エコロ「いいねぇ、へっへっへ」


サタン「柔らかそうだな、こりゃ」


エコロ「埋もれたくなっちゃうね!」


サタン「全くシェゾのやつ、こんなにいい物を持っていたんだな」


エコロ「そうだね、パソコンがあると便利だとか言っていつの間にか緑のお兄さんとメガネの子と一緒にお金出し合って買ってたんだって僕たちに黙って」


サタン「ふーん、これで一体何をしようとしてるんだろうな」


エコロ「さあ…何するんだろうね」





エコロ「ねえおじさま、このサイトも見てみる??完全無料って書いてあるし!」


サタン「よーし、カチッとな」





エコロ「うん?なにか始まったよ?」





サタン「は…?なんだこれ…?」


エコロ「え!?登録完了!?え、これを見るのにお金がかかるの??」


サタン「いや…完全無料って書いてあっただろ…」


エコロ「お金がかかるならダメだよね、他のサイト行こ?」


サタン「そうだな」


エコロ「あれ?」


サタン「反応しないのか?それじゃあもうそれ消しちゃうか?」


エコロ「ええ!?なんで消したら別なのが増えるの!?」


サタン「ありゃー、完全言うこと聞かなくなったな…」


エコロ「え、マジでどうしよう」


サタン「そういやこれの持ち主たちが帰ってくるのはいつだ?」


エコロ「ええっと…闇の魔導師さんとメガネの子があと1時間後で緑のお兄さんが…あと30分後だ!」


サタン「うわ、レムレスあと30分後か…」


エコロ「よりにもよって一番ヤバイ人が最初だね…」


サタン「パソコンに詳しいまぐろはどうだっけ?」


エコロ「まぐろくんは2時間後だった気がする…」


サタン「まじか遅いな…」


エコロ「とりあえず僕らで色々試してみよ!」


サタン「そういやまぐろが前に言ってたような気がするんだが、何かあった時はとりあえず再起動させてみるとだいたい何とかなるかも、とか言ってた気がする」


エコロ「お!ほんと?じゃあそれで直るかもね、やってみよ!」





サタン「直らないじゃないか!しかもついでに額も増やしてきやがった」


エコロ「違反金って何!?」


サタン「どうする…素直に金を払うか?」


エコロ「いやいや!何も見てないのに20万は馬鹿げてるよ!」


サタン「確かに…これ詐欺じゃないのか?」


エコロ「でも払わないと消せないって書いてあるしな…」


サタン「シェゾに叩き切られ、クルークに蹴り飛ばされ、レムレスにしばかれる…」


エコロ「最後一気に緩くなったね、危険には変わりないけど」


サタン「あいつらにぶっ飛ばされるぐらいならいっその事払ってもいいかもな…」


エコロ「大丈夫だよ!もし何かあったらその時は一緒に何とかしよう!!」


サタン「エコロ…そうだな…」


りんご「おやおやおふたりとも、ハウスに来てたんですね、こんな所で何を?」


エコロサタン「うわぁぁぁ!?!?」


りんご「そんなに慌ててどうしたんですか?」


サタン「いやちょっとな…あはははは…」


エコロ「あははは…」


りんご「ん?」


エコロ「そうだ!りんごちゃんのタブレットというやつを貸してほしい!」


サタン「そうだ!ちょっと調べたい事が…」


りんご「私のタブレットですか?申し訳ございません、只今充電が切れておりまして今日は持って来ておりません」


エコロ「なんてこったい」


サタン「調べるという手もなしか…」


りんご「もしかして何かいかがわしい物でも見ていたのですか?」


サタン「よく分かったな」


りんご「当たりですか…」


アミティ「やっほー!!」


シグ「やー」


リデル「こんにちわー」


エコロ「ええ!?」


サタン「アミティ達が来たか…」


アミティ「あー!それパソコンって言うやつだよね?」


リデル「パソコンですか…?」


アミティ「触らせてー!」


サタン「あ、いや、今はちょっとだな…」


シグ「借りるー」


サタン「あ、おいお前!いつの間に!」


リデル「わあ…すごいです…ピンク色です…」


アミティ「わあ〜!なんかちょっとHだね〜!きゃー!!」


りんご「へえ…おふたりともこーゆうのが趣味で…」


エコロ「ごめんなさいほんとにごめんなさい」


サタン「頼む…お前らの先生とやらには内緒で…」


アミティ「大丈夫!言わないよ!サタン達も男の子だねぇ」


リデル「ちゃんと先生にはこれを見た事は言わないでおきます…」


りんご「誰にでも性癖はありますもん、わざわざ言わないですよ」


サタン「ああ…頼む」


アミティ「ねえねえ、一緒にいて見ててもいい?」


リデル「普段パソコンあまり触らないので興味あります…」


サタン「いや、ダメだろ…」


エコロ「学校の先生がそんなの見るの許可しないでしょ…?」


アミティ「お願い!もしもの時に参考にしたい!」


サタン「…あの先生には内緒だぞ?」


エコロ「もしバレちゃっても知らないからね?」


アミティ「やったー!」



ついに30分後


サタン「直らないな」


エコロ「やっぱり僕たちだけじゃ…」


レムレス「お邪魔しまーす、ふふふ、みんなハウスに来てたんだね」


サタン「うわ!レムレス!」


レムレス「おや?僕たちのパソコンで何をしていたのかな?」


エコロ「ついに帰ってきちゃったか…」


レムレス「ねぇ?一体何をやってるんだい?」


エコロ「あ、いやこれはその…」


サタン「やばい1番見つかっちゃいけないやつに…!」


レムレス「もしかして怪しいヤツ開いちゃったとか?」


サタン「ひひひ開いてないぞ…?」


エコロ「そうだよ!僕たちはそんないかがわしいサイトなんかなーんにも…」


レムレス「はい貸してねー」


エコロサタン「あああーーー!!!」


レムレス「え、50万?しかも消せないよこれ!」


エコロ「すみませんすみませんほんとにすみません」


サタン「すまない…許してくれ…」


レムレス「はあ…高かったんだからやめてくれるかなほんとにもう…」


りんご「どんまいです!」


レムレス「まぐろくんならこれ分かるかな…」


りんご「ねえレムレス」


レムレス「ん?」


りんご「その内容については触れないんですか?」


レムレス「内容?」


りんご「それを見たらまずそれについて何か言いません?」


レムレス「【自主規制】について調べてたんだよね?別に普通じゃない??」


りんご「その発言自主規制されてますが!?」


レムレス「それじゃあちょっと僕荷物置いてくるからね、絶対逃げちゃダメだよ!」


エコロ「はーーーー」


サタン「割とあっさり…」


りんご「予想外の反応でしたね…」


リデル「あまり怖くなかったですね…」


エコロ「んね…ちょっと安心したよ…」


りんご「まあ何も解決してませんけどね」


サタン「…だよな…」




更に30分後


レムレス「うーん、色々触ってみたけどやっぱ分からないな…りんごはパソコン得意なの?」


りんご「いえ、私はタブレット派ですのでパソコンに関しては何も分かりません」


レムレス「そっか…」


りんご「でもずっと見ていて思ったのですがまるで自動で動くアプリみたいですね」


レムレス「自動的に動くアプリ?」


りんご「はい、常にアプリを起動し常駐させた状態にして、あるタイミングで簡単に見たり使ったり、例えば天気予報やブルーライトカット、クリーンアップ等様々…みたいなのはタブレットにありますね」


