シェゾ「今日は特別暑いな…ハウスで涼んでくか、おーい誰か来てるか〜?」
しーん
シェゾ「誰も来てないんか?いやでもなにか物音がするから誰かいるな…入るぞ?」
シェゾ「あっつ…!なんでこんなに暑いんだ??もしかしてほんとに誰も来てないからエアコンがついてないのか…ええ!?」
アミティ「やっほーシェゾ!今日は暑いからマフラーしてこれから出かけるんだー!!」
シェゾ「何してんだ…?お前…」
アミティ「お母さんに編んでもらったこの毛糸の帽子も被っていこー!!」
シェゾ「…もう一度聞くが…何してんだ…?」
ラフィーナ「出来ましたわー!!」
シェゾ「え?」
ラフィーナ「熱々のキムチ鍋作りましたわよ!みんなで食べましょう!!!」
アルル「わーい熱々のキムチ鍋嬉しいな〜!!」
りんご「今日は暑いから熱々のキムチ鍋ピッタリですね!」
シェゾ「おいお前ら…大丈夫か…?ん?なんだあのエアコンに貼ってある張り紙、電気代節約…??」
ラフィーナ「キムチも特別辛い物をお取り寄せ致しましたの美味しいですわよー!」
アルル「わーい僕辛いの大好きー!暑い時に食べる辛いものはいいよね〜!」
シェゾ「そーゆう事か…それでエアコンつけてなくてこの暑さでみんな…」
サタン「よーし!私なんか唐辛子食べて火吐いちゃうぞ!むしゃむしゃむしゃむしゃ、ヒーハー!!!」
シェゾ「ガチで吐くなよ!!!」
ピンポーン
平次「へいへいへーい、テイクアウト商品のお届けやー!」
シェゾ「毛利探偵事務所へのテイクアウト分、ミートドリア8人前…何だこれここ毛利探偵事務所じゃねえぞ!?」
平次「お届けしちゃいました!毎度!」
シェゾ「おい待てお前!これここじゃねえ!…あいつもこの暑さでおかしくなってるのか…」
アミティ「あひゃひゃひゃひゃー!」
サタン「私このあと午後からこのモコモコのコート着て出かける!今日は暑いから!」
りんご「いいじゃないですか!暑い日にはピッタリな格好だと!」
アルル「僕もマフラーしてモコモコの服きて外でよー」
シェゾ「みんなこの暑さでおかしくなってる…仕方ないな…エアコンつけるか」
シェゾ「はあ…涼しい…」
アミティ「やっぱクーラーはいいよね!!」
アルル「最高!!」
シェゾ「お前ら復活すんのはや!…あっ…」
ラフィーナ「シェゾさんもこのミートドリア食べれば??」
アミティ「美味しいよ〜!!これ多分うちのテイクアウト商品だよね?頼んでたっけ?」
シェゾ「毛利探偵事務所へのテイクアウト分のミートドリア食われた…」
アミティ「えー!?あたし達そんな事言ってたのー?」
サタン「こんな暑っつい日にマフラーして毛糸の帽子かぶってくとか…アホだなお前」
シェゾ「いや、お前も同じような事言ってたからな…」
りんご「とりあえず!お店の方寄ってみましょう!」
シェゾ「そうだな、毛利探偵事務所へのミートドリア8人前もう一度作ってちゃんと届けなきゃだからな…」
アミティ「おっはよー!んえぇ!?」
アルル「お店の中暑い!!え?なんで?エアコンは?」
シェゾ「…つかねぇ…」
サタン「マジか!」
ラフィーナ「だいぶ昔からあるエアコンでしたからね…ついに壊れましたか…」
レムレス「はいはいお待たせー!」
シェゾ「ん?」
レムレス「オレンジジュースとプリンアラモードになります!」
ドラコ「お皿にジュース!」
ウィッチ「コップにプリン!?」
レムレス「ごゆっくりどうぞー!」
和葉「はいはいはーい!ビーフハンバーグステーキお待ち!」
クルーク「何だこれ!スイカの皮の器にハンバーグが入ってるんだけど!?」
リデル「こちらセットのミネストローネです」
クルーク「メロンの中にミネストローネが!?」
サタン「わーお…」
シェゾ「ここの連中も見事におかしくなってる…」
アルル「アイスストーム!」
シェゾ「ブリザード!!」
レムレス「ははは…助かったよ…」
リデル「ありがとうございます…」
和葉「はあ…生き返るわー」
シェゾ「全くみんなして…にしてもエアコン壊れるなんてな…」
ラフィーナ「新しいのを手配しましたわ、あさってには来るみたい」
サタン「はや!」
アミティ「でも明後日か…明日どうする?」
アルル「明日は今日よりも暑いみたいよ…」
