アミティ「今日もお仕事終わり〜!お疲れ様!」


アルル「うん!お疲れ」


レムレス「Dシェゾもお仕事もそうだし、この世界の生活には慣れた?」


Dシェゾ「あ、ああ…まあまあだな」


サタン「その調子で頑張れよな」


Dシェゾ「そうだな、礼を言う」


アミティ「そういえばDシェゾってさ!今おうちってどうしてるの?」


Dシェゾ「え?」


アルル「あ、そういえば!今どこに住んでるの?」


シェゾ「こいつなら今は俺と一緒に洞窟に住んでる」


アルル「あー、なるほどね」


Dシェゾ「でもシェゾにこれ以上負担かける訳には行かないからそろそろ自立しようと思っててな…どうしたもんか」


アミティ「え、そうなの?」


シェゾ「俺は別に構わないんだけど…そんな事思ってたのか?」


Dシェゾ「迷惑かけても申し訳ないしな…」


レムレス「そっか…Dシェゾの住む場所か…」


ラフィーナ「だったらハウスにそのまま住めばいいですわ、あそこなら私らも頻繁に様子見に行けますし、誰でも入れるようにしておくのは不用心すぎると思ってましたわ」


アルル「ハウスかー、確かにありなんじゃない?」


シェゾ「俺は別にこのまま一緒にいても構わないんだが…Dシェゾ、どうするんだ?」


Dシェゾ「そ、そうだな…そのハウスとやらを使っていいのなら使わせてもらおうか…」


サタン「確かに誰も居ない状態にして空けておくのは不用心だと思っていたからな、Dシェゾがそのまま住めばいい」


ラフィーナ「決まりですわね!」


アミティ「いつから住む??」


Dシェゾ「そうだな…明日からにしようか」


アルル「明日!急だね!」


シェゾ「ほんとに…大丈夫なのか?」


Dシェゾ「これ以上負担や迷惑をかけたくない」


シェゾ「そうか?大丈夫なら無理に止めないが…」


ラフィーナ「それじゃあDシェゾさんが心地よく住めるように明日必要なもの買いに行きましょう」


アミティ「あ!いいねー!賛成!」


Dシェゾ「え、いや…もう元々色々揃ってるだろ…」


ラフィーナ「一人暮らしするなら自分にちゃんと合う物を使わないと!」


アミティ「そうだよ!ある物を使う、じゃなくて何が自分に合うのかなってちゃんと見て考えて自分に合うものを使わないと!」


サタン「珍しく正論言ってるじゃないか…でも確かにその通りだ」


ラフィーナ「私達も一緒に探しますから、ね?」


Dシェゾ「あ、ああ…それじゃあ頼む」


ラフィーナ「ガッテン承知ですわ!」


アミティ「じゃあ明日みんなで家具屋さんとかに行こう!」




アミティ「というわけで米花デパートに来たよ!」


ラフィーナ「ここでDシェゾさんの一人暮らしに必要な物を買いましょう」


Dシェゾ「すまないな…」


シェゾ「気にするな、お前のためだ」


アミティ「まず思いつくのは…布団とか!」


ラフィーナ「そういえばあの家ベットがないのよ」


シェゾ「確かに…泊まり会の時もいつも床に布団敷いてみんなで寝てたな…」


Dシェゾ「別に布団敷いてそこで寝るでも全然構わないんだが…」


ラフィーナ「だーめ!布団敷いて寝るのは実は身体に負担かかりますのよ?」


アミティ「そーなんだ!」


ラフィーナ「そう!だから一人暮らしにベットはかかせないわ!」


Dシェゾ「いや、でも…」


ラフィーナ「もしかして金額の事気にしてます?そんなのこのラフィーナ家のクレカ使っていくらでも買ってあげますわよ!」


シェゾ「まじかよ…やばいな」


Dシェゾ「そんな…悪いだろ…?」


