アミティ「わーい!海だー!海ー!」
アルル「人いっぱいいるねー」
リデル「皆さんと海に遊びに来れて凄く嬉しいです…」
シェゾ「ここ最近ずっと暑いからな…」
ラフィーナ「まあ8月に入りましたしね…」
平次「せやなー本格的に夏やな〜」
りんご「それじゃあ海に着いた事ですし早速水着に着替えてきましょう!」
アミティ「うん!あたしね!今日のために新しい水着買ったんだ〜」
リデル「私もです…」
アルル「実は僕も…!海久々だからちょっと奮発して良いやつ買っちゃった…」
ラフィーナ「私も先日、お父様がとっても素敵な水着を買ってくださいましたの!皆さん見るの楽しみにしてくれても良くてよ?」
りんご「じゃあとりあえずまた後で!」
シェゾ「暑いな…」
平次「せやな、しかしねーちゃんたち来るの遅いのう…」
シェゾ「女なんだから身支度に時間かかってんだろ」
平次「女か…せや!なあ兄ちゃん!」
シェゾ「なんだよ」
平次「アミティたちが戻ってくるまでの間、暇やけんな!俺と一緒に女の水着当て勝負して時間潰すのはどうや?」
シェゾ「はあ!?なんなんだよそれ…結構だ」
平次「なんやー、名探偵である俺との勝負に負けるのが怖いんか?」
シェゾ「ふん、俺がそんな挑発に乗るとでも?」
平次「そうかー、実は変態と呼ばれとるあんたの事やけん、意外と乗ってくると思たんやけどな…」
シェゾ「おい!誰が変態だ!!」
平次「ふっふっふ〜いいんか?俺の相手をしてくれないとあんたが変態だって事を今ここにいる女の子たちに言いふらしちゃうで?」
シェゾ「ばか!それは…」
平次「言ってもいいんかいな??」
シェゾ「…仕方ないな…やればいいんだろ?」
平次「よしゃ!…んじゃあ最初はあの金髪のねーちゃんから!」
シェゾ「ん?あいつか…」
平次「せや!あのねーちゃんはどんな水着着とると思う?」
シェゾ「そうだな…あれは完璧ギャルだから…ゼブラ側のビキニとか…?」
平次「普通の考え方やなー人は見かけによらないんや、せやな…意外とピンクの可愛いワンピースかもしれへんで!」
連れの人「おーい!!」
金髪ギャル「はーい!!」
平次「ピンクの可愛いワンピース!!残念この勝負俺の勝ちやで〜残念だったなぁ変態さーん」
シェゾ「お前な…」
ラフィーナ「あなた達は一体なーにをやってますのよ」
平次「え?」
ラフィーナ「…」
アルル「…」
アミティ「…」
りんご「…」
リデル「…」
シェゾ「ら、ラフィーナ…」
平次「他のねーちゃん達も…」
ラフィーナ「ふん、いい歳した男ふたりが女の水着当て勝負だなんて…」
シェゾ「これは違う!こいつが先に言い出した事で…!」
平次「それなりに楽しかったで〜兄ちゃん〜」
シェゾ「お前な…!」
アミティ「変態…」
りんご「はい、変態ですね…」
アルル「やばーい」
リデル「これはちょっと…」
シェゾ「だから誤解だと言ってるだろ!こいつが先に言い出したんだ!!」
平次「にしてもラフィーナあんた…」
ラフィーナ「え?なによ」
平次「いや、その…」
ラフィーナ「なに?さては平次さん私のこの水着姿に見とれてますの??」
アミティ「そうだよそうだよ!ラフィーナ…あんた中々ナイスバディやな…!なーんて事思ってたりして!きゃー!!」
りんご「アミティ少し落ち着いて…」
シェゾ「…まあ確かに…しかしアルルも中々…」
アルル「ん?シェゾどうしたの?僕の事そんなジロジロ見て」
シェゾ「あ、いや、何も…」
アルル「そう…」
ラフィーナ「というか平次さん、やっぱり私の水着姿に本当に見とれて…」
平次「あーほ!何を言う!そんなわけあるかいな!だいたい俺にはな…!俺にはな…」
ラフィーナ「平次さん?」
平次「いや…なんにもない、すまんな」
ラフィーナ「何よ急に…」
アルル「平次、どうしたの?」
平次「何も無い言うとるやろ!!大丈夫や!」
アルル「あ、はい…」
アミティ「しかしみんなでこうして海に来るのも久々だね〜」
