アミティ「今回の舞台は大阪!」
アルル「そう!大阪と言えば平次の出身地!!」
りんご「というわけで!今回は平次と約束してた大阪旅行です!」
シグ「わーい」
リデル「大阪人が多いです…」
ラフィーナ「伊丹空港も相変わらず広いですわね…」
アミティ「んね…迷子になりそう…」
蘭「でも私たちまで一緒に良かったんですか??」
レムレス「もちろんですよ!大人数の方が楽しいし!」
歩美「大阪だ〜!!」
光彦「伊丹空港広いし色んな店あって面白そうですね!!」
元太「食い物の店も沢山だな!!」
シェゾ「おいおい、こんなとこでそんな食いもんなんか食べたら昼飯が入らなくなるぜ?」
元太「あ…そっか」
りんご「そうだよ!お昼は千房道頓堀のお好み焼きなんだから!!」
歩美「本場のお好み焼き!楽しみ〜!」
アルル「何しろ平次のおすすめのお店だもんね!」
アミティ「ね!本場のお好み焼き楽しみー!」
コナン「大阪か…」
灰原「どうしたの?」
コナン「いや…なんか嫌な予感しかしないなーって思って」
灰原「あらそう?私は久々に中々楽しめると思ってるけど」
Dシェゾ「ここが大阪、という所か…」
サタン「何緊張してるんだ、今日は旅行なんだから楽しくやろうじゃないか」
Dシェゾ「そ…そうだな」
シェゾ「まだ慣れてなくて不安な事が沢山あるのは分かるが、騒がしいこいつらが一緒だから絶対大丈夫だ」
レムレス「そうだよ!そんな緊張せずに!せっかくの旅行なんだから!」
Dシェゾ「分かった…ありがとうな」
アミティ「この伊丹空港の入口の所で平次と待ち合わせ?」
りんご「そうだね、もうそろそろ来ると思うんだけど…」
平次「おったおった!よーみんなー!!」
アミティ「あ!平次!!久しぶりー!!」
平次「よく来てくれたな!元気だったかー?」
アミティ「うん!めっちゃ元気!」
和葉「みんな久しぶりやな!元気そうでよかったわ!蘭ちゃんと園子ちゃんも!」
蘭「和葉ちゃんも元気そうでよかった!久しぶりだね!」
平次「ちっさい坊主もよー来たなー」
コナン「あ、ああ…」
平次「ふうーん、相変わらずのテンションやな」
コナン「あったりめーよ、なんか事件が起こる予感しかしねんだから…」
平次「そんな気を張ってちゃ楽しめるもんも楽しめないでー、せっかくの旅行やけん楽しもうや」
コナン「呑気だな…」
Dシェゾ「お前が…大阪の友達、というやつか?」
平次「ん?うわあ!?兄ちゃんが2人おる!もしかして兄ちゃんって双子だったんかいな!?」
シェゾ「ちがーう!!」
サタン「まあそうなるよな…」
シェゾ「こいつはもう1人の俺だ」
Dシェゾ「は、初めまして…だな」
平次「あ、ああ…初めまして…だけど、え?でもその兄ちゃんにそっくり…どーゆうことなんや?」
シェゾ「まあ要するに…ドッペルゲンガーだ」
平次「全くわからんけど…ま…まあ、なんか事情があるんよな?」
サタン「まあちょっと訳ありでな…まあでも最近人間になったようなもんだ、分からない事の方が多い、色々教えながら仲良くやってあげてほしい」
平次「そんなら分かったで、兄ちゃん!俺は服部平次!西の高校生探偵や!まあそいつらと色々あって仲良くなってな…俺とも仲良くやろうや!」
Dシェゾ「Dシェゾとでも呼んでくれ、よろしくな平次」
平次「こちらこそや!」
アミティ「じゃ!平次!早速…」
平次「ああ!ちょうどお昼ご飯の時間だからな、まずこのなんば行きバスに乗うてなんばに行くんや」
リデル「ちょうどバスが止まってますね」
平次「うんうん、グットタイミングや、これに乗うてなんばまで行くで!」
アミティ「わーいバスー!!」
りんご「行きましょう!」
平次「ついたで!なんば!」
和葉「ここから徒歩で7分ぐらいで着くで!」
アルル「すごい人が多いね…」
りんご「The都会!ですね」
Dシェゾ「…」
ラフィーナ「大丈夫ですの…?」
Dシェゾ「あ、ああ…まあなんとか…」
シェゾ「人混みになれてないんだろう、まあプリンプじゃこんな状況ありえないしな…」
リデル「大丈夫ですか…?無理だったら言ってくださいね、その時は休みましょう?」
Dシェゾ「いや、大丈夫だ、気遣いに感謝する」
アミティ「大阪か…これから向かうとこのお好み焼き…めちゃくちゃ美味いんやで!絶対に残したあかんで?こんな感じの喋り方かな?」
アルル「すごい!上手!」
アミティ「平次がいつも言ってるから!なんか自然と覚えちゃった!」
りんご「でも大阪弁ってそんな感じですよね!」
サタン「じゃあ大阪にいる間は大阪弁で話さないと行けない感じか?」
レムレス「そんな事はないけど…」
サタン「うーむ、アルル!めっちゃ好きやねん!!だーいすきやねん!!」
アルル「突然大阪の街中でなんて事を大声で叫ぶんだよ!恥ずかしい!!」
サタン「私がいつも言ってることを大阪弁に直すとこんな感じか?」
平次「まあまちごうてもないけど…」
コナン「だな…」
和葉「そんな話をしてる間にもう着いたで!道頓堀!」
アミティ「わーい!本場のお好み焼きだー!!」
