アミティ「3月に入って暖かくなってきたね〜、今日はお散歩するのにちょうどいい天気!…ん?なんかカバンが落ちてる、誰かの落とし物かな…?そうだ!中身を見れば持ち主がわかるかも!…ええ…ええー!?」




ラフィーナ「いらっしゃいませいらっしゃいませ〜只今当店では春の桜フェアを開催しておりまーす」


アルル「桜あんと桜の花の塩漬けを生地に混ぜ込んだ桜のシフォンケーキ!」


りんご「杏仁霜と生クリームを使ったなめらか杏仁豆腐と、桜の花と大島桜のリキュールを使ったピンクのゼリーを二層に重ねた見た目も華やかな桜のゼリー杏仁!」


リデル「桜リキュールと桜パウダーを使ったほんのり桜香る淡いピンクの桜パンナコッタもあります」


レムレス「桜ロールケーキに桜のミルクプリン、桜のパフェなど春を感じられる桜のデザートを沢山提供しております!」


ドラコ「美味しそー!!あたし今みんなが言ったメニュー全部食べる!」


ウィッチ「そんなに食べれますの!?」


ルルー「私は桜のゼリー杏仁をいただくわ!もちろんサタンさまがルルーへの愛を込めて作ったものをね!」


サタン「いや…それは…」


クルーク「いつも難しい本ばかり読んでて疲れているんだ、時には糖分摂取の休息も必要だよね、僕は桜ロールケーキを」


エコロ「僕もりんごちゃんが今言ってたゼリー杏仁ってやつを!もちろんりんごちゃんが心を込めて作った物をね!」


りんご「あははは…こっちもか…」


アルル「はーい!いらっしゃいませー!」


アミティ「大変大変大変大変!!!」


ラフィーナ「きゃ!何よアミティさん!お店に入ってくるなりいきなり騒がしいわね!」


アルル「アミティ!?どうしたの?そんなに慌てて…」


シェゾ「何かあったのか…?」


アミティ「あのねあのねあのねあのね…!!」


レムレス「アミティ!ちょっと落ち着いて!」


ウィッチ「そうですわよ!もっとゆっくり話しなさい!」


アミティ「あ、うん…ごめんね…」


シェゾ「…で、どうしたんだ?」


アミティ「うん…実はさっきね…落ちてたカバンを拾ったの…」


りんご「あら」


ルルー「まあ…」


アミティ「でもそのままカバン見るだけじゃ持ち主なんか分からないから、中身を見れば何か分かるかなーって思って中を見たのね…」


アルル「うんうん…」


アミティ「そしたらこれ…」


サタン「どれ…えっ」


アルル「ええ…」


りんご「ええー!?!?」


ルルー「な、何よこれ!?」


シェゾ「さ…札束!?大量の札束じゃねえか!!」


レムレス「ええー!?大量の札束〜!?!?」


サタン「え、これもしかして全部1万円札か!?1万円札の札束なのか!?それも何束も何束もある…」


ラフィーナ「これ…おいくらあるのかしら…」


ウィッチ「おそらく、1000万はあるでしょう」


ドラコ「まじで!?やばい!!」


ルルー「この1000万…この1000万さえあれば…超高級ホテルでサタン様との結婚式が出来ますわ〜!!シャンデリアが沢山あって…内装もとっても綺麗で…そして…その中にはとっても綺麗なライトアップ付きの噴水もあったりして…うふふふふ」


クルーク「この1000万があれば…参考書何冊買えるのだろうか…」


フェーリ「これは…この1000万があれば…レムレス先輩とのデート…何回できるのかしら…はっ…これだけあるということは…ちょっと…お高めの場所も行けたりして…」


まぐろ「1000万あればゲームソフト何本買えるのかな☆」


シェゾ「お前たちそんな事考えてる場合か!」


アミティ「そうだよ!早く交番に届けないと!」


ルルー「確か…もし持ち主が1ヶ月ぐらい現れなかったら、その届けた人がそれを貰えるってルールを聞いた事があるわ…」


アミティ「え?」


クルーク「僕も聞いた事ある!1000万貰って貯金出来たら…ふふ、ふはははは!!」


ルルー「その1000万さえあればサタン様との結婚式、超高級ホテルで開けますわ!サタン様との結婚式は綺麗なシャンデリアと綺麗なライトアップ付きの噴水のある超高級ホテルで開くのがルルーの夢なのよ!!」


