アミティ「はいお待たせしました!ラズベリーアイスクリームになります!」
アルル「バニラアイスのせコーヒーゼリーになります」
りんご「大変お待たせしました!メロンクリームソーダになります!!」
アミティ「今日のデザート、アイス使ったデザートが多いね〜」
アルル「8月に入ったし、最近すっごくからね〜」
りんご「梅雨明けもしましたしね」
アミティ「そっか〜それもあるか〜」
りんご「そういえば2人は新しいバイトが来る事を知ってますか?」
アルル「え?そうなの??」
アミティ「知らなかった!」
りんご「はい…今日の2時から面接らしいです」
アミティ「今度は誰なんだろう…」
りんご「女性の方らしいですよ」
アルル「今度は女の人か…」
???「失礼します」
シェゾ「あんたが面接希望の女か…」
レムレス「はい、ではお名前を教えてください」
???「京都泉心高校2年の17歳、大岡紅葉といいます、以後お見知りおきを」
シェゾ「はい、ありがとうございます…」
レムレス「ではおかけになってください」
紅葉「失礼します」
シェゾ「ええっと、では早速面接の方に…当店の事はどうやって?」
紅葉「葉っぱちゃんが言ってはりました、私の未来の旦那さんがここで短期間のアルバイトをしてるって」
シェゾ「葉っぱ…?」
レムレス「未来の旦那さん…?」
シェゾ「…一応聞くが、誰だよそれ…」
紅葉「私の未来の旦那さんと言ったらあの人しかいません!あの大阪の高校生探偵の…おりますんやろ?」
レムレス「あ、ああ…平次くんね…」
シェゾ「でも平次のやつって…確か…」
紅葉「そーれーで!未来の旦那さんを見守る事も彼の未来のお嫁になる私の仕事だと思います、どうです?私を採用してくれません??」
シェゾ「と、言われてもなぁ…どうする?」
レムレス「うーん、まあいいんじゃない?」
シェゾ「いいんかよ!」
レムレス「ちなみに紅葉さんがバイト出来る期間はいつまでです?」
紅葉「そうですね…私も今は夏休みですので今月いっぱいですかね…」
シェゾ「じゃあ平次と同じだな、分かった」
紅葉「なあ…平次くんは…どんな感じです?」
シェゾ「んあ?…あー…勤務状況か?」
レムレス「いつも頑張ってくれてるよ!おかげで毎日すごく助かってる!」
紅葉「さすが平次くんです…やっぱり未来の旦那に相応しい…」
レムレス「も、もしだったらうちのお店少し見学していきます?」
紅葉「そうですね…平次くんの状況を直接見るのも大事ですね、お願いします」
レムレス「うちは飲食店なのであーやってお客さんの注文を聞いたり、注文の品を席までお持ちするんだよ」
紅葉「ほう…」
シェゾ「平次ちょうどそこにいるぜ」
レムレス「プリンアラモード運んでるね」
平次「へいお待ちや!」
蘭「ありがとう服部くん!」
園子「これ平次くんが盛り付けたのー!?上手〜!!」
平次「まあ最初は大変かもしれんが、慣れれば楽しいもんや」
紅葉「へぇ…なかなか活躍してはりますなぁ…未来の旦那さん♡」
シェゾ「…とりあえず、採用が決まりましたらご連絡させていただきます!」
レムレス「そうですね、必ず合否の連絡はしますのでもう少しお待ちください」
紅葉「いい連絡をお待ちしております」
レムレス「はーい!じゃあ気をつけて帰ってねー」
レムレス「…という人なんだ…」
シェゾ「ちょっとどうだよ…」
アミティ「えーいいんじゃない??」
アルル「そうだよ!別に人多い方がいいだろ?」
シェゾ「いやいや!あいつは仕事メインじゃなくて明らかに平次目的なんだぞ!?そんな奴がちゃんと仕事をやるとは思えん!俺は反対だ」