アルル「すごくいい匂いする…」
平次「ささ!早速行くでー!」
店員さん「こちらのお席どうぞ」
平次「へーい!サンキューな!」
アミティ「すごい、鉄板がある…」
りんご「これで焼きながら食べるんですね」
アルル「そうだね!うわあ…本当に本格的なお好み焼きだ…」
和葉「これがメニューやで!!」
アミティ「和葉ちゃんありがとう!」
アルル「お好み焼きって言っても種類たくさんあるんだね…僕は道頓堀焼きにしようかな?」
サタン「私もこの道頓堀焼き!」
アミティ「あたしも道頓堀焼きにしようかな!」
シェゾ「定番のやつか、俺はそうだな…ねぎ焼きミックスと言うやつでも食うか」
リデル「どれも美味しそうですね…私は…明太マヨチふわとろ焼きにしましょうかね…」
りんご「私はミックスもだん焼きにしようかな?あと…焼きそばあれば皆さん食べます?」
アルル「食べる食べる!」
りんご「じゃあ焼きそばも頼みますね!このミックス焼きそばがいいかな?」
サタン「千房焼きそばも頼んでいいか?」
リデル「わーい食べたいですー」
レムレス「僕は明太マヨチーズふわとろ焼き!鉄板じゃがバターもあったらみんな食べる?」
アミティ「それも美味しそう!!食べる!」
ラフィーナ「私はねぎ焼きミックスにしますわ!」
シグ「千房焼きにする」
平次「おおー!ええなええな!俺は道頓堀焼きや!」
蘭「私もそれで!コナンくんは?」
コナン「僕も同じでいいー!」
園子「あたしは広島焼きミックス!」
元太「俺も広島焼きミックス!」
光彦「僕はミックスもだん焼きにします!」
歩美「歩美はミックスふわとろ焼き!」
和葉「うちはミックス焼きにしようかな」
灰原「私は海鮮焼きにしようかしら」
Dシェゾ「これは…」
シェゾ「とりあえず定番の道頓堀焼きにでもしておくか?」
Dシェゾ「ああ…じゃあそれで…」
平次「みんな決まったかー?じゃあお願いしますー!」
アルル「みんなのとこにそれぞれ料理が届いたよ!」
元太「うわー!美味そー!!」
りんご「これが本場のお好み焼き!!素晴らしい!!」
アルル「んね!なんかほんとに本場のお好み焼き!って感じの見た目だね!」
ラフィーナ「本場の焼きそばもありますからね」
レムレス「え、なんか麺太くない??」
アルル「分かる!麺ちょっと太めだね」
アミティ「大阪の焼きそばの麺はちょっと太めなのかな?」
レムレス「鉄板じゃがバターもあるからね」
シグ「わーい」
サタン「美味しそうだな…」
シェゾ「全員料理届いたか?」
元太「届いたー!」
アミティ「それじゃあ手を合わせましょう!」
アルル「いただきます!」
「いただきますー!!」
アミティ「え!すごい美味しい!!」
アルル「本場のお好み焼きってこんな味なんだ!すごい!」
平次「だろー?美味いやろー??」
りんご「はい!とっても!」
ラフィーナ「本場の焼きそばもすごい美味しいわね」
サタン「ちょっと辛めなんだな」
レムレス「確かに!本場の焼きそばは辛めなのか…」
アルル「麺太めで噛みごたえあっていいね!」
レムレス「ね!」
蘭「美味しい〜!!やっぱり本場の味はいいね!」
園子「はあ…美味しい幸せ…」
元太「やっぱ本場のお好み焼きは最高だぜ!」
光彦「ほんとですね!!」
Dシェゾ「…」
平次「ん?どうした兄ちゃん、食わんのかい?」
Dシェゾ「あ…いや、食べる…が…これは…」
サタン「初めて食べるから少し緊張してるな?」
元太「えー!兄ちゃんお好み焼き食べたことないのか!?」
Dシェゾ「最近この世に存在し始めたようなもんだから…」
シェゾ「大丈夫だ、緊張なんかする事なんか全くない、すごく美味いから食ってみろ」
レムレス「うん!とっても美味しいよ!」
平次「この店のお好み焼きは俺のオススメなんや!この西の高校生探偵が勧める店の料理なんや、騙されたと思って食うてみい!」
Dシェゾ「あ、じゃあ…いただきます…」
平次「どうやどうや?人生初のお好み焼きは!」
Dシェゾ「…美味い…!」
平次「せやろー!?服部平次オススメの本場のお好み焼きや!気に入ってくれたかー?」
Dシェゾ「お好み焼きって…こんなに美味いんだな…」
光彦「僕のミックスもだん焼きも良かったらどうぞ!」
歩美「歩美のミックスふわとろ焼きも!」
灰原「私の海鮮焼きも食べてみる?」
Dシェゾ「え、いいのか?でもそうしたらお前らの分が…」
歩美「一緒に食べようよ!ね?」
Dシェゾ「そうか…いいならありがたくいただこうか」
ラフィーナ「本場の焼きそばもありますわよ!」
Dシェゾ「焼きそば…も…すごく美味いな…」
園子「でしょ〜!?このちょっとピリ辛な感じが本場の味!って感じでいいわよね!」
アミティ「ほんとです!本場の焼きそばは少しピリ辛な感じの味付けなんですね…」
サタン「お好み焼きも焼きそばも美味すぎる…最高ー!!」
アミティ「本場のお好み焼きと焼きそば美味しかったね!!」
アルル「うん!平次、とっても美味しいお店紹介してくれてありがとう!」
平次「おおきに!気に入って貰えて何よりや!」