レムレス「あー、なるほど…」


りんご「そーゆうのがパソコンにもあるんじゃないですか?」


リデル「え、じゃあそのアプリ?を勝手に入れられた、という事ですか??」


りんご「多分それが一番近いかと、アプリかどうかは分かりませんけど…」


レムレス「だとしたら酷いよ!勝手に入れておいて消すには金払えって脅迫じゃん!」


サタン「それじゃあさっきのダウンロードとやらが原因の発端か…?」


りんご「おそらく…何気ない簡単な操作ひとつでなんでもダウンロード出来てしまいますからね…」


レムレス「うーん、用心しないとだね…」


クルーク「あー疲れた〜」


シェゾ「そうだな、いつもより客が沢山来たからな…」


クルーク「ちょっとハウスで寝ようかな…」


シェゾ「そうだな、しっかり休んでおけ」


ラフィーナ「今日も一緒にトレーニングやりますからね!」


クルーク「それは嫌だ!!」


サタン「げっ…!シェゾ…!」


エコロ「クルークにラフィーナも…!」


シェゾ「なにがげっ、だ貴様」


ラフィーナ「あら、なんですのなんの集まりですの??」


クルーク「なんだい?今日は珍しくハウスに人が沢山来てるね」


レムレス「ちょっとみてよ!パソコンおかしくなったんだよ!」


エコロ「すみません…」


サタン「私たちがやりました…」


クルーク「お前たち!こんなものでイカレさせたのか!」


サタン「そうだよな、それが普通の反応だよな」


ラフィーナ「うわ…これはさすがにないですわ…」


りんご「ラフィーナが超ドン引きしてます…」


シェゾ「おい、俺にも見せてみろ」


クルーク「ドン引きするぞ確実に」


シェゾ「構わない」


レムレス「え、別に普通だったよ?」


シェゾ「嘘つくな、どれ…なっ…!?」


レムレス「シェゾ?」


エコロ「どうしたの闇の魔導師さん?」


サタン「固まったのか?」


シェゾ「きききき貴様らよくこんなものを…!」


レムレス「シェゾ顔超真っ赤だよ?」


クルーク「青いのか赤いのかハッキリしろよな」


サタン「初心だなぁ、もしかして童〇なのか?」


エコロ「これがチェリーというやつ?」


シェゾ「やかましいぞそこ!!」


アミティ「シェゾはやっぱり変態だね!」


リデル「変態さんです〜」


シェゾ「おいこら!」


レムレス「そう言えばラフィーナはパソコン使えるの?」


ラフィーナ「ええ、まあ…学校の授業で少し触りますから…」


レムレス「それならこれの消し方見つけられないかな?」


ラフィーナ「さあ…でもここまでイカれてるパソコンなんて触ったことないですし…」


レムレス「ちょっと見るだけみてみてよ!」


ラフィーナ「えっと…くっきーあどうぇあ…?はあ…?」


シェゾ「何の呪文だ?」


ラフィーナ「訳が分かりませんわ…」


アミティ「クッキーのあのお菓子の?」


リデル「サクサクしてて美味しいですよねー」


アミティ「またレムレスに作ってもらおうか!」


りんご「相当厄介そうですね…」


レムレス「素直にまぐろくん待とうか…」


ラフィーナ「それまでに何とか調べて少しでも理解してみますわ!」


レムレス「そう?ならどうか頼むよ!」


シェゾ「期待してるぞ」




そしてついに


まぐろ「怪しいファイルを削除、クッキーを削除、そしてこれをこうして…はい直ったよ☆」


サタン「おお!」


エコロ「すごい元通りだ!!」


クルーク「綺麗に無くなった…」


シェゾ「これで俺も画面を直視できる!」


りんご「さすがまぐろくん!」


ラフィーナ「そーゆうことでしたのね…そこの設定まではいまいち…」


まぐろ「自力でそこまで覚えようとしただけ充分立派だと思うよ☆」


ラフィーナ「そうです?」


