アコール「皆さんおはようございます」


アミティ「おはようございますー!」


アコール「今日は皆さんにお見せしたいものがあります」


アミティ「え!なんだろ!」


ラフィーナ「何かしらね」


リデル「気になります…」


アコール「うっふふ、では校長室へどうぞ」




アコール「みなさん、我が校のシンボルマークの羽はご存知ですよね?」


アミティ「あ、はい!これですよね?」


アコール「そうです、それは我が校のシンボルマーク、そして我が校の生徒である証」


ラフィーナ「私は髪飾りとして付けてますわ」


リデル「私は胸に付けてます…」


クルーク「僕はちゃんと帽子に!」


シグ「カバンに着けてるー」


ラフィーナ「そういえばアミティさんは?」


アミティ「あ、うん、あたしは落としちゃったりしたら嫌だからいつもポケットに入れて持ち歩いてるんだ!学校の生徒である証を落としちゃったら嫌だし…」


クルーク「まあ分からなくもないね」


アコール「みんなちゃんと持ってて偉いわ、それでね、これを見てほしいの」


アミティ「え!なにこれ!?」


リデル「金ピカです…」


アコール「これは金のシンボルマーク、我が校の大切な宝物なんです」


クルーク「すごい…超金ピカだ…」


ラフィーナ「まあうちにある宝石達に比べたらそんなでも無いですけど」


クルーク「宝石達って、どんだけあるんだよ…」


アミティ「すごーい!金の羽のシンボルマーク!」


アコール「我が校の宝物でとっても大切なものだからここに保管してるのよ、うっふふふふ」


アミティ「へえ!アコール先生見せてくれてありがとうございます!」


リデル「金のシンボルマークの宝物…素晴らしいです…」


アコール「でしょう?はい、それじゃあ以上で学活の授業はおしまいです、お昼休みの時間ですよー」


アミティ「はーい!」


シグ「はーい」




クルーク「どこの学校にも宝物の一つや二つあるのはちゃんと分かってたけど」


リデル「うちの学校の宝物はあの金のシンボルマークだったんですね」


アミティ「金ピカで凄かった!」


シグ「ねー」


ラフィーナ「まあ確かに素晴らしかったけど、でもうちの高級宝石に比べたらちょっとちゃっちいかしら?」


クルーク「だからどんだけ高級な宝石なんだよ…」


アミティ「でもうちの学校の宝物なんかに金ピカな物なの、なんかわくわくしない?」


リデル「確かにです…ちょっと嬉しい気持ちになります…」


クルーク「まあね、凄いものだとは思うね」




アミティ「というわけで今日うちの学校の宝物を見せてもらったんだ!金ピカで凄かったよ!」


アルル「へえー!アミティ達の魔導学校の宝物は金ピカなんだ」


りんご「みてみたいですね」


アミティ「実はアコール先生にお願いして、明日アルルやりんごたちを呼んで見せてもいいって言われたんだ!」


アルル「え!ほんとに!?」


りんご「いいんですか?」


アミティ「明日ぜひ呼んでください、いつでも見せますよ、って!」


アルル「嬉しい!楽しみだな〜」


りんご「どうせなら他の人も呼びましょうよ!」


アミティ「それいいー!みんな呼ぼう!」




アルルりんご「おはようございまーす!」


ドラコ「おはよう!金のお宝楽しみー!」


レムレス「僕も来ちゃった、ふっふふふ」


シェゾ「お前…今日は平日だろ、学校は…?」


レムレス「人生知らなくていいことも沢山あるんだよ」


シェゾ「サボってきたなこいつ…」


フェーリ「先輩が来るならあたしも…」


サタン「お前もサボりかよ…」


フェーリ「人聞きの悪いこと言わないでちょうだい…!あたしはただ…今日はズル休みしただけで…」


