レムレス「みんなおはよう!」


アミティ「おはようー!」


レムレス「はい!朝礼を行います!…と言いたいところなんだけど…」


アルル「レムレス…どうしたの?」


レムレス「サタンとクルーク来てないね…」


アミティ「あれー?そういえば!」


ラフィーナ「あの2人今日出勤でしたっけ?」


レムレス「うん、シフト入ってる、けど居ないね…」


リデル「連絡とかも特に来てない感じですか…?あ、来てないから困ってるんですよね…」


レムレス「うん、連絡来てないな…」


アミティ「寝坊とかかな?」


シェゾ「2人揃ってか?そんな偶然あるか…?」


アルル「いやーでもないとは言えないかもよ?あの2人も一応人間なんだから寝坊する時は寝坊するんじゃない?」


シェゾ「でもそれにしては2人揃って寝坊は出来すぎてると思うんだよな…」


ラフィーナ「ええ…そうよね…そんな偶然…」


レムレス「まあいいや!後でそのうち連絡来るでしょ!とりあえず今いるメンバーで営業回そう!」


アミティ「はーい!」




アルル「桜のパフェお待たせしましたー!」


りんご「桜のシフォンケーキになります!」


ラフィーナ「桜のパンナコッタゼリーですわ!」


シェゾ「はあ…2人も欠けるとやっぱ大変だな…」


ラフィーナ「レムレス、あの2人とはまだ連絡つかないの?」


レムレス「うん…こっちから電話かけてるけどそれでもダメだ…繋がらない…」


シェゾ「ほんとに2人揃って寝坊か…?」




蘭「そういえば知ってる?今日米花デパートにまこぴーが来てるんだって!」


園子「えー!まこぴーってあのアイドルのまこぴー!?」


蘭「そう!米花デパートの中の本屋さんで写真集発売記念のイベントやってるんだって!」


園子「あー!そういえばなんかネットで見たかも!その本屋さんでまこぴーの写真集買うと、まこぴーからその写真集に直接サインして貰えるんだっけ?」


蘭「そうそう!写真集に直接生サイン!それとまこぴーと握手も出来るらしいよ!」


園子「すごい…好きなアイドルのそんなイベントあるとファンのみんなはすごい嬉しいんでしょうね…」


蘭「好きなアイドルの写真集に本人からの生サインか…羨ましいよね…」




シェゾ「…おい」


ラフィーナ「…ええ、私も多分シェゾさんと同じ事思いましたわ」


アルル「…もしや」


りんご「…はい、もしかしたら…」


シェゾ「…ん?」




アスカ「ねえねえ聞いてよヒカリ!」


ヒカリ「どうしたの?アスカ」


アスカ「今日米花デパートでね!アイドルのイベントやってたの!」


ヒカリ「あー、剣崎真琴でしょ?確か米花デパートの2階の本屋で今日発売の写真集のイベントやってるのよね、でもそれがどうかしたの?アスカって剣崎真琴好きだったっけ?」


アスカ「違うそうじゃないの!あのね、あたしね、朝ヒカリと合流する前にちょっと米花デパートに寄ったのよ!そしたら!そのイベントに参加すると思われる人達の行列を見かけたのよ!」


ヒカリ「うんうん」


アスカ「そーしーたーら!すっごく幸せそうな顔でニッタニタしてるやばい3人組を見かけたの!」


ヒカリ「ニタニタ…?」


アスカ「そう!なんか緑のロングヘアのツノの男と帽子のメガネの子となんか知らない黒い影!あれはニコニコと言うよりかはニタニタって表現の方が正しいわ!あー気持ち悪かったー!」