アルル「そうだね、よくラフィーナの別荘にお邪魔させてもらってたもんね」
ラフィーナ「おーほほほ!また来るといいですわ!」
リデル「はい…ぜひまた遊びに行きたいです」
りんご「次は平次がいる間に行きたいかもですね」
アルル「そうだね、それならコナンくんや哀ちゃんとかも呼んで!」
アミティ「いいねー!大人数で楽しそう!」
ラフィーナ「そういえばさっきからずっと気になってるんですけど…」
アルル「ん?なに??」
ラフィーナ「さっき平次さん、俺には…もう…みたいな事言ってたじゃない」
リデル「あ〜言ってましたね」
ラフィーナ「あれなんだったかしら…」
りんご「確かに…気になる言い方でしたね、あの平次があんなにはぐらかすみたいな言い方するなんて…」
アミティ「多分なんだけど、平次どうやら彼女がいるみたいだよ」
ラフィーナ「え、ええ〜!?」
シェゾ「まじか!あいつ彼女いたんか!?」
アミティ「うん、なんか幼なじみのやかましい女がいる、みたいな事言ってた気がする…」
アルル「やかましい…笑」
シェゾ「やかましいって…まあ確かにあの世界のやつらはみんなうるさそうだしな…」
リデル「でもそれ、本当なんですか??」
アミティ「ほんとだよ!平次自分で言ってたし!」
りんご「まあたしかにかっこいい方ではありますから、彼女ぐらいいても別にそんなにおかしくないですね…」
ラフィーナ「まあそうですわね…」
シェゾ「…」
アルル「シェゾ?」
シェゾ「気になる…あいつの彼女がどんなやつなのか普通に気になる!」
アルル「そうだよね!?…近々会う約束したりしないのかな」
アミティ「意外と近々うちの店に御来店〜なんて事ないかな?」
りんご「極めてその可能性はないとは言えませんね」
ラフィーナ「ええ、もしかしたら忘れた頃に来るかもしれないわ」
アミティ「平次の彼女かーどんな人だろう〜」
アルル「多分絶対可愛い子だよ!」
りんご「そうですね…でももしかしたら意外と結構ギャル系とかだったりして…」
ラフィーナ「私みたいなお嬢様だったりして?だとしたら気が合うかもですわ!」
アミティ「いや!もしかしたら意外と哀ちゃんみたいな感じだったりして!」
リデル「大人しくてクール系?って言うんですかね…」
アミティ「そうそう!」
シェゾ「でもやっかましい女ってて言ってたならクール系はないんじゃ…」
りんご「あー、確かにです…クール系は口数少なそうです、やかましいと言われるには…」
アミティ「あーそっか…でも哀ちゃんみたいな感じでも別にありなんじゃないかなって思ったけどね!」
アルル「まあね…でもほんとにどんな人なんだろう…気になるな…」
数日後
平次「休憩入るで〜!」
アミティ「はーい!」
プルルルル
アミティ「電話なってる!はいもしもし毎度ありがとうございます!…ってあれ?何も聞こえないよ?」
平次「…あ、すまんすまん俺の携帯だ」
アミティ「なんだ…」
平次「はいもしもし〜?あー、なんやお前か…ああ、ああ…え?明日??んまぁ、空いとるけど…ああ、分かったで、はいはい!その代わり遅れたら遅延料金払えよな!ほな!」
アミティ「…誰となんの約束したんだろう…もしかして!」
次の日
アミティ「みんな〜!!平次がどこかに出かけるよ〜!」
シェゾ「どうせまたなんか事件探しに行くんだろ、ほっとけよあんなの」
ラフィーナ「そうですわよ」
アミティ「平次、もしかしたら彼女に会いに行くのかも!」
みんな「…!?」
平次「ふんふんふんふーん」
シェゾ「…なんだか随分ご機嫌だな…なんかいい服着てるし」
りんご「はい…あんなにテンション高い平次初めて見たかもです」
アミティ「どうせ事件探しだろとかほっとけとか言ってたくせに結局来るんじゃん…」
リデル「相手はどんな人なのか…!果たして…!」
アルル「今日のリデルなんかやる気満々!」
シェゾ「でもあんなにいい服着てるって事はあいつ絶対デートだ!相手は女だ!女が来る!」
ラフィーナ「そうね…間違えありませんわ!」
