レムレス｢はい！今日もお店は無事終了！｣
アミティ｢はーい！みんなお疲れー！｣
アルル｢お疲れ！｣
りんご｢明日もまたよろしくお願いします｣
カランカラン
アミティ｢あれ？誰か来たよ？｣
シェゾ｢おい、今日はもう店じまいだ｣
レムレス｢お客様申し訳ございません…本日はもう営業時間を過ぎてしまいました、なのでまた明日ご来店お願いします｣
サタン｢あれ…？｣
真琴｢はあ…はあ…｣
サタン｢おお？もしや…！｣
アルル｢まこぴー！｣
クルーク｢まこぴーだと！？｣
サタン｢いえーい！まこぴー！！｣
アミティ｢でもまこぴーどうしたの？こんな夜遅くに…｣
アルル｢せっかく来てくれたのは嬉しいけど、でももううちは営業時間過ぎちゃってるんだ…｣
ラフィーナ｢そうですわ、また後日日を改めてお越しくださいませ｣
真琴｢ごめんなさい…あの、でも実は私…今誰かに後をつけられていて…｣
アミティ｢え！？そうなの！？｣
アルル｢後をつけられてるって…｣
ラフィーナ｢それってまさか…｣
りんご｢ストーカーって事ですか？？｣
Dシェゾ｢ストーカーってなんだ？｣
ラフィーナ｢ストーカーって言うのは好きになった女の子をしつこく追いかけ回したりする事よ！｣
サタン｢そうそう！ストーカーはダメ！絶対ダメ！｣
シェゾ｢いや、よくよく考えると普通にお前の事みたいだな…｣
りんご｢というかそのストーカーって…｣
Dシェゾ｢ああ…こいつらの事なんじゃないか？｣
サタン｢はー！？何を言う！！私らがそんなことする訳ないだろ！？｣
クルーク｢そうだよそうだよ！僕たちはそんなこそこそ後付けたりなんかしない！するなら堂々とアピールしてくよ！！｣
アルル｢た、確かに…そうだね、サタンとクルークならそんなこそこそはしないかも…｣
ラフィーナ｢そこ納得するのね…｣
シェゾ｢まあでも確かに…そう言われて見ればそんな感じがする…｣
アミティ｢じゃあとりあえずはサタン達ではないのかも？｣
真琴｢それで怖くなっちゃって、たまたま近くにこのお店があったから…つい…時間を過ぎているのは分かっていたけど…でもごめんなさい…｣
アミティ｢そんなの怖いよね！わかるわかる！｣
クルーク｢ぜんっぜんいつでも来てください！！24時間いつでも大歓迎です！！｣
シェゾ｢おいおい…｣
ダビィ｢…｣
サタン｢ん？なんだ？この紫の妖精は｣
ポン
アミティ｢え？｣
DB｢こんばんわ｣
アルル｢ええー！？｣
ラフィーナ｢なんか変な紫の妖精さんが…｣
シェゾ｢真琴の…マネージャーに変身した…｣
アルル｢え？どゆこと？｣
DB｢先程の姿の方が実は本来の姿です｣
Dシェゾ｢ええ…えっと？｣
DB｢こちらは仮の姿です、私こちらの姿で真琴のマネージャーをしています｣
ラフィーナ｢なんか…全く意味がわかりませんけど…｣
シェゾ｢まあそれは別にどうでもいい、それで？本題に戻ろうか｣
アミティ｢あ、うん！そうだったね｣
アルル｢誰かに追いかけられてるんだっけ？｣
真琴｢はい…ここ最近、毎日のように｣
シェゾ｢その状況をちょっと教えてもらおうか｣
ラフィーナ｢まず…それはいつ頃からですの？｣
真琴｢ちょうど…1週間前ぐらいからです…｣
シェゾ｢1週間前か…｣
ラフィーナ｢その後をつけられるのは、大体いつの時間帯ですの？｣
アルル｢一日中？？｣
真琴｢いいえ…それが一日中ではなくて…夜だけなんです…！｣
Dシェゾ｢夜…だけ…｣
ラフィーナ｢…1週間前…そして夜…｣
アミティ｢ラフィーナ？｣
ラフィーナ｢…ごめんなさい、もはや犯人にたどり着いた気がしますわ…｣
アルル｢うそ！｣
ラフィーナ｢でも！さすがに勘違いかもしれないから…もう少しお話を聞かせてくださる？｣
真琴｢そ、そうね…｣
レムレス｢その人は、いつもどんな感じの様子かな？｣
真琴｢はい、ただずっとこっちを見てるだけで…でも別に襲ってきたりとかはないし、今のところ特に危害とかはないんです｣