蘭「それじゃあとりあえず…大阪観光としてこの辺歩いてみる??」
園子「それいいー!そうしましょ!」
アルル「あれ見に行きたい!グリコの看板?みたいなやつ!」
りんご「いいね!行こう!」
アミティ「あ、ごめんちょっとそこのベンチで休憩しても大丈夫かな?」
シグ「ちょっと休みたい」
アミティ「そう、おなかいっぱいになっちゃったからちょっとだけ…」
リデル「はい、大丈夫ですよ」
レムレス「僕も少し座ってもいい?僕もおなかいっぱいでちょっとゆっくりしてからがいいかも…」
アルル「大丈夫!ちょっとゆっくりしたら行こう」
アミティ「大阪か…これから大阪の色んなとこ回れるって考えるとすごいワクワクする!」
アルル「ね!僕もだよアミティ」
元太「いっぱい遊ぶぞー!!」
光彦「おー!!」
歩美「楽しみ!!」
コナン「…何も起こらないといいんだけどな」
アミティ「よし!それじゃあそろそろ行く?」
レムレス「僕も充分休めたよ!それじゃあ行こうか」
シグ「いくー」
ラフィーナ「さあ!皆さん大阪楽しみますわよ!」
「おー!!」
アルル「グリコの看板着いた!!」
アミティ「すごい!本物見たの初めて!」
りんご「写真撮ります?」
アミティ「撮る撮る!同じポーズ!はい!」
りんご「これは映ますね…」
アミティ「よく見かけるような写真だ!すごーい!これ自分で撮ったりしたの初めて!!」
アルル「中々ない機会だよね!僕も撮って欲しい!」
りんご「はい!」
アルル「すごーい!!ありがとうりんご!」
りんご「私もやりたいので…アミティかアルル写真をお願いします…」
アルル「もちろんだよ!はいチーズ!」
りんご「ありがとうございます!綺麗に撮れてます」
アルル「良かった!」
アミティ「3人でスリーショットも撮ろうよ!」
りんご「グリコの看板を背景にですか?いいですね!」
アルル「はいチーズ!うん!いい写真!」
和葉「あたしも入りたい!」
アミティ「いいよ!撮ろー!」
和葉「ほんとええ写真やな!印刷したらあたしにもちょうだい!」
りんご「もちろんです!和葉ちゃんも撮ってくれてありがとう!」
アミティ「ちょっと喉乾いたな…自動販売機でジュース買ってきてもいいかな?」
アルル「僕もジュース買おうかな」
アミティ「ええっと…お財布お財布…あれ?ええー!?」
アルル「え!?アミティ!どうしたの?」
???「例の物は無事ですかい?」
???「ああ、この通り…あれえ!?」
???「どうした!?」
???「なんだこれ…お菓子が沢山…?なんだこりゃ!?それになんか財布も入ってる…」
???「いつの間にそんなに大量の菓子買ってきたんですか…」
???「ちがう!私はこんなに沢山の菓子買ってないぞ!というか…あの例の物がない!?」
???「なに!?」
???「ということは…」
???「でも大丈夫だ、すぐに見つけられる」
???「そうだな、もちろんそれを拾ったやつも…」
アミティ「カバンになんか変な猫の置物が入ってるよ!?何これ!?」
ラフィーナ「アミティさん…なんでそんなの持ってきましたの?」
アミティ「あたし知らないよ!こんなの持ってきてない!てかお財布が入ってない!?」
サタン「なんだと?」
シェゾ「まさか…どこかで落としたのか!?」
アミティ「いや、ちゃんとカバンの中に入れたはずなのに…というか待って!?これあたしのカバンじゃない!」
アルル「ええ!?」
アミティ「あたしの赤ぷよのキーホルダーが付いてないもん!」
りんご「まじですか!…という事は…」
灰原「カバンごと誰かのと間違えてとすり変わったという事ね」
レムレス「そういうことになるね…」
コナン「どこかで誰かのカバンと間違えて持って来ちゃった感じか…」
アミティ「どうしようどうしよう!」
シェゾ「おい!携帯は!?」
アミティ「あ、携帯はポッケに入れて持ち歩いてるから大丈夫!」
りんご「それなら良かった…携帯さえあれば少しだけ安心ですね」
アミティ「いや、でもお財布が…」
アルル「どうしようね、そのカバンの持ち主さんが分からないと何もね…」
シェゾ「とりあえず交番に持ってってみないか?」
レムレス「そうだね、アミティのカバンを拾った誰かも気づいて届けてくれるかも」
アルル「でもどこでそんなカバンが入れ替わったりしたんだろう…」
アミティ「さっき休憩したベンチでかな?そう言われてみれば隣に座ってた人、なんか似たようなカバン持ってたかも…」
りんご「じゃあそのベンチの近くにまだその人がいるかもしれないです!行きましょう」
アミティ「そ、そうだね…」
平次「なあアミティ、そのカバン他にはなんか入ってないんか?」
アミティ「え?いや…この猫の置物だけみたいだよ」
コナン「なんか妙だな…なんで猫の置物だけをカバンに入れて持ち歩いてるんだ…?」
シェゾ「た、確かに…なんで猫の置物だけを持ち歩いてるんだ…?」
平次「その置物、ちょい見せてみい」
アミティ「え?平次?」
平次「この置物…見た事あるかもしれん」
アミティ「え!?」