アミティ「でもあたしもつい咄嗟にあんなこと言っちゃったけど、でも実は彼女確定じゃないんだよね…ちょっと言い過ぎちゃったかもやばい…これもし彼女じゃなかった場合怖いな…」
アルル「今日遂に謎のベールに包まれた平次の彼女の素顔が明らかになる!?」
りんご「わー!すごく興奮してきました!!」
アミティ「あ、いやー…あのね、みんな…興味津々のところ悪いんだけど、今のうちに謝っておくよ?平次が今日会う人、絶対にその女の人って決まったわけではないの…私はただ昨日、平次が電話で誰かと会う約束してるところを見たってだけで…」
シェゾ「彼女らしき女、全然来ねえな」
りんご「はい…誰も平次に声掛けませんね」
アミティ「その…だからね…ただ、もしかしたらその彼女かもよ?ってだけで、本当にその彼女に会う確定では…だから…別にそんな期待しない方いいかもよ…?」
???「すみませーん」
平次「なんや?」
シェゾ「女だ!女が来たぞ!」
ラフィーナ「来ましたわね!!」
アルル「おおー!どんな人!?」
女の人「お兄さん、お財布落としましたよ?」
平次「え?ああ…ありがとさん、大変なことになるとこだったわー」
アルル「ガクッ!」
ラフィーナ「なんなのよ!」
シェゾ「あいつもそんな財布なんか落とすなよ!財布大事だろ!?」
りんご「自分は事件事件言って、いっつもなにかに突っ込んで行くくせに、自分は財布落とすなんて大事件起こしても全然気づかないんですね…」
アルル「それな…」
リデル「ああ平次さん…そこのカフェに入りました!」
シェゾ「よし!俺らも入るぞ!」
アルル「うん!」
平次「アイスカフェラテ1つ!」
店員「はい、かしこまりました!」
ラフィーナ「ここで彼女と待ち合わせかしら…」
シェゾ「ああ…おそらくそうだな」
アミティ「いやーだからね…もしかしたら男の人と約束してるのかもしれないよ…?もしかしたら…」
店員「いらっしゃいませー」
シェゾ「お、彼女か…!?彼女が来たか!?」
ラフィーナ「彼女のご登場ですの!?」
蘭「こんにちわー!」
園子「2名でお願いしますー!」
店員「2名様ですね、こちらのお席どうぞ」
蘭「はーい!」
シェゾ「…なんだよ友達同士かよ…」
店員「お客様ご注文はお決まりでしょうか?」
シェゾ「んあ…?注文…?じゃあカフェオーレ」
ラフィーナ「アイスミルクティー」
アミティ「オレンジジュース!」
アルル「大盛りカレーライス!!」
平次「るんるるるるーん」
シェゾ「結局彼女カフェには来なかったな」
りんご「ですね…それじゃあなんで平次は1人でカフェなんかに…」
アルル「彼女との待ち合わせ時間はまだ先で、時間潰すために…とか?」
リデル「なるほど、あるかもです!」
シェゾ「…だったら待ち合わせ時間ギリギリぐらいまで家にいろよ…」
アミティ「いーや…だから彼女確定じゃないんだって…これマジで彼女じゃなかった場合が怖い…先走ってあんな事言わなきゃ良かった…」
平次「…」
シェゾ「今度は服屋に入ってったぞ!」
アルル「よし!僕たちも行くよ!」
りんご「あいあいさー!」
平次「この服も、なかなかええなー」
シェゾ「服買ってったし、しかも自分用」
アルル「そして着替えたね」
りんご「最初の服で彼女に会うわけじゃなかったんですね…」
アミティ「でも、かっこいい良い服を買ってそれに着替えたってことは…やっぱり平次が今日会うのは彼女…?」
平次「アクセでも見るか…」
シェゾ「今度はアクセショップだ!あそこで彼女にあげるアクセを買うついでに待ち合わせか!?」
アミティ「確かに…じゃあやっぱりほんとに彼女さんに会うのかな?」
平次「うーん、どれがええやろな」
ラフィーナ「ピアス見てる!やっぱり彼女にあげるんですわ!あれはどっからどう見ても女物!明らかに平次さんが自分で使うものじゃなさそうですわね!」
アルル「そうだね!しかもあんな可愛いピンクのやつ…」
アミティ「じゃあやっぱ彼女さんに会うんだ!なーんだ良かった!」