まぐろ「それにしても驚いたよ…ありとあらゆる物が侵入していたね…☆」


エコロ「まじか」


サタン「あのカチッ…ひとつでか」


レムレス「全く、ひやひやさせないで欲しいな…」


まぐろ「あとこのパソコン、セキュリティソフトが更新されていないね?」


レムレス「え!?」


シェゾ「更新だと…?」


まぐろ「しておかないと、どんどんウィルスに感染しやすくなるよ?もしかしてずっと通知を無視し続けてた?」


レムレス「うん…なんだかよく分かんなくてさ」


シェゾ「大事なものだったんだな」


まぐろ「後で一応そのパソコン僕の所に持って来て!他にも確認しておきたい事があるから…」


レムレス「分かったよ!」


シェゾ「すまん助かる」


まぐろ「所で…アミティ達ずっと見てたみたいだけど大丈夫?」


アミティ「全然大丈夫!」


リデル「とってもためになりました…」


シグ「なんかよく分からないけどでも大事なことだと思う」


まぐろ「それならいいけど…」


レムレス「じゃあ僕はとりあえず今日はこれで…」


シェゾ「次何かやらかしたらこの闇の剣で叩き切るからな」


りんご「これで一件落着ですね」


エコロ「うん、無事パソコンが直って良かった〜」


サタン「あんな簡単な操作であんな事になるとはな…」


りんご「タブレットでも他人事ではないでしょうし心に留めておきます!」


エコロ「とにかくもう思い残す事はないね!」


サタン「そうだな!」


りんご「そういえばなにか大事な事を忘れているような…」


アコール「こんにちわ〜」


アミティ「あ、先生!」


シグ「こんにちわー」


リデル「先生こんにちわ」


アコール「ちょっと通りかかったので来てみました、皆さん揃って何をしていたのですか?」


アミティ「はい!みんなでパソコンの勉強をしました!」


リデル「みんなでパソコン楽しかったです〜」


アコール「それは良かったです、まぐろさんアミティさん達にパソコンを教えてくださりありがとうございます」


まぐろ「いえいえ☆そんな大したことはしてませんよ☆」


アコール「私ももっと学校の授業でアミティさん達にパソコンを使わせたいって思ってるのですが、ネットは危険と聞きまして…」


まぐろ「そうですね、ですが上手く使いこなせばとても便利で楽しいものになりますよ!」


アコール「それもそうですね…ところで今回はどのような事を教えたんですか?」


まぐろ「パソコンが一時的に操作不能になった時の対処法を…それを僕が実践もしました☆」


アコール「なるほど…」


まぐろ「やや難しかったかもしれませんが…☆」


アコール「でも気をつけないと大変な事になるという事をアミティさん達も良く学べたと思います」


まぐろ「そうですね☆誰かが怪しい〇〇〇〇サイトを開いた時の対処法をりす先輩から教わっていましたから☆」


アコール「え?どなたか〇〇〇〇サイトを開いたのですか?確か実践したともおっしゃいましたよね?」


エコロ「うわ…!」


サタン「あー…まぐろに言うなって言ってなかったなそう言えば…」


まぐろ「あっ…言っちゃダメなやつだったねこれ…」


アコール「それをアミティさん達も見たのですね?」


まぐろ「(上手く誤魔化さないと…)」


エコロ「そー…」


サタン「そー…」


まぐろ「いえ、実際起きた時の為にあえて僕が…」


アコール「なるほど、そういう事ですか…!」


まぐろ「2人には悪い事しちゃったかな…☆」


りんご「いやいや、まぐろくんは何も悪くありませんよ!細かい事は気にしないで」


エコロ「まぐろのやつ〜!!」


サタン「結局こうなるんだな〜!」


アコール「エコロさん!サタンさま!詳しくお話をお聞かせくださいー!!」




おわり