アミティ「反対って…不採用って事?」
ラフィーナ「そーゆう事になりますわね」
アルル「ええー!せっかく人が増えるチャンスなのにー!!」
レムレス「んー、でもまあ…言ってる事だけが全てとは限らないし…仕事は教えればちゃんとやってくれるかも…」
りんご「そうですよ!レムレスの言う通りです!」
シェゾ「うーん…そうか…」
アルル「とりあえず今回は採用してみたら?」
シェゾ「…そうだな」
シェゾ「と、言うわけで採用が決まったから明日から頼む」
紅葉「はーい、頑張りますね」
シェゾ「あの頑張りますね、が仕事に対しての頑張るなのか、平次の監視を頑張るなのか…どっちなんだか正直わからん…」
アミティ「今日からアルバイトの人来るんだって!」
平次「おお〜!今日からまたバイトが増えるんか!そりゃー頼もしいな!」
りんご「まあ人ではたしかに足りてないですもんねー」
平次「で?どんなやつなんやろな?」
ラフィーナ「多分知ってる人だと思いますわよ…」
レムレス「はーいみんなおはよう!今日からのバイトの人を紹介するね」
アミティ「わあー!」
アルル「すごい美人…」
平次「…げっ!あ、あんた…」
紅葉「大岡紅葉といいます、今日からしばらくお世話になります、以後お見知りおきを」
アミティ「はーい紅葉さんよろしくお願いしますー!」
平次「なんやー!!なんであんたがここにー!?」
紅葉「あら、その理由はあなたが1番知ってると思いますよ?うふふ」
平次「…なんてこったい…」
平次「魚介たっぷりシーフードドリアお待ち!」
梓「ありがとうございまーす!」
平次「それから…ハムサンドイッチもひとつ!」
安室「ありがとうございます、ここのサンドイッチもうちのに負けないぐらい美味しそうですよ梓さん」
梓「確かに!」
紅葉「うふふ、さすが未来の旦那さん、すごい活躍してはりますね…私は…ビーフステーキを2番席に…」
紅葉「お待たせしました〜ビーフステーキお持ち致しました〜」
ドラコ「ありがとうございます!がうー!美味しそー!!」
ウィッチ「あらあなた見ない顔ですわね」
紅葉「ええ、最近ここでバイトを始めましたの」
ウィッチ「そうなんですのね」
紅葉「お嬢さんの方はご注文は?」
ウィッチ「それじゃあ私はワンドリンク爽健美茶で」
紅葉「かしこまりました」
平次「あいつも中々やるな…しかしあいつがおるとなんか集中できんっちゅーか…」
紅葉「お疲れ様でした〜」
レムレス「お疲れ様!紅葉さんの仕事ぶり中々ですよ!言葉遣いも丁寧でとてもいいし」
紅葉「あらありがとうございます、ふふふ、私もこーゆう仕事意外と向いてるのかもですね」
シェゾ「そ、そうだな…」
紅葉「それではまた明日、明日も頑張ります〜」
レムレス「はーい気をつけて帰ってくださいねー!また明日!」
シェゾ「…そんなに心配することなかったかもな」
レムレス「そうだね!ちゃんと仕事やってくれてるし…落とさなくてよかったね」
シェゾ「しかし…この後、なんかとんでもない事になる予感が…」
レムレス「え?そうかな?そんな事ないと思うけど…」
和葉「はー平次は今日も夜遅くまでバイトなんかー、平次があそこでバイト始めてからなんかつまらんくなったな…ん??」
ドラコ「ビーフステーキすごく美味しかったー!!それに、今日から居た新しいバイトのお姉さんもすごい美人だったねー!」
ウィッチ「そうですわね、髪も綺麗な茶髪のショートカットで素敵でしたわ」
ドラコ「ね!髪型も似合ってたな…あたしもあーゆう髪型にしてみよっかな」
