エコロ「このブログももうすぐ2周年!というわけで2周年のお祝いのケーキでも作ってみんなを驚かせちゃお!…でも僕ひとりでってのもなかなか難しいし…そうだ!!僕は時空を行き来できる力を持ってるからそれで…!ぐふふふふふ!」




翌朝

アミティ「おはよー!誰か来てる〜??」


ラフィーナ「鍵が空いてますから誰かもう来てますわね、レムレスかしら?」


シェゾ「多分そうかもな」


Dシェゾ「確かに最初に来てそうだもんな…」


リデル「お、おはようございます…え…?」


アミティ「えっ…!!」


ラフィーナ「なっ…!?」


Dシェゾ「これは…!」


シェゾ「ああ…!」


リデル「きゃ…きゃー!!!!!!!!」


レムレス「みんなおはよう!と言いたいところだけど…!どうしたの!?」


りんご「何事ですか!?」


クルーク「そうだよ!出勤して来てみればいきなり悲鳴あげて騒いで…」


リデル「あ、あ、あれ…」


レムレス「…え!?」


クルーク「おい!」


りんご「エコロ!!」


シェゾ「おい!どうした!?大丈夫か!?」


Dシェゾ「すごいボロボロじゃないか…」


ラフィーナ「それにお店の中もすごくめちゃくちゃですわね…」


シェゾ「ああ…この荒らされ様…まさか…!