和葉「あーそうなんや…」
りんご「シェゾさん、どうします??」
シェゾ「そうだな…まあお前らも客もみんな熱中症になられても困るからな…仕方ない明日は臨時休業にするか…」
リデル「はい…それがいいと思います…」
シェゾ「あ、ダメだ…明日はまずい」
アルル「え?明日何かあるの?」
シェゾ「明日は午前中にとある小学生が自由研究のために見学に来る予定があるし、午後も面接が…」
アミティ「事情を話して違う日にしてもらったら?」
シェゾ「それが小学生の方は、明日の見学をすごく楽しみにしてるんだ…」
アルル「そっか〜じゃあ臨時休業は無理だね…その子達の為にも…」
シェゾ「仕方ない…俺とアルルの魔法で何とかする、アルル明日は魔力万端にして来い」
アルル「ええええー!?」
りんご「それでいいんですか…?」
シェゾ「仕方ないだろ、来客が来るんだから…」
アルル「まあシェゾがいいなら…よーし頑張るぞー」
ラフィーナ「私達も暑さに負けずに営業頑張りましょう」
レムレス「そうだね、頑張ろう」
次の日、開店前
シェゾ「いくぞ…ブリザード!アイスストーム!!ダイヤモンドダスト!!!」
アルル「いっくよー!アイスストーム!」
シェゾ「まだまだ!ダイヤモンドダストー!!」
アルル「こんなもんでとりあえず大丈夫かな…」
アミティ「すごいすずしーい!これなら何とかなるんじゃない!?」
シェゾ「暑くなってきたらまた少しづつやればいい、とりあえず今日はこれで応急処置だ」
ラフィーナ「それじゃあお店開けますわよ」
シェゾ「ああ、来客来たら教えてくれ」
ラフィーナ「了解ですわ!」
ラフィーナ「見学の小学生さん達来られましたわー!」
アルル「はいはーい!って、ええ!?」
歩美「おはようございますー!」
光彦「いやーこんなお忙しいときに押しかけてすみません」
元太「夏休みの自由研究のヒントのために少し見学させてくださいー!」
アルル「見学の小学生って君たちだったの!?」
コナン「あはははは…」
灰原「まあ私たちはほぼ付き添いだけどね」
シェゾ「今日は俺とレムレスがお前らに仕事を教える」
歩美光彦元太「はーい!!!」
レムレス「じゃあ僕は女の子2人を見るよ」
灰原「…!?」
コナン「…?どうした灰原?」
灰原「ごめんなさい…私…そっちのお兄さんの方が…」
シェゾ「え?俺か?」
レムレス「そう?残念、それじゃあ歩美ちゃんと元太くんと光彦くんを僕が見るよ、それでいいね?」
歩美「哀ちゃんどうしたの〜?」
元太「大丈夫か?」
灰原「え、ええ…大丈夫よ…ごめんなさいね…」
コナン「おいどうしたんだよ…」
灰原「なんか…あの緑の人…嫌な予感がして…」
コナン「え?あいつ?そうか…?」
シェゾ「じゃあコナンくんと哀ちゃんは俺に着いてきてくれ」
コナン「はーい!」
灰原「あなたに哀ちゃん呼びされるのなんか違和感しかないわ」
シェゾ「うるせー、お前らの正体はあいつらには秘密なんだろ??」
コナン「あはははは!シェゾお兄さん今日はお願いしますー!」
レムレス「何かを察したか…」
レムレス「それじゃあまず、お客さんの注文を聞くんだよ」
光彦「ふむふむ」
レムレス「ご注文はどうされますか?」
りすくま「そうですね…ハムエッグサンドイッチをおひとつと…あとドリンクはアイスカフェラテで」
レムレス「かしこまりました!」
歩美「ハムエッグサンドイッチ!哀ちゃんがいつも食べてるやつだ!」
レムレス「そうしたら、厨房にいってそれを伝える、8番席ハムエッグサンドイッチ1つとアイスカフェラテでーす!」
アルル「はーい!」
レムレス「それで、出来たらこれをさっきの8番席に!」
元太「なるほどな!」
ピンポーン
光彦「7番席の方が呼んでますね」
レムレス「そうだね、じゃあ行ってみようか」
レムレス「はーいご注文をどうぞー」
目暮警部「ボンゴレビアンコパスタをひとつと生ハムのマリネをお願いします」
白鳥警部「私はスパゲティポモドーロで」
レムレス「はいかしこまりました」
歩美「あれ〜?目暮警部と白鳥警部だー」
目暮警部「あれ君たち、どうして?」
光彦「夏休みの自由研究のために少し見学させてもらってるんです!」
元太「飲食店の秘密に迫る!的な?」