シェゾ「それをサボりと言うんだ!!」


レムレス「まあまあまあ!別に君たちには迷惑かかってないんだし!」


アコール「おはようございます、みなさん金のシンボルを見に来たんですね?」


アルル「はーい!見せてください!」


ラフィーナ「あ、アコール先生大丈夫です!わたしが案内します」


アコール「え?ラフィーナさん?」


ラフィーナ「わたしがみんなを案内するから、先生はゆっくり休んでて!」


アコール「えー?でもいいの?ほんとうに」


ラフィーナ「全然大丈夫よ!任せて」


アコール「じゃあ、お願いするわ」


ラフィーナ「合点承知!」


シェゾ「ラフィーナ…?」


アルル「ラフィーナが案内してくれるの!?嬉しいー!」


りんご「ラフィーナ、よろしくお願いします」




ラフィーナ「これが我が校の宝物、金のシンボルマークだよ」


アルル「すごーい!」


りんご「ラフィーナやリデルたちがいつもつけてる羽のマークだね」


ラフィーナ「そう!この羽のマークは我が校のシンボルマーク、そして我が校の生徒である証!まあアミティはつけてないみたいだけど…」


アミティ「えへへへ…」


アルル「確かに!アミティはなんでつけてないの?」


アミティ「だって〜落としたら嫌だから…」


りんご「なるほど、まあそうですよね」


ドラコ「金ピカですごいー!!嬉しくなってきちゃった火吐きたい!」


レムレス「ここで火を吐くと大変な事になるからさすがにやめよう!?」


リリリリリリリリリン


アミティ「え!?なに!?」


ドラコ「なんだ!?」


シェゾ「非常ベル!?」


アコール「1回家庭科室にて火災発生!生徒の皆さん速やかに学校の外へ避難してください、繰り返します…」


アミティ「え!?!?火事!?!?」


クルーク「大変だー!!!!」


ドラコ「やばいやばいやばい!!!」


りんご「ほらドラコ、ほんとに火を吐くとこれ以上の騒ぎになるからね?」


レムレス「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」


シェゾ「お前ら!慌てずに落ち着いて逃げろ!」


リデル「は、はい…!」


レムレス「シェゾ、ちょっと」


シェゾ「ああ、分かってる!サタンも聞け、多分これは…」


サタン「なるほどな、分かった」


レムレス「僕とシェゾは後でちゃんと逃げるから、みんなは先に」


アミティ「え!?」


シェゾ「大丈夫だ、すぐに追いつくから…!サタン!みんなを安全に学校の外まで誘導してくれ!頼んだ!」


サタン「任せてくれ」


アルル「シェゾ…!」


シェゾ「俺は全然大丈夫だ…お前も早くみんなと逃げろ!」


アルル「あ、うん…!必ず外で会おう!」


フェーリ「先輩…!」


レムレス「僕も大丈夫だからフェーリもみんなと一緒に逃げて、必ず戻るから」




アミティ「はあ…はあ…何とか外まで来れた…」


リデル「火事怖いです…」


りんご「皆さん無事ですか!?みんなちゃんと居ますか!?」


アルル「あれ…?ねえ…ラフィーナは…?」


クルーク「え?ラフィーナ?その辺に…て、居ない!?」


アミティ「嘘!はぐれたの!?」


リデル「そんな!ラフィーナさん…!」


りんご「サタンも居ないです!」


クルーク「サタンもいないの!?」


アミティ「ラフィーナ…そんな…逃げ遅れただなんてやだよ…ラフィーナ…ラフィーナー!!」


アコール「皆さん!」


アミティ「あ!先生!なんか火事が起こってみんなで避難してきて、シェゾとレムレスは気になる事があるとの事で向こうに残ってるんですけど、ラフィーナもいなくなっちゃったんです!」