シェゾ「ルルーの恋愛ボケは相変わらずだな…というかクルークはさっきまで参考書何冊買えるんだろうとか言ってたくせ貯金に変わってるし!」


フェーリ「そのぐらいの大金があれば…先輩とのデートの場所…ちょっといい所にできるかも…」


ウィッチ「私も!その1000万で高級な魔法薬作り道具を沢山買って、絶対に良い薬を作ってみせますわ!」


まぐろ「その1000万でゲームソフトたくさん買ってこの世界にあるゲーム全部をやり尽くすぞ〜☆」


アミティ「ダメダメダメだよ!第1発見者はあたしなんだから!」


クルーク「でもアミティの1000万じゃない事も事実だろ?」


アミティ「それは…まあ…」


Dシェゾ「この1000万があれば…灰原と…あの場所に何回行けるのだろうか…あ、いや…なんなら1000万あるならもっと高い良い場所にしてもいいかも…」


アルル「うわ!Dシェゾ!?」


シェゾ「お前いつの間に!?」


ラフィーナ「そ、そうよ!今日あなたお休みだったでしょ!?びっくりしましたわ…」


Dシェゾ「通りすがりに来てみたんだ、そしたらお前らみんなして騒いでるからどうしたのかなーって思って」


シェゾ「というかお前の思考もフェーリと同じようなもんだな…」


ルルー「アミティ!そのカバン私に寄越しなさい!」


クルーク「いいや僕だ!僕の貯金になるんだ!」


ウィッチ「2人ともおよしなさい!この1000万は私が魔法薬作りの道具を買うのに使うから私が預かっておきますわ!」


まぐろ「ゲームソフトを沢山買いたい!☆」


アミティ「ちょっとみんなやめて!ちょっと冷静になって!」


アルル「それじゃあさ!こうしようよ、まず最初はご近所さんに落とした人がいないか聞き込みして回って、それでもどうしても見当たらないようだったら警察に届けよ?警察に届ける事になった時に誰がそれを受け取るかをまた相談すればいいんじゃない??」