アルル「この猫の置物なんなの!?」
平次「これは多分…ニャウディの猫やな」
アミティ「ニャウディの猫?」
平次「ああ…ニャウディの猫と呼ばれる置物は財宝を手に入れるためのアイテムであってな…」
アルル「財宝!?」
サタン「え?なに、宝なの!?」
平次「ああ…この置物が宝のありかを示すらしくてな」
アルル「おお…」
平次「でも、このニャウディの猫はマフィアが持っているものだとか…」
アルル「えっ…!」
レムレス「なっ…」
光彦「ええ…!?」
歩美「マフィア!?」
アミティ「まっさかー!そんなマフィアなんてこんな身近にいるわけないでしょー!」
???「それがいるんだよなー」
アミティ「えっ…?」
???「どもーマフィアです」
Dシェゾ「どもーマフィアですって何…」
マフィアA「その坊主が言った通り、それは宝のありかを示してくれる重要なアイテムニャウディの猫」
マフィアB「こんなこともあろうかとそのニャウディの猫に発信機をつけておいたんですよ」
マフィアA「だからすぐに見つけられたぜ」
レムレス「発信機…!」
アミティ「て何?」
ラフィーナ「ずで!」
アルル「アミティ…」
Dシェゾ「すまん、俺にも教えてくれ」
レムレス「君ねぇ…!」
サタン「お前もかい!」
ラフィーナ「発信機っていうのは分かりやすく説明すればGPSのことよ!」
Dシェゾ「もっと分からない…」
レムレス「まあ要するに!それを持ってると今どこにいるかとか、居場所がすぐに分かっちゃうんだ!」
サタン「で、これを見つけた我々をどうする気だ?マフィア達よ」
マフィアA「そうだな…このニャウディの猫の存在を知ったものは…誰一人として生かしておけん…!」
レムレス「やっぱりそう来るか…」
りんご「これ…また何かまずい展開なんじゃ…」
歩美「やだ…怖いよ…」
蘭「みんな!大丈夫だから…」
マフィアB「さあ…これの存在を知った者は誰一人生かしておけませんから…覚悟は出来てますね?」
シェゾ「くっ…またやばい展開だな…」
レムレス「どうしようか…」
りんご「バラバラになって人混みに紛れて逃げてみるのはどうですか?」
サタン「それがいいかもな…!みんな!バラバラになって人混みに紛れながら散れ!」
リデル「は、はい!!」
蘭「子供たちはこっちへ!」
歩美「う、うん…」
蘭「落ち着いてね、大丈夫、私達がいるから…」
和葉「みんな!うちらから離れたらあかんで!」
アミティ「あたし達はこっちへ!ラフィーナ!パス!」
ラフィーナ「え、あ、はい!」
アミティ「ニャウディの猫を持ってなるべく遠くへ!」
ラフィーナ「分かったわ!」
シェゾ「俺も一緒にいく!」
りんご「とにかく人混みに紛れながら遠くへ逃げてください!」
ラフィーナ「ここまで来ればとりあえずは…」
マフィアA「発信機が付いてると言っただろ?どこへ逃げても無駄だ」
シェゾ「しまった…そうだった…」
ラフィーナ「ど、どうします…?」
シェゾ「仕方ない…でも居場所がバレようがなんだろうか…とにかく逃げるしか!」
マフィアB「さあ!ニャウディの猫を…」
シェゾ「Dシェゾ!パスだ!!」
Dシェゾ「ええ!?」
ポロッ
ラフィーナ「このまま逃げて!!」
Dシェゾ「おい!どうすれば…」
灰原「あの人たちの言う通り、居場所がバレようがなんだろうかとにかく逃げるしかないわ!!」
Dシェゾ「でも…居場所がバレるんじゃ…」
灰原「いいから!ごちゃごちゃ言ってないで早く逃げるわよ!!」
Dシェゾ「あっ…はい!」
マフィアB「まて!ああ…」
マフィアA「あいつらは逃げたはずなのに居場所が動いてない」
マフィアB「今の投げた衝撃で発信機が取れちまったんだな…」
マフィアA「これじゃあもう追跡出来ない!」
シェゾ「フッ…残念だったな」
ラフィーナ「これでニャウディの猫は見つけられませんわ!」
マフィアB「ど、どうしよう…」
シェゾ「とりあえず俺達もあいつらを追うぞ!」
ラフィーナ「そうね!」
マフィアA「ああ!待て!」
マフィアB「追うぞ、ニャウディの猫を受け取った兄ちゃんもまだそんなに遠くには行ってないはずだ」
マフィアA「そうだな」
灰原「ここまで来ればとりあえず…」
Dシェゾ「だがこれを持っていても居場所がわかるのだろう?」
灰原「例え居場所がバレるとしても、今はとにかく逃げるしかないわ」
Dシェゾ「…こんなただの置物に何があるってんだよ…」
灰原「本当にただの置物じゃないかもしれないわよ」
Dシェゾ「え?」
灰原「だって彼らは発信機をつけてまでしていたのよ?そこまでするってことは…もしかしたら本当は彼らの手に渡っては行けない物かもしれない…最悪その世界を征服するなんて事も考えられるわ」
Dシェゾ「という事は…」
灰原「そう、もし今私の言ったことが正しかったとすれば…これが彼らに取り返されたらこの世界は終わってしまうわね」
Dシェゾ「なるほどな…しかし最悪な荷物の取り違いをしてくれたな、あの赤ぷよ帽も」
灰原「ちょっと見せてみて」
Dシェゾ「ああ…」