リデル「お兄様も居なくなったみたいで…」


アコール「みなさん落ち着いてください!火事なんて起きてません!」


りんご「え?」


アミティ「火事が起きてない?」


リデル「どういうことですか?」


クルーク「でもさっきの放送!あれ先生の声だったじゃないですか!」


アコール「あれは私じゃないです!だれかが私の声で…」


アミティ「ええー!?まってどういうこと!?」


アルル「火事です避難してって放送流れてでもそれは先生の声じゃなくて、でも火事は起きてなくて…」


ドラコ「じゃああれは何!?」


アルル「まさか!シェゾとレムレスはそれを知ってて…!」


ドラコ「もしかして…サタンもそれを知ってて戻ったんじゃ…」


アミティ「何が起きてるの?どーゆう事!?」


りんご「とりあえず校長室に戻ってみませんか?」


クルーク「そうだな…それが一番いいかも!」




ラフィーナ「火事だって言ったらみんな超慌てて直ぐに逃げて行った…この世界の連中はみんなちょろいな!さあ、さっさとこの金のシンボルを頂戴して…」


シェゾ「そこまでだ!」


ラフィーナ「え?」


サタン「貴様…本物のラフィーナじゃないな」


ラフィーナ「な、なんでここにいるの!?あの子たちと逃げたんじゃ…!」


シェゾ「なんか様子がおかしいなって思って隠れてずっと見てたんだ」


レムレス「君は声を自由自在に変えることが出来るんだね、それを利用してアコール先生の声を使って火事が起きたと嘘の放送をしてみんなを追い払ったんだ!」


サタン「理由はそう、みんなを追い払ってその金のシンボルマークを盗むため…そうだろう?怪盗キッド」


ラフィーナ?「な、なんの事かしら…?ほら、わたしはラフィーナよ?ね?」


シェゾ「本当のラフィーナはまず、一人称がわたし、じゃない」


レムレス「うん、ラフィーナはわたくしって言うね」


ラフィーナ?「なっ…!」


サタン「それにラフィーナは語尾にですわ、とかを付けて話すんだ、でも貴様はですわ、などを付けて話していなかった!普通に〜だよって言っていた!」


レムレス「あとみんなの事、皆さんって言うけど、みんなって言ってたしね」


シェゾ「それにあいつはみんなをさん付けで呼ぶんだ、お前さっきアミティの事呼び捨てにしてたろ」


ラフィーナ?「いや…今日はたまたま…ね?」


レムレス「それじゃあそんなラフィーナにひとつ聞くね、君は腰にポーチを巻いてるよね、そのポーチはなんで付けてるの?」


ラフィーナ?「こ!これは…ただのオシャレよオシャレ!」


サタン「違うな」


ラフィーナ?「え?」


シェゾ「ラフィーナは魔力がないから魔法が使えない、だからそのポーチで体術の力を魔導の力に変換してカバーしてるんだ…それが分からなかったお前は要するに…偽物だ!!」


レムレス「そうだよ!本物のラフィーナだったらちゃんと答えられるはず…」


ラフィーナ?「ふっふふふふふ、そんな秘密があったのか、さすがにそこまでは学習不足だったな…」


サタン「貴様…怪盗キッドって言ったか?金のシンボルは絶対に渡さない!!」


怪盗キッド「お前ら、よく俺があの子じゃないって分かって戻って来れたな、他のみんなは火事だって言ったらあっさり信じまって大騒ぎして逃げて行ったが…みんながみんなおバカさんって訳ではないんだな!」