DB｢今のところね、ただ…｣
シェゾ｢そうだな…今後もしかしたら襲ってきたりするかもしれない…｣
レムレス｢その可能性はないとはいえないね｣
アミティ｢もしかしたら…誘拐を考えてたり…！｣
りんご｢確かに！アイドル誘拐事件とかありますもんね！！｣
サタン｢もしだったら…一晩一緒にハウスに泊まるか？｣
クルーク｢そうだよ！みんなで一緒にいれば安心ですよ！僕たちが泊まりがけでずっとお守りします！！｣
Dシェゾ｢おい、それ…誰の家だか分かって言ってるのか…？｣
ラフィーナ｢でも今回ばかりはそうした方がいいと思いますわ…真琴さんにもしもの事があったら…｣
アミティ｢それが1番いい気がするな…私も｣
りんご｢はい…ハウスならみんないますし、みんなで一緒にいれば絶対安心だと思いますよ｣
サタン｢いえーい！まこぴーお泊まりー！！｣
クルーク｢ふう〜！！｣
Dシェゾ｢まじかよ…｣
真琴｢ごめんなさい…気持ちは嬉しいけど今日は帰ります｣
サタンクルーク｢ガーン！！！｣
ラフィーナ｢ほんとに大丈夫ですの？｣
真琴｢はい、明日もお仕事がありますし…｣
アミティ｢そっか…じゃあ帰っちゃうってこと？｣
真琴｢そうしようと思います…気持ちだけ受け取ります、ありがとう…！でも大丈夫です！いざとなればプリキュアの力もありますし！｣
サタン｢それじゃあせめておうちまで私らが送迎を！｣
クルーク｢そうそう！ボディーガードします！！｣
真琴｢え、でもそんな…今日はもう夜も遅いですし…｣
サタン｢こんな可愛いアイドルを夜に1人で家に帰す方が危険ですよ！！｣
クルーク｢そうですよ！僕たちがそのやばげのストーカーから可愛い可愛いスーパーアイドルのまこぴーをお守りします！！｣
アルル｢こんなに可愛いアイドルのボディーガードがこの人たちって方が危険だと思うよ…｣
りんご｢それは言えてます…｣
サタン｢というわけで夜道のお供します！ささっ！｣
真琴｢え、ああ…どうも…｣
アミティ｢ホントに行くんだ…まあいいや、気をつけてね…｣
アルル｢危なくなったらすぐに逃げてね！…最悪そのボディーガード達からも｣
りんご｢まあサタン本当はすっごく強いから、いざと言う時はさすがにふざけないと思う…そこは大丈夫だと思いたいですけど…｣
アルル｢まあそれは確かに…そうだね、サタンはいざという場面ではさすがにふざけないか…｣
レムレス｢じゃあ…まあ、とりあえず少しは安心してもいいのかな？多分…｣
サタン｢可愛い可愛いまこぴーと夜道のお散歩〜！！｣
クルーク｢嬉しい嬉しい嬉しいなー｣
真琴｢そんな浮かれてないで…ちゃんと責務は果たしてくださいよ…？｣
サタン｢もっちろんです！｣
クルーク｢でも…｣
シェゾ｢…｣
ラフィーナ｢…｣
Dシェゾ｢…｣
サタンクルーク｢なんでお前達まで来るんだ！！｣
ラフィーナ｢あなた達だけじゃ頼りないからに決まってるでしょ！？｣
シェゾ｢そうだ！今だってそんなニコニコして気持ち悪い…！｣
Dシェゾ｢お前らの周りにすごい花が咲いてるのがよく見えるからな…｣
ラフィーナ｢ボディーガードがそんなに浮かれてていいんですの！？好きなアイドルをお守りしたいんでしょ？？｣
サタン｢私たちだけで充分まこぴーは守れる！だから私らを信用してお前らは帰れ！｣
シェゾ｢お前らだけに任せられると思うか…？不安しかない｣
ラフィーナ｢それでもし何かあっても困りますわ！｣
Dシェゾ｢お前らがボディーガードちゃんと出来てるかどうかの監視役だ｣
サタン｢そんな…せっかくまこぴーと散歩だと思ったのに…｣
シェゾ｢まずこれを散歩と言ってる時点で気が緩んでるとみなす｣
ラフィーナ｢ほんとよね！｣
サタン｢あ、ばれた？｣
シェゾ｢バレバレだ！そんな気の緩んでる2人なんかにこんなの任せられるか！｣
Dシェゾ｢でもラフィーナ、そういえばさっき犯人に心当たりがあるかも、みたいな事を…｣
ラフィーナ｢あ、まあ…ね…でも多分気のせいよ気のせい！さすがにね…そうだと思いたいわ…｣