灰原「あの大阪の子が言った通り、これが宝のありかを示してくれるってのも多分本当だと思うわ、こういった物は夕日を浴びると宝のありかを示してくれるって聞いた事あるわ」
Dシェゾ「という事は…もう本当にそうだとしたら、彼らは夕方までになんとしてでもまたこれを奪いに襲いかかってくる…そういうことか?」
灰原「多分そうだと思う、彼らはこのニャウディの猫を夕方までになんとしてでも取り返しに来ると思うわ」
Dシェゾ「お前…本当に何者だ?」
灰原「前に言ったでしょ、社会の常識をよく知っているただの小学生だって」
Dシェゾ「前に生きる勇気と自信を無くしていた俺にあの言葉をかけてくれたり…あと、小学生なのに1人でケーキが作れるとか…!ただの子供にしては色々と出来すぎている!前々からずっとおかしいって思ってた…!」
灰原「だからそれは…」
Dシェゾ「その見た目にいつも騙されていたが…お前本当は実際いくつだ?」
灰原「…ダメよ、これを知ったらあなたも…あなたも危険な目にあうかもしれない…最悪の場合、あなたの事も巻き込んでしまう…」
Dシェゾ「え…?」
灰原「あなただけは…あなたの事だけは守ってあげたい…だって…私…あなたが…あなたの事が…」
Dシェゾ「灰原…」
灰原「ふふ…なーんてね、冗談よ」
Dシェゾ「え?」
灰原「今のは全部冗談だから、本気にしないで」
Dシェゾ「…」
灰原「なに?」
Dシェゾ「全部嘘だったのか…?どこまでが本気でどこからが嘘なのか正直分からない…」
シェゾ「Dシェゾ!灰原!」
ラフィーナ「大丈夫ですの!?」
Dシェゾ「あ、ああ…俺らは大丈夫だ」
灰原「あたしも大丈夫よ、このニャウディの猫も無事よ」
ラフィーナ「良かったわ…」
シェゾ「どうやらさっき投げた衝撃で発信機が取れたみたいだ」
灰原「ええ!そうだったの?」
ラフィーナ「だから今のとこは少し安心してもいいと思うわ」
灰原「そうなのね…良かったわ」
Dシェゾ「…」
ラフィーナ「Dシェゾさん?」
シェゾ「おい…どうした…?」
Dシェゾ「あ、いや…別に」
平次「兄ちゃん達ー!!」
コナン「大丈夫ー!?」
アミティ「シェゾー!ラフィーナー!Dシェゾー!哀ちゃんー!」
アルル「大丈夫!?」
シェゾ「みんな無事だ」
ラフィーナ「大丈夫ですわ!」
Dシェゾ「おれも大丈夫だ」
灰原「ニャウディの猫も無事よ」
蘭「良かった…みんな無事で」
コナン「でも奴らもまだ近くにいると思う…早くなるべくもう少し遠くに逃げた方が…」
アミティ「でもこの猫の置物がどうやって宝のありかを示してくれるのかな?」
アルル「確かに!ボタンとかがあるわけでもなさそうだし」
平次「…ニャウディの猫は夕日を浴びると宝のありかを示すって聞いた事ある…」
Dシェゾ「やっぱり…灰原の推理通りだ」
アミティ「という事は…夕方までにあの人たちはまた…」
マフィアA「見つけたぜ」
マフィアB「こんなとこにいたのか」
灰原「…!?」
シェゾ「くそ!もう追いついて来やがったか…」
歩美「やだ!怖いよ…」
蘭「歩美ちゃん…!大丈夫よ…大丈夫だからね…」
アミティ「こんな事やめにしようよ!あたし達これの秘密なんか誰にも言わないよ!?」
アルル「そうだよ!絶対に言わないから!だから…」
マフィアA「うるせえ!このニャウディの猫の秘密を知った者は誰一人生かしておけない…そういう決まりなんだ!」
シェゾ「それは…!お前たちの勝手なルールなんだろ…?」
マフィアB「ルールも何もねんだよ!」
マフィアA「今ニャウディの猫を持ってるのは…この茶髪のガキか…」
灰原「…!?」
マフィアB「そうみたいだな、よしそのガキからあの世に送ってやるか?」
マフィアA「そうだな」
灰原「…」
蘭「な…何言ってるんですか!?この子はまだ子供ですよ!?こんな小さい子によくそんな事が…」
マフィアA「うるせえ!口答えすると次の順番はお前になるぞ!」
マフィアB「さあおチビちゃん、今ニャウディの猫を持ってるのはお前だ、お前からあの世に送る事になっちまうな、悪いな」
コナン「灰原…!」
シェゾ「や、やめ…」
Dシェゾ「やめろ!そいつに…そいつに手を出すな!!」
マフィアA「なんだと!?」
灰原「あなた…!」
シェゾ「Dシェゾ!」
マフィアA「そこをどけ!最初はそのガキだ!」
Dシェゾ「撃つなら…撃つなら俺だけにしろ!他のやつらは見逃してやれ!特に…この子達は…」
マフィアB「なんだと…?」
Dシェゾ「まだ小さい子供をこんな目に巻き込もうとするなんて卑怯だ!撃つのは俺だけでいい!他のこいつらは見逃してやれ!!」
マフィアA「中々勇敢な兄ちゃんだな…」
マフィアB「そうだな…そういう事ならお望み通りお前だけを…」
アミティ「ダメ!Dシェゾ!」
アルル「逃げて!」
灰原「あなた…なんで…!?」
Dシェゾ「決まってるだろ…?俺は、お前の事が…」
シェゾ「おい!Dシェゾ!」
マフィアA「消えな、兄ちゃん」
Dシェゾ「くっ…(やられる!)」
灰原「ドッペルゲンガーさん!!」
バン!
