…?」


シェゾ「なんか…嫌な予感がする…」


Dシェゾ「ああ…あいつはあんな事があったとはいえ…だからと言ってそんな無断欠勤するようなやつじゃない…!」


レムレス「電話も繋がらない…というか電源が入ってないみたい」


アミティ「え!うそ!なんで…?」


アルル「どうしたんだろうね…」


シェゾ「おかしい…おかしすぎる…」


アミティ「シェゾ…どうしたの…?」


シェゾ「無断欠勤してその挙句に携帯の電源切ってるなんておかしすぎると思わないか?」


アミティ「よっぽど具合が悪いのかな?」


Dシェゾ「単に具合が悪いから休み、それで電源も切ってる、それならいいんだが…でも、あいつはそんな無断欠勤するようなやつじゃない…」


レムレス「うん…何かあるって考えても…」


アミティ「もしかして…例の誘拐犯とか…?」


シェゾ「残念だがその通りだ…その可能性が1番高いかもな…」


アミティ「そんな…ラフィーナ…」


アルル「でも…犯人の手がかりが一切ないよ?それじゃあ探すも何も…」


Dシェゾ「おれ、ちょっと気になることがあるんだ」


シェゾ「気になる事?」


Dシェゾ「ああ、今俺が今住んでる家の近くに…使ってない空き家があったんだ」


アルル「うんうん」


Dシェゾ「でもこの前、その家の明かりがついててな…」


アミティ「誰か住み始めたのかな?」


Dシェゾ「いや、でもそれなら引越しの挨拶に来ると思うし、それに…引っ越して来たなら家具とかを運ぶ手間もあって少し騒がしくなるはずなんだ」


りんご「なるほど…でもそれがなかったと?」


Dシェゾ「ああ…もしそれがあったら騒がしくなるから俺も気づくはずだ、でもここ最近でそれを見た覚えがない…」


アミティ「じゃあその家はなんで…」


シェゾ「もしその家がその連続誘拐犯のアジトだとしたら…?」


アルル「そうか…その人がその家を勝手に使ってるとか…それなら引越しの作業を見た覚えがない、に結びつくね!」


Dシェゾ「あと…もう一つ気になることがある」


レムレス「なに?」


Dシェゾ「最近、家の周辺で白いワゴン車を頻繁に見かけるんだ」


アルル「白のワゴン?」


Dシェゾ「ああ…毎日のように家の周辺を…車のナンバープレートも緑色でそんなのあまり見かけないから、なんか珍しいなって…少し気になって…」


シェゾ「白いワゴン車…そして緑のナンバープレート…もしや、宅急便か…?」


アルル「宅急便?」


シェゾ「緑のナンバープレートは運送業に使用する営業用の自動車に取り付けられるんだ、ただの普通車には取り付けられない」


アミティ「てことはそれじゃあその車は営業用の車ってこと?」


レムレス「そういう事だね、営業用の車って事は…やっぱり宅急便かな?」


シェゾ「白いワゴンと緑のナンバープレート、そして宅急便…まさか…!」


アミティ「でも宅急便の車が何か関係してるの?普通に配達物があるから回ってるだけなんじゃ…」


シェゾ「アミティ、家のチャイムが鳴って宅急便ですって言われたらお前だったらどうする?」


アミティ「え、それはもちろん、はーいって言って外に出て…」


アルル「…そういうことか!」


りんご「なるほど…」


アミティ「え?なに?」


シェゾ「そう…宅急便って嘘をつけばその家主に警戒させずに外に出す事が出来る…!」


レムレス「なるほど…宅急便が来たって嘘をついて家主を外に出してその時に誘拐…なんて事もできるね…」


アルル「Dシェゾ、その白いワゴン車を見かけるのはどのぐらいの頻度?」


Dシェゾ「結構見かけるな…特に夜に結構見かける…」


シェゾ「夜か…でも、この街の宅急便の配達は夜の6時までって決まっている」


アミティ「お店の営業時間が夜6時までっての同じ??」


アルル「そうそう」


Dシェゾ「あれは6時なんかじゃない…普通に9時とかそのぐらいだ…」


シェゾ「明らかに営業時間外だからその緑のナンバープレートの白いワゴン車、普通に怪しすぎるな」


アルル「まさか…本当にその宅急便の車の人が…」


レムレス「あの空き家に行けば何かわかるんじゃない??」


シェゾ「そうだな、営業時間外に配達の車を出してるのは明らかに怪しすぎる…それ絶対に黒だな…」


アルル「うん、絶対何かあるね…」


アミティ「とりあえず!みんなでその空き家に行ってみようよ!」


りんご「でももし違ったら…」


シェゾ「その時は事情を話して素直に謝ればいい、でも使ってない家なのに明かりがついてたり営業時間外にその周辺を宅急便の車が走ってたりとか…絶対に何かはあるな」


レムレス「そうだね、みんな油断はしないでね」


アミティ「う、うん…!」




???「さあ、君の家族に脅迫の電話をするから番号を教えろ」


ラフィーナ「絶対に教えませんわ」


???「あのねぇ…教えて貰えないとあなたをお家に返せないんですけど」


ラフィーナ「そんなこと言われて素直にはいそれじゃあ…なんて言うとでも思いまして?」


???「あれ、この状況理解出来てない??お前…今そんな立場なのに偉そうな事言ってんじゃねえ!!」


ラフィーナ「きゃっ…!」


Dシェゾ「させるか…!はっ!」


???「あ?なんだてめえは!」