ラフィーナ「私の家は超お金持ちなんだからベットひとつぐらいなんて事ないわ!とりあえず好きなの選びなさい!」


Dシェゾ「そ、そうか…それじゃあ…これにしようか…」


ラフィーナ「それね!はい!」


アミティ「じゃあ次は布団?」


Dシェゾ「それだってあの家にあるだろう」


ラフィーナ「それも自分にちゃんと合うのを買って使うの!」


アミティ「この赤の布団とかどう?Dシェゾはテーマカラー赤だから似合うと思う!」


ラフィーナ「目の色も綺麗な赤ですものね」


Dシェゾ「そうか…ならそれにしよう」


シェゾ「これ、暖+って書いてあるぞ」


ラフィーナ「暖かくなる効果がある布団っぽいわね、この寒い冬にピッタリじゃない」


アミティ「マットレスとか敷パット、あと枕はどれにする?」


Dシェゾ「うーん、これ…かな」


ラフィーナ「いいじゃない!じゃあとりあえず寝具はこんな感じでいいわね、次は…」


阿笠博士「おや…君たちは確か…」


アミティ「あ!阿笠博士!」


ラフィーナ「あら、こんにちわ」


阿笠博士「はいこんにちわ」


シェゾ「という事は…」


コナン「ははは…なんか嫌な予感したんだよな…」


アミティ「コナンくんも!!」


コナン「あ、えっと…こんにちわ!アミティ姉ちゃんにラフィーナ姉ちゃん!あと、シェゾ兄ちゃんにえっと…ドッペルゲンガーのお兄ちゃん!」


灰原「あら偶然、また会ったわね」


Dシェゾ「は…はい…灰原…!」


灰原「お買い物?」


Dシェゾ「そ、そうだな…一人暮らしする事になったから…その道具を…」


灰原「あら、一人暮らしなんて凄いじゃない」


Dシェゾ「そ…そうか…」


アミティ「コナンくん達も今日はお買い物?」


コナン「あ、うん!」


灰原「博士の着れる服が少なくなってきたから博士の服を一緒に見に来たの」


ラフィーナ「あ、なるほど…」


シェゾ「なんだそれ…」


灰原「博士と江戸川くんの2人で来るとまたどこかでつまみ食いしてくるだろうからあたしは見張り役としてきたの」


シェゾ「まあそんな理由だと思ったぜ…」


アミティ「でもちゃんと見張りに来る哀ちゃん偉いね!!」


灰原「私が見張りに来ないと…いつもいつもつまみ食いばかりしてるから着れる服が無くなるのよ」


阿笠博士「ほっといて」


アミティ「服…そうだね、寝間着とかも買わないとだね!Dシェゾ!」


Dシェゾ「寝間着…?」


灰原「寝る時に着る服の事よ、いつも何着て寝てるの」


Dシェゾ「えっと…これのまま…マントと胸当て取った格好で…」


灰原「そんな格好で寝てるの!?ちゃんとした寝間着で寝ないと本当の快眠と健康は得られないわよ!」


アミティ「そうなんだ!」


灰原「部屋着とかの衣服よりパジャマを着て眠る事によって睡眠効率が向上して寝付くまでにかかる時間も早いと言われていたりするのよ」


ラフィーナ「よく知ってますわね…」


灰原「パジャマは体に負担がかからないように作られてるから、寝てる間のダメージもなくてリラックスして寝れるのよ」


Dシェゾ「なるほどな…」


灰原「寝間着着ないで寝て、そのせいで充分な睡眠が取れなくてあなたの健康に危害が及んだら困るから、ちゃんと寝間着は買って着た方がいいわ」


Dシェゾ「心配してくれてるのか…?」


灰原「当たり前でしょ!だってあなたがいないとあなたに守って貰えないでしょ?」


Dシェゾ「そ、それは…そうだな…」


灰原「命をかけて守ってくれるんでしょ?だったらいつでも体調は万全にしてもらわないと、ね?」