Dシェゾ「…!!あ…?なんだこれ…おもちゃ?」
マフィアA「あっははははは!!」
マフィアB「ドッキリ〜?」
マフィア達「大成功〜!!」
Dシェゾ「…は?」
シェゾ「ドッキリ…?」
監督A「いやー、怖い思いをさせて悪かったね」
監督B「我々は映画の監督をしていてね…マフィアでもなんでもないんだよ」
シェゾ「だからといって…!なぜあのような事を…」
監督A「いやー、映画の小道具であるその猫の置物をカバンに入れて持ち歩いてたらそのお嬢さんの荷物と入れ替わってしまってね…でもせっかくだから映画の宣伝も兼ねてこのような事をしてしようと思ってな…怖い思いをさせて本当に申し訳なかった」
アミティ「あ、いや…こっちこそ、荷物を間違えちゃったりしてごめんなさい…」
監督A「いやいやこっちこそすまなかった、でもこうして無事に小道具が戻ってきて良かったよ」
監督B「ああ…小道具をなくしてしまったのは本当だったんだ」
りんご「ちなみにあの発信機、あれも本物ですか?」
監督A「うん、あれの発信機は本物、無くしたら本当に困る物だったからもしもの時の為に一応付けていたんだ」
アミティ「あはははは…まあ、役に立って良かったですね…」
シェゾ「おい…大丈夫か…?」
Dシェゾ「心臓止まるかと思ったぜ…」
灰原「でも中々勇敢だったわよ、かっこよかったわ」
歩美「ねー!お兄さんかっこよかったー!」
サタン「お前…中々かっこいいところあるじゃないか」
Dシェゾ「そ…そうか…?」
アミティ「あれー?そういえば平次は??」
アルル「あれ?さっきまでいたのにね…」
監督A「平次…?ああー!服部平次くんか!平次くんとはこう見えて実は友人でな…」
監督B「平次くんにはよく世話になってるんだ」
コナン「てことはもしかして…」
シェゾ「ああ…あいつ、最初から全部知ってて逃げたな…」
サタン「あいつ…よくやってくれたな…」
監督A「まあ!という感じの映画を近々公開予定だから是非見に来てほしい!!」
監督B「ああ!待ってるよ」
アルル「あ、はい…」
監督A「あ、そうそう!君のカバンを返すよ、はいどうぞ」
アミティ「あ、ありがとうございます…」
蘭「うわすっごい!旅館のお部屋ひろーい!」
園子「まあ、私の別荘の部屋に比べたらちょっち狭いかも…」
シェゾ「どんだけ広い部屋なんだよ…」
元太「いえーい!!」
光彦「今日はここで1泊ですね」
歩美「広くてテンション上がるねー!!」
コナン「はあ…しかしほんとにまたこんな事になるとはな…」
サタン「お前も大変だな…」
シェゾ「ほんとだぜ…平次がちゃんと言ってくれてれば…」
蘭「まあまあ!ほら!夕飯が来ましたよ!」
アルル「かにやぶり、ヒラメのしゃぶしゃぶだよ!!」
元太「やったー!すげえー!!」
コナン「豪華すぎだろ…」
園子「しゃぶ…しゃぶ…うーん!美味しい!!」
蘭「コナン熱いからね、はいあーん」
コナン「あーん…って!自分で食べれるから!」
アミティ「シャッキシャキでプリプリ!すごーい!」
シグ「おいしいー」
シェゾ「しかし平次のやつ…何も言わないで帰るなんて…」
サタン「ほんとだよな…あいつ…」
シェゾ「でもなんかメール来たぜ」
りんご「なんですか?」
シェゾ「今日はすまなかった、だと」
サタン「なんなんだよあいつ…」
コナン「割といい加減なやつだよな…」
レムレス「まあまあ!ホントの事件じゃなかったんだし!みんな無事だったし」
アミティ「にしてもさっきのDシェゾ、本当にかっこよかったね!」
アルル「そうだね!みんなの事ちゃんと庇ってたけど…でもあの時のDシェゾはまるで…まるで哀ちゃんを本気で守ってるみたいだった!」
Dシェゾ「…!?」
灰原「…!!」
アルル「え…?なに?」
Dシェゾ「あー、いや…何も…」
灰原「…でもあの時は本当に助かったわ、ありがとうドッペルゲンガーさん」
Dシェゾ「いや…そんなっ…」
アルル「あれ?Dシェゾどうしたの?なんか顔赤いよ?」
アミティ「熱でもある?大丈夫?」
Dシェゾ「いや!大丈夫だ…多分」
シェゾ「…お前…」
アルル「あ!もしかして…」
アミティ「ふふふふ!あたしも分かっちゃったかも!」
ラフィーナ「今は期間限定のレモン風呂ですわ!」
アミティ「すごーい!」
歩美「レモンのお風呂すごい!」
蘭「ね!こういうのなんかいいよね」
園子「ほんとほんと!」
灰原「まあ…悪くないかも」
りんご「レモンの皮にはリモネンという成分が含まれていてそのリモネンによって体がポカポカになってお風呂を出たあとも湯冷めしにくくなるんです!」
アルル「へえーそれじゃあ冬にピッタリだね」
蘭「さすが!よく知ってますね」
リデル「大阪旅行…楽しいですね…」
ラフィーナ「そうですわね、まあ今回もやっぱり…って感じですけど…」
りんご「はい…平次やコナンくんといるといつも事件ばかりですね…」
蘭「あっはははは…まあいつもこんななんで…」
レムレス「レモン風呂の期間中だからレモンが沢山だね!」
サタン「ほんとだな」
元太「わーいレモンー!!」
光彦「元太くん、食べちゃダメですからね」
元太「わ、わかってるよ!」
コナン「レモンの皮にはリモネンという成分が入っていてそのリモネンには体を温める効果があるんだ」
レムレス「なるほど!そのリモネンの効果で体が温まってお風呂を出ても湯冷めしにくくなるのかな?」
コナン「そーゆう事、だからレモン風呂は冬にはピッタリってわけ」
サタン「さすが物知り…」
元太「コナンやっぱすげー!」
Dシェゾ「…」
サタン「おい、どうした?」
Dシェゾ「…え?」
元太「兄ちゃんさっきからずっと何か考えてるよな」