Dシェゾ｢なんだ…何かあるのか…？｣
シェゾ｢いつもそいつに付けられるのはどの辺でだ？｣
DB｢真琴、いつもこの時間にこの辺りで謎の視線を感じるみたいなんですよ｣
Dシェゾ｢…！？おい！そこ…！｣
真琴｢…やっぱり！今日もいるわ！｣
シェゾ｢おい！誰だ！そこにいるのは！｣
サタン｢そうだそうだ！こんなに可愛いまこぴーをこそこそと覗くなんて許さん！！来るならもっと堂々と見ろ！まこぴーは国民的スーパーアイドルなんだ！こそこそ見るのは勿体ないだろう？｣
ラフィーナ｢そーゆう問題じゃねえ！ですわ！｣
Dシェゾ｢逃げた！｣
クルーク｢追うぞ！｣
サタン｢ガッテン承知だ！｣
ラフィーナ｢どこ行きました！？｣
クルーク｢そこを曲がったんじゃ…｣
サタン｢そこだな！よし！｣
シェゾ｢おい！そこにいるのは誰だ！毎晩毎晩アイドルの後をつけたりなど…お前の目的はなんだ！！｣
和葉｢うわあああ！？！？｣
シェゾ｢え？｣
和葉｢な！なんや！突然叫んできて…！あれ、あんた…あの兄ちゃんやん！｣
シェゾ｢お前は…和葉？｣
ラフィーナ｢和葉さん！？どうしてここに…？｣
和葉｢買い物の帰りや！それよりみんなでどないしたんや？そんなに慌てて…｣
サタン｢この近くで怪しいやつを見かけなかったか？｣
和葉｢え、ああ…あの人かいな？｣
クルーク｢え？｣
小五郎｢いや〜こうしてヨーコちゃんの生ライブ配信見ながらの帰宅はいいな〜！うへへへへ！！！｣
Dシェゾ｢いや、あれは…｣
シェゾ｢怪しいやつと言うより変なおっさんだな…｣
クルーク｢まこぴーを毎晩見てる人、あの人だって可能性は？｣
真琴｢うーん…でも雰囲気は少し似てるかも…なんかあんな感じだったかも！｣
クルーク｢じゃあ多分こうだよ！あの人、沖野ヨーコって言うアイドルが好きなんだろ？それでまこぴーもアイドル！同じアイドルだから少し気になってまこぴーを夜にこっそり観察、でもやっぱり沖野ヨーコの方が好きだなってなっちゃったとか！｣
サタン｢なるほど、それで同じアイドルであるまこぴーをこっそりつけて観察…｣
シェゾ｢絶対違う気がする…｣
Dシェゾ｢ああ…絶対違うな…｣
サタン｢まあでも！そうだとしたらそんなに気にしなくても…あーいやいや！でも悪気はなかったとしてもまこぴーに怖い思いをさせたのは事実！ここは1発私があのおっさんにガツンと…！｣
ラフィーナ｢まってまって！犯人はあのおじさんじゃないと思うわ！｣
サタン｢なに！？じゃあほかに誰が犯人なんだ！？｣
クルーク｢そうだよ！なんで止めるんだよ！｣
ラフィーナ｢だって…犯人の目星はもうついてますもの…｣
DB｢え？｣
真琴｢犯人がわかったの？｣
ラフィーナ｢…そこにいるんでしょ？お父様｣
お父様｢…バレちゃったか♪｣
サタン｢あー！貴様はー！！｣
シェゾ｢心配性の親バカ野郎！！｣
Dシェゾ｢…誰？｣
お父様｢いやーこんばんわ、久しぶりに会ったね〜みんな元気だったかい？｣
ラフィーナ｢お父様…あなたは確か1週間前から休暇をとって日本に帰ってきてたのよね…｣
お父様｢そう！米花ホテルで宿泊してて、少し休暇を満喫してたんだ！｣
Dシェゾ｢なあ…こいつ…誰だ？｣
ラフィーナ｢紹介したくないけど紹介しますわ…この方は私のお父様｣
お父様｢おや、君は初めましてかな？このお兄ちゃんの兄弟かなんかですか？｣
ラフィーナ｢Dシェゾさん、詳しくは2024年7月に公開されたラフィーナに迫る危機、前後編を見てくださいな…｣
シェゾ｢ああ…相当やばいから…｣
Dシェゾ｢あ、ああ…｣
ラフィーナ｢それで？今は何してらしたの？｣
お父様｢いやー、まこぴー毎晩ここ通るだろ？だから、まこぴーに声をかけようとしていたんだ…でも緊張して中々声がかけられなくて…これを毎晩毎晩繰り返していたんだ、私も実はまこぴーの大ファンでね…｣
クルーク｢な、なんとー！！｣
サタン｢貴様もまこぴーの…！？｣