シェゾ「逃がすか!サンダーストーム!!」


怪盗キッド「おおっと!」


シェゾ「サンダーストームがあの帽子に吸い込まれた!?」


レムレス「怪盗キッド…そんな事までできるのか!?」


シェゾ「魔法が通じないんじゃそのまま素手で行くしかない!」


怪盗キッド「おー、兄ちゃんこわーい!暴力反対だぜ?」


シェゾ「黙れ!喰らえ…闇の…」


怪盗キッド「させるかよ!はっ!」


レムレス「目くらましか!?」


シェゾ「くそっ、何にも見えねえ!」


怪盗キッド「俺の作戦にに引っ掛からなかったのは中々だったが、俺を捕まえる事は出来なかったな!このシンボルは頂戴していくぜ!あばよ兄ちゃん達!」


シェゾ「おい!待て!」


サタン「逃がしたか…」


レムレス「シンボルも盗られちゃったね…」


アルル「シェゾー!レムレスー!サタンー!」


シェゾ「アルル!」


レムレス「他のみんなも!」


アミティ「あのねあのね!さっきの火事は嘘でラフィーナが居なくなっちゃって…!」


シェゾ「大丈夫だ分かってる、それにラフィーナの居場所の目処も立ってる」


アミティ「ほんとに!?」


レムレス「ラフィーナはおそらく女子トイレに監禁されてるかも…!」


アルル「僕行ってくるよ!ラフィーナ!」


ラフィーナ「…」


アルル「いた!」


りんご「いましたか!?」


アミティ「ほんと!ラフィーナ!!良かった…」


ラフィーナ「あら…皆さん…」


シェゾ「無事みたいだな」


ラフィーナ「確か登校中になんだか突然気が遠くなって…気づいたらここで…」


サタン「多分怪盗キッドに捕まって眠らされてここに監禁されたんだな」


ラフィーナ「怪盗キッド…?」


レムレス「何があったかは後で説明するよ」


アコール「みなさーん!無事ですか??」


アミティ「アコール先生!」


レムレス「僕たちはみんな無事です、しかし金のシンボルをキッドに盗られてしまいました…」


アコール「あらまぁ…でもみなさんが無事ならとりあえずそれはそれで…」


サタン「何とかしてやつを捕まえてシンボルを取り返すしかないな」


シェゾ「そうだな」


レムレス「とりあえずハウスかお店に戻って話し合おう」


アミティ「そうだね…そうしよう」




その日の夜、お店にて


シェゾ「期間限定メニューのきのこのポタージュスープだ」


ウィッチ「きのこいいですわね!きのこ今が旬ですものね」


ドラコ「いやっほーう!美味しいー!」


ウィッチ「というかこのお店久々の登場ですわね」


アミティ「確かに!なんか懐かしい感じする」


ラフィーナ「デザートはモンブランですわ!」


ドラコ「わーい!最高ー!!」


ウィッチ「それで?確か出たんですよね…怪盗キッド」


シェゾ「ああ、魔導学校にな」


アミティ「それでね!キッドに学校のお宝の金のシンボル盗られちゃったの!」


ウィッチ「まあ!」


ドラコ「そうそう!キッド、アコール先生の声で火事が起きました避難してくださいって放送かけてあたし達を学校の外に追い払ってその隙に盗っちゃったんだ!」


ウィッチ「まあ…さすが怪盗キッドですわね…」


ラフィーナ「怪盗キッド…私になりすましてそんな事を…」


園子「キッド様!?キッド様が来たの!?」


ウィッチ「きゃあ!!」


ドラコ「なんだなんだ!?」


シェゾ「お前は確か…園子!」


蘭「もう!園子!ちょっと落ち着いて!みんなびっくりしてるでしょ?」


アミティ「蘭さんも!」


蘭「あ、どうも…お久しぶりです」


園子「それで!?キッド様はいつどこに現れたの!?何を盗ったの!?」


シェゾ「なんなんだこいつ…」


アミティ「あたしの学校のお宝の金のシンボルが盗まれたんです!!」


園子「へぇー!それで!?キッド様は次いつ来るの!?」


アミティ「ええ…?さあ…そんなの分からないよ…」


ドラコ「キッドに盗られたお宝を取り返したいんだ、でもキッドがどこにいるか分からないから取り返すも何も無いんだよねー」


レムレス「いや、そんなに焦ることはないみたいだよ」


シェゾ「レムレス?」


レムレス「みて、これ」


蘭「あ!それは…」


園子「キッド様の予告状!」


シェゾ「明日の夜20時にショーをします、キッド」


ドラコ「ショーをします?何それなんかすごい!!」


ラフィーナ「ショーをしますってなんなのよそれ…」


レムレス「うん、なんだか危険な予感がするね…」


園子「ショーを見せに来てくれるの!?きゃー!!嬉しい!!キッド様〜!!ショーを見せてくれるついでにあたしの心も盗んで〜!!きゃー!!」


シェゾ「マジでなんなんだよこいつ…喜んでるのお前だけだぜ…」


園子「あたしも明日行く!」