ヒカリ「なんか見た目もすごい癖の強そうな感じね…」


アスカ「だってほんとにそうだったんだもん!いくら剣崎真琴のファンだからってあの表情はないと思うわ!あの表情はヤバすぎる!」


ヒカリ「まあでも…愛し方や推し方は人それぞれだから…相当好きなんじゃない?剣崎真琴の事…」


アスカ「それにしたってあの表情は酷すぎるわ!見ててこっちも気持ち悪くなってくるぐらいよ!」




シェゾ「…俺、ちょっと行ってくる」


ラフィーナ「…私も一緒にいくわ」


アルル「…僕も行くよ」


りんご「…私も一緒に行きます」


シェゾ「あのバカ達を回収しに行くぞ」


リデル「ええ!?でもそんな…4人も…」


レムレス「そ、そうだよ…!たった2人を連れ戻すのにそんな4人もいらないよ…!」


シェゾ「悪いレムレス、今はいるメンバーで何とかしてくれ」


ラフィーナ「頼みましたわよ」


レムレス「いやいや!ただでさえ常に2人もいないのに、さらに4人も欠けたら…!」


シェゾ「Dシェゾでも呼べばいい」


レムレス「え、でも彼…今日せっかく休みなのにそんな呼び出したら申し訳ないよ…」


シェゾ「構わない、あいつどーせ朝からまたろくでもないことをしているに違いない、あいつはどうせ暇だ」


アルル「じゃ、頼んだよー」


ラフィーナ「私らも頑張ってくるからあなた達も頑張ってください」


レムレス「そんな〜!待ってよ!てかDシェゾの扱い雑!」




灰原「はあ…はあ…んっ…」


Dシェゾ「んっ、あ、あっ…」


灰原「…ああっ…!ん…!」


Dシェゾ「灰原…!灰原…!んっ…ああ…!!」


プルルルル


Dシェゾ「…なんだよ、なんでこんな時に電話が…はいもしもし…なんだレムレスか…どうした?」


レムレス「Dシェゾ!お休みの所ごめんね!今って大丈夫!?実はちょっと色々あってさ!申し訳ないんだけど今から急遽来てほしいんだけど!」


Dシェゾ「はあ!?!?色々ってなんだよ!?」


レムレス「事情は後で全部話す!緊急事態なんだ!お願い!待ってるよ!」


Dシェゾ「え、ちょっ!待て!切られた…」


灰原「どうしたの…?」


Dシェゾ「すまん…急遽、仕事行く事になっちまった…」


灰原「はあ!?なんでまた…」


Dシェゾ「今すぐ来い!って言われた…でもなんかすごく焦ってたし…もうこっちに拒否権ない感じの言い方で、しかも言うだけ言って切りやがった」


灰原「あら…残念ね、それじゃあ今日の続きはとりあえずまた別日にお預けね」


Dシェゾ「全くだ、はあ…せっかく朝から楽しんでたのに…」


灰原「まあ、仕事ならしょうがないわ、後日また改めて続きをしましょ…?」


Dシェゾ「そうだな、すまない」


灰原「気にしないで、お仕事頑張って」


Dシェゾ「ああ、礼を言う」




サタン「いや〜嬉しい…私は嬉しい!!」


クルーク「ホントだよ!まこぴーの写真集発売!それにその発売記念のイベント!」


エコロ「そして写真集に生サインと握手!!」


サタンクルークエコロ「はあー幸せだーーー」


エコロ「でも僕はともかく、2人大丈夫?今日ほんとはお仕事なんでしょ?」


サタン「このデパートの入口に見張り役をつけてあるから大丈夫だ」


クルーク「そうさ!協力料金もちゃんと渡したし、これをやるからなんとしてでも協力してくれってお願いしてあるし!」


サタン「そうそう!だから奴らはここまで来ることは出来ない!電話もさっきからすごい来てるけど気づかなかったって嘘つけば誤魔化せる大丈夫大丈夫!」


エコロ「そう上手くいくかな…まあ僕には関係無いしいっか!まこぴーまこぴー!」


サタン「にしても…すごい行列だな…」


クルーク「ああ…本屋は2階だけど、でも1階にまで行列が続いてるって…」


サタン「でもこれを頑張って乗り越えればまこぴーの…生サインと握手…」


クルーク「うひょー!なんかワクワクしてきた!!」


エコロ「わーい!まこぴーまこぴー!!」




まぐろ「はあ…なーんで今日オフなのにこ〜んな事しなきゃいけないの‪☆」




数分前


クルーク「奴らが来るとまずいんだ!」


サタン「そうだ!これは私とクルークからの協力報酬6000円!前払い!金で釣るのはほんとはみっともない事は分かってる…だがしかし!こればかりは譲れない!これで好きなゲームでも買え!だから協力してくれ!」