お父様｢でも…そんな迷惑をかけるつもりはなかったんだ、私はただ…まこぴーにファンですって声をかけたかっただけで…でもコソコソしてストーカーしてるように見えてしまったよね…まこぴー怖い思いをさせてすまなかった、みんなも…｣
ラフィーナ｢お父様…｣
お父様｢悪気はなかったとはいえ、好きなアイドルを怖がらせてしまったから、それじゃあファン失格だよな…あははは…｣
真琴｢声をかけようとしてくれてたんですね…｣
お父様｢ああ…まあね…だって君はあの有名な国民的スーパーアイドルじゃないか！私…まこぴーのアルバムシングル全て買ったりするほどの大ファンなんです！｣
真琴｢あら！そうなんですね！ファンの方だったなんて…いつも応援ありがとうございます！今回も声かけようとしてくれて…すごく嬉しかったです…！本当にありがとうございます！｣
お父様｢まこぴー…！｣
真琴｢これからも是非応援よろしくお願いします！｣
お父様｢もちろんだ！まこぴー！！！今度のライブももちろん行くよ！チケットも秒で買うからね！｣
真琴｢ありがとうございます！待ってますね｣
お父様｢あ、あとこれ…差し入れで…アメリカのお土産のチョコレート…良かったら…｣
真琴｢あら、いいんですか？？｣
お父様｢はい！あと…サインもらっても…！｣
真琴｢はい、もちろんです！いつもありがとうございます｣
お父様｢まこぴー…まこぴー！！！｣
ラフィーナ｢やっぱりこうだったか…｣
Dシェゾ｢なあ…なんで分かったんだ？｣
ラフィーナ｢お父様、1週間前から休暇を取っててこっちに戻ってきてて…そして、お父様は朝は弱くて夜型の人間ですのよ｣
シェゾ｢なるほど…真琴が夜道に視線を感じたのは1週間前、あの親バカが帰ってきたのと時期が一致する｣
Dシェゾ｢夜型の人間で朝は寝てるから朝は視線を感じない、夜だけ視線を感じる…それもそーゆうことに結びつくのか…なるほどな｣
和葉｢せや！そういえば明日…四葉町ってとこの公園でまこぴーがイベントやるって…なんか平次がゆーとったわ…｣
サタン｢え！？そうなの！？｣
クルーク｢知らなかった！そう言えばまこぴー、明日も仕事があるって…｣
サタンクルーク｢きゃっほーう！！いきますいきまーす！！！！！｣
シェゾ｢あー！やかましい！！分かった！行ってこい！！行ってきていいから騒ぐな！！｣
サタン｢それじゃあまこぴーの大好きなうちのオムライスと春色パフェ大量に作って持ってて差し入れする！｣
クルーク｢僕も僕も！！この後一緒に作ろう！｣
サタン｢というわけで店貸してな？｣
シェゾ｢あーあー、店閉めたあとでもこいつらの監視しなきゃならないのかよ…｣
ラフィーナ｢アイドルファンの相手って大変ね…｣
お父様｢私も明日のそのイベント行くぞー！！その差し入れ作り私も乗った！｣
ラフィーナ｢あんたも来んのかい！！ですわ！｣
Dシェゾ｢まあ…根っからの悪いやつが真琴を狙ってたわけじゃなくて良かったな…｣
シェゾ｢そうだな…まあ色々変なおっさんだがな…｣
ラフィーナ｢はあ…しかしお父様までもが真琴さんのファンだったとは…今後うるさくなりますわねしばらく…｣
Dシェゾ｢ああ…アイドルファン組が増えてやばそうだ…｣
次の日
レムレス｢今日はサタンとクルーク急遽有給になりました！｣
アルル｢なんで！？｣
レムレス｢まこぴーのライブに行くとかなんとかで…｣
シェゾ｢すまん、つい許可出しちまった…｣
ラフィーナ｢いや、シェゾさんは何も悪くなくってよ｣
レムレス｢というわけで急遽応援を呼びました！｣
和葉｢またよろしくな！まあ今日だけやけど…｣
アミティ｢和葉ちゃん！！｣
和葉｢でもなんであのアイドルバカ達のために私がここに来なあかんのや…平次だって…今頃…｣
真琴｢みんなー！今日は来てくれてありがとう！｣
サタンクルーク｢いえーい！！！！｣
平次｢よっ！まこぴー！！！｣
お父様｢生まこぴーのライブはやっぱいいなぁー！！｣
終わり