光彦「何か悩みでもあるんですか?」
Dシェゾ「悩み…いや、悩みは別にない…と思うが…」
元太「もしかして好きな子がいるとか!」
Dシェゾ「好きな…!?」
光彦「おおー!そうなんですか!?誰ですか!?」
サタン「好きな子か…やっぱアルルとかか!?アルルは可愛いからな!分かるぞ〜?でもーいやー!アルルはこのサタン様の物だから譲れないな〜!!」
シェゾ「違う!アルルは俺の物だ!」
レムレス「アルルの事が好きとかじゃなくて…」
コナン「多分それで悩んでるわけではないと思うよ?」
レムレス「うん…だね…」
コナン「お兄さん、本当にどうしたの??」
Dシェゾ「いや…それが俺にも分からない…」
元太「何に悩んでるのか分からないのか!?」
光彦「それは…なんですかね…」
シェゾ「こいつ、やはり…」
アミティ「ただいまー!!」
サタン「お前たちも今戻ったか」
アルル「うん!レモン風呂気持ちよかったよ」
歩美「本当に体が温まって気持ちいいよ!」
りんご「リモネン効果ですね!リモネンのおかげで体が温まって…」
シェゾ「コナンと同じ事言ってる…」
ラフィーナ「さあー!皆さん!夜になりましたのでお泊まり会恒例の!」
サタン「枕投げ大会かー!待ってましたー!!」
歩美「わーい楽しそー!!」
園子「よーし!負っけないわよー!!」
元太「テンション上がってきたぜ!!」
光彦「僕もです!!」
園子「枕投げクイーン園子様の実力を見せてあげるわ!!」
シェゾ「いつから枕投げクイーンになったんだ…?」
コナン「それな…」
園子「おほほほほー!いて!!」
ラフィーナ「おーっほほほ!こんなのが防げないんじゃ枕投げクイーンは務まりませんわよ?枕投げクイーンはこの私よ!」
園子「おおー!いいわね!その勝負受けて立つわ!!」
ラフィーナ「どりゃあー!!」
園子「おりゃあー!!!」
サタン「なんか始まった…」
レムレス「あそこだけですごい盛り上がってる…」
元太「おお…すげえ…」
蘭「あたし達も負けないよ!ね?コナンくん!」
コナン「あ、うん!そうだね!よーし僕たちも!」
アミティ「やあ!いっくよー!」
アルル「えい!や!」
サタン「はーはははは!!」
ラフィーナ「覚悟なさーい!!」
シェゾ「喰らえ!」
レムレス「甘いね!」
リデル「いきますね…」
りんご「にゃはははは!」
歩美「えーい!!」
Dシェゾ「…ぐは!」
シェゾ「何してんだ?お前も来いよ」
Dシェゾ「なに…?」
シェゾ「そんな悩んでないで今は枕投げ楽しもうぜ?」
アミティ「そうだよー!お泊まり会の定番イベント!ね?」
Dシェゾ「なるほど…これを投げあって…はっ!」
園子「きゃ!」
Dシェゾ「あっ…すまん…つい…」
園子「なーに謝ってんのよ!そんなで謝ってたら枕投げのルールは務まらないわよ!えい!」
Dシェゾ「や、やったな…えい!」
園子「きゃはははは!楽しいー!!」
歩美「お兄さん良い投げっぷり!」
アルル「くらえ哀ちゃん!」
灰原「やったわね…えい!」
歩美「哀ちゃんにえーい!」
レムレス「ほらほらー!」
光彦「ああ!元太くん避けないでください!」
アミティ「あー!楽しいー!!」
蘭「…zzz」
園子「んんー…」
元太「うな重おかわり…」
アミティ「うーんむにゃむにゃ…」
Dシェゾ「…」
シェゾ「何悩んでるんだ?」
Dシェゾ「うわっ!…まだ起きてたのか」
シェゾ「騒ぎすぎて中々寝付けなくてな」
Dシェゾ「そうか…あいつらはすごいな、あんなに騒いだのにあっさり寝ちまって…」
シェゾ「よっぽど疲れたんだろう」
Dシェゾ「幸せな奴らだな…」
シェゾ「…さっきからどうしたんだ?」
Dシェゾ「分からない…俺にもこの気持ちがなんなのか…分からない…」
シェゾ「あの少女の事が気になるのか?」
Dシェゾ「少女…?」
シェゾ「灰原哀だよ、昼間必死に守ろうとしてたろ」
Dシェゾ「あれは…だな…」
シェゾ「あれは…なんだ?」
Dシェゾ「…いや、別に…」
シェゾ「でも、すごい勇敢でかっこよかったぞ」
Dシェゾ「灰原哀って…一体何者…?」
シェゾ「何者って…ただの天才小学生だ」
Dシェゾ「あの言動や行動…とても普通の小学生には思えない…あいつの正体…もし知ったら危険な目にあうのか?」
シェゾ「…なぜそれを」
Dシェゾ「あいつ自分で言ってたんだ、あなたを巻き込みたくないから…だって私はあなたの事を…なんてね、的な事を言われてだな…でもどこまでが本気でどこまでが嘘なのか…」
シェゾ「…それは…本人からちゃんと聞いた方がいいと思う」
Dシェゾ「やはり何かあるんだな」
シェゾ「まあ…俺からは何も言えないな」
Dシェゾ「おれは…あいつがどんな運命を背負っていたとしても…あいつの事をちゃんと理解した上であいつを守りたい、俺に生きる勇気をくれたんだ…だからあいつの事を守ってやりたい…そして恩返しもしたいんだ、今度は俺があいつを助ける番…だから…」
シェゾ「…それをそのまま直接本人に言えばいい、だからちゃんと話し合え…な?」
Dシェゾ「でも…」
シェゾ「大丈夫だ、お前はあいつを守ってやりたいんだろ?」
Dシェゾ「シェゾ…」
シェゾ「だから、1回話してみたらどうだ?」
Dシェゾ「は、灰原…」
灰原「あら?どうしたの?」
Dシェゾ「…感謝している」
灰原「え?」
Dシェゾ「俺はこの世界でちゃんとやって行けるかとても不安だった、けどあの時のお前の言葉で生きる勇気を貰った、感謝する」
灰原「あら、そんなつもりはなかったけど…まあでもそれは良かったわ」
Dシェゾ「おれの正体は時空の水晶、かつてシェゾの力を奪ってシェゾそっくりな体と力を手に入れてもっと人の力を奪うために行動していた、しかし力を増したシェゾに敗北し一度は力を失って消滅した」