ウィッチ「爪だってすごく綺麗なネイルされてましたし…」
ドラコ「そうそう!紅葉の絵すごく綺麗だった!でもなんで今は夏なのに紅葉のネイルなんかしてるんだろう…紅葉と言えば秋じゃない?」
ウィッチ「普通に紅葉が好きなんじゃなくて?」
ドラコ「あ、そっかー!」
和葉「茶髪のショートカット…紅葉の絵のネイル…!」
ドラコ「それにあのお姉さん、胸もこーんなに!」
ウィッチ「こら!あんまりそーゆう事を大きな声で言うんじゃありませんわ!」
和葉「なあ!そのあんたらが今行った店…なんて店や…?」
ドラコ「うわあ!?ど、どうしたの急に!?」
ウィッチ「ええっと…The gorgeous man who defile the Godという最近新しく出来たレストラン、ご存知です?」
和葉「そこ…!やっぱり平次のバイト先…!」
ドラコ「いまのビーフステーキの話聞いて食べたくなったのー??肉は美味しいよなー!」
ウィッチ「いや、絶対違うと思いますわ」
和葉「茶髪のショートカットの美人…紅葉のネイル…それにおっきな胸…やっぱりあいつしかおらへんやん!まさか平次がバイトしてる事を何かで知って…」
ウィッチ「あら?」
ドラコ「お姉さんどうしたの?」
和葉「教えてくれてありがとうな!あたしもそのレストラン行ってみる!」
ドラコ「う、うん…」
ウィッチ「どうしたのかしら突然あんなに焦りだして…」
ドラコ「…きっとあの子も急にビーフステーキが食べたくなったんだよ!」
ウィッチ「そうかしら?」
アミティ「また新しいバイトが来るんだって!」
りんご「またですか!」
アルル「最近バイト応募多いねー」
ラフィーナ「まあ人手が増えるのはいい事ですわ!」
シェゾ「…はい、お名前をどうぞ…」
和葉「あたしは遠山和葉やねん!…早速なんだけど平次と紅葉って女、ここでバイトしてますか!?」
レムレス「あっはははは…君もあの2人の知り合いなんだ…」
シェゾ「こいつ…確か…そーゆうことか…」
和葉「いるかいないかで答えて!」
レムレス「まあ…いますよ…あははは…」
シェゾ「嫌な予感しかしない…」
和葉「それで!平次はあんたなんかには絶対に渡せないってあの女に伝えたいねん!な?だからあたしも働かせてくれないか??」
レムレス「全く意味が分からないけど…あははは…シェゾ、どうしようか…」
シェゾ「採用で」
レムレス「え!?今ので何で良いと思ったの!?」
シェゾ「こいつの気持ち分からなくは無いからな…明日から9時から来てくれ」
和葉「よっしゃー!よーし!やったるでー!」
レムレス「ちょっとシェゾ!なんであんな勝手な採用を…」
シェゾ「実はあいつはな…」
レムレス「ええ〜!?」
シェゾ「だろ?だからまあ、あいつの気持ちが分かるんだよな…」
レムレス「うーん、それならいっか…」
レムレス「という事で今日からのアルバイトの遠山和葉さんだよ」
紅葉「葉っぱちゃん…」
平次「なーんでお前まで来るんや!!」
和葉「あーほ!平次に着いてきたわけじゃないで!あたしはただ、自分の腕を上げたくて…」
シェゾ「いや、ほんとはほぼ平次に着いてきただけだろ…まあそれだけじゃないと思うけど」
レムレス「と、とにかく!みんな色々教えてあげてね!」
アミティ「はーい!」
シグ「はーい」
平次「あほか!なんでお前まで…」
和葉「言うたやん!自分もバイトして社会に慣れたいねん!」
平次「だからって俺と同じ所でバイトする事ないやろ!?仕事に集中出来んわ!…ただでさえ紅葉っちゅーねーちゃんまでおるのに」
