レムレス「今日の買い出し終了!」


Dシェゾ「今日はなんだか…チョコレートが多くないか?」


シェゾ「もうすぐバレンタインだからな」


Dシェゾ「バレンタイン?なんだそれは」


シェゾ「女が好きな男に愛を込めてチョコをあげるイベントだ」


レムレス「そうそう!Dシェゾで例えると、Dシェゾが哀ちゃんにチョコをあげるって感じ!」


Dシェゾ「違う!!そんなんじゃないから!!」


レムレス「あはは!ごめんごめん冗談だよ!…でも違うならなんでそんなに熱くなるの??」


Dシェゾ「あーいや!その…」


シェゾ「ちょっと疲れたな…そういえばこの近くにラフィーナん家あるよな」


Dシェゾ「そ…そうだな!少しあがらせてもらって休んでいくか」


レムレス「そうだね、そうしようか」




レムレス「ラフィーナこんにちわ!お邪魔します」


シェゾ「ラフィーナいるか?」




ラフィーナ「あーん!ちょっと!そこはダメですってば!」


シェゾ「なっ…!?」


レムレス「え、ちょ…ええ!?」


ラフィーナ「やめて…!お願い!!もう…!ダメだってば…!」


Dシェゾ「…おい…これって…まさか…」


シェゾ「こんな昼間っから一体なにを…ごくり…」


レムレス「…ラフィーナ!!」


ラフィーナ「その引き出しは開けちゃダメだってば!!…ああーー!!」


レムレス「ああ…!!え…」


シェゾ「引き出しから大量の下着が飛び出てきた…」


ラフィーナ「ええ!?あ、ちょっ!!!」


Dシェゾ「俺は見てない…何も見てないぜ…」


ラフィーナ「なーんであんた達がここにいるのよ!?!?」


おばあちゃん「あらこんにちわ!かっこいい男の人が3人も!みんなあんたの彼氏かいな?」


ラフィーナ「彼氏が3人も居るか!!ですわ!」


レムレス「ラフィーナ、そのおばあちゃんは?」


ラフィーナ「それがね…」




シェゾ「え?自分が誰なのか分からない??」


ラフィーナ「そうですのよ!さっき家の前で困ってたから名前を聞いたら名前が分からない住んでる場所も分からないって!だから家に入れたのよ!そしたら勝手に家の引き出しを開け始めるから…」


レムレス「要するに…認知症って事かな…?」


Dシェゾ「名前も住んでる場所も分からないか…警察に届けるしかないんじゃないか?」


ラフィーナ「それがこのおばあさんここに居たい警察はまだ嫌だって!」


シェゾ「でも…警察に届けないっつってもこのばあさんどうすんだ?」


ラフィーナ「でもそんな本人が嫌がる事してもなんか嫌ですし…」


レムレス「確かに…人の嫌がる事をむやみにするのはあまり良くないかもね、それも認知症の人なら尚更、そうだな…それじゃあ、おばあさんの記憶が戻るまでうちで保護するのはどうかな?」