店員「いらっしゃいませー」
シェゾ「お!ついに彼女登場か??」
ラフィーナ「ついに待ち合わせのお時間ですの!?」
小五郎「はーい!いらっしゃいましたー!どーも!!」
店員「どう言ったものをお探しですか?」
小五郎「沖野ヨーコちゃんに似合いそうな可愛いアクセサリーを探しに来ました!!なーっはっはっはっは!!!」
店員「…はあ…」
シェゾ「なんだ変なおっさんかよ…」
アルル「彼女が来たわけじゃないのか…」
平次「ふふんふんふんふーん」
シェゾ「結局あいつ何も買わなかったし彼女も来ないし、また時間潰しだったみたいだな」
ラフィーナ「そうね…残念」
アミティ「いや、でも服着替えてるし可愛いピアス見てたしやっぱりほんとに女の人に会うんだよね?ほんとは彼女さんにあげる可愛いピアスを買いに来たんだけど多分いいのがなかったから何も買わなかっただけだよね!」
???「ちょっとあんたら!」
ラフィーナ「きゃっ!?なんですの?」
アミティ「あんたらって、あたし達の事??」
???「せや!あんたらさっきからこんなとこで何コソコソしとんの?しかもこんな大人数で…」
アルル「あ、いや…これは…すみません!」
アミティ「はいすみませんでした!!」
シェゾ「…今の喋り方、なんかどこかで…」
???「全く…あんな大人数で…でもあの子たち、どっかで見た事あるような…」
平次「るんるんるんるーん」
シェゾ「はあ…まだか…彼女の登場はまだか…」
ラフィーナ「というかさっきからずっと歩いてるし…一体待ち合わせ場所はどこなのよ…」
???「ねえ」
平次「あ?」
アルル「お!」
リデル「おおー!」
シェゾ「来たか…遂に彼女のお出ましか!?」
りんご「平次の彼女…果たしてどんな人なのか!?」
灰原「…そこの大阪の探偵さん」
シェゾ「ずで!!」
アミティ「あ、哀ちゃん…!?」
平次「お、なんやーちっちゃいねーちゃんやないかい」
灰原「ズボンのおしりのポケットのとこ…ちょっとだけ破けてるわよ」
平次「へ?尻…?あ、ほんとや」
灰原「もしそんなとこになにか入れたら落としたりして大変よ…とりあえず伝えておいたわ」
平次「ああ…サンキューな、ねーちゃん〜」
アルル「なんだ哀ちゃんだったのか…」
ラフィーナ「もう…なんなのよ…」
アミティ「やっぱり彼女さんじゃないのかな…」
???「きゃー!」
シェゾ「…!?なんだ!?」
アルル「誰かの悲鳴…?」
ラフィーナ「あの銀行からよ!」
アミティ「行ってみよ!」
???「た、助けて…」
???「お前ら!この女の命が欲しかったら今すぐに100万円出しな!」
銀行員「分かりました…100万円はすぐにお渡しします、だから先にその子を…」
強盗犯「ばか!100万の方が先だ!」
銀行員「は、はい…分かりました…」
強盗犯「すぐだぞすぐ!!」
シェゾ「やめろお前!!」
ラフィーナ「そうですわよ!人質を取るなんてみっともないですわよ!」
強盗犯「うるっせえ!お前らもこれ以上近寄るな!近寄るとこの女の命は…!」
平次「なんやなんの事件や!?」
アミティ「平次!」
平次「…!お前は…和葉!!」
???「…!平次ー!!」
アミティ「…あれ?そのお姉さんさっきの…と言うか平次、このお姉さんと知り合いなの?」
強盗犯「おっと!姉ちゃんの彼氏さんか?お前も彼氏だろうがなんだろうかそれ以上近づくんじゃねえ!」
平次「…卑怯や!卑怯やで!!」
強盗犯「うるせえこれが俺のやり方なんだよ!…あんまりぎゃーぎゃー騒いでるとお前の命もなくなるぞ!」
平次「和葉…くそっ!一体どうすれば…」
灰原「ねえ」
強盗犯「あ!?」
灰原「サッカーボールって当たると結構痛いのよね」
強盗犯「それがなんだよガキ!」
灰原「特に彼があのキック力増強シューズで蹴るボールは…」
強盗犯「…は?」
コナン「喰らえー!!!!」
強盗犯「…ぎゃー!!!!!」
灰原「うふふ…ね?結構痛いでしょ??…あら?」
強盗犯「…」