Dシェゾ「灰原…」


灰原「あなたに似合いそうな寝間着選んであげるから」


Dシェゾ「ああ…礼を言う」


灰原「それじゃあ一緒に寝間着売り場行きましょう」


Dシェゾ「ああ」


アミティ「…なんかあの2人いい感じだね…」


シェゾ「そうだな…」


ラフィーナ「私たちはDシェゾさんに合いそうな物を探すだけ探しておいてあげましょ」


アミティ「そうだね!よーし!Dシェゾに合うのを探すぞー!」


コナン「俺らも博士に合う服探すぞ」


阿笠博士「そ、そうだな…」




灰原「これあなたに合うと思うわ、どうかしら」


Dシェゾ「これか…確かに」


灰原「サイズも合うと思うわよ」


Dシェゾ「じゃあこれにするか…」


灰原「今のとこ何を揃えたの?」


Dシェゾ「とりあえずベットや掛け布団、マットレスに敷パットに枕…ぐらいだな」


灰原「寝具ね」


Dシェゾ「あと何がいるのだろうか…」


灰原「洗濯機とかテレビとかは?」


Dシェゾ「それは元々あるらしいから大丈夫みたいだ…」


灰原「テーブルとかも?」


Dシェゾ「ああ、元々みんなで集まる専用の家を使える事になったからな」


灰原「なるほど、という事はあとは自分にちゃんと合う寝具類を探すだけって感じだったのね」


Dシェゾ「そんな感じだ」


灰原「それだったらあとはそのぐらいでいいんじゃない?」


Dシェゾ「あ、そういえば風呂用品?とやらがそんなに無いとか言ってたかもな…」


灰原「お風呂用品…シャンプーやボディーソープとかかしら」


Dシェゾ「何を買えばいいんだ?」


灰原「シャンプーとかは種類が色々あるからそればっかりは本当にあなたの好みよ、例えばそうね…匂いとかが色々あったりするのよ」


Dシェゾ「そういうものなんだな…」


灰原「もしだったらあたしが使ってるおすすめのシャンプー…教えてあげようかしら?」


Dシェゾ「灰原の使ってるのと同じやつ…!是非…」


灰原「分かったわ、それじゃあ行きましょう」




灰原「あたしが使ってるのはこれ、香りが本当におすすめなの、テスターがあるわよ」


Dシェゾ「これ…いいな、なんか優しい匂いがする」


灰原「でしょ?あたしの推し」


Dシェゾ「この優しい匂い、なんだか灰原の優しさをイメージしてるように感じるな」


灰原「え?」


Dシェゾ「いや、なんでもない」


灰原「あとおすすめの匂いのリードディフューザーもあるの、良かったらそれもどう?」


Dシェゾ「参考にしたい」


灰原「分かったわ」


Dシェゾ「ありがとうな」


灰原「いいのよ、これぐらい」


???「…」


灰原「…!?」


Dシェゾ「ん?どうした?」


灰原「…今誰かに見られてる気がした…」


Dシェゾ「なに…!?まさか…」


灰原「え?」


Dシェゾ「お前の言う黒ずくめの奴らとかなんじゃ…!」




Dシェゾ「おい!誰かいるのか!?…あれ、誰もいない…」


灰原「いや…でもたぶん気のせいかも、こんな所で彼らと出くわすなんて出来すぎているしね…」


Dシェゾ「でももしほんとにやつらだったら…」


灰原「念には念をいれなきゃだけど…でも彼らでは無い…大丈夫なはず…」


Dシェゾ「…俺が守るから、安心していろ」


灰原「あら、それじゃあお言葉に甘えて守ってもらおうかしら」


Dシェゾ「ああ、お前を奴らになんか渡さない」


灰原「じゃああなたと一緒の時は大丈夫ね、それじゃあ…リードディフューザー見に行きましょう」