レムレス「ええ!?まじですか…」


ドラコ「まあいいんじゃない?みんなでそのショー見てみようよ!」


シェゾ「あの怪盗キッドだぜ、とても嫌な予感しかしないけどな…」


レムレス「でも!金のシンボル取り返すチャンスかもよ!せっかくキッドの方から出向いてくれるんだ、全員で立ち向かおうじゃないか」


シェゾ「そうだな…それならいっちょやってやろうじゃねえか…」


アミティ「そうだね!みんながいるならなんか大丈夫な気がするし人数多い方が頼もしいよ!みんなで行こう!」


園子「きゃー!楽しみー!!」


シェゾ「こいつホントに来るんかよ…」


蘭「あ!そうだ!キッドを捕まえるなら…」




レムレス「19時45分…キッドが予告してきた時間の15分前だね」


アルル「うん、でもショーをするってなんなんだろう…なんだかとっても危険な予感…」


リデル「なんだか怖いですね…」


シェゾ「でも盗まれたシンボルを取り返すいい機会だ、全員で挑むぜ」


りんご「そうですね!」


アミティ「でもさ…なんでここにコナンくんがいるの??」


シェゾ「ああ、こいつはどうやらキッドキラーと呼ばれているらしい、だからキッドを捕まえるなら連れて行った方がいいかもって蘭が言ってたんだ」


レムレス「こんな夜遅くにごめんねコナンくん」


コナン「全くだぜ…しかしキッドのやつ、こんな所にまで来るとはな…」


アルル「あっはははは…コナンくん君も大変だね…」


レムレス「あと5分だよ」


シェゾ「あと5分でやつが来るのか…」


園子「あと5分でキッド様に会えるのね!きゃー!楽しみー!!キッド様〜!!あと5分と言わずに今すぐ来て〜!!!!」


シェゾ「…ほんとに来たしマジでやかましいなこいつ…」


コナン「園子姉ちゃんいつもこうなんだ、だから気にしない方がいいよ…」


レムレス「みんな!20時だよ!」


アミティ「ついにキッドが来る時間だね!」


りんご「そうですね!さあキッド!いつでもかかってこいです!」


シェゾ「…来ねえな」


アミティ「時間ぴったりに来るわけじゃないのかな?」


アルル「そうかもね、ふぁあ…私なんか眠たくなってきちゃったよ…」


レムレス「…!」


シェゾ「お前…アルルでは無いな」


アルル「え?そんな!何でそんな事いうの!?私はアルルだよ?シェゾ酷いよ…」


シェゾ「本物のアルルは私なんて言わない!…また一人称でやらかしたな、キッド!」


アミティ「ええ!?アルルがキッド!?」


アルル?「あーあ、また同じミスしちまったぜ…それじゃあ予告通り、ショーを開始しましょう!」


園子「きゃー!ついにキッド様のお出ましねー!きゃーきゃー!!!」


レムレス「園子さんちょっと落ち着いて…」


キッド「それじゃあこれをお渡ししましょう!はあ!!」


アミティ「え!?あ!金のシンボル!!」


りんご「返してくれるんですか?」


キッド「ああ!返してやるよ!」


アミティ「良かったね!ちゃんと返してくれたよ?」


レムレス「キッドはショーをやると言ったんだ!そんな簡単に終わるわけが無い…!」


コナン「ねえそれ…!多分爆弾だよ!」


アミティ「え、爆弾?」


りんご「爆弾…」


ドラコ「ええ〜!?!?大変だ〜!!!」


リデル「きゃー!怖いです…!!」


アミティ「うわわわわ、どうしよう…!りんご!パス!!」


りんご「ええ!?な、なんで私なんですか!?ドラコ!」


ドラコ「なんで私に渡すんだよ!!てかキッド!ショーを見せてくれるんじゃないのか!?」


怪盗キッド「ショーを見せるなんて一言も言ってない、ショーをするとしか言ってないぜ」


レムレス「なるほど…ショーをするのは誰とも言ってない…中々厄介な手を使うね…」


ドラコ「じゃあこのショーってのは…」


シェゾ「ああ…俺たちの爆弾の投げ合いがそのキッドの言うショーなのかもな…!」


アミティ「ええー!?何それ何それ!」


ドラコ「この爆弾どうしたらいいのー!?」


レムレス「コナンくん!君のそのキック力増強シューズで…」


コナン「ああ…そうするっきゃないな!」


レムレス「ドラコ!その爆弾、空高くに投げられる??」


ドラコ「ええ!?空に!?」


レムレス「りんご!アミティ!ドラコが爆弾を投げたら魔法をぶつけて爆弾を更に空高くに飛ばして!」


アミティ「う、うん!」


りんご「了解しました!」


ドラコ「行っくよー!はあー!!!ドラコスペシャル!!」


レムレス「今だ!フォレノワール!!」


アミティ「フェアリーフェア!!」


りんご「タンジェント!!」


リデル「結構高くに飛びました!」


コナン「よーし、いっけえー!!!!!」


ばーーーーん!!!!!!!