灰原「ごめんなさいね、痛いってレベルじゃなかったかしら?」
コナン「はあ…何とか助かったな」
シェゾ「わー…すげえなあいつら…」
アルル「ねー…やばーい…」
目暮警部「お前が最近この辺を逃げ回ってる強盗犯だな!私は警察の者だ!13時24分逮捕する!」
そしてその強盗はコナンからの通報を受けてすぐに駆けつけた目暮警部によって無事に逮捕された
コナンはここへ来る前に警察に通報していたのだ
そしてその後…
平次「和葉!大丈夫か!?」
和葉「平次!大丈夫やで!!ありがとうな…コナンくんと哀ちゃんも!」
コナン「うんうん!和葉お姉ちゃんが無事で良かった!」
アミティ「お姉さんさっきの!」
和葉「え?あー!さっきそこでコソコソしてた子達!」
シェゾ「というか、平次と知り合いって事は…この子がまさか…」
平次「こいつは俺の幼なじみの遠山和葉っちゅー女や、こいつ…まーやっかましくて手に負えん女でなー!」
和葉「誰がやかましくて手に負えないって!?」
平次「はあ?聞こえんかったか?お前や!お・ま・え!」
和葉「あたしはおまえって名前じゃないねん!!ちゃんとした和葉って名前があんねや!ちゃんも名前で呼んでもらえますー?」
シェゾ「…こいつが今日お前が会う約束してた女か…」
アルル「そしてこの子が平次の彼女か…」
平次「はあ!?何をゆーとる!こんなうるさい女が俺の彼女のわけないやろ!」
和葉「せや!何寝ぼけたことゆーとんねん!ただの幼なじみや!」
アミティ「うわあごめんなさい!!怒られちゃったかな…」
アルル「でも、その子に会う約束してたのはホントなんでしょ?」
平次「…はあ?俺がいつ女に会う約束したなんてゆーたんや?」
アルル「え?だってそれは昨日アミティが休憩中に平次が電話で女の人に会う約束してるとこみたって…」
平次「女と…?俺がいつそんな事ゆーたんや?」
アミティ「うん…もしかしたら女の人と会うかもしれない、とは言ったけど絶対に女の人と会う約束だ、とは一言も言ってない…」
ラフィーナ「なんですって!?それはアミティさんの言い方の問題ですわよ!!」
アミティ「あは、あはははは!そうだよねごめんね!…でも確かに昨日の休憩中に平次誰かと電話で会う約束してたじゃん!」
平次「昨日の休憩中…?ああ…それは、このコナンくんとの約束や」
シェゾ「…え?コナンと…?」
平次「ああ、今日はコナンくんと一緒にポアロでナンプレをやる約束をしとったんや!昨日の電話は多分それやな!」
アルル「ナンプレ…?」
リデル「そうだったんですね…」
シェゾ「じゃあこいつは何故ここに…?」
和葉「あたしは通帳からお金下ろそ思て銀行に来たんや、したらたまたまあの強盗犯に捕もーてしもてな…」
ラフィーナ「そーゆう事でしたのね…それじゃああなたがここに居たのはたまたま…」
和葉「あー!」
平次「なんや!ほんとにさっきからやかましいやつやの!」
和葉「あんたら!どっかで見た事あるな思てたら思い出した!あの新しく出来た平次のバイト先のレストランの…!」
アルル「あ、ああ…そうだよ…みんなで The gorgeous man who defile the Godっていうレストランやってるよ…」
和葉「そうやそこやそこ!どっかで見たことある子達やな思とったんや!!」
平次「お前…来てたんか!?」
和葉「せや!あたしが普通にハンバーグ食べとったらなんかどこかから聞き覚えのある大阪弁が聞こえてきてな…振り向いたらあんたがいちごパフェを客席に置いとったんや!」
平次「いちごパフェ置いてたとかよー覚えとるな…」
アミティ「来てくれてたんだ…知らなかったよ…」
平次「でもな!来てたんだったら声ぐらいかけてくれても良かたやろ!」
和葉「あほ!あたしはかっこいいスーツ姿でバイトを頑張ってる平次を見るだけで充分なんや…」
平次「…和葉…」
和葉「…でーも!あたしは見とったで!あの後あんたが皿を割って騒いでるとこを!」