強盗か…!?」


アミティ「ええ…強盗…!?」


クルーク「この荒れ具合だから…確かに強盗が入ったって考えてもおかしくはないかもね…」


ラフィーナ「それで…エコロさん…エコロさんはもう…」


アミティ「エコロ…ちょっとやりすぎで迷惑な時もあったけど…でも…楽しかったよ…あたし…エコロの事…忘れる時まで絶対に忘れないよ…」


エコロ「僕はまだ生きてるよ…!勝手に殺さないで…」


アミティ「うわ!?生き返った!…じゃなくて…エコロ、大丈夫??」


Dシェゾ「しかしひどいなこの荒らされよう…強盗が入ったんだな、すぐに警察に…」


エコロ「まって…警察は呼ばないで…」


ラフィーナ「どうしてよ!」


エコロ「これをやったのは…僕なんだ…」


アミティ「ええ?」


シェゾ「どういう事だ?」


エコロ「もうすぐブログ2周年が2周年だから…その2周年記念をお祝いしてケーキを作ろうとして…無事にケーキは作れたんだけど…ああ…それじゃあ僕は一眠り…バタ…」


シェゾ「おい!エコロ!」


アミティ「エコロ!しっかりして!」


レムレス「眠っちゃったね…」


シェゾ「しかし気になるな…この店内の荒らされ具合…ただ普通にケーキを作っていただけでここまでにはならないはず…」


リデル「でも…確かにケーキはちゃんと作ってありますし…」


Dシェゾ「だが、ケーキを作っただけでこんな大怪我をするわけがない…」


クルーク「よし!この謎を解いてみせるぞ!」


アミティ「そうだね!一体なんでエコロはこんな事に…」


りんご「自分でやったとは言ってますけど…でも何をどうしたらここまでめちゃくちゃに…」


クルーク「まず現場の調査だな」


Dシェゾ「まて、おれ実は過去にタイムスリップ出来る力を持っている」


レムレス「え!そうなの!?」


Dシェゾ「ああ、最近覚えた」


クルーク「いつの間にそんな力を…?」


アミティ「なるほど!それじゃあその力を使って昨日の夜辺りに戻ってエコロが何をしてたのか見に行けばいいんだ!」


Dシェゾ「その通りだ、みんな行くぞ」


ラフィーナ「そ、そうね…ただケーキを作ってただけでなんでここまでに…普通に気になりますもんね」


シェゾ「俺も行く、普通に気になるからな」


Dシェゾ「ならば…行くぞ…昨日の夜9時頃に…」




アミティ「着いた!ここは…夜のお店の前?」


リデル「みたいですね…」


ラフィーナ「今までは朝でしたけどここは夜…という事はここは本当に昨晩の9時頃の世界なのね」


Dシェゾ「ああ、昨日の夜で合ってるはずだ」


クルーク「本当に昨日の夜にタイムスリップとは…君にそのような力があったとは…すごいな…」


シェゾ「おい、店の明かりがついてるぞ」


アミティ「ほんとだ!」


りんご「じゃあ中にほんとにエコロが?」


レムレス「気づかれないように行ってみよう」




アミティ「みて!エコロだ!店内にエコロがいる!」


りんご「ほんとです!ほんとにエコロがいます!」


ラフィーナ「じゃあケーキを作ってたのは嘘じゃないのね…」


シェゾ「まあほんとにケーキが作って置いてあったしな…」


Dシェゾ「ああ…それは嘘ではないだろう」


エコロ「ブログの2周年お祝いで僕からみんなにケーキ作って驚かせちゃおー!!」


りんご「うわぁ…すごいノリノリ…」


ラフィーナ「ふむふむ、ほんとにエコロさんはケーキを…ここまでは普通ね」


シェゾ「しかしほんとに何があってあそこまでの大怪我に…」


Dシェゾ「あのめちゃくちゃな店内も気になるしな…」


エコロ「でも僕ひとりでケーキを作るのは難しいかな…いやいやでも!やっぱり僕がひとりで作ってみんなをびっくりさせたい!!だから自分でやらないと意味が無い!そうだ!!いい事考えた!」


リデル「なにか閃いたみたいですね…」


アミティ「ね、なんだろうね…」


エコロ「ひとりが無理なら人手を増やせばいい!!僕は時空を行き来する力がある!例えば…2時間後の世界に行く、そこには2時間後の僕がいる!連れてきて手伝わせる、そして4時間後の世界にいる4時間後の僕も連れてきて手伝わせる!!そうすれば他の人の手を借りずに僕が1人で作った扱いになる!!そうしよ!!」