クルーク「なるほど…まあ確かに平等な意見だね」


ウィッチ「ええ…まあ、悪くない意見ですわね」


ルルー「別に文句はないわね、別にそれでも良くってよ」


シェゾ「いやそれが普通だから…」


レムレス「うん…みんなお金に目がくらみすぎだよ…」


アルル「それじゃあ早速ご近所さんに聞き込みに回ろう!」


アミティ「うん!よーし!1000万無事に持ち主さんに返すよ〜!!」


りんご「おー!」


アルル「まあこの近くに落ちてたみたいだし持ち主さんも絶対この近所にいてすぐに見つかるはず、そんな誰が警察に届けるかまでなんか行かないはず…大丈夫だよね…」




Dシェゾ「なあ…」


シェゾ「なんだ?」


Dシェゾ「あの、その…湿布…ないか?」


シェゾ「湿布?あるけど…どうした、どこか痛いのか?」


Dシェゾ「いや、その…ちょっと…な」


シェゾ「やっぱり…お前…わかった、今持ってくるからちょっとそこ座って待ってろ」


Dシェゾ「助かる…」


シェゾ「ほら、湿布」


Dシェゾ「ああ…ありがとう」


シェゾ「お前な…気持ちは分かるが、あんまりそう何度も…また体調崩すし身体も壊すぞ…?」


Dシェゾ「…は?」


シェゾ「とりあえずこれ貼って安静にしとけ、そうすればすぐに良くなる」


Dシェゾ「はあ…」


シェゾ「じゃあ俺はもう行くからな、お前は今日はもう休んでろ、じゃあな」


Dシェゾ「…寝違えて首痛めただけなんだけどな…」




アミティ「このカバン落としませんでした?」


女の人「違うわ」


アミティ「すみません…」




アルル「このバック心当たりありませんか?」


男の人「俺のじゃないなー」


アルル「そうでしたか…すみません」




ルルー「このバックあなたの?違う?ねえ?違う!?」


男の人「うわ!なんだよこの姉ちゃん!しつこいな…そんなの俺知らないっつーの!」


リデル「ルルーさん、1000万の事で頭がいっぱいなんでしょうね…」


アミティ「んね…すっごいムキになってる…」


レムレス「態度に出まくりだ…」




コナン「いてててて…サッカーしてたら足捻っちまったぜ…ちょうどこの近くに博士んちあるからちょっと湿布貰いに行くか…」


灰原「あら工藤くんどうしたの?」


コナン「そこの公園でサッカーしてたら足ひねっちまってよ…湿布貰いに来たんだ…」


灰原「あら、高校生探偵さんもサッカーの事になるとホントの小学生に戻っちゃうのね」


コナン「いいだろ…サッカー好きなんだから…」


灰原「はいはい、湿布ね、今持ってきてあげる」


コナン「ったく…ん?テーブルの上にあるの…これ、アポトキシン4869の解毒薬だよな…?だいぶ減ってる気がする…」


灰原「ん」


コナン「あ、しまわれた」


灰原「ほら湿布、今ちょうどいいサイズに切ってあげるから湿布貼る箇所見せてちょうだい」


コナン「え、ああ…ここだ」


灰原「わかったわ、今切ってあげるから待ってなさい…」


コナン「湿布の数もだいぶ減ってる気がする…でも博士は最近元気そうだし…まさか…な、なあ…灰原」


灰原「なに?」


コナン「さっきテーブルの上に置いてあったの…あの薬の解毒薬だよな?」


灰原「それがなに?」


コナン「だいぶ少なくなってた気がするんだけど…気のせいか…?」


灰原「ええ、あなたの言う通り気のせいよ」


コナン「でもおれ最近あの解毒薬貰ってないし…それに湿布も数もだいぶ…」


灰原「はいおわり、今日はもう家に帰って安静にするのね」


コナン「え、あ、その…」


灰原「早く帰って家であの子に看病して貰えばもっと早く良くなるんじゃない?あなたにとってはあの子の看病が1番の薬…そうでしょ?」


コナン「おい!てめ…」


灰原「はいおしまい、今言ったことがほんとなら1秒でも早く帰る事ね、そうすれば少し治りが早くなるわよ」


コナン「おめーな…」




アミティ「持ち主さん見つからないね〜」


アルル「そうだね…」


ラフィーナ「もうこの近くには居ないのかしら…?」


ルルー「これだけ声をかけても見つからないならやっぱり警察に持ってくしかないわね!」


クルーク「よっ!待ってました!この時を!」


シェゾ「なんなんだよそのノリは…」


ウィッチ「誰が1000万を警察に届けるかの争いですわね!」


まぐろ「バトルロイヤルだねバトルロイヤル!」


アルル「はあ…そんな大袈裟な…というか近くに落ちてたなら持ち主さんもこの近所の誰かだと思ってすぐに見つかると思ったのにな〜、はあー…なんでこうなるんだろう…」


ウィッチ「さあ〜どうやって決めます??」


クルーク「ここはシンプルに…ジャンケンだ!」


サタン「ずで!」


ラフィーナ「軽!…ですわ」


シェゾ「1000万賭けてるんだぜ!?そんな軽くていいのか!?」


レムレス「まあジャンケンは運だから恨みっこなしでできることはできるけどね…」


まぐろ「確かに恨みっこなしで出来るは出来る!でも1000万賭けてる勝負にジャンケンはあっさりすぎる!」


りんご「その通りだと思います!まぐろくん!よく言った!」


まぐろ「うん!というわけで1000万を警察に届ける人は…すごろくで決めよう!」


りんご「ずで!」


ラフィーナ「それも軽いな!ですわ」


シェゾ「結局ゲームかい!」


ウィッチ「まあ、ジャンケンで秒であっさり決めるよりかはいいかしらね…」


ルルー「そうね、なかなかいい考えじゃないの」


サタン「いいの!?」


レムレス「いいんだ…」


クルーク「ふっふっふっふ…実は隠れすごろくの達人と呼ばれる僕に勝てるのかな?」


シェゾ「隠れすごろくの達人ってなんだよ…」


アミティ「クルークがすごろくの達人って呼ばれてるとこ聞いた事ないけど…」


クルーク「僕はすごろくの達人だから、そうなると1000万は僕のもの確定だが…それでも僕とすごろく勝負するのかい?時間の無駄になるから僕にすごろく勝負挑むのはやめといた方が…」