Dシェゾ「うちって?店か?」


レムレス「そう、みんなには迷惑かけちゃうかもだけどおばあさんの記憶が自然に戻るまでうちで保護するのがいいと思う、その方がおばあさんも安心だと思うよ」


シェゾ「まあ…確かに一理あるかもな」


ラフィーナ「レムレスがそう言うなら…そうね、このおばあさんしばらくうちで預かりましょう」


おばあちゃん「おー、あんたらと少しの間一緒にいられるんか!嬉しいなー」


ラフィーナ「嬉しいなんて喜んでないで少しでも早く記憶を思い出して元の場所に帰ってください!」


シェゾ「にしてもラフィーナに限ってあんな事は…まあ…ないよな…」


ラフィーナ「え?あんな事って何よ?なんなのよ」


レムレス「え、あ…あはははは…なんの事だろうね…」




レムレス「と、言うわけなんだ」


シェゾ「それでしばらくこの店でこのばあさんを預かる事になった」


サタン「また意味のわからない事が起こったな…」


アルル「ほんとだよね…」


アミティ「おばあちゃん!何も分からないの??」


おばあちゃん「おばあちゃんなんにもわからんよー、あんた!そのおっきな帽子可愛ええな!」


アミティ「これですか?えへへーありがとう」


おばあちゃん「おお!あんたも!その角立派やなぁ」


サタン「あ、そうです…?照れるなぁ」


おばあちゃん「いやー、若いのってええなぁ」


フェーリ「いやマジでなんなのよこのおばあさん…」


シェゾ「俺らの周りって本当に意味わからないことばかり起こるよな…」




レムレス「とりあえずおばあちゃんは休憩室に入れておくから1人でどこか行くような真似しようとしてたらすぐに止めてこの部屋に戻してね!」


アミティ「はーい!」


シグ「はーい」




ラグナス「美味い!美味いじゃないか!このチョコレートプリン!」




セリリ「チョコレートアイスケーキ…とっても美味しいです…」




アミティ「チョコレートのデザートみんな喜んでくれてるよ!」


レムレス「良かった!そろそろバレンタインシーズンだもんね!チョコレートのスイーツを多く提供したいから!」


リデル「そうですね…あれ?」


レムレス「ん?どうしたの?」


リデル「あの…その…おばあちゃんが…」


レムレス「おばあちゃん?…あれ!?ほんとだ居なくなってる!!」


シェゾ「あいつどこいった!?」


アルル「ねえ!なんかおばあちゃん客席にいる!」


レムレス「ほんとだ!」


シェゾ「あいついつの間に…!」





阿笠博士「美味しいかい?チョコレートのスイーツは」


歩美「うん!ガトーショコラとっても美味しい!」


光彦「付け合わせのフルーツとの相性もとっても良いです!!」


元太「俺これ10個はいける!」


コナン「確かに!美味いなこれ」


灰原「円谷くんの言う通り、フルーツもちゃんと付け合わせであるから甘すぎず疲れないわね」


阿笠博士「それじゃあわしも…」


灰原「博士はダメ」


阿笠博士「ああやっぱり?」


灰原「チョコレートなんてダメに決まってるでしょ!?」


おばあちゃん「あんたら〜チョコレート好きかい??」


歩美「うん!…ええ!?」


コナン「うわびっくりした!なんだ!?このばあさん!」


元太「ばあちゃん!なんだ!?どうしたんだ?」


おばあちゃん「若い子ってやっぱいいなぁ、お肌ピチピチやないかい」


光彦「ええっと…」


灰原「おばあさん、席を間違えてしまったのね?直ぐに帰りましょうね、おばあさんどこの席で食事してたのかしら?」


おばあちゃん「食事?食事なんてしとらんがな」


灰原「え?」


おばあちゃん「私は普通にここにいるだけだから…あっはっはっは」


コナン「なんだこのばあさん…」


レムレス「おばあちゃん!ダメじゃないですか勝手にこんな所来ちゃ…」


アミティ「そうですよ!心配したんですから!」


おばあちゃん「いやー、すまんすまん若い子供たちを見るとつい嬉しくなってしまってな…」


コナン「あははは…また変な出来事呼んでんな…」


灰原「このおばあさん…なんなの?」


Dシェゾ「ああ、実はだな…」




灰原「認知症?」


Dシェゾ「そうなんだ…すぐにでも警察に届けたいんだが、警察には行きたくないって言うから…まあそんな認知症の人に無理に嫌がる事しても逆効果だと思って、それでしばらく預かってるんだ」