アミティ「すごい!花火だ花火!!」


りんご「あの花火は綺麗ですね…」


園子「これがキッド様の言うショー!?きゃー!素敵ー!!!」


コナン「すんごい危険なショーだなほんと…」


ドラコ「はあ…とりあえず爆弾の爆発危険は無くなったのかな?」


レムレス「さあ、ショーは無事に幕を閉じさせてもらったよ、怪盗キッド」


シェゾ「さあ、金のシンボルを返してもらおうか」


怪盗キッド「フッ…中々やるじゃないか…でもせっかく盗んだお宝なんだ、そんな簡単に返してたまるかよ!」


アミティ「あれはうちの学校の大切な物なの!返して!!」


怪盗キッド「悪いな、俺もあーゆうお宝を集めるのが趣味でね!それじゃ!あばよ!!」


ドラコ「あ!逃げた!」


園子「ああ!まってー!キッド様〜!!!」


リデル「逃げちゃいましたね…」」


アミティ「校舎裏の方に向かってたんじゃない?」


レムレス「そうだね、でも大丈夫追いかける必要はないよ」


りんご「そうですね!なぜなら…」




怪盗キッド「すごく面白いショーだったな…しかしあいつらも中々面白い連中だな…ま、とりあえず金のシンボルはまだこっちの手の中!さっさとおいとましようかな!」


???「そうはさせないぜ」


???「ああ、今度は逃がさないぞ」


怪盗キッド「…!?誰だ!?」


シェゾ「おいおい、もう俺らの事を忘れたのか?」


サタン「1日で忘れてしまうとはな…お前こそそんなにおバカさんじゃないと思ってたんだがな」


怪盗キッド「ええ!?ちょっ…そっちのツノのおじさんはともかく…銀髪のあんた!さっき向こうに居たろ!?」


シェゾ「あれは俺の変装をした俺の仲間だ」




ウィッチ「はあ…こんな格好をしてるとなんだか私まで変態になった気分ですわ…それに変態が移る気もしますし…さっさとこんな格好やめにして…」


アミティ「えーなんでー?結構似合ってるのに…」


ウィッチ「こんな変態な格好似合ってるって言われても嬉しくもなんともありませんわ!」




シェゾ「あのマントの襟の部分にスピーカーが付いてたんだ、この蝶ネクタイ型変声機で本物の俺の声をそのスピーカーに送っていたんだ」


サタン「それでこいつの変装をしたウィッチはその声の通りに口を動かしてあたかもちゃんとシェゾが喋ってるように演技してたって訳だ」


シェゾ「瞳の色が似ているから変装してもあまり違和感がない…どうだ?結構似てただろ?」


怪盗キッド「フッ…中々やるな…」


サタン「と言うか私はおじさんではない!」


シェゾ「さあ…」


ドン!