まぐろ「僕が先手!お!6出た!」


ルルー「なんですって!?初っ端から6!?」


ウィッチ「最初が6だからって何よ!勝負はまだ始まったばかりですわ!私は…4ですわね、まあまあまあ」


クルーク「なんかもう始めてるし!待って僕もー!」


シェゾ「ほんとにすごろくすんのかい…」


アルル「これいつ終わるんだよ〜!はあーどうしようー!!」


???「あ!そのカバン…」


アミティ「え?」


アルル「あ、もしかしてここのカバンの持ち主さんですか?」


男の人「あ、ああ…これ僕のカバンだ、君たちが拾ってくれたのかい?」


アミティ「え、あ、その…」


アルル「そのカバンはこのアミティが拾ってくれました」


男の人「そうだったのか、ありがとう…助かったよ、大切なものだったから良かった」


アミティ「あ、はい…いえいえ…こうして無事にお返し出来て良かったです」


男の人「うんうん、無事に返ってきてほんとに良かったよ…拾ってくれた君がいい人で良かった…じゃあまたね」


アミティ「あ、はい…さよなら」


ラフィーナ「ええっと…?これは…持ち主見つかった…?て事でいいの?これ…」


シェゾ「ああ…結構あっさり解決したな…」


りんご「まあ、持ち主が無事見つかったと言う事はいい事なんじゃ…」


サタン「おい、カバンの持ち主見つかったぞ」


クルーク「6だ!へへへ〜ルルーお先〜!」


ルルー「きー!!なんなのよ!私だって負けないわよ!きー!1ー!!なんですってー!!!」


クルーク「ほらほら〜ここまで来れるもんなら来てみなよ〜」


ルルー「こうなったらここまでいっちゃうわ!!」


クルーク「うわ!それはずるだ!」


ウィッチ「ルルーさん!それはさすがに反則ですわよ!」


アルル「まだすごろくしてるし!」


ラフィーナ「集中しすぎて気づいてないわね…」


シェゾ「そんなに楽しいんか…?」


アルル「あのーお楽しみのところごめんなさいなんだけど…カバンの持ち主は無事見つかって…だから…」


ルルー「振り出しに戻る…ですって!?きー!!なんってことなの!!!」


まぐろ「あらあら☆」


ウィッチ「ズルしたバツですわよ」


クルーク「やーいやーい!」


ルルー「きー!!!!!」


レムレス「全然聞いてないね…」


アルル「まあすごろく組はおいといて…とりあえず一応解決したし帰ろっか」


りんご「はい…そうですね」


リデル「帰りましょう」


アミティ「…」


アルル「…アミティ?どうしたの?」


アミティ「…あたし…あの人を追う」


アルル「え、アミティ?」


シェゾ「ああ…俺も気になる、なんか…こんなにあっさり解決するのはおかしいというか…」


アミティ「うん、なんかね…解決してない感じがするというか…なんだろう、すごくモヤモヤする感じ…」


シェゾ「俺もな、ちょっと気になる事があるんだ」


ラフィーナ「気になること?」


シェゾ「ああ…あいつ、カバンに札束を直でそのまま入れてたろ?」


アルル「うん、そうだね」


アミティ「それあたしも…なんでそのまま入れてたんだろうなって、普通お財布とかに入れないのかな?」


ラフィーナ「あんな大量の札束普通のお財布には入りませんわよ」


シェゾ「それもあるが、おれが気になるのは…カバンの中身だ」


アルル「中身?」


シェゾ「あのカバン…札束以外に何も入ってなかったろ?大量の札束しか入ってなかったろ?」


りんご「確かに…言われてみれば…!」


シェゾ「他に何も入ってなくて大量の札束のみ…すごく妙じゃないか?」


アミティ「あたしもそれ思ってた、なんで札束だけなんだろう、他の物は?って」


ラフィーナ「そうね…確かに札束のみをカバンに入れて…しかもそれも大量の…怪しいわね」


アミティ「あたし…あの人を追ってみる、なんか怪しいと思うんだ…」