灰原「…」
Dシェゾ「でも何故か…何故かいつの間にかまた復活していた、だから俺は1度死んだ身だ」
灰原「あら…そう、そういう事情だったのね」
Dシェゾ「俺はこの世界で普通の生活をして生きるのが初めてだから…だから何も分からなかった、何も分からない、何をすればいいのか分からなくてこのまま本当にやって行けるのか不安だった俺に…お前のあの時の言葉はすごく響いた…」
灰原「…」
Dシェゾ「だから…俺が自信を持つことが出来たきっかけであるお前を…生きていく自信と勇気をくれたお前を!今度は俺が助けてやりたい…!例えお前にどんな運命が待っていようが…俺はお前のことを把握してその運命からお前を守りたい…!」
灰原「あなた…」
Dシェゾ「俺じゃダメか…?こんな最近人間になって知らない事が多いようなやつに…守られたくないか…?」
灰原「…私は元々悪い奴らの仲間として…人を殺す薬を作っていたの、でも彼らの身勝手な行動に嫌気が差していた…」
Dシェゾ「人を…お前が…!?」
灰原「ええ…まあ私はそんな薬作らされてるとは知らなかったんだけどね、でもそんなある日…唯一の姉を彼らに殺されたのよ…でも彼らはその理由を教えてくれなかった…だから私はその組織に反抗して、処分が決まるまで拘束されたわ」
Dシェゾ「あ、ああ…」
灰原「どうせ殺されるならと思ってその隠し持っていた薬を飲んで死のうとしたら…運良くその薬の副作用で体が小さくなったの、そして小さくなった私はその部屋から逃げ出すことが出来た」
Dシェゾ「その薬で小さくなってそれが今のお前…灰原哀か」
灰原「そう、でも彼らはあたしが幼児化して今も生きている事を知らない…こんな体になっているとは知らずに今も一生懸命あたしの事を探しているわ」
Dシェゾ「でも実際体が縮むなんてことは普通有り得ないし…夢にも思わないだろうからそんな簡単には見つからないんじゃ…」
灰原「彼らはあたしの小さい時の顔を知っているわ、小さくなっていようがこのあたしを見た途端たちまち疑い始めると思うわ」
Dシェゾ「なるほど、お前がもし見つかって小さくなった事がバレたら…そこから組織の事がバレるのも時間の問題、だから口封じのためにお前に関わった人全てを消し去るという事か」
灰原「そういう事…疑わしきものは全て抹消する、それが彼らのやり方だから…」
Dシェゾ「わかった…灰原、お前の正体がバレないように…俺が絶対に守ってやる、俺はお前に生きる勇気を貰って助けられた身だから…今度は俺が恩返ししてお前を守って助けてやりたい、絶対に守るから安心しろ」
灰原「あら、じゃああなたと一緒の時は安心しても大丈夫って事??」
Dシェゾ「もしお前の身に何かあったら俺が命をかけて守ってやる…だから俺に守らせてくれ」
灰原「うふ、頼もしいボディガードになりそうね」
Dシェゾ「改めて、俺はドッペルゲンガーシェゾだ、Dシェゾとでも呼んでくれ」
灰原「あたしは灰原哀…よろしくね、ドッペルゲンガーさん」
アミティ「あーあ、もう大阪旅行終わりか…」
アルル「まあまあ!家に帰るまでが旅行だから!」
平次「お前らー!来てくれて本当にありがとうな!楽しかったで!」
シェゾ「おいお前!!昨日は良くも…」
レムレス「まあまあ!みんな無事だったんだから…」
平次「あーあの事か…まあまあ!スリル満点でハラハラして楽しかったろ?」
シェゾ「楽しくない!!殺されるかと思ったぜ…」
平次「いやー、まあでもみんな無事だったんやし事件やなかったんだし…」
ラフィーナ「ほんとに心臓に悪いからこれっきりにして欲しいですわ…」
りんご「ほんとです」
平次「まあまあまあ!」
歩美「また来るねー!」
光彦「楽しかったです!」
元太「兄ちゃんまたな!」
平次「おう!今の時期は寒いけん、風邪とかに気いつけてなー」
蘭「和葉ちゃんもまたね!」
園子「また来るわね!」
和葉「いつでも待っとるで!」
平次「コナン君もまたなー」
コナン「ああ…今度は何も企むなよな…」
平次「いやーそれは約束できへんなー」
蘭「あ、飛行機の時間になっちゃう」
園子「そうね、みんな行くわよ」
歩美「はーい!ではまた!」
アミティ「平次ー!ありがとうー!」
アルル「平次も和葉ちゃんも今は寒いから体に気をつけてー!」
平次「ああ!みんなも気いつけてなー!またいつでも来いよー!ほな!!」
シェゾ「とんだ大阪旅行だったぜ…」
サタン「全くだ…」
Dシェゾ「…」
シェゾ「フッ…だいぶいい顔してるな…悩んでた事がスッキリしたんだな」
Dシェゾ「え、なんだ?」
シェゾ「いや、悩んでる表情よりそっちの表情の方がお似合いだぜ」
Dシェゾ「…なんだよそれ」
アミティ「ぐぅ…」
アルル「すーすー」
サタン「むにゃむにゃ…アルルめっちゃ好きやねん!!…ぐぅ…ぐぅ…」
元太「俺うな重お好み焼き!…えーそんなのないって…?」
園子「おーっほほほほ!!推理クイーンでもあり、ダンスクイーンでもある園子様のご登場よ!!」
蘭「ちょっとー!!新一!!あいつ…今度あったらとっちめてやる!!覚悟しなさい新一…!!」
シェゾ「…なんだこれ、こいつら寝言言ってるんか…?」
Dシェゾ「あ、ああ…多分おそらく…」
蘭「あ!逃げた!こらー!新一ー!!今日という今日は絶対に逃がさない!!そんな所に隠れたって無駄よ…覚悟なさい!!」
コナン「こえー…こいつどんな夢見てるんだ…」
シェゾ「随分騒がしい寝言だな…こんなうるさい寝言聞きながら1時間は…俺も疲れてるから流石に静かにしてほしい…」
おわり
今回の主役
Dシェゾ&灰原哀