シェゾ「なるほど…意外と頭がいいんだな…」


レムレス「ひとりが無理なら未来に行って未来の自分を何人か連れてきて手伝わせる、それなら他の人の手を借りずに自分でケーキを作った事になる…」


ラフィーナ「エコロさんにしては…中々のアイディアでは?」


Dシェゾ「おい、帰ってくるぞ」


アミティ「うわ早いなぁ!」


エコロ「お願いしますよ!」


エコロ2「ああ…僕眠いんだけどな…」


エコロ「うわ!どうしてそんなに傷だらけなの??」


エコロ2「ふん!当ててみな!!」


エコロ「はて…さっぱり分からない!…もっと仲間を連れてくるから先にケーキ作り始めてて〜!!」


エコロ2「はあ…」


エコロ「さあさあ手伝ってー!!」


エコロ4「勘弁してよ眠いんだよ…」


エコロ「あと6時間後の僕と8時間後の僕を連れてくるね〜」


エコロ6「もう嫌だよ〜!!」


エコロ「こらー!逃げるなー!!待てー!!」


エコロ6「なんでー!!」


エコロ「6時間後だけ逃げるなんてずるい!!」


エコロ2、4、6「早く8時間後も連れてきてよ!!」


エコロ「もちろん任せておいてー!」


エコロ2「はあ…」


エコロ「ぎゃー!!!!」


エコロ4「あれ!?8時間後じゃない!?」


エコロ8「このやろう…ギッタンギッタンにしてやる…!」


エコロ「ぎゃー!!怖い〜!!そのスパナしまって!!それで僕を殴る気なんでしょ〜!?」


エコロ2「みんな落ち着いて!!」


エコロ4「早くケーキ作って寝ようよ…」


エコロ「自分いじめー!!」


エコロ8「絶対に許さん…!」


エコロ6「自己責任でしょ!?」


エコロ2「みにくいものだね…自分同士の争いと言うのは…」


エコロ4「仕方ない…力づくでいくよ!」


エコロ2「うん…」


エコロ2、4「たあー!!!」


エコロ8「ぎゃー!!!ああ…」


エコロ2「これで少し大人しくなるでしょ…」


エコロ「うわ自分とはいえ恐ろしい…」




エコロ6「レモンの皮ってどう削るの…?」


エコロ「こうだと思う!あ、レモンの汁も絞ってね!」


エコロ4「無塩バターとグラニュー糖は泡立て器で白っぽくなるまで混ぜるの?こんなでいいの?」


エコロ8「何やってるの!こうだよ!!!」


エコロ「8時間後の僕!力が強すぎだよ!ほとんど中身がボールの外に飛んでる!」


エコロ2「そうだよ!もう少し優しく!」


エコロ4「でもとりあえず…これでいいかな?」


エコロ「それじゃあここに溶き卵を3、4回に分けて入れて!」


エコロ4「薄力粉とベーキングパウダーも?」


エコロ「そう!振るいながらいれてね!そしたらここに削ったレモンの皮と絞ったレモンの汁も加えて混ぜる!」


エコロ4「こう…?」


エコロ「そう!そしたら型に入れて平にならしてオーブンで焼いて…はい完成!美味しそうなレモンケーキができた!!これも諸君らのおかげです!!」


エコロ2「ああー終わった…」


エコロ4「終わったね…」


エコロ6「眠いよ…」


エコロ8「あーあ…」


エコロ「それでは皆さん!元の世界に戻ってよろしい!!」


エコロ達「ああ??」


エコロ「え?」


エコロ達「ぐぬぬぬぬ…」


エコロ「なになに?みんなどうしたの??」


エコロ達「ほんのお返しだ!!」


ギャーギャーワーワー


エコロ2「ふん!」


エコロ4「それじゃあ」


エコロ6「さようなら」


エコロ8「ばあーい」


エコロ「…なんでこうなるの…」


ラフィーナ「なんっだそれ!ですわ!」


シェゾ「そーゆう理由だったんかい!!」


Dシェゾ「でも…なるほど…それでエコロはボロボロだったのか…」


アミティ「店内がめちゃくちゃだったのもあの未来から来た4人のエコロ達が!」


シェゾ「にしてもなんか…なんだろう、エコロには少し悪いがちょっとくだらないというか…」


クルーク「ほんとに…自業自得だなこれ…」


エコロ「いてててて…まあでも無事に美味しいケーキが作れたからいいや…」


アミティ「…!」


りんご「エコロ…」


エコロ「さあ…もういいや…ここで今日は寝ちゃお…」


エコロ2「やあ!」


エコロ「ええ!?な、なんだ君は!」


エコロ2「2時間前から来た君だよ!僕のケーキ作りを手伝って!」


エコロ「ケーキ?それなら今終わった所でしょ…?」


エコロ2「こっちの時間ではまだなんだ、ほら!早く!」


エコロ「うわ!まって!僕は眠いの!あ!そんな引っ張らないで痛い痛い!!」


エコロ「手伝ってもらわないとケーキが作れないの!みんなでやればすぐに終わるよ!」


アミティ「あ、あはははは…」


ラフィーナ「行ったり来たり大変ですわね…」




エコロ「あははは…やっと終わった…これでゆっくり寝られる…」


エコロ4「4時間後の僕も起きて!!」


エコロ「じょ…冗談じゃないよ…!!」


リデル「エコロさん…」




エコロ「今度こそ終わった…あー、眠くて死にそうだ…」


ラフィーナ「だいぶお疲れのようね…」


アミティ「そうだね…エコロ大変そう…」


エコロ「あれ…あ、まってやばい…まだ6時間後と8時間後が残ってる…」


エコロ6「やあ6時間後の僕も…」


エコロ「やっぱりきたー!!!!」




エコロ8「さあ8時間後も…!」


エコロ「もう勘弁してー!!!」


シェゾ「何してんだあいつ!!」


ラフィーナ「今回は賢いなって思いましたけど…」


Dシェゾ「こんなに裏目に出るとは…」


レムレス「タイムスリップはよく考えから行わないて事だね…Dシェゾも気をつけて…」


Dシェゾ「あ、ああ…そうだな…最近覚えたばかりの力だが…よく考えて使わなきゃダメだと言う事がよーく分かった…」


シェゾ「そうだな、例えば邪な事に悪用して使ったりするととんでもない事になるな…」


Dシェゾ「どーゆー意味だそれ!!!」


アミティ「まあでもエコロがボロボロになってた理由も分かったし!あたし達も帰ろ!」


クルーク「そうだね…Dシェゾ、頼む」


Dシェゾ「あ、ああ…そうだな…」



夕方


アミティ「エコロー!」


エコロ「あ、みんな…」


レムレス「体は大丈夫かい?」


エコロ「うん、一日ぐっすり寝たら疲れも取れたよ!ありがとう」


りんご「お礼を言うのはこっちだよエコロ」


エコロ「え?」


りんご「うふふふふ、分かってるんだよ、このケーキ!」


エコロ「ケーキ?あ、ああ…」


アミティ「ブログ2周年記念を祝ってみんなで食べようと思って作ってくれたんだよね?」


ラフィーナ「色々あったみたいですけど、ひとりでよく作れましたわね」


エコロ「いや…そんな、僕は…」


りんご「みんなのためにこうしてひとりで頑張って作ってくれてとっても嬉しいしエコロの優しさがすごい伝わってくるよ!エコロほんとにすごいね、ありがとう!」


エコロ「僕…楽しい事が好きでみんなに楽しんでもらいたいんだけど…でも良かれと思ってやってるのになぜかみんなに迷惑かけてちゃってるみたいだから…その…2周年を僕なりにお祝いしたかったのもあるけど、お詫びもしたかったというか…」