アルル「そうだねアミティ、僕も行くよ」


ラフィーナ「そうね、何しろアミティさん1人で行かせるのはとても心配ですし」


アミティ「ラフィーナ…」


ラフィーナ「大切なお友達に…何かあったら…」


アミティ「え、ラフィーナ…それって…」


ラフィーナ「何よ!冗談よ冗談!」


ぐううー


アルル「え?」


アミティ「…ごめんあたし、ちょっとお腹空いちゃった…」


リデル「アミティさん…」


ラフィーナ「何よ、アミティさん珍しく真面目だなって思いましたのに…これじゃあいつものアミティさんとあまり変わらないじゃない!」


アミティ「えっへへ〜だってお腹すいたんだもん〜」


シェゾ「珍しく真面目なこと言ってても腹は正直だな…」


りんご「まあでもどんな状況でもお腹はすいちゃいますよね!分かります!」


ラフィーナ「というかもう夕方…夕食の時間なんですね…」


アミティ「そっか!通りでお腹空くわけだね!」


アルル「まあ僕も確かにお腹すいたかな!まあ夜ご飯の時間なんだしそりゃそっか!それじゃあ…喫茶ポアロでも行こうか?この近くだし!」


アミティ「いくいくー!ハムサンド食べたい!」


リデル「喫茶ポアロのハムサンド美味しいですよねー」


シェゾ「俺も行ってやる」


アルル「僕はカレー食べちゃおっかな!」


りんご「それじゃあ今日は喫茶ポアロでみんなで夜ご飯です!」


アミティ「わーい!」




安室「いらっしゃいませ、おや皆さんお揃いで」


アミティ「こんばんわ安室さん!」


蘭「あら!みんな!」


園子「やっほ〜!こんな夜遅くにみんなで珍しいわね!」


アミティ「蘭さんと園子さんも!こんばんは!」


アルル「ちょっとみんなで考え事してたらお腹すいちゃって…それでみんなで喫茶ポアロで食事しようって話になって来たんです!」


安室「考え事?」


シェゾ「ああ…実はな」




安室「それは確かに妙ですね…」


アミティ「ですよね!カバンの中に札束が大量に入ってて、しかもその他は何も入ってないんですよ?」


蘭「そういえば隣町の銀行のお金が偽札にすり変わったってニュース見たかも…」


シェゾ「偽札?」


蘭「はい、このニュースなんですけど…」


ラフィーナ「銀行のお金が約1000万ほど偽札にすり変わった…1000万!?」


アミティ「1000万って!」


アルル「あのカバンの中身の札束と一致するね…」


園子「あ!私この銀行知ってるわ!」


シェゾ「本当か!?」


園子「ええ!私この銀行の従業員の人の1部とは知り合いなのよ!」


アミティ「それじゃあその銀行の人とお話してみればなにか情報がわかるんじゃ…」


シェゾ「よし、今からこの銀行に行くぞ」


ラフィーナ「ガッテンですわ!」




園子「こんばんわー!」


銀行の従業員A「ああ…こんばんわ園子さん!」


アミティ「こんばんわ〜」


銀行の従業員B「園子さんのお友達ですか?こんばんわ」


アミティ「いきなりですみませんなんですけど、ちょっとお聞きしたいことがあって来ました」


銀行の従業員C「ん?何かな?」


アミティ「はい、実はこのニュースの事なんですけどこれ、ここの銀行の事ですよね」


銀行の従業員A「あ、うん…そうなんだ、今朝出勤して金庫の中を確認したら金庫の中の札束が約1000万ほど偽札になってて…」


銀行の従業員B「昨日のラストは確かあいつとお前だったよな」


銀行の従業員C「ああ、俺はちょっと用があったからあいつを残して先に帰ったんだ」


アルル「あいつ…?」


銀行の従業員C「でもあいつがそんな事…でも…」


銀行の従業員A「でもあいつは今日明日と休みだから明後日まで来ない、だから携帯に連絡したんだけどでも電話にも出ない…けど犯人だって確信できる証拠なんかないし…何も動けないんだよな…」


