レムレス「今日も1日がんばろーう!!」


アミティ「はーい!」


シグ「えいえいおー」




ラフィーナ「それじゃあ、早速果物の仕込みを…あら?あああー!!!!!」


アルル「なになに!?」


シェゾ「どうした!?」


ラフィーナ「ない…!いちごが…ない!!」


まぐろ「なんと〜!!」


りんご「いちごがないといちごを使ったスイーツなどはどうするんですか!?」


フェーリ「昨日のお使い当番は…」


ラフィーナ「…確か…アミティさん…」


アミティ「ごめんなさい!!いちごだけ買うのをうっかり忘れちゃってたみたい!」


ラフィーナ「全く!…どうしますのよ…」


レムレス「まあまあまあ!アミティ、今すぐおつかいにいっていちごを買ってこれるかな??」


アミティ「もちろん!ミスしちゃった分責任はとるよ!」


レムレス「アミティがいちごを買って戻ってくるまでの間、申し訳ないけどお客さんにはほんの少しの間いちごの料理は提供出来ないと伝えるんだ!もちろんお詫びの気持ちを込めてね!」


まぐろ「あいあいさー☆」


平次「なあそのおつかい、俺も着いてってええか?」


レムレス「え!平次くんも行きたいの?」


平次「いつか俺も買い出し当番任されると思うけん、一緒に着いてって何となく覚えたいねん!な?ええやろ??」


レムレス「まあ…そうだね、自分から進んで覚えようとするのは大事だよね!」


平次「…やっぱ…営業人数欠けるから着いてくのはあかんかったか?」


レムレス「うんうん大丈夫だよ!一緒に行って覚えておいで」


平次「よっしゃー!ありがとな副店長さーん」


アミティ「平次も一緒に来てくれるの!?正直1人じゃ心細かったから嬉しいよ!」


平次「よっしゃ!そうと決まれば早速買い出しに行くで!待ってろよあまーいあまーいいちごちゃーん!」


アミティ「ごーごー!!」


レムレス「気をつけてね!」


アミティ「はーい!!」


ラフィーナ「あの2人で大丈夫かしら…」


シェゾ「事件に巻き込まれなきゃいいが…」






アミティ「じゃーまず!いちごが売ってそうなスーパーに行きます!」


平次「おお!」


アミティ「そして中に入って…果物コーナーに!」


平次「うわぁ、また美味そうな果物が多いなぁ…」


アミティ「ね!平次は何の果物が一番好き??」


平次「せやな…果物は基本なんでも好きやで、ちなみに好きな料理はたこ焼き、お好み焼き、薄味のうどん!こんなとこや!!」


アミティ「たこ焼きいいね〜!お好み焼きも!…うちのメニューにどうだろう」


平次「お!ええやないか!ほんなら店長さんに頼む時、俺も一緒に頼んだるで!」


アミティ「ありがとう!」


平次「あったでいちご!いちごはどれを選んでんや?」


アミティ「うん!えっとね…このたくさん入ってるやつを5パックかな!」


平次「なるほどな〜!」


アミティ「これをレジに持ってって…あ、領収書お願いします」


店員「はい、領収書お名前はどうされます?」


アミティ「The gorgeous man who defile the God プリンプ店でお願いします!」


店員「ザ、ゴージェアス…??」


平次「ザ ゴージェアス マン フー ディーファイル ザ ゴット!」


店員「ああ…あの新しく出来たお店ね…はい、毎度〜」





アミティ「で!この領収書と買ったものを持って帰る!」


平次「これが1連の流れか…そんな難しいことはないんやな、おおきに!」


アミティ「いいえー!」


平次「お?なんやこの店」


アミティ「え?」


平次「なんかここも結構新しめな店に見えるな…ここは女物の髪留めとかアクセサリーが売ってる店かいな?」


アミティ「あー多分そうだね、この前ラフィーナがここでキラキラの可愛いピアス買ってたよ!」


平次「そうなんかいな、俺もバイト代入ったらそのバイト代でここのアクセ買ってそれを和葉に…」


アミティ「え!それってもしかして…」


平次「あ、いや…そんなんじゃないて!」


アミティ「平次がアクセサリー付けるの!?」


平次「だー!!なんでそーゆー事になるっちゅうねん!!」


アミティ「違うの!?」


平次「アホ!俺がこんなん付けられっか!」


アミティ「いやー平次もこーゆーの興味あるんだーって思っちゃったよ〜」


平次「そんなわけないやろ…ん?なんやあのおっさん」


アミティ「どうしたの?」


平次「いや、あのおっさん…さっきからずっとアクセサリー見とるなーて思て」


アミティ「あれは…サタン??」