目暮警部「なるほどな…それは楽しそうだ」
白鳥警部「色々教えて貰いなさい」
歩美光彦元太「はーい!!!」
シェゾ「ご注文は?」
さかな王子「うーむ、そうじゃな…ハムエッグサンドイッチをいただこうかのう」
灰原「ハムエッグサンドイッチ…!すごく美味しいわよね!!」
さかな王子「うむ…?」
シェゾ「ははは…」
コナン「おいおい…てか、この店…魚が1人で来たりもすんのかよ…」
クルーク「おい!」
シェゾ「…!?なんだ?」
コナン「客が怒ってる…?」
灰原「何かしら…」
シェゾ「まあクレーム対応も仕事のひとつだ、覚えるいい機会だろう、行くぞ」
クルーク「僕は照り焼きチキンサンドイッチを頼んだはずなのに中に肉が入ってないしそれどころかなんかカレーらしきものが入ってるのだが!?」
シェゾ「はっ!?カレー!?」
コナン「なんでカレーが?」
灰原「カレーサンドイッチなんてメニューにないと思うしなんだか妙ね…」
シェゾ「サンドイッチにカレー入れたの誰だ??」
アルル「カレー?サンドイッチー?あー、ぼくぼく!だってカレーって美味しいじゃん?だから何でも合うよ!絶対!」
アミティ「今からこのサンドイッチを客席に持っていくね!」
シェゾ「おい待て!その中身はちゃんとしてるんだろうな…」
アミティ「もちろん!ほら!」
シェゾ「は?何だこれ丸くくり抜いたスイカにキウイにバナナ…これってフルーツポンチの中に入るやつじゃないか!」
???「何よこれ!」
コナン「また客席から!」
シェゾ「今度はなんだよ…」
シェゾ「お待たせいたしましたどうなさいました?」
園子「スイカのフルーツポンチの中に照り焼きチキンが入ってるのよ!」
シェゾ「フルーツポンチの中に照り焼きチキンが!?」
コナン「色々混ざりすぎだろ…」
目暮警部「おいおいメロンの中にパスタが入って出てきたぞ!?」
白鳥警部「こちらはスイカの中にパスタが…」
シェゾ「おいおい冗談じゃねーよ…!なんなんだよ…!」
和葉「スイカやメロンの中にパスタもなかなか斬新でええやろ??」
シェゾ「アホかすぐに作り直せ!今すぐだ!」
りんご「はーい夏野菜たっぷりカレーライスです!」
羽田秀吉「ええ?なんですかこれ、カレーの具材がキウイやイチゴやバナナなんですけど…」
宮本由美「みてよチュウ吉!私のパスタなんかメロンとプリンが入ってる!」
シェゾ「うわー!!すみません!!すぐに作り直します!!」
元太「太閤名人とミニパトのねーちゃんじゃねーか!」
シェゾ「おい!一体どうやったらカレーの具材とフルーツポンチの具材を間違えたり、パスタの上にメロンパフェの材料を乗せられるんだよ!」
アミティ「だってー!ねー和葉ちゃーん!」
和葉「色々注文あったやないかー!」
シェゾ「色々混ざりすぎだ!もう少し落ち着け!」
レムレス「よし切れた!」
シェゾ「おいお前は何を…」
レムレス「羊羹切ったんだー!これをハンバーグの付け合せに…」
シェゾ「うちは羊羹使ってる料理なんかそもそもねえから!まずいまた暑さでおかしくなって気やがったか…同じ氷魔法が使えるアルルもあんなだしどうしたら…」
歩美「このお店って…」
光彦「はい…こんな変わった料理提供するようになったんですね…」
元太「兄ちゃんいつの間に…」
シェゾ「違う!これは料理人達がこの暑さのせいでおかしくなったからで…!」
灰原「また向こうで誰か騒いでるわよ」
シェゾ「ちっ…またかよ…」
佐藤刑事「あの、すみません…サーモンのカルパッチョを頼んだんですが、なんか上に妙な物が乗っかってて…これはなんですか?」
シェゾ「ああそれは羊羹と言いますね…!ほんとにすみません…!」
高木刑事「僕も和風きのこのおろしハンバーグ頼んだんですけどなんかきのこじゃなくて紫の何かが…」
シェゾ「それも羊羹と言うものです…!すみませんすみません!」
シェゾ「レムレスお前羊羹入れてほんとに出したんか!」
レムレス「暑い時の甘味は大切だよー」
歩美「なんかすごく忙しくなってきたみたいだね…そろそろ帰ろっか?」
光彦「そうですね…まあそこそこ見学は出来ましたし…」
コナン「ああ…今のこの店にいたら俺らまで暑さボケでおかしくなっちまうかもしれないしな…」