銀行の従業員B「そうそう、決定的な証拠がないのに警察に届け出す訳にはいかないしな…」


銀行の従業員C「家はもちろん知ってるから行こうと思えば行けるけど、でもあいつが1000万盗んだなんて証拠なんてないし…第一、公休日に家に行くのも悪いしな…」


リデル「優しいんですね…」


ラフィーナ「まあ、そんなの社会の常識ですわよ」


シェゾ「なあ…そいつの顔がよくわかる写真かなんかないのか?」


銀行の従業員A「ああ、もちろんあるよ、ほら」


シェゾ「…!こいつ…!」


アミティ「あー!やっぱり!さっきの人…」


銀行の従業員B「え?知ってるの?」


アミティ「はい!あたし今日あるカバンを拾ったんです、そしたらそのカバンの中には1000万程の札束が入ってて…」


アルル「みんなで持ち主を探してたらその人が僕のカバンですって言って引き取りに来たんです!」


銀行の従業員A「まじか…!」


銀行の従業員B「この札束は偽札じゃなかった?」


シェゾ「ああ、あれは偽札ではない…!れっきとした本物の札束だ!」


銀行の従業員A「決定的な証拠出たな」


銀行の従業員B「ああ…」


銀行の従業員C「よし、あいつの家に行こう」


シェゾ「誰が警察に通報を」


蘭「あ、はい!私がします!」


銀行の従業員A「やつは強盗犯だからこれから行く場所がとっても危険な所なのは分かってる…でも、証人である君たちも一緒に来てくれるととても心強いんだけど…」


アミティ「もちろん一緒に行きますよ!」


銀行の従業員B「いいの…?」


アミティ「みんながいるから大丈夫です!みんなが入れば怖くない!!」


銀行の従業員C「ありがとう…!」


アルル「そうだねアミティ」


りんご「私たちみんながいます!」


アミティ「ありがとう…!そうだよね!」


リデル「ちょっと怖いけど…でも皆さんがいれば大丈夫な気がします!」


シェゾ「しかし相手は強盗犯、武器とかも何を持っているか分からない、油断はしないようにな」


ラフィーナ「もちろんですわ!全員で全力で挑みますわよ!」


「おー!!!」




ピンポーン


男の人「はーい」


アミティ「すみません!最近この辺に引っ越してきたんですけど場所がよく分からなくて…道を教えてくれませんか!」


男の人「はーい今出ますね」




男の人「はいはーい…え?」


アミティ「こんばんわ!お兄さん」


男の人「君は…昼間のあの子…?」


アミティ「ここってお兄さんの家だったんですか!?偶然ですね!すごーい!道を聞こうとしてたまたま訪問おうちがお兄さんの家だったなんて〜!」


男の人「…お前…本当に道を聞きに来たのか?」


アミティ「え?」


男の人「…本当の目的はなんだ?」


アミティ「何言ってるんですか…?やだなお兄さん…道が分からないから道を教えてくださいって言ってるじゃないですか…」


男の人「本当は何をしに来たのかを聞いている、お前…こんな夜遅くに何しに来た…正直に言わなければ…!」


アミティ「はっ…!」


男の人「はあ!!」


アミティ「きゃっ…!」


シェゾ「させるか!」


男の人「ぐっ!」


アミティ「シェゾ!」


男の人「お前も…昼間こいつらと一緒にいた兄ちゃん…!」


銀行の従業員A「飽津!お前が金庫の中の札束を偽札にすり替えて本物の1000万を盗んだ事は分かってる!」


銀行の従業員C「そうだ!お前は昨日俺とラストまで残り一緒に締め作業をしていた!しかし俺は用があって先に帰った、その時そこに残ったのはお前ただ1人!その時に本物と偽札をすり替えて本物の札束1000万程を盗んだんだろう!」