Dシェゾ「そうだな、案内頼む」




アミティ「あ!Dシェゾー!哀ちゃんー!」


Dシェゾ「待たせたな」


ラフィーナ「大丈夫ですわよ!お買い物はできたかしら?」


Dシェゾ「ああ、ばっちり」


アミティ「すごーい!色々買ったね」


ラフィーナ「シャンプーやボディーソープも買ったのね」


アミティ「ほんとだ!ちゃんと自分の好きそうな匂い選んだんだ!」


シェゾ「なんだ?これは」


Dシェゾ「これは…えっと」


灰原「リードディフューザーよ」


アミティ「あー!芳香剤みたいなのか!」


ラフィーナ「お部屋がいい匂いだと気分良くなりますものね、中々やるじゃない」


シェゾ「寝具も買ったし、あとはハウスに元々色々あるし…これで大丈夫そうだな」


コナン「おめーらもちょうど買い物終わったか」


阿笠博士「いい服が沢山買えたよ哀くん」


灰原「それじゃあその服も着れなくなっちゃわないように食事気をつけるのよ、これから厳しい野菜生活だから覚悟しなさいね」


阿笠博士「哀くん厳しい…」


アミティ「あはははは…阿笠さん頑張って…」


シェゾ「それじゃあハウスに戻ったら早速準備だな」


Dシェゾ「ああ、頼む」


灰原「じゃあ、一人暮らし頑張って」


Dシェゾ「灰原、今日はありがとうな、礼を言う」


灰原「また何かあったらいつでも頼ってね」


アミティ「じゃ!コナンくんも哀ちゃんも阿笠さんもまたねー!気をつけて!」


コナン「うん!またねー」


阿笠博士「気をつけて帰るんじゃぞー」


ラフィーナ「それじゃあハウスに戻って準備しますわよ」


アミティ「うん!」




シェゾ「ベットの場所はこの辺でいいか?」


Dシェゾ「ああ、感謝する」


ラフィーナ「リードディフューザーもこの辺でいいんじゃない?とてもオシャレなインテリアになりましたわね」


アミティ「シャンプーの詰め替えも終わったよ!」


Dシェゾ「すまないな…何から何まで」


ラフィーナ「いいのよ別に!」


シェゾ「夕飯…自分で作れるか?」


Dシェゾ「ああ、頑張る」


アミティ「ほんとに大丈夫?」


ラフィーナ「まあ、冷蔵庫には常に色々入ってますから…賞味期限確認して使ってくださいね」


Dシェゾ「わかった」


アミティ「でもやっぱり心配!みんなでなんか作ってあげよう?」


Dシェゾ「大丈夫だ、一人暮らし初の夕飯は自分で何とかしてみたい」


ラフィーナ「それなら止めないけど…ほんとに気をつけてくださいね?色々と…」


Dシェゾ「頑張ってみる」


シェゾ「それじゃあ俺らは帰るぞ?」


ラフィーナ「今日からここで一人暮らしですのよ、頑張ってくださいね」


アミティ「頑張ってねー!」


Dシェゾ「ああ、感謝する」


シェゾ「じゃあ、俺ら帰るからな、あとは頑張れよ」


ラフィーナ「何かあればすぐに教えてくださいね!」


アミティ「じゃあお邪魔しました!頑張って!」




Dシェゾ「とりあえず…出来た、ハムエッグサンドイッチ…」




光彦「え!あのお兄さん一人暮らし始めたんですか?」


歩美「すごーい!」


元太「じゃあひとりで飯も作ってるのか?」


灰原「恐らくね」


元太「すげーな!それじゃあ今度うな重作ってもらお!」


コナン「作ってくれるかな…」


灰原「…!?」


コナン「ん?どうした?灰原」


灰原「…まただわ、また誰かに見られてる感じが…」


コナン「何!?」


歩美「哀ちゃんどうしたの?」


光彦「具合でも悪いんですか?」