ラフィーナ「Dシェゾさん!!」


Dシェゾ「待たせたな…大丈夫かラフィーナ」


???「てめ!なに勝手に入ってきてんだよ!」


シェゾ「それはお前だ!使ってない空き家を勝手に使ってしかもそこに誘拐した人達を監禁して…」


レムレス「ああ…君が連続誘拐事件の犯人だね」


アミティ「この人!この前お店に平次からの配達物を届けてくれた…」


アルル「うそ…お兄さんが誘拐事件の犯人…!?」


配達員の男性「ふっ…よくここが分かったな」


シェゾ「使ってない空き家に明かりがついてるのを最近見かけるってこいつが教えてくれたんだ」


レムレス「そう…そしてその周辺で宅急便のワゴン車を夜によく見かけるって事もね!」


配達員の男性「でもそれだけでよく分かったな」


シェゾ「この街の宅急便の時間…何時までだか分かってるのか?」


レムレス「そう、この街の配達は夕方6時まで、でも彼が宅急便の車をよく見かけるのは夜の9時だって!」


Dシェゾ「営業時間外に宅急便の車が走ってるのはおかしいからな」


レムレス「君は配達員、だから宅急便ですって嘘をつけばその家の家主を警戒させずに外に出すことが出来る、だからそれを利用してね!」


シェゾ「使ってない空き家に明かり、そして営業時間外にその周辺に配達の車が何故か走ってる…これ、普通に考えてなにかありまくりだよな??」


レムレス「空き家の周辺を営業時間外に走り回ってるから、その空き家をアジトにしてるんじゃないかって推理したんだ!」


Dシェゾ「でもこれ、普通に考えてバレバレすぎじゃないか…?」


宅急便の男性「よく分かったな…お前たちの事は騙せなかったか…」


シェゾ「それで上手くいくと思ったのか??バレバレすぎるぜ?」


Dシェゾ「やるならもっとバレにくいやり方考えないとだな」


シェゾ「さ、素直に自首しろ…」


配達員の男性「参りました…なんて言うと思ったか?」


シェゾ「なに!」


レムレス「来るよ!」


配達員の男性「お前ら全員まとめてあの世に送ってやる!!」


Dシェゾ「そうはさせるか!」


配達員の男性「お前…さっきもよく邪魔してくれたな…はあー!!」


Dシェゾ「はっ…や!おりゃあー!!!」


配達員の男性「は!?うわあああ!!!!」


アルル「すごい…」


りんご「綺麗に投げ飛ばしましたね…」


配達員の男性「ま…参りました…」


アルル「解決しちゃった…」


アミティ「ラフィーナ!大丈夫!?」


ラフィーナ「私は大丈夫よ、皆さんありがとう…」


アルル「でもラフィーナが無事でほんとに良かった…」


レムレス「大丈夫?」


女性「ありがとうございます…」


男性「助かったよ…」


シェゾ「他に誘拐されてた人達もみんな無事だ」


アルル「良かった…」


アミティ「でも、今回のこの事はラフィーナのお父様に秘密にしておいた方が良くない?」


アルル「あ、そうだね…」


りんご「ラフィーナが例の誘拐犯に捕まった、なんて聞いたら本当にラフィーナはお父様と外国に…」


アミティ「だからお父様には絶対に秘密にしよう!内緒内緒!言わなきゃバレないよ!」


お父様「それは無理だ」


アルル「え?」


ラフィーナ「お父様!?何故ここに…」


レムレス「そうですよ!なんでここが分かったんですか…?」


お父様「ラフィーナ、お前のポーチだ」


ラフィーナ「ポーチ…?」


お父様「ああ、そのポーチの中に盗聴器を仕込ませてもらっていた」


ラフィーナ「盗聴器…?ああー!!!!」


アルル「盗聴器が!?」


アミティ「という事は今までの事を全て…」


お父様「もちろん知っているよ、お前はその例の誘拐犯に捕まってここにいるんだろう?」


ラフィーナ「え、ええ…心配かけましたわね…」


お父様「ほんとだよ、ラフィーナ…これでこの国が危険な国だって事がよく分かっただろ?」


ラフィーナ「でも!あんなの…その…」


お父様「今後もまたこのような目にあったら大変だ、さあ…観念して私と一緒に外国に来るんだ、外国なら安全だし平和に暮らせる、さ、分かったら荷物をまとめて明日出発出来るように…」


アミティ「待ってくださいお父様」


お父様「ん?どうしたんだい?」


アミティ「この国が危険だからラフィーナを外国に連れていくって言いましたよね」


お父様「ああ、そうだね、この国は本当に危険だし…」


アミティ「あたし達だってその危険な国で暮らしてるんです…」


お父様「え?」


アミティ「あたし達だって…この危険な国で危険と隣り合わせで暮らしてるんです!だから…娘のラフィーナちゃんだけが特別だなんて思わないでください!」


アルル「そうですよ!この危険な国で暮らしてるのは皆同じです!」


りんご「娘のラフィーナが心配なのはすごく分かります、愛し方だって色んな愛し方がありますし、その愛し方も人それぞれだと思います!けど…あなたの愛し方は少し間違ってると思います!!」


アミティ「そうですよ!本当にラフィーナを愛しているなら…ラフィーナを信用して見守る事も大事だと思います!」


アルル「そんな守ってばかりだとラフィーナの為にもならないと思います!だからラフィーナを信じて見守ってあげて、あえて危険な道を渡らせてあげるのも大事だと思います!」