紅葉「あら?仕事中の私語はお控えくださいな、葉っぱちゃん」
和葉「…うるさいねん!分かっとるわ…」
レムレス「平次くんたち、どう?」
アルル「どうって…うーん、まあまあって感じかな…」
アミティ「まあでも人手は多い方がいいじゃんね!」
りんご「それはそうですけど…うーん…」
ラフィーナ「ほんとに先が思いやられますわ…」
平次「2種のベリーのアイスパンケーキ1つ注文入ったで!」
和葉「あたしが作る!」
紅葉「私の方が綺麗に美味しく作れます」
和葉「はあ!?あたしだって…!」
紅葉「だって…未だに卵を上手く割れない人に頼むのは心配しかないですもん…ほら、今だって殻が入ってますし…」
和葉「うぅ…」
紅葉「あなたは奥で皿洗いしてる方が向いてるんちゃいます??」
和葉「それは…」
紅葉「それじゃあこうします?このお店の看板メニューはメロンパフェとスイカフルーツポンチ…私と葉っぱちゃんでそれぞれどちらかひとつを作って平次くんに食べてもらい、平次くんに美味しいって言って貰えた方が平次くんの未来の旦那さんになれる…どうです?」
平次「はああ!?!?」
和葉「何を言うとる!なんでそーなるんや!」
紅葉「やらないなら試合放棄とみなして私の勝利になりますけど…どうします?」
和葉「ああ!分かったやる!やればええんやろ!?」
平次「やんのかい!!」
和葉「だって!じゃないと…!」
紅葉「分かりました、それでは勝負は明日ここで、誰かの力を借りないで1人で作るんですよ?」
和葉「分かっとるねん!!ぜーーったい負けへんよ!」
シェゾ「店長の俺らの許可も取らずに何勝手に決めてんだよ…」
サタン「本日は臨時休業??」
ルルー「なんでまた…」
小五郎「たまには息抜きも必要ですよ!」
沖野ヨーコ「そうですね…」
小五郎「いやーしかしこんなに可愛いヨーコちゃんと一緒にこーんなおしゃれなレストランで食事が出来るとはな!あー幸せ幸せ!!」
サタン「あ、今日この店なんか臨時休業みたいだぞ」
小五郎「え!臨時休業!?なんでですか!?」
ルルー「さあ…理由は分からないわ…」
小五郎「せっかくの…せっかくのヨーコちゃんとの食事だったのに〜!!そーんなー!!せっかくこーんなにいい店見つけたのに〜!!」
沖野ヨーコ「せっかく新しく出来たって聞いたから来ましたのに…残念ですね毛利さん」
紅葉「というわけで本日は私と葉っぱちゃんの平次くんをかけたデザート作り対決です」
レムレス「はあ…」
シェゾ「俺らの許可も取らずに勝手に臨時休業になんかすんなよ…」
りんご「全くです…」
ラフィーナ「てか私らいります!?対決する人と平次さんだけで良くないです!?」
平次「観客役っちゅー事で…」
シェゾ「観客役明らかに要らねえだろ!?」
紅葉「という事で私と葉っぱちゃんの話し合いの結果、私がメロンパフェ、葉っぱちゃんがスイカフルーツポンチを作ることになりました」
アミティ「あ、そなの??」
紅葉「制限時間は1時間半、ルールは簡単これを平次くんに食べてもらって美味しいって言われた方が平次くんの旦那さんになれる、いいです?葉っぱちゃん?」
和葉「ええで!絶対負けないでー!!」
レムレス「あはははは…それじゃあ!よーい始め!って言ったら始めるよ?」
紅葉和葉「ずで!!」
平次「なんやねん!!」
シェゾ「レムレスお前もこんな時にふざけるな!」
レムレス「あはははは!ごめんごめん!では改めて…準備はいいかな?」
紅葉「ええ、私は大丈夫です、葉っぱちゃんは?」
和葉「あたしも…準備は出来てるで…」
紅葉「嫌だったら逃げてもいいんですよ?」