灰原「なるほど…まあこれは思い出すのにもかなり時間がかかるかもね」


コナン「まあ、頑張れよ」


シェゾ「お前らが近くにいるからまたこんな事件っぽい事が起きてんじゃねーのか?」


コナン「ははは…まーた俺らのせいにする気か…まあ俺らが事件招くのも自覚はあるけどよ…」




次の日


アルル「今日はアミティ達が学校だから僕たちだけだね!」


シェゾ「ああ…アミティ達は夜からだな…」


レムレス「それまでの辛抱だよ、居るメンバーで乗り切ろう!」


アルル「そうだね…それプラスあとはあのおばあちゃん!…って!」


シェゾ「あああー!!!」


レムレス「なに!?どうしたの!?」


アルル「…おばあちゃんがまた居なくなってる!」


レムレス「ええー!?」


シェゾ「また勝手にどっか行ったんかあいつ!」


Dシェゾ「また客席に行ったのか?」


レムレス「いや、それらしい人は居ないよ」


アルル「ええー!?嘘でしょ!?」


シェゾ「あいつマジでどこいった!?」


アルル「すぐに探さなきゃ!」




アコール「それじゃあ今日も授業を始めましょう」


アミティ「はーい!」


おばあちゃん「学校か…私もピチピチの若い頃は学校に通ってたもんだ…」


ラフィーナ「え?」


アミティ「あー!おばあちゃん!!」


アコール「あら?アミティさんのおばあちゃんですか?おばあちゃんすみません、今日は参観日では無いので…」


アミティ「あ!違います!あたしのおばあちゃんじゃないです!」


ラフィーナ「そうです!どっかの知らないおばあちゃんですわ!」


アコール「あら…でも見ず知らずのおばあちゃんが一体何しに学校に??」


リデル「実はこのおばあさん…」


アコール「なるほど…事情は分かりました、でもなんでお店で保護してるはずのおばあさんがここに?」


ラフィーナ「多分外に出たかったから外に出て勝手にここまで来たんですわ…全くこのおばあさんは…」


クルーク「なんでこういつも変な出来事ばっかり起こるんだよ…」


リデル「先生このおばあさんどうしましょう…」


アコール「そうね…1人でお店に帰ってもらう訳には行かないわね」


ラフィーナ「そうですわよね…」


アコール「とりあえず…ここにいてもらって、帰る時に一緒にお店まで連れていけばいいわ」


アミティ「学校に居させていいんですか?」


アコール「こればかりは仕方ないわ」


ラフィーナ「じゃあそうね…そうしましょうか」




アコール「では今日は階段積みで15連鎖を作って見ましょう」


クルーク「簡単だね!こーゆう置き方をすれば…」


おばあちゃん「おお!その丸くてぷよぷよしてるのはなんだい!?お饅頭かい?それとも羊羹かい??美味しそうだねぇ…」


アミティ「ぷよぷよは食べれませんから!」


ラフィーナ「…なんか…」


リデル「ホントの授業参観みたいですね…」


クルーク「ああ…なんか…落ち着かない…」




アミティ「今日のお弁当炊き込みご飯のおにぎり!」


ラフィーナ「私は肉めしと冬里芋ご飯、甘辛牛肉とごぼうの炊き合わせ、それから季節のおかず盛り合わせですわ!」


クルーク「すごいね…相変わらず」


おばあちゃん「昼飯か?みんな美味そうなの持ってきてるなぁ!」


アミティ「よかったら少し食べます?」


おばあちゃん「おお!ええんかいな?」


ラフィーナ「私の冬里芋ご飯と炊き合わせも少し分けてあげても良くってよ?」


おばあちゃん「あんたら…ええ子やなぁ」




アミティ「お疲れ様ー」


アルル「あ!アミティ!お疲れ!」


おばあちゃん「戻ったよー」


レムレス「おばあちゃん!」


シェゾ「お前!一体どこ行ってたんだ!」


ラフィーナ「魔導学校に来てたのよ…まあよく1人で来れましたわよね…」


レムレス「確かに…おばあちゃんよく1人で行けましたね…」


シェゾ「心配したんだぞ!ほんとはすぐにでも警察に届けてやりたいがお前が嫌だって言うから預かってやってるんだ!預かってもらってるんだから勝手にいなくなるんじゃない!ここで大人しくしてろ!」


おばあちゃん「いやー、散歩は大事やで〜」


ラフィーナ「あなたの場合少し危険な散歩なのよ!全く…」


シェゾ「これは1秒足りともこいつから目を離せないな…」


Dシェゾ「恐らく交代で監視役が必要だろう」


シェゾ「ああ…そうだな…というか勝手にあちこち動き回るならこいつもう警察に突き出しっちまった方が…」


アミティ「あ、お客さんだ、いらっしゃいませー」


???「あれ?おばあちゃん!!こんな所にいたの!?」


おばあちゃん「え?おおー!私の可愛い孫よ!」


お孫さん「おばあちゃんダメでしょ?勝手に居なくなったりしちゃ…」


おばあちゃん「いやー、すまんすまん!散歩してたら何もかも忘れてしまってな…でもお前の顔を見たら忘れてたものを全て思い出せたわ!」


お孫さん「全くおばあちゃんったら…散歩して数歩歩くとすぐに何でも忘れちゃうんだから…」


アミティ「ええっと…ご家族の方です?」


お孫さん「え、ええ…この人は私のおばあちゃんよ、おばあちゃんは散歩に出て数歩歩くとすぐに何もかも忘れてしまうのが特徴で…昨日も散歩に出かけてその時にまたそれで忘れちゃったみたいなの」