クルーク「デパートの入口で監視して、もし奴らが来たらなんとか足止めしてここまで来ないようにしてくれ!」


まぐろ「仕方ないな…‪☆」




まぐろ「お金で釣られるのはちょっとみっともないけど…まあでも欲しいゲームあるのはほんとだし…協力してあげるか‪☆」




サタン「まだまだ先は長いな…」


クルーク「でも少しずつではあるけど…ちゃんと進んではいるよ!」


エコロ「そうそう!要するに少しずつではあるけども、でも少しずつまこぴーに近づいてるって事だよ!」


サタン「そっかそっか!確かにそれはそうだな!うわー!嬉しいな〜!!」


エコロ「でも…目立たないかな大丈夫かな…」


クルーク「何を今更!」


サタン「どうした?」


エコロ「いやー、他の人は比較的落ち着いてるのに僕たちだけはすっごくニタニタしてるから…なんか目立ってないかな大丈夫かなーって」


サタン「推し方や愛し方は人それぞれだ」


クルーク「そうだよ!それはそれで僕たちなりの愛し方だよ!いいじゃないか!僕たちらしく行こうよ!」


エコロ「いやーでも周りに僕たちみたいにニタニタしてる人いないから…」


平次「えへへへへ〜まこぴ〜♡」


クルークエコロ「ずで!!」


サタン「お前は…!」


平次「えっ!…なんや、あんたらか…」


クルーク「君は…!」


サタン「お前は大阪の探偵じゃないか!」


エコロ「え!なんで!?なんでここにいるの!?」


サタン「いつ大阪からこっちへ!?」


平次「今日いまさっきや!大好きな大好きなまこぴーに会うためにはるばる大阪からやって来たんや〜!」


クルーク「まじか…」


サタン「こいつもまこぴーのファンだったんかい…」


平次「せや!まさかこんな割と身近な米花デパートに来るとは思わへんかったで!まこぴーの写真集に生サインに…握手…!はあ〜!最高や…」




ラフィーナ「着きましたわよ!米花デパート…!」


シェゾ「ここにあのバカ2人…いや、1人はほんとは関係ないが…バカ3人がいるはずだ…!」


アルル「場所はもうわかってる…だから…さっさと見つけてとっちめて…」


りんご「あれ?あれって…まぐろくん?」


まぐろ「や、やありんごちゃん達…(やっぱり来た…まあそりゃ来るよね…)」


アルル「まぐろ!こんなところで何してるの!?」


まぐろ「ある人とデパートでショッピングの約束してるんだけど、でもその相手が全然来なくてずっと待っていたんだ‪☆」


りんご「そうなの?」


シェゾ「そんな事より、すごいニタニタしてる気持ち悪い3人組を見かけなかったか?」


まぐろ「3人組〜?知らないなぁ…‪☆」


りんご「ほんとに?そっか…」


まぐろ「うん‪☆あ、でもその人全然来なくてちょっと暇だからさ…その人が来るまでここで僕と一緒に待っててくれない??話し相手になってよ‪☆」


りんご「え、なんで?」


まぐろ「1人で待つの暇だからだよ‪☆ねえ、良いでしょ?‪☆」


シェゾ「俺たちは今急いでる、人を探さなきゃ行けないんだ、悪いが1人でここに居ろ」


まぐろ「そんな事言わないで〜悲しいな…‪☆」


りんご「まぐろくん…?」


まぐろ「1人で待つの本当に暇なんだよ〜‪☆一緒に待ってよ〜‪☆」


りんご「まぐろくん…なんか怪しい…」


アルル「んね…あ、じゃあさ、聞くけどさ、一体誰と待ち合わせてるの?」


まぐろ「え、あ、いや…それは…」


ラフィーナ「ほんとに誰かと待ち合わせてるならその相手の名前言ってごらんなさいよ」


まぐろ「え、ええっと…りす先輩だよりす先輩‪☆」


りんご「それじゃありす先輩に直接電話して確かめるけど?」


まぐろ「それは…困るかな‪☆」


アルル「なんで?連絡されたら困る事でもあるの?」


まぐろ「あっ、いや…だからその…」


りんご「あ!まぐろくん!ポケットからお札がはみ出てるよ!」


まぐろ「え!うそ!やば…‪☆」


りんご「嘘だよまぐろくん、お札なんて見えてないよ?」


まぐろ「えっ…」


アルル「でも今、ほんとにその中にお札がありますって反応したよね…?」


ラフィーナ「という事は…この中には本当にお札があるのね?」


シェゾ「でもなんで現金を直接そのまま持ち歩いてるんだ?」


りんご「そのお金は何??」


まぐろ「うぅっ…えーっと…その…」


りんご「私の推理だと…まぐろくんは仕事を無断欠勤してる人達に会った、でもその人達からあいつらに私らの邪魔をさせるな、そうならないように協力してくれ、金やるから、的な感じでそのお金を受け取った…」