アミティ「そうですよ!だから……ラフィーナの事を本当に愛しているなら…ラフィーナを信じて見守ってあげてください!」


りんご「どうかお願いします!!」


お父様「君たち…」


シェゾ「俺からも頼む」


レムレス「そうですよ!僕達にはラフィーナの存在がないと困るんです…!」


Dシェゾ「俺からも…どうか考えてくれ…!」


アミティ「ラフィーナは大切な友達ですから、ラフィーナとこれからもずっと一緒にいたいんです!」


アルル「そうです!これからもずっと仲良くしたいんです!」


りんご「はい…私たちみんな…ラフィーナとずっと友達でいたいと思ってます!!」


アミティ「これからもラフィーナとずっと一緒にいさせてください!!お願いします…」


ラフィーナ「皆さん…」


お父様「…そこまで言うならしょうがない、確かに本当に愛しているなら信じて見守るのも大事だな」


ラフィーナ「…お父様!」


お父様「分かった…ラフィーナと君たちの気持ちはよく分かった、今回は私の負けだ」


アミティ「お父様…!ありがとうございます!」


お父様「ただし、本当に危なかったらすぐに外国に連れていくからな」


ラフィーナ「お父様…そうね、その時は…」


お父様「そうだね、でもラフィーナにはお前の事を信じてくれる優しい良い友達が沢山いるからきっと大丈夫だろう」


アミティ「はい!あたし達がいるから大丈夫です!」


アルル「僕たちみんながいますから!」


シェゾ「俺達もいるし大丈夫だ」


レムレス「そうですよ!みんながいます!」


お父様「本当にいい友達が沢山いるな…ラフィーナ、お前は本当に幸せ者だな」


ラフィーナ「お父様はもう外国へ?」


お父様「ああ…明日で春休み休暇も終わりだしな…明日の朝に出ないと間に合わない」


アミティ「そうですか…帰られるんですね、外国へ」


お父様「でも…君たちみんなが一緒だからこれで私は安心して外国に帰れるよ、みんなラフィーナを信じてくれて本当にありがとう…また遊びに来るからね」


ラフィーナ「ええ、いつでも待ってますわ」


お父様「そうだラフィーナ、ちょっと荷物まとめるのを手伝って欲しいんだけど…大丈夫か?」


ラフィーナ「え、ええ…いいわよそのぐらい」


お父様「ありがとう…」




ラフィーナ「お仕事の方も今日は無断欠勤して申し訳ございません…」


アミティ「んーん!ラフィーナは悪くないよ!」


アルル「そうだよ!悪いのは誘拐犯!」


シェゾ「今回の犯人の動機だが、あいつは金を要求するために人を誘拐して人質に取り、その家族を脅迫して金を要求したらしい」


アルル「うわあ…」


Dシェゾ「シンプルな理由すぎる…」


レムレス「ね、The誘拐犯って感じの動機だね…」


りんご「まあ誘拐と言えばそれがだいたいの目的ですよね…」


アルル「でも逆にお金目当て以外で誘拐するかな?」


レムレス「いやーどうだろ…でもまあだいたいの理由はそれだよね」


アミティ「まあでも犯人は捕まったし、ラフィーナも無事に帰ってきたし外国行きもなくなったし良かったよ!本当に…」


アルル「これからも一緒にいられるね!ラフィーナ!」


ラフィーナ「ま、まあ…!そうね…皆さん私がいないと本当に何も出来ないんですから!」


アミティ「いつものツンデレラフィーナだ!嬉しい…嬉しいな…」


ラフィーナ「ツンデレじゃないわよ!全く…」