和葉「馬鹿にすんな!誰が逃げるかい!」
紅葉「あら、意外と強いのね」
レムレス「では準備がいいなら始めるよ?…よーい」
紅葉「…」
和葉「…!」
レムレス「はじめ!!」
紅葉「料理って言うのは見た目が大事なんです」
和葉「気持ちを込めて作ればなんでも美味しいんや!」
紅葉「…見た目も大事ですけどね」
レムレス「はい終了です!」
紅葉「…終わりましたよ葉っぱちゃん」
和葉「分かってるで!」
レムレス「それじゃあ紅葉さんから作ったのを見せて?」
紅葉「はいこれが私の作ったメロンパフェです」
アミティ「わあー!すごーい!!」
アルル「めっちゃ豪華…」
紅葉「2種類の国産メロンを使用して生クリーム、スポンジ、アイス、カスタードクリームを敷き詰めて盛り沢山にジューシーな旬のメロンを飾りました、どうです?」
シェゾ「うちのメロンパフェよりすごい…」
ラフィーナ「ですわね…」
紅葉「でしょ?葉っぱちゃんはこれどう思います?」
和葉「そんなんで負けれられへんわ!うちのもどや!」
アルル「おおー!和葉ちゃんのもすごい!」
和葉「キウイパイナップルチェリーブルーベリーバナナナタデココそして牛乳寒天と白玉を敷き詰めて底にレモン果汁入りの炭酸ジュースを注げば涼しげで綺麗なスイカのフルーツポンチや!」
りんご「牛乳寒天を星型に型抜きして可愛らしい見た目になるように工夫したんですね」
レムレス「和葉ちゃんもよく頑張ったね!…でも…」
紅葉「確かに葉っぱちゃんにしてはよく頑張った方だと思いますが…でも具が多いとごちゃごちゃして食べにくいですよ?フルーツの切り方も所々雑なのが少しありますし…入れるフルーツは多ければいいってもんじゃないですよ?思いついたの全部使うんじゃなくて、ちゃんとその料理に合う組み合わせを考えて厳選しないと…」
和葉「うう…確かにそうやな…」
紅葉「欲張りは行けませんね、正直少し見た目も悪いですし…」
和葉「…あたしなんかじゃやっぱり…」
紅葉「料理は見た目が大事なんです、というわけでこの勝負は私がもらいますね」
平次「待て」
紅葉「え?」
平次「待てと言ったんや」
和葉「平次…」
紅葉「あら平次くんどうしました?もしかして結婚式の日程の相談ですの?」
平次「あんた、料理は見た目が大事と言ったな」
紅葉「え、ええ…だってそうじゃないです?」
平次「料理は確かに見た目も大事や、でもな…大事なのは見た目より、ちゃんと心を込めて作ったかどうかなんや」
和葉「平次…」
平次「確かに和葉の作ったのはフルーツが多くて切り方も少しだけ雑…あんまり見た目は良くないかもしれんが、でも一生懸命作りましたという真心がすごくこもっとるんや、俺にはそれがよく分かる」
紅葉「平次くん…?」
平次「もちろんあんたのメロンパフェも綺麗で美味しそうやで?でも和葉の作ったスイカフルーツポンチだって見た目は少し雑かもしれんが、それでも…ちゃんと心がこもってて美味しければそれでええと思うんや」
和葉「平次…でも、確かに紅葉さんの言う通り、見た目は…」
平次「あほ!今言うたやろ?料理は見た目じゃなくて心を込めて作れたかどうかなんや!味だってほら…色々フルーツが入ってるからとーっても美味いで!これこそ、まいうーっちゅーやつやな!」
和葉「平次…!」
紅葉「あの…私のメロンパフェは…?」
平次「ああ…このメロンパフェも確かに美味いが、料理は高級品をなんでも使って作ればええってもんでもないで…それも今言ったけどやっぱりどのぐらい気持ちを込めて作ったかどうかなんや、俺は見た目よりも心を込めて作ったかどうかの方を重視しとるからな!」