銀行の従業員B「そうだ!この子達が証人だ!」


アミティ「そう!お兄さんが落としたカバンの中に盗んだと思われる1000万程の札束が沢山入ってたもん!」


飽津「ふん、そんなん俺がそんなことするとも疑わずに俺をあの場に残すお前が悪いだろ??」


銀行の従業員C「なに!!」


ラフィーナ「この人は何も悪くないわ!」


アミティ「そうだよ!盗む方が悪いに決まってる!」


銀行の従業員B「警察も呼んである!大人しく素直に自首しろ!」


佐藤刑事「警察です!強盗罪で逮捕します」


アルル「シェゾがあいつを取り押さえてくれてるから今のうちに!」


飽津「くそ…捕まってたまるか!」


シェゾ「あっ…!うわ!!」


アミティ「シェゾ!」


りんご「シェゾさん!」


飽津「どけ!邪魔だ!」


銀行の従業員A「危ないじゃないか!」


銀行の従業員B「暴れるな!」


飽津「黙れ!」


シェゾ「くっ…」


アルル「シェゾ、大丈夫?」


ラフィーナ「大丈夫ですの…?」


シェゾ「突き飛ばされて軽く背中打っただけだ、このぐらい…」


蘭「あっ…きゃっ…!」


ラフィーナ「え!?」


シェゾ「なっ…!」


アルル「蘭さん!」


飽津「動くな!動くとこいつの命はないぞ!」


佐藤刑事「ちょっと!よしなさい!!」


園子「その子はやめておいた方が…」


飽津「黙れ!やめておいた方がいいってなんだよ!バカにしてんのか!?」


蘭「…はあああ…!!」


飽津「…え?」


蘭「おりゃあああー!!!!!」


飽津「…え?ひぇっ…ぎゃ、ぎゃあああ!!!!」


アルル「え、蘭さん…?」


蘭「はあ…はあ…あーびっくりしたー」


シェゾ「強え…」


園子「ほら言わんこっちゃない…」


佐藤刑事「だからやめた方いいって言ったのに…」


飽津「ばたんきゅー」


佐藤刑事「ま、でもこっちにしては好都合だけど!飽津さん!23時02分強盗罪で逮捕します!」


アミティ「やったー!やったー!」


アルル「良かったー!無事に逮捕できて!」


銀行の従業員A「いやーほんとにありがとうね!みんな!」


銀行の従業員B「おかげであいつが強盗した証拠が掴めて無事に逮捕できたよ」


アミティ「いやいや!あたしはただ落とし物を拾っただけです!」


銀行の従業員A「でもそれが事件解決のきっかけになったろ?」


アミティ「あ、まあ…はい…」


銀行の従業員B「こんな怖い状況だったけど…でも本当にありがとう!」


銀行の従業員C「むしろこんな危ない場に付き合わせて申し訳ない…」


アミティ「いいんです!みんなこうして無事なんですし!」


銀行の従業員A「にしても園子さんのお友達も凄いですねー!あの飽津をえいやー!って投げ飛ばしちゃうなんて…」


蘭「えへへへ…どうも」


園子「いや、凄いというかもはや怖いですけどね…」




その後、強盗犯である飽津は逮捕された


彼も銀行の従業員だった


しかし彼は銀行の従業員でありながらも1000万程の借金をかかえていた


彼が銀行に務めたのは今回のようにお金を盗むためだった


ずっとそのタイミングを狙っていたが中々そのタイミングは来なかった


しかし今回一緒に締め作業を行うCさんが自分より先に帰るという絶好のタイミングが訪れ、よくやっとお金を盗めるタイミングを見つけた為今回の犯行に及んだそうだ


また、彼が用意した偽札は偽札作りが出来る友人がいてその人に作ってもらって用意したらしい


後日その偽札作りの友人も無事に逮捕された


こうして事件は無事解決した



次の日


アミティ「いやー良かったー無事に事件解決して!」


アルル「ね!アミティすごいよほんとお手柄だったよ!」


ラフィーナ「なんかあっさり終わったからちょっと気になるって言ってたけど、ほんとに事件に繋がってたわね、アミティさんにしては中々やるじゃないの」


リデル「ラフィーナさん失礼ですよ…今回はアミさんのおかげで無事に事件解決出来たんですから」


アミティ「あはははは…リデル、いいのいいの、確かにラフィーナの言うことも一理あるから…」


ラフィーナ「でも…事件解決出来たのはほんとに凄いわね…アミティさんほんとにお手柄じゃない…」


りんご「そうですよね!アミティすごいですよ」


アミティ「いや、でもあたし普段失敗ばっかでドジばっかだから…今回のはほんとたまたまだよ…あたし、シェゾとかコナンくんとか哀ちゃんみたいに頭良くないし…そんな推理して事件解決とかは…出来ないし…」