りんご「良かった…ラフィーナ!お好み焼きでもどうですか?」


ラフィーナ「お好み焼き?」


シェゾ「平次が泉州キャベツを送ってきてくれたんだ」


ラフィーナ「へえ!泉州キャベツって大阪産のキャベツの事よね!大阪の本場のお好み焼きには欠かせないキャベツだって!」


レムレス「そうそう!よく知ってるね」


アミティ「ラフィーナが無事に戻ってきたことを祝ってみんなでお好み焼きパーティしようよ!」


アルル「いいね!そうしよう!!」


ラフィーナ「そんなの記念にするな!ですわ!…でもまあ…悪くないわね…」


シェゾ「悪くないんかよ…」


ラフィーナ「うっふふ、お好み焼き…沢山食べますわよ!」


アミティ「うんうん!あたしも沢山食べる!」


配達員の男性「こんにちわー!」


ラフィーナ「あら…?」


Dシェゾ「なんだ?」


シェゾ「また宅急便か?」


配達員の男性「すみませんこちらのお店宛のお荷物をお預かりしましたのでお届けに参りました」


シェゾ「あ、ああ…ご苦労さま」


ラフィーナ「このお荷物は今度はどちらからですの?」


配達員の男性「はい…大阪からだそうです」


ラフィーナ「大阪…って事はまた…」


シェゾ「ああ…またあいつか…」


アミティ「お荷物何〜??どこから〜??」


シェゾ「大阪だってよ」


アルル「大阪!て事は!」


アミティ「また平次!?平次からだ!」


ラフィーナ「平次さんも送るならいっぺんに送りなさいよいっぺんに…」


りんご「中身はなんですか?」


シェゾ「ああ…中身は…はあ!?」


ラフィーナ「げっ!何よこれ!」


アミティ「わあ!たこ焼きだ!たこ焼きがたくさん!!」


シェゾ「いやいや!いくらなんでもこれは多すぎだ!」


ラフィーナ「そうよ!どんだけ送ってくんのよあいつ!」


Dシェゾ「やべえな…すっごい量だ…」


りんご「泉州キャベツを大量に送ってきたかと思えば今度は大量のたこ焼きですか…」


ラフィーナ「こんなにあっても困りますわよね…」


シェゾ「まあでも貰ったからには食べないと…」


アルル「あははは…平次ありがとうなんだけどね…」


りんご「はい…この量だとさすがに…」


ラフィーナ「まあ気持ちはすごく嬉しいんですけどね…」




お父様「さよなら日本…ふふ、お父様紫外線と花粉が心配、気をつけてって言ってラフィーナからサングラスとマスクも貰ったし…ラフィーナも私の事ちゃんと心配してくれてるんだな…」


客室乗務員A「C-3席…見つけました!あなたですね!」


お父様「ん?何かな?」


客室乗務員B「さっきある女性の方から連絡があったんですよ!9時52分発のこの便のC-3席に乗る男性が不審者の人だって!」


お父様「…は?」


客室乗務員A「そのマスクとサングラス…確かに明らかに怪しいな!!」


お父様「あ、いや…このマスクとサングラスは花粉と紫外線が心配だからつけてねって…ある人から貰ったもので…」


客室乗務員B「嘘をつくな!怪しいヤツめ!ちょっとこっちに来なさい!!」


お父様「さてはあいつ…昨夜の荷物の準備の時に私の飛行機のチケット見てそれで時間と席を確認して…それでこのマスクとサングラスも…あの野郎…!!」




ラフィーナ「ふあ〜あ…」


アミティ「あれ?ラフィーナどうしたの?あくびなんかして…眠いの?」


ラフィーナ「ふふ、秘密」



おわり