紅葉「…心を込めて…」
レムレス「うんうん平次くんいい事言った!確かにその通りかもね!」
平次「ちゅーわけでこの勝負は心を込めて作りましたよーっちゅー気持ちがすごくこもっていたスイカフルーツポンチを作った和葉や!」
和葉「平次…!ほんとにいいんかいな?」
平次「和葉の作ったスイカフルーツポンチの方が気持ちがこもっとったからな!心を込めて料理するのは大事なことやねん、よく覚えておいてなー」
和葉「…平次!嬉しい…」
紅葉「な、なんですって…!私の綺麗なメロンパフェが…」
平次「でも確かに見た目は綺麗だったし味もとっても美味かったで!でも残念やったな、真心が少しだけ足りんかったのー、今度は見た目より気持ちの方を意識して作って、また俺に美味い料理食わせてくれ〜」
紅葉「…この勝負あなたに譲りますわ、葉っぱちゃん」
和葉「え?」
紅葉「確かに平次くんの言う通り…見た目ばっかりを意識して作ってたわ…でも…そうね、確かにどのぐらい心を込めて作れるかってのも大事…うふふ、さすが平次くんいい事言いますわね…」
和葉「あんた…」
紅葉「確かにそう言われてみるとあなたのフルーツポンチは頑張って作りましたって気持ちがすごくこもってる…」
和葉「いやいや!でもあんたの方が見た目は綺麗でとても美味しそうに見えるし…」
紅葉「…私は本日をもってこのアルバイトを辞めさせていただきます!」
レムレス「ええ〜!?!?」
シェゾ「何言ってんだよ!!」
平次「せや!別に俺はそんなつもりで言ったわけじゃ…」
紅葉「この店には見た目を意識する私なんかより、心を込めて料理する事が出来る葉っぱちゃんの方が必要なんですよ」
和葉「あんたそれ、本当にゆってるんか?」
紅葉「ええ、心を込めてしっかり料理が出来る葉っぱちゃんに負けた以上、私がここにいる意味はありませんわ」
和葉「…そうか…」
紅葉「というわけで私は辞めさせてもらいます!」
レムレス「あ、はい…紅葉さんがそれでいいなら…」
紅葉「葉っぱちゃん、今回は正々堂々勝負が出来て楽しかったです、またいつか…もし良かったら今度は一緒にスイーツ食べましょ?」
和葉「そうやな!あたしも8月の最後ぐらいまではここでバイトしとるけん、それまでの間に来てくれればあたしがスイーツ作ってあんたに食べてもらうねん!」
紅葉「ふふふ、楽しみにしてますわね、それじゃあ…平次くんもまた!」
平次「おうよ!今度は心を込めたスイーツ作って食わしてな〜」
アルル「これで良かったのかな」
りんご「はい、おそらく…」
シェゾ「あーあ、しかし人手減っちまったな…せっかく来てくれたのに…」
レムレス「しょうがないよ!でもこの短期間で4人からも応募が来たんだ!またすぐに応募が来るよ」
アミティ「そうだよ!!よーし!あたしだってみんなに声かけるし料理も気持ちを込めて作るよ〜!」
アミティ「はい!スイカフルーツポンチおまたせ!」
クルーク「アミティ…これは…?」
アミティ「スイカのフルーツポンチだよ!」
クルーク「いや…フルーツが多すぎる!さすがにこれはごちゃごちゃしすぎだろ!!」
アミティ「あたしと和葉ちゃんで心を込めて作ったんだよ!料理は見た目より心だから!」
和葉「せや!心を込めて料理する事はとーっても大事な事なんやで!」
クルーク「なんなんだよこいつら…」
シェゾ「確かにそうは言ったけど…」
レムレス「だからと言ってねぇ…」
アルル「あはははは…」
りんご「これでいいんですか…?」
おわり