アルル「なるほど…そのお金はいきなり貰ったからしまう時間もなく、仕方なくポケットに直接入れて置いた…それなら現金を直接持っていた理由に繋がるね」


りんご「それでお金を仕方なく受け取り、私達の行く手を阻むために誰かと待ち合わせしてて暇だから一緒に待ってって嘘をついた…そうなんだよね?まぐろくん!」


まぐろ「はあ…騙すつもりは無かったんだけど…その…ごめんね…‪☆」


ラフィーナ「やっぱり…」


アルル「ううん、こっちこそちょっとキツイ言い方してごめんね、まぐろは何も悪くないよ」


シェゾ「悪いのは仕事を無断欠勤して自分らの目的のためだけにこんなとこに来てるあのバカ2人+アルファだ」


まぐろ「でもなんであの人たちがここに来てるって分かったの…かな?‪☆」


りんご「お客さん達の会話で分かったんです!今日このデパートにまこぴーが来るって!」


まぐろ「でもりんごちゃん、良く僕があの2人のために嘘ついてるってわかったね‪☆」


りんご「私、まぐろくんと何年一緒に居ると思ってるんですか!伊達に長いこと幼なじみやってませんよ!」


まぐろ「すごい…さすがだね…りんごちゃんには嘘ついてもバレちゃうね‪☆」


アルル「それじゃあ…やっぱりここにいるんだね…」


シェゾ「ああ…あのバカ2人+アルファが…!」


ラフィーナ「あら…?」


シェゾ「ん…?どうした?ラフィーナ」


アルル「どしたの?」


ラフィーナ「あの子…和葉さんじゃなくて?」


アルル「え!和葉ちゃん!?」


りんご「あ、ほんとですね」


和葉「平次…平次…平次ー!!!」


シェゾ「…おい、あいつなんか怒ってないか…?」


ラフィーナ「ほんとね…でも…なんであんな怒ってるのよ…」


アルル「おーい!和葉ちゃーん!!」


和葉「…アルルちゃん…!!店長の兄ちゃんに巻き毛の姉ちゃんたちも…!」


アルル「…どうしたの…?なんかすごい怒ってるね…?」


りんご「何かあったんですか?」


ラフィーナ「というかいつこちらにいらしたの…?」


和葉「ついいまさっきや!そんな事より…平次みーひんかった??」


シェゾ「いや…見てないが…あいつも来てるのか?」


アルル「平次がどうしたの?何かあった?」


和葉「あんなー?今日ほんとは平次とデートの約束してたんや!」


りんご「うんうん」


和葉「それなのに!急にキャンセルされてな!」


アルル「あら…そうなのか…」


シェゾ「でもそれが平次がここにいるのとどう関係が…」


和葉「それがな!前に平次の家に遊びに行った時にちょっときーついた事があってな!」


アルル「気がついた事?」


ラフィーナ「詳しく聞かせてもらおうかしら」


和葉「ああ!平次の部屋のカレンダー、今日の日付の所ペンで囲まれてたんや!」


シェゾ「それは…普通にお前とのデートの日付忘れないようにじゃないか?」


アルル「いやいや!でも結局はキャンセルされてるんだもんね!」