灰原「それじゃあさっさとおいとましましょ」
歩美「じゃあ店長さん!今日はありがとうございました!」
光彦「自由研究の参考にさせていただきます!」
元太「じゃーな!あとは頑張れよ!」
シェゾ「あ、おい!お前らこのタイミングで帰るな!」
コナン「じゃーな」
灰原「頑張って…」
シェゾ「おいまて!!なんでこんな時に限ってこんな事に…!!」
サタン「イケメンのサタンさまが面接に来たぞー!!これで採用されればサタンさま活躍しまくりでだいぶ戦力に…」
シェゾ「そうだ面接もあったんだった忘れてた…!レムレスもおかしくなってるし、こいつらほっといて面接なんか行けないし一体どうしたら…」
サタン「ん?どうしたシェゾ」
シェゾ「こうなったらしょうがない!サタン!採用だ!!今すぐこのスーツに着替えて仕事に入れ!」
サタン「どーゆうことだよ!?」
シェゾ「話は後だ!着替えたらすぐに厨房に入って調理のフォローしてくれ!」
サタン「ほんとにいきなりすぎるな!?てかほんとになんなんだよ!!」
歩美「でね!メロンの器にスパゲッティ入れて提供するようにしたんだって!」
蘭「へえー!でもなんで?やっぱり暑いから少しでも夏を感じられるようにかな?」
光彦「カレーの具材にフルーツ使ってたりもしてたんです!これも夏を感じられるようにですかね?」
コナン「絶対違うと思うよ…」
蘭「でもメロンやスイカの器にスパゲッティ入れたり、ハンバーグの付け合わせに羊羹か…なかなか変わった事するお店になったのね…」
元太「だよな!?しかもスイーツスパゲッティも新しく考えたらしいぞ!」
蘭「スイーツスパゲッティ?」
光彦「あーそうでしたね!なんとパスタの上にプリンとメロンが乗って出てきたんです!」
蘭「へえー、それなんて言うメニューなのかな?」
コナン「いや、ただ店員達が暑さでおかしくなって、そのせいで間違えて作っちゃった料理だから…」
蘭「あれ、そういえばさ」
コナン「ん?どうしたの蘭ねーちゃん」
蘭「この前そのお店でミートドリア8人前頼んだよね?テイクアウトで」
コナン「あー、そういえばそうだったね」
蘭「あれ、いつ届くようにお願いしたっけ?」
コナン「この前蘭ねーちゃんカレンダーに書いてなかったっけ?ええっと確か…あれ、おかしいな昨日って書いてあるよ」
蘭「え、昨日だった?届いてたっけ?」
コナン「いやー、多分来てない…」
蘭「私日付間違えて伝えちゃったかな、電話して確認してみるね!」
コナン「いや、今あのお店に電話するのはちょっと辞めといた方がいいかも…」
灰原「でもおかしいわね、もし本当に昨日で間違えないなら、なんで届いてないのかしら」
コナン「確かに…妙だなそれは…」
ピンポーン
蘭「あれ?誰だろう…もしかしてミートドリアかな?私日付勘違いしてたかも!」
コナン「なーんだそうだったのか…」
歩美「じゃあ今日みんなで食べられるね!」
光彦「そうですね!」
平次「へい!テイクアウト商品のお届けや!」
蘭「服部くんが持ってきてくれたんだ!ありがとう!ねえ顔真っ赤だけど大丈夫?暑さにやられちゃった?少し休んでいく?」
平次「まだ仕事があるやけん、また今度にしとくわ!」
蘭「ほんとに大丈夫?じゃあバイト頑張ってねー!和葉ちゃんにもよろしく!」
平次「おうよー!」
蘭「ごめーん配達の日付間違えちゃってたみたい!昨日じゃなくて今日だったね!」
コナン「なんだ…でも良かったね蘭ねーちゃん」
阿笠博士「おおー、ミートドリアが届いたか!」
蘭「はい!ちょうど今!」
元太「じゃあみんなで食事会だ!」
光彦「はい!」
蘭「て、あれ??」
コナン「ん?どしたの蘭ねーちゃん」
蘭「ミートドリアの具材…なんか変よ…?」
コナン「…え?」
蘭「何…?これ」
コナン「どれどれ…ええ!?」
歩美「イチゴにキウイにバナナに!」
光彦「丸くくり抜いたスイカにメロン?」
阿笠博士「ああ!8個全部そうじゃ!」
蘭「何?どゆこと?」
元太「ホントだろ!?ほんとにこーゆうの作るようになったんだよあの店!」
蘭「ほ、ほんとだったんだね…あははは…でもなんでこんな物を…?」
コナン「あいつら…まさかここまでやるとは…」
終わり