怪盗キッド「ひっ…」


シェゾ「盗んだ物を返してもらおうか…もうお前に逃げ場はない、観念するんだな」


怪盗キッド「あ、いやっ…その…そんな壁ドンなんかしても…なに?カッコつけたいの…?」


シェゾ「さあ、出すなら今のうちだ、早く出してくれれば酷い目に合わないで済むぞ」


怪盗キッド「…そうか、じゃあ酷い目に合わないうちに返して撤収しようかな」


サタン「ほう?」


怪盗キッド「ほらよ!」


シェゾ「本物なんだろうな?」


怪盗キッド「さあな、まあ本物って思うなら本物なんじゃないか?あばよ兄ちゃん達!面白いショーを見せてもらったよ!また会おう!」


シェゾ「何がまた会おうだよ…あいつ…」


サタン「まあ、そのシンボルは今度こそ本物だろうな」


アミティ「シェゾー!サタンー!」


サタン「来たかお前たち」


シェゾ「金のシンボルは無事取り返したぜ」


りんご「さすがです!やりました!」


アミティ「良かった…」


リデル「しかしウィッチさんがシェゾさんになりすまして声とかもスピーカーで送ってたトリックはさすがです!」


シェゾ「これにはさすがのキッドも驚いてたぜ」


サタン「ああ、私らのショーも大成功だな」


レムレス「そうだね!僕たちの大勝利!」


りんご「大勝利〜!だね!」


アミティ「あれ!そういえば本物のアルルは?」


ドラコ「ああ!そっか!さっきのアルルはキッドだったんだもんね!」


アルル「僕ならここだよー!話は全部ラフィーナから聞いたよ」


ラフィーナ「隠れて見てましたわ!」


アミティ「アルル!ラフィーナも!」


ラフィーナ「なりすまし作戦成功でしたわね!あれにはさすがのキッドもびっくりしてましたわね」


りんご「まああんなのさすがのキッドでも気づきませんよねさすがに…」


サタン「あれがもし分かったらすごすぎる」


園子「それにしてもキッド様…今日もとってもかっこよかったわ!!きゃー!キッド様最高!!今度はこのあたしごと盗んで〜!キッド様〜!!♡」


コナン「おいおい…」


シェゾ「まじでなんなんだよこいつ…」


サタン「ほんとに何しに来たんだこいつは!」


アミティ「でも!みんな怪我とかなく無事にシンボル取り返せてほんとに良かったよね!あのキッドに勝てたのはなんか嬉しい!」


リデル「そうですね!」


コナン「でも逃がしちゃってるから勝ったとは言えないんじゃないかな…?」


アミティ「あ、そっか…」


シェゾ「その通りだ、みんなよく聞け」


りんご「はい」


シェゾ「やつはまたいつか来るかもしれない、今回みたいに変装して普通に俺らの身近に紛れてるかもしれない」


サタン「そうだな、もう少し周りをちゃんとみて判断しないとだな」


レムレス「そうそう!まあそうだね…例えば口調とかかな!今回みたいに言葉遣いがなんか違うな、とか思ったらキッドかもしれないって疑った方がいいかもね」


シェゾ「ああ、これからはそーゆうのも気をつけなければ俺らの大切なものまでもが盗まれてしまうかもしれない」


アミティ「ええー!それは困るよ…」


レムレス「そうだよね、だからこれからはキッドがいるかもって事を常に意識して気をつけていこう!ね?」


リデル「そうですね!」


アルル「でも僕…もしキッドがシェゾに変装してたら…その時は絶対に見抜いてみせるよ」


シェゾ「アルル?」


アルル「シェゾだけじゃない…アミティやりんごやサタン、他のみんなに変装してても絶対に分かる!だって僕たちには誰にも壊せない固い絆があるじゃん!」


アミティ「そっか!そうだよね!あたし達には固い絆があるもん!その絆さえあれば絶対にすぐに分かるかも!」


りんご「アミティ…そうです、私たちには絶対に壊れない固い絆があります!」


リデル「その絆を頼りにすればキッドさんなんてすぐに見抜けて大切なものを守れます…きっと」


サタン「そうだな…たとえあのキッドでも、私たちの絆までは盗めない!そうだろ?」


アミティ「そうそう!その絆さえあればキッドになんか負けないよ!」


りんご「その絆を頼りにして、みんなで力を合わせていつかキッドを捕まえましょう!」


レムレス「そうだね!いい事言った!」


アルル「シェゾ…」


シェゾ「な、なんだ…?」


アルル「僕、シェゾがいつどこにいても絶対に見つけられるから…!だから!もしシェゾが居なくなっちゃった時は僕がシェゾを見つけてみせる!」


シェゾ「アルル…お前…!」


ラフィーナ「私だってレムレスがもし居なくなった時は絶対に見つけますからね!」


レムレス「ラフィーナ…ふふふ、ありがとう」


園子「キッド様〜!!また近いうちにいらして〜!!きゃー!!」


コナン「…園子姉ちゃん」


シェゾ「キッドで喜んでるのマジでお前だけだぜ…」


レムレス「あはははは…」


サタン「なんか…先が思いやられるな…」




終わり


今回の主役

怪盗キッド