平次「さっきから2種類のキラキラな髪留めを見てずっと悩んどる、誰かにあげるんかいな?」


アミティ「ああ…多分ねぇ…」


平次「いや、でもあんなおっさんにあーゆうアクセをあげるような相手がいるとも思えん!…ちゅう事はあのおっさん、あーゆうのをこっそり付ける趣味でもあるんか…??」


アミティ「いや!だからね平次…!」


平次「ああー!!買った!買ったで!!しかも見てたのとは違う別なやつを!!」


アミティ「いやあの二種類であんなに悩んでたのに結局別なの買ったんかい!!」


平次「あのアクセの行方が気になるな…」


アミティ「あ、いや…あたし分かるから…」


平次「これは少し後をつけて見ても良いかもな…ほんならいくでアミティ!」


アミティ「いやいやいやいや!そんな事しなくてもすぐ分かるから!というか早くいちご持って帰ろ!?みんなが待ってるよ!?」





サタン「こんなのもどうかな…あ!こっちも!すごくラフな感じで可愛い!」


平次「今度は服を見とる…しかもふつーに女物…やっぱりあのおっさんあーゆうのもこっそり着てみたりしとるんか…」


アミティ「いやー、だからさ…というかラフィーナ前にここでも服買ってたな…」


サタン「これなんかどうかな!絶対似合う!!うん!!」


平次「そんなんお前みたいなおっさんなんかに似合うかボケ!どっからどー見ても女もんやぞ!」


アミティ「いや…だから…」






サタン「るんるんるんるんるーん」


平次「結局見てたのとは違うまた別な服買ったし…」


アミティ「サタンも意外と気分屋だねぇ…」






サタン「ふふんふんふんふーん」


平次「なんやあいつ!俺らの店に向かってるぞ!」


アミティ「まあそりゃ来るでしょ」


サタン「今日来てるかな〜こーんにっちわ〜!アルルはいるか〜??」


アルル「はーいいらっしゃいませー!」


サタン「あーるる!今日も頑張ってたか?」


アルル「うん!元気いっぱい頑張ってるよ!」


サタン「そうか!テーブル席おひとり様で頼む!」


アルル「はーい!テーブル席1名様でーす!」


りんご「ありがとうございますー!」


サタン「それでだなアルル、今日はお前にプレゼントがあってな」


アルル「え?何?」


サタン「じゃーん!我がフィアンセアルルに似合いそうなヘアアクセサリーとかわいい服!!」


アルル「フィアンセは違うけど!!…え、でもいいの??ありがとう」


サタン「使ったり着てくれると嬉しいなぁ…!」


アルル「うふふ、ありがとう、こーゆう時は普通に優しい良い人だよね」





平次「なんやあのおっさん!あーゆうのをあげる相手がいたんかいな!?」


アミティ「うん、そうだよ…」


平次「そうだよって事は知ってたんか!それならそうとなんで早く教えてくれなかったんや」


アミティ「教えようと思ったけどそっちが尾行に夢中になってて聞かなかったんでしょ!?」






サタン「それじゃあ今日はいちごたっぷりいちごパフェを貰おうか」


アルル「あ、申し訳ございません、只今ちょっといちごのメニューの提供が出来なくて…」


サタン「その心配ならない」


アルル「え?」


サタン「そこにいちごを持ってる2人が隠れてるからな」


平次「ギクッ!」


アミティ「バレちゃった…」


アルル「アミティ!平次!もう!何やってたんだよー!あまりにも帰りが遅いから心配したよ!」


平次「ははは…すまんすまん、ちょっと色々あってな…」


サタン「さっきからずっとこのサタン様の尾行をしてたストーカー共よ、そんな所で一体何を?」


平次「ああ…なんやバレてたんか」


サタン「当たり前だ、最初からわかってた」


平次「え、いや、えっとな…俺は別にあんたを見てた訳じゃなくて、その服とかアクセの行方を追ってたんや…」


サタン「またつまらん事を…このサタン様がそんなの着たり使ったりするわけないんだろ…」


平次「あはははは…いやー、でもなぁ…だからと言ってあんたがそれを渡す相手も居るんかなって思てな〜」


サタン「地味に失礼なことを言うな貴様…」


平次「あははははは!!そっかそりゃそうや…」


アミティ「いちごたっぷりいちごパフェですね!すぐにお作り致します!」






アミティ「いちごおまたせー!!」


ラフィーナ「アミティさん!遅い!」


アミティ「ごめんごめーん!」


平次「いやー、悪い悪い!俺がちょっと寄り道して付き合わせてしもたんや」


ラフィーナ「全く!とりあえずいちごたっぷりいちごパフェですわよね