平次「え?あ、ああ…そういえばそんな時もあったな…という事は和葉が来たっちゅー日は多分、あの日やな…」
和葉「皿割って騒いでるぐらいじゃ、まだまだやな!」
平次「はあー?じゃあお前は皿割って騒いだ事はないんかいな?」
和葉「あるわけないやろ!平次じゃあるまいし!」
平次「なんやと〜!?」
コナン「はは、はははは…」
灰原「先が思いやられるわね…」
シェゾ「なんなんだよこのカップルは…」
アミティ「あれ!でも平次!」
平次「あー?なんやアミティ?」
アミティ「平次さっき新しく服買って着替えてたよね?和葉ちゃんとデートじゃないならなんで着替えたの?」
りんご「あ、そうですよ!その謎がまだ残ってます」
平次「あ、この服か?それはな…さっきカフェに行った時にカフェオレを服にこぼしてシミになってしもたんや、それで服を新しく買って着替えたんや」
アルル「あ、あー…」
シェゾ「そーゆう事だったのか…」
ラフィーナ「じゃあアクセサリーショップにいたわけは…?」
平次「アクセ?」
リデル「平次さんピアス見てましたよね」
平次「あー、あれはおかんにあげるピアスや」
アミティ「あっ…そーなの…」
和葉「え!平次のおかんってピアス付けるんか!」
平次「あーほ!おかんだって女性なんだからピアスの1つや2つ付けてもおかしくないやろ!」
和葉「…つけてるとこ見た事ないけどな…」
平次「まあ!とりあえず!今日はコナンくんと約束しとったんや!コナンくーんポアロに行くでー」
コナン「はーい!」
平次「じゃ、和葉〜また捕まって人質にされんように気をつけて帰るんやでー」
和葉「余計なお世話や!」
平次「他のみんなもなーほな!」
アルル「あ、うん」
アミティ「待ったね〜!」
シェゾ「行っちまったな」
ラフィーナ「ええ…」
シェゾ「にしてもアミティ…平次は女と会う約束じゃなかったって…」
ラフィーナ「そうね、それどーゆう事かしら…」
りんご「平次は彼女に会うって…」
アミティ「いやいや!もしかしたら女の人に会うかもしれないって言っただけであって、絶対に女の人と会うとは一言も…!で、でも!平次の彼女さんがどんな人なのか知れたじゃない!結果オーライじゃない!?」
アルル「まあね、確かに…」
アミティ「それで!?えっと、和葉ちゃんだよね?」
和葉「え?ああ、なんや?まだあたしに何か用あるん?」
アミティ「えっと!平次さんとはお付き合いしてどのぐらい経つんですか!?」
和葉「はあ!?」
アルル「こら!アミティ!」
りんご「ストレートに聞いちゃダメですよ!」
アミティ「え!だってー!」
和葉「あほー!!何言うとんねーん!!!」
アルル「ほらー!怒ったじゃん!」
アミティ「きゃー!ごめんなさい!!」
和葉「あたしと平次は付き合ってなんかいないわー!!!」
シェゾ「…え?」
ラフィーナ「そうなの…?」
アミティ「恥ずかしくて嘘ついてるんじゃないの…?」
和葉「…でもな、あたし…ほんとは平次の事めっちゃ好きやねん、でも…なかなかそれを伝えるタイミングが…」
りんご「え…」
和葉「…って!なんや!何言わすねん!!このあほんだら!」
アミティ「あーごめんなさい!!」
シェゾ「いや、お前が勝手に喋ったんだろ…」
和葉「あたしはもう帰る!今の話平次には言わんといてな!ほな!」
アミティ「あ、うんさよなら…なんかすごいこわーい…」
アルル「なんだー平次はまだあの子と付き合ってるわけじゃないのかー」
りんご「和葉ちゃんに会ったのはたまたま、それじゃあ平次は最初からコナンくんと約束を…」
アミティ「まあでも!まだ平次の彼女では無いみたいだけどあの2人が多分両想いだって事は分かったね!いやーたまたまとはいえ結果オーライだね!」
ラフィーナ「まあそうね…悪い結果ではなかったかもね…」
アミティ「そうそう!それじゃあみんな!帰ろっか!」
アルル「そうだね!帰ろ!」
リデル「帰ります〜」
平次「ほんとはあのピアスは和葉にあげるために見てたんや…でもそんなん言えるわけないやろ…」
おわり