りんご「頭いいとか推理とかよりも、事件解決出来たこと自体がほんとにすごいと思いますよ!」


リデル「そうですよ、推理するしないとかではなく、事件をとにかく解決させる方が優先ですよ」


アルル「そうそう!その通りだよ!」


アミティ「みんな…」


ラフィーナ「ま、アミティさんのおかげで大きな事件は阻止出来ましたの、もう少し自信もったら?」


アミティ「そっか、推理するとかよりも、とにかく事件解決する方が優先か!そうだよね!」


シェゾ「にしてもあいつすごかったな…犯人を投げ飛ばして…」


アルル「そうだよね!僕もびっくりした…」


アミティ「蘭さん空手習ってるとは聞いてたけど、まさかあんなに強いとは…!」


シェゾ「それに比べて俺は…女である蘭が空手を習ってるとはいえ男1人投げ飛ばせるのに…俺は…あんな奴に突き飛ばされて…」


アルル「シェゾ、ぶつけたところ、大丈夫?」


シェゾ「ああ…言っただろ?軽く打っただけだって、気にするな、俺は平気だ」


アルル「そう…?ならいいんだけど…」


アミティ「シェゾあの時結構痛そうだったからさ…大丈夫かなって…」


シェゾ「俺は大丈夫だ、気にするな」


アルル「でもあの時咄嗟にアミティを守って犯人をずっと押えつけて逃げれないようにしてたシェゾかっこよかったよ!」


ラフィーナ「それは私も思いましたわ!シェゾさんもかっこよかったわ」


シェゾ「でも結局は振り払われてに1度逃げられてることにも変わりないだろう…」


アミティ「そんな…そんなに気にしなくても…」


アルル「犯人に殴られそうになったアミティを助けたシェゾ、すごくかっこよかったのにな…」


クルーク「結局昨日のすごろくは決着がつかなかったじゃないか!」


ウィッチ「そうよ!ルルーさんがズルするから勝敗が分からなくなりましたものね!」


ルルー「なによ!私が悪いって言うの!?」


クルーク「あんなの反則したルルー以外の誰が悪いって言うんだよ!」


まぐろ「まあまあほんとに今日は正々堂々勝負しよう?☆」


ウィッチ「今日の先行は私で!ルルーさんは昨日あんなに反則しましたからルルーさんは順番最後よ」


ルルー「なんでよ!」


クルーク「それじゃあ反則ルルーにもうひとつペナルティ!今日はルルーは6を出したら6は無かったことにしてもう一度サイコロをふって、その出た数にする!ルルーは今日は6は進めません!」


ウィッチ「いいですわね!要するに6を何回か引いても6じゃない数が出るまでサイコロを振り続けるってことですわよね?」


クルーク「そうそう!」


ルルー「そんなの認めないわ!絶対に嫌!なんなら4とか5が出ても6が出るまで振り続けてあげるわ!」


クルーク「それはそれで普通に反則だし!」


まぐろ「ペナルティとかも特になしにして普通に正々堂々勝負しようよー☆」


アルル「またすごろくしてるんだこの人たち…」


りんご「すごろくハマったんだね…」


アミティ「しばらくブーム続きそう…」


ラフィーナ「すごろくですか…なんかちょっと楽しそうに見えてきましたわ…そのすごろく私も参加しても良くってよ?」


クルーク「なんだよそれ…」


まぐろ「ぜひ!みんなでやろう☆」


リデル「私もやりたいです…」


ウィッチ「どうぞどうぞ!何人いても負けませんわよ!」


アルル「でも確かにね!面白そう!僕も!」


ルルー「アルルなんかには絶対に負けませんわよ!」


アミティ「あたしも混ぜてよー!面白そう!!」


まぐろ「いいよ〜みんなですごろく大会だ〜☆」




シェゾ「もっと…強くならねば…」




数日後


レムレス「クルークが一緒に働く事になりました!」


クルーク「やあ僕もみんなの料理の手伝いをしてあげるよ」


アミティ「え!なんで!?」


ラフィーナ「どーゆう風の吹き回し…?」


クルーク「僕…ここのスイーツよく食べに来るんだけど…ここのスイーツすごい美味しくて大好きで…だから!その…僕が手伝えばそのスイーツももっと美味しくなるんじゃないかなって…!」


シェゾ「なんだそれ…」


ラフィーナ「そんなに意地はって上から目線で言わなくたって…普通にスイーツが好きで自分もスイーツを作って見たくなったって言えばいいのに…」


アミティ「クルークって素直じゃないよね〜でもクルーク推しの人達ってクルークのそーゆう所が好きなんだよね!きっと!」


クルーク「おい!そーゆうことを言うな!恥ずかしいからやめろ!」


ラフィーナ「クルーク推しか…まあ推しは人それぞれだから否定はしませんけど…その世界には色んな人がいますわね…」




おわり


今回の主役

アミティ