元太「具合悪い時はうな重食べると良くなるぞ!」


光彦「元太くんじゃないんですから…」


コナン「おい、冗談抜きで大丈夫か…?」


灰原「昨日も…デパートで同じ気配を感じたの…」


コナン「デパートだと?まさか…」


歩美「どうしたの?大丈夫?」


コナン「お前ら悪い、先に帰ってくれないか?」


元太「えー!なんでだよー」


コナン「いいから!危険なんだ!」


歩美「え、危険…?」


光彦「そんな本気の感じで言うなら…」


元太「なんかよく分からないけど…灰原お大事にな!」


歩美「うん…またね…」


コナン「おい!それってもしかしたら…奴らの仲間なんじゃ…!」




アミティ「いらっしゃいませー、あ!コナンくんと哀ちゃん!」


Dシェゾ「なに!?」


コナン「ごめん、ちょっとここで休んでも大丈夫?」


アミティ「え、どうしたの?大丈夫?」


コナン「少し休めばすぐに良くなるから!」




コナン「で?その見てるのは彼らの可能性はあるのか?」


灰原「分からない…けどあんなところで彼らに見つかるなんて出来すぎてる…けど…でも、やっぱり何者かの視線は感じるわ…」


コナン「それがもし彼らだったら…正体バレちまってるんじゃ…」


Dシェゾ「灰原、大丈夫か?」


灰原「ドッペルゲンガーさん…」


Dシェゾ「昨日の件か?」


灰原「そう…誰かに見られてる感じが今日もあったの…」


Dシェゾ「…俺が家まで送ってやる」


灰原「…ありがとう、それじゃあお願いするわ」


コナン「俺はお邪魔だな、先帰るよ」




Dシェゾ「1日だけなら気のせいで済むかもしれないけど、2日も続いたらさすがにちょっと疑うよな…」


灰原「そうなのよ…さすがに妙よね…」


Dシェゾ「でももし奴らだとしたら…なんでバレたりしたんだろうな…」


灰原「分からない…でも予想もしてない普通の人が実は彼らの仲間でしたって可能性もあるから…」


Dシェゾ「なるほどな…」


灰原「…!いた…今もいるわ!」


Dシェゾ「あいつが…!」


灰原「…!?ドッペルゲンガーさん!?」


Dシェゾ「おい!なんだ貴様は!こんな小さい子を付け回して…この子に酷いことしたら俺が許さない!!」


???「あ、いや、そんなつもりは…」


Dシェゾ「言い訳するなんて大人として恥ずかしいぞ!どんな理由があったとしても…この子の事だけは絶対に守ってみせる!」


???「ごめんなさい、別に誘拐とかそーゆうのを考えてる悪い人ではないんです…」


灰原「あなた…誰??」


???「私はほんとにただ通りすがりの者だよ、いや…君…」


灰原「…なに?」


???「君、亡くなった娘にそっくりだったから…ついつい見てしまって…」


Dシェゾ「娘?」


おじさん「ああ、私には娘がいたんだが少し前にその娘を病気で亡くしてな…君がその娘に凄く似ていたからついつい君を見て娘を思い出してしまって…でもそうだよね、怖い思いをさせてしまって申し訳なかった」


灰原「…そんなに似てるの?」


おじさん「ああ…娘のいる時がすごく楽しかった…忘れられない…だから娘そっくりの君を見て、娘がいた楽しかった時の事を思い出して…今の娘のいない現実を忘れたくて…」


灰原「現実逃避は良くないわね」


おじさん「え?」


灰原「娘さんが居なくなった悲しさは分かる…私も姉を亡くして最初の頃はそうだったけど…でも!いつまでも過去に干渉してたら前に進む事は出来ないわ!その現実を受け入れて前に進まなきゃ!」