和葉「そうや!あたしも最初はそんなにうちとのデート楽しみなんやなーって思ってたんや!」


りんご「それじゃあただ急用が入っただけじゃないかな?」


和葉「私も最初はそない思った!他の予定が入ったんかなーって!でもな…その後よくよく考えたら…色々おかしい事に気づいたんや!」


シェゾ「何に気づいたんだ?」


和葉「平次の部屋のカレンダー…今日の日付のとこ…紫色のペンで囲まれとったんや!」


シェゾ「ただ普通に紫色のペンで囲っただけだろ…それがなんだよ…」


和葉「それが問題なんや!!」


アルル「どゆこと?」


和葉「平次!いつもカレンダーのあたしとデートする日の日付、赤ペンで囲むんや!」


アルル「うんうん…」


和葉「でも今回は赤ペンやのーくて紫色のペンやった!」


りんご「ふむふむ…」


シェゾ「普通に赤ペンと紫ペンを間違えただけじゃねえのか…?」


和葉「違う!平次、ケースに並んで入ってるカラーペン使ってるんや!」


アルル「あー、こういうやつ?」



和葉「せや!平次あー見えて物の整理はしっかりしとるから…その色の場所を変えたりしないし…絶対に元の場所に戻すんや!」


シェゾ「なるほど…という事は、赤と紫は隣じゃないから赤と紫を間違えたという事では無い…そういう事か?」


和葉「…せや、平次の使ってるやつは赤ペンと紫ペン隣同士やない!なんならむしろ離れとるんや…!隣じゃないから赤ペンと紫ペンを間違えたってことは絶対に無いんや!」


ラフィーナ「それじゃあ、わざと紫のペンで書いたってこと…?」


アルル「でもなんでいつもは赤なの紫で書いたんだろうね…」


和葉「でな…そしたらな…平次の机の棚にな…こんな物を見つけたんや!」


アルル「…!これって…」


りんご「これ…!まこぴーのCDじゃないですか!」


和葉「せや!あの人気アイドルの剣崎真琴や!」


シェゾ「でもそれがなんだよ…平次の机の上にただ置いてあっただけなんだろ…?もしかしたら、平次のじゃないかもしれないし…例えばそうだな…誰かに勧められてとりあえず借りて聞いてるだけだとか…」


まぐろ「まあ、確かに…‪平次くんの物だって確定してる訳じゃ…‪☆」


ラフィーナ「でも、もしそれが平次さんとだとしてもほんとにただ置いてあるだけかもしれませんわ、それが何と関係してるのよ…」


和葉「あんたら…剣崎真琴のテーマカラー知っとるか?」


アルル「まこぴーのテーマカラー…」


ラフィーナ「…まさか…!」


和葉「そう…まこぴーのテーマカラーは紫…カレンダーの丸印と同じ色なんや!!」


アルル「それじゃあカレンダーの紫色の印は…」


シェゾ「お前らがデートの約束してたのは今日…でも今日の日付のところに紫色で印がしてあった…という事は…」


和葉「せや…もしかしてと思てその日付をネットで調べたんや…剣崎真琴 3月5日ってな…そしたら…見事にビンゴや…!その丸印囲ってある日付…今日!剣崎真琴が米花デパートに来てイベントするってな!」