りんご「エコロ…本当はすごくいい子なんだよね」


アミティ「確かに行き過ぎてる時もあるかもしれないけど…でもエコロと居るとなんだかんだ楽しいよ!!いつも楽しませてくれてありがとう!ケーキもありがとう!」


りんご「まあでもすごいレベルの大迷惑とか困るけれど…みんなが普通に楽しいなーって思うレベルの事であれば!」


リデル「そうですよ…エコロさんいつも面白いことしてくれて楽しいです…これからも一緒に楽しいブログにしていきましょ?」


ラフィーナ「そうですわ!」


エコロ「みんな…」


レムレス「それじゃあ、エコロが作ってくれたケーキ切り分けるからみんなで食べよう?」


アミティ「うん!食べる食べる!」


りんご「エコロが頑張って作ってくれたケーキ、これからいただきますね!」


クルーク「僕も食べてやるよ!こんなに美味しそうなケーキ…食べないなんてケーキに失礼だ…」


エコロ「みんな…これね、ウィークエンドシトロンってケーキ作ってみたんだ」


レムレス「へー!それってレモン風味のパウンドケーキだよね!すごいじゃん!」


ラフィーナ「私ウィークエンドシトロンすごく好きですの!」


シェゾ「俺も結構好きだ、たまに作る」


クルーク「そうなの!?」


Dシェゾ「これがさっき…あの大人数で騒ぎながら作ったケーキか…」


エコロ「え?」


Dシェゾ「だから…さっき…むぐ!?」


アミティ「あ、ああー!違う違う!なんでもない気にしないで!」


リデル「はいー!なんでもないですー!ごめんなさい!」


Dシェゾ「はあ…はあ…おい、何を…」


アミティ「あたし達が過去に行ってエコロがケーキを作ってるところを見たって事がエコロにバレたらダメ!」


ラフィーナ「そうですわよ…!」


Dシェゾ「ああ、それはすまなかった…」


シェゾ「この事はこいつには秘密だからな」


Dシェゾ「ああ、分かった…それともうひとつ…」


アミティ「どうしたの?」


Dシェゾ「ウィークエンドシトロンってなんだ?」


レムレス「ウィークエンドシトロンってのはフランス伝統菓子でもあるパウンドケーキ型のレモンケーキの事だよ!」


ラフィーナ「そうそう!要するにレモンのケーキ!」


アミティ「絶対美味しいよ!ほら!Dシェゾも人生初のウィークエンドシトロン!」


Dシェゾ「あ、ああ…いただくぜ」


りんご「私も!いただきまーす!」


レムレス「…美味しい…美味しいよ!!」


エコロ「えー!ほんとに〜!?」


りんご「はい!すっごく美味しい!エコロありがとう!」


Dシェゾ「美味い…美味いなこれ…」


シェゾ「まあ俺が作るともっと美味いけどな」


レムレス「僕の方がもう少し美味しく作れるよ!エコロ、今度また教えてあげるね」


エコロ「わーい!教えて教えてー!」


レムレス「でもエコロがこんなに美味しいケーキ作れるなんてびっくりだよ!確かに5人で作ってはいたけどでもそれは全員エコロのわけだし!」


エコロ「え?」


シェゾ「おい!レムレス!」


レムレス「あ、ごめん!お菓子作りの事になるとつい…」


クルーク「でもそれでも結構行けるよ?これ」


エコロ「ほんと!嬉しいな…」


レムレス「その腕なら…よし!決めた」


アミティ「レムレス、どうしたの?」




次の日

レムレス「今日から従業員のエコロです、基本お菓子作り担当になると思います!」


エコロ「よろしく〜!」


サタン「ほう…黒い影、お前も来たか」


シェゾ「なんでだよ!」


ラフィーナ「そうよ!だからといってなんでこうなるのよ!」


りんご「この先…ちょっと不安でしかないですね…」


アミティ「まあ…あのケーキの味だったから…そんなに心配はいないんじゃない?」


ラフィーナ「昨日のあれだけでの判断は出来ないと思いますわよ…」


りんご「まあでもレムレスがいいならいいんじゃない?」


シェゾ「まあ…仕方ない…少し様子を見よう」




おわり