おじさん「お嬢ちゃん…」


灰原「そんな似てる人をずっと見ていつまでも過去に浸ってるパパを見て…そんな事で天国の娘さんは喜ぶかしら?」


おじさん「それは…」


灰原「辛い過去を受け入れて前に進むかっこいいパパの姿を見た方が天国の娘さんも喜ぶと思うわよ…ね?」


おじさん「そうだね、お嬢ちゃんの言う通りだ…私の自分勝手な行動で怖い思いをさせて本当にすまなかった…けど」


灰原「けど…?」


おじさん「お嬢ちゃん、君は一体何者なんだい??」


灰原「私は灰原哀、ただの小学生よ」


おじさん「そうか…哀ちゃん、怖い思いをさせて本当に申し訳なかった」


灰原「もういいわよ!娘さんの為にも今の現実を認めてあげて!ちゃんと現実を受け入れて前に進むパパの姿を見た方が娘さんも喜ぶわ」


おじさん「そうだね、哀ちゃんありがとう」


灰原「分かればいいのよ」


おじさん「それじゃあおじさんはもう行くね、気をつけて帰ってね」


灰原「うん、ばいばいー」


Dシェゾ「奴らの仲間じゃなくて良かったな…」


灰原「ええ…だけど…大好きな人を亡くして現実を忘れたくなる気持ちは分かるわ、私も最初はそうだったし…」


Dシェゾ「姉がいたけど組織に…とか言ってたよな」


灰原「ええ…あたしも最初の頃は姉が忘れられなくて…ずっと留守電の姉の声を聞いて現実逃避をしていた…から…あの人の気持ち凄くわかる」


Dシェゾ「…灰原…」


灰原「1度それが仇となって組織に居場所が突き止められたこともあるから…危険な事は分かっていたけど…でも…」


Dシェゾ「お前も、その現実を受け入れて前に進んだ方が天国の姉も喜ぶと思うぜ、だから…」


灰原「ええ、分かってる…だけど、たまには姉の事思い出してもいいのかなって思っちゃって…ごめんなさい…人には偉そうにあんな事言ったくせにね…良くないのはわかってるわ」


Dシェゾ「俺もなんて言えばいいのか分からない…けど、過去を思い出して悲しんでる灰原の姿を見るより…今を楽しく過ごしてる灰原の姿を見た方がその姉も喜ぶと思う…だから…」


灰原「そうよね…私までポジティブ思考になっちゃってごめんなさい…でも今はもし何かあってもあなたが守ってくれるものね、安心してよさそう」


Dシェゾ「え…」


灰原「あら、守ってくれるんじゃなかったの?」


Dシェゾ「いや…見捨てるわけないだろ」


灰原「なら良かった、あとさっきはありがとうね、今回もかっこよかったわよ」


Dシェゾ「命を懸けてでも必ず守るって約束したからな…約束はちゃんと守らせてもらうぜ」


灰原「ふふ…頼もしいわね、それじゃあ今後もよろしくね」




コナン「なんだよ人違いだったのか…」


灰原「ええ、まあ組織じゃなかったからそこは安心ね」


コナン「まあ今回は良かったけど…でも油断するなよな」


灰原「わかってるわ、まあドッペルゲンガーさんが守ってくれるから…」


コナン「え?」


灰原「あたし彼の事…かなり信用してるから…」




Dシェゾ「今日の夕飯は…」


ピンポーン


Dシェゾ「誰だ?」


灰原「あたしよ、一人暮らしはどうかしら?」


Dシェゾ「灰原!?なんでここに!?」


灰原「大丈夫かなーって思って気になって来てみたの」


Dシェゾ「そ、そうか…」


灰原「何作ってるの?」


Dシェゾ「えっと…ハムエッグサンドイッチ…」


灰原「それ!私の推しメニュー…!だけど!もしかして夕飯それだけで済ますつもり?」


Dシェゾ「あ、ああ…自炊とかよく分からなくてな…」


灰原「もしかして…今までも夕飯ずっとこれだけだった?」


Dシェゾ「せ、正解です…」


灰原「そんなのばかり食べてると栄養なんかつかないわよ!いい?夕飯っていうのは冷蔵庫の中身を見て栄養バランスを考えて作って食べる物なの!」


Dシェゾ「そうなのか?」


灰原「そうよ!そんなのだけ食べてると栄養バランス偏って…いざという時も力が出なくて…その…そうなると守って貰えなくなるから…私も困るし…」


Dシェゾ「灰原って…結構ツンデレなのか?」


灰原「…でも!一番の理由はあなたの健康のため!あたしが冷蔵庫の中身みて一緒に考えてあげるから!」


Dシェゾ「参考にさせてもらうぜ、ツンデレさん」


灰原「ツンデレはやめなさい!」




おわり


今回の主役

Dシェゾ&灰原哀