アルル「という事は…平次が和葉ちゃんとのデートをキャンセルした理由って…まさか…」


和葉「そう…うちとのデートよりも…自分の好きなアイドルを優先してここまで来たんや!平次は!!」


ラフィーナ「なるほどね…」


りんご「平次の机の上にまこぴーのCDが置いてあったのは平次がまこぴー好きだから…そして…」


アルル「和葉ちゃんとのデートの日付とたまたま被ってたからキャンセルしちゃって、まこぴー優先しちゃった…てことに気づいたって事かな?和葉ちゃん…」


シェゾ「そりゃ怒るわな…」


和葉「いくら好きなアイドルが来るからって!先に約束してた方優先やろ?な?そう思わへん!?」


りんご「まあ…それはそう…」


アルル「それで平次を追いかけて和葉ちゃんもここまで…」


和葉「そうや!平次…先にしてた約束を放棄して好きなアイドルに会いに来るなんて…ぜーったいギッタギタにしてやる!」


ラフィーナ「実は私たちの知り合いもね…仕事無断欠勤してここに来てるのよ…」


和葉「それも聞き捨てならんな!よし!目的が同じならあんたらも一緒に…」


シェゾ「ああ…あのバカたち…絶対許さん…!」




サタン「本屋に近づいて来たぞ!」


エコロ「もうすぐ…もうすぐまこぴーに会える!」


クルーク「ああ!まこぴーの写真集買えて…生サインも貰えちゃう!」


サタン「きゃっほーう!!!嬉しい嬉しい!!」


平次「あはははは!!!気持ちすごい分かるでー!!」


サタン「いや〜まこぴー可愛いよなー!平次もそう思うだろ?」


平次「ほんまやー!!いやー実は今日本当は用事があったんやけどな…たまたままこぴーのイベントと被てしもーてな…だからその用事キャンセルしてここまで来たんや!!」


クルーク「へえ〜!中々やるなぁ!推しの為に元々の予定キャンセルして!」


エコロ「平次くんもまこぴー愛、強いね!」


平次「あったりまえや!まこぴー可愛ええからな〜!!」


サタン「お!もうすぐだ!」


エコロ「本屋の中にまこぴーいる!!」


クルーク「おお!見えてきた見えてきた!!」


平次「来たで…来たでここまで…!!いやー!元々入ってた予定キャンセルしてまで来たかいあったわー!」


サタン「私たちも実は…今日仕事だったんだけどサボって無断欠勤してここまで来ちゃったんだ!!」


クルーク「えへへへへーお主も悪よの〜」


サタン「お代官様程じゃありませんよ〜!」


平次「えへへへへへへへ!!」


和葉「その元々入ってた予定って…なんの予定だったん?」


シェゾ「お前ら2人も…仕事があるのにここにいる理由はなんだ?」


平次「え〜それはやな〜…って!」


サタン「いやー仕事サボった理由はだな〜…げっ…!」


和葉「…」


シェゾ「…」


ラフィーナ「…」


アルル「…」


りんご「…」


まぐろ「や…やあ…‪☆」


サタン「げっ…シェゾ…!アルル達も…」


シェゾ「今日お前らはこの時間…やらなきゃ行けないことがある、さあそのやらなきゃ行けない事とはなんだ?」


和葉「平次あんたもや…本来元々予定してた約束があったはず…その予定通りだと…あんたは今、どこで何をしてるべきやと思う?」


サタン「え、えっと…シェゾ…シェゾ様♡」


クルーク「あははは、えっと!優しくてかっこいい闇の魔導師シェゾ様♡」


平次「か、かず…可愛い和葉ちゃん♡」


バシ!!!!!


シェゾ「自分らの目的のために無断欠勤してこんな所で何してんだ!こんな事していいと思ってんのか!?だいたいお前らはいつもいつも…!」


和葉「平次もや!最初に約束した方優先やろ!?それなのに好きなアイドルの為にうちとの約束取り消して…!」


サタンクルーク「うわあーんごめんなさーい!!でもそんな本気でビンタしなくても…!」


平次「和葉も…確かに俺が悪かった!でも…そんなに怒らんくても…こんなに跡が残るほど強くビンタだって別にせーへんでも…」


シェゾ「とにかく!こんなとこで話すのもあれだし店戻るぞ!」


ラフィーナ「そうですわよ!」


和葉「うちも行く!せっかくこっちに来た事は来たんやし…とりあえずあんたらの店行ってそこで平次にたーっぷり言い聞かしてやるで!」


平次「まじか…はあ…」


和葉「なんか言ったか平次!」


平次「いや!何もゆーてへんで!ごめんな和葉ちゃんゆーたんや!」


アルル「あ、これまぐろから」


サタン「え?なに?」


アルル「やっぱこの協力金はいらないって」


りんご「はい、返すそうですよ」


サタン「そ、そんなぁ…まあお金かえってきて…悪いことだけじゃないないのか…?」


まぐろ「ゲーム欲しかったのは事実だったのに…‪☆なんで僕がこんな思いしなきゃいけないの〜」




アミティ「デミグラスソースハンバーグセットです!」


リデル「こちらはサーロインステーキセットです!そしてこちらはセットのスープです!おかわり出来ますのでおかわりの際はお声かけください!」


小五郎「美味しそうな料理ですねー!ね?ヨーコちゃん!」


沖野ヨーコ「え、ええ…そうですね」


小五郎「でもヨーコちゃんと一緒に食べるから、さらに美味しく感じられるかもです!嬉しいな〜!!」


沖野ヨーコ「もう!毛利さんったら…!相変わらずお世辞が上手ですね…」


小五郎「お世辞じゃないですよ!ホントのことですよ!私の1番好きなアイドルは沖野ヨーコちゃんあなたなんですから!!ヨーコちゃん一筋です!!」


沖野ヨーコ「まあ…!」




レムレス「シェゾからメールだ」


アミティ「なんて?」


レムレス「バカ2人回収、これから店に戻る、あと大阪のバカも同じ事やらかしてついでに一緒に回収した、一緒に連れて帰るだって」


リデル「大阪の…?てことはまさか…」


アミティ「平次…!?平次が来るの!やったー!!」


レムレス「やったーって状況になるのかな…?」


Dシェゾ「なんで…?なんでアイツらのサボりのせいで俺がこんな目に…せっかくの…せっかくのお楽しみタイムが…!くそー!!」


レムレス「ごめんねDシェゾ…せっかくの休みだったのに…」


Dシェゾ「あっ…いや、全然大丈夫だ、気にするな」


Dシェゾ「(ほんとだぜ!せっかく…せっかく灰原と朝から…くそー!あいつらー!!)」




シェゾ「お前らは日頃から自分に甘すぎる!その好きなアイドルへの愛とやらがお前らの気持ちを緩めて今回だけいいだろう…とかそーいう考えに繋がるんだ!!いいか?だいたいお前らはいつもいつも…」


サタン「(こっちが悪いのは分かるけど…それにしてもシェゾうるさすぎ〜!!)」


クルーク「(ああー!話が長くて疲れるー!!)」


和葉「平次あんたもや!そんな事ばかりしてるとほんとに信頼失うで!?先に約束してた方優先!そんなん常識やで!?だいたいあんたも常日頃からな…」


平次「(あー!うるさいー!!そんな一気にわーわーゆーても正直逆効果や!…なんてとても言えへん状況やな…あー!早く終われー!!)」




Dシェゾ「俺はこんなやつらのためにせっかくあんな事をして楽しんでたのにそれを中断してきたのか…?もしかしたら俺、今この世で1番不幸かもな…はあ…最悪だ…」




アルル「皆さんお仕事の無断欠勤や、先に予定してた約束をキャンセルして後からの予定を優先するのはするのは絶対にやめましょう!」


りんご「はい!それがバレた時は信頼を大きく失う事になります!」


アルル「今回1回だけ…などの甘い考えが自分の評価や信頼を大きく下げてしまいます!」


りんご「今回の話が少しでも無断欠勤やドタキャンをしてる人達に響いて、無断欠勤、ドタキャンなどをする非常識な人が1人でも減りますように…」




終わり


今回の主役

サタン クルーク エコロ 平次