シェゾ「じゃあそんなやつを1人で散歩になんか行かせるなよ…」


レムレス「あなたお孫さんなんですか?結構若いんですね…」


ラフィーナ「昨日困ってるところを見かけたから声をかけたらこうなってしまって…」


お孫さん「そうでしたのね…うちのおばあちゃんがすみませんでした!大変ご迷惑をおかけしました!」


レムレス「でもご家族の方がすぐに無事に見つかって良かったです!」


Dシェゾ「あなたのたった1人のおばあさんなんだから…大事なご家族をどうか大切にしてあげてください」


お孫さん「え、ええ…そうね、私の大切なたった1人のおばあちゃん!」


おばあちゃん「ほっほっほー、良きにはからえ」


お孫さん「それ使い方違うかもだけど…ふふふ、おばあちゃん面白い!でもここってレストランなのね?」


レムレス「そうです!今バレンタインフェアを開催しております!」


アミティ「はい!バレンタインにちなんでチョコレートのスイーツを沢山!」


お孫さん「スイーツかー!おばあちゃん、スイーツ食べていかない??」


おばあちゃん「スイーツか…ええなあ!」


お孫さん「最近おばあちゃんと外食あんまり来ないもんね!たまにはおばあちゃんと2人で外で外食したいな!」


おばあちゃん「うむ!良き良きや」


アミティ「ありがとうございます!それじゃあお席ご案内します!」




お孫さん「ショコラパフェ美味しそう!」


おばあちゃん「うむ、全てチョコレートかいな?」


レムレス「本格的なショコラの味わいをたっぷりお楽しみいただけるパフェになります!」


シェゾ「フルーティな香りが特長のマダガスカル産カカオ入りチョコクリームを使用し、より深みのある口当たりに仕上げました」


お孫さん「すごーい!それじゃあおばあちゃん、これにする?」


おばあちゃん「いいや、私はガトーショコラじゃ」


お孫さん「え?ガトーショコラでいいの?なんで?」


おばあちゃん「さっきそこの帽子の子とピンクの巻き毛の子からお昼ご飯にお弁当を少し分けてもらったからな!まだ少しお腹いっぱいなんじゃ」


お孫さん「ええ!?おばあちゃん人のお弁当食べちゃったの!?本当に色々とすみませんでした!!」


アミティ「いやいや!いいんですよ!!」


ラフィーナ「お気にならさず…」


お孫さん「全く…それじゃあおばあちゃんはガトーショコラでいいのね?」


おばあちゃん「良い」


お孫さん「それじゃあショコラパフェとガトーショコラください!」


シェゾ「毎度」


レムレス「只今からお作りします!」


お孫さん「はーい!」




シェゾ「とんだ事件だったぜ…」


ラフィーナ「ほんっと疲れましたわ…」


アミティ「ね…学校も参観日みたいだったし…」


ラフィーナ「授業の邪魔だってしてきましたしね…」


Dシェゾ「大変だったな…」


ラフィーナ「ぷよぷよって水羊羹かい?それは食べれるんか??とかそーゆう事色々言って邪魔して来ましたわ!お年寄りってほんとにどいつもこいつも…」


シェゾ「お前の家の引き出し勝手に開けてたしな…」


ラフィーナ「ほんとよ!なんなのよあのおばあちゃん…」


レムレス「まあまあまあまあ!でもおばあちゃんとかも、やっぱ大切な人には変わりないよね」


シェゾ「大切ならもっとちゃんとあのばあさんの面倒見てもやってもいいと思うけどな…」


アミティ「あー、お孫さん?」


シェゾ「そうだ、あんな歩くとすぐ忘れるやつ普通1人で散歩行かせるか…?」


アルル「珍しいよね…」


アミティ「うん、あんまりないね…」


ラフィーナ「まあ、もうおばあちゃんの方ですからね、歩くだけで何もかも忘れるのも無理ないわ」


シェゾ「そうだな…」


Dシェゾ「用意できた」


レムレス「うん!それじゃあ持ってってあげようか!」




ラフィーナ「ショコラパフェとガトーショコラお待たせいたしましたー」


おばあちゃん「美味そうなガトーショコラじゃ!ほら、早く早く…!」


ラフィーナ「ああ!わかってますわよ!」


お孫さん「おばあちゃんすぐに置いてくれるからそんなはしゃがないで!」


ラフィーナ「あっ…きゃあ!?」


おばあちゃん「うお!?」


お孫さん「きゃー!!」


シェゾ「なんだ!?」


レムレス「どうしたの!?」


ラフィーナ「おばあちゃんがガトーショコラでテンション上がってはしゃぎすぎておばあちゃんの手がぶつかってガトーショコラ落としましたわ!」


Dシェゾ「大丈夫か!?」


レムレス「あーあーあーあー」


お孫さん「おばあちゃん!だから騒がないでって…!ごめんなさい!!」


アルル「テーブルの上がすごいことになっちゃった…」


アミティ「すぐに片付けます!えっとふきんふきん…あった!!…あっ…きゃー!!!」


がっしゃーん!!


アルル「アミティ!?」


シェゾ「大丈夫か!?」


アミティ「ふきんがお皿の下敷きになっててそれ取ろうとして引っ張ったらお皿が崩れてきて落として割っちゃったー!」


シェゾ「そんなしたら割れるに決まってるだろ!」


アミティ「急がなきゃって思って焦ってたからつい…」


おばあちゃん「新しいガトーショコラはまだかーい?」


シェゾ「そんなすぐに作れるか!」


アルル「まずはされたお皿の片付けの方を優先しなきゃ…」


ラフィーナ「おばあちゃんの相手も大変だしアミティさんはお皿割っちゃうし…アミティさんのお皿の方はともかく、おばあちゃんの相手はもうしばらくあんまりですわー!」




終わり


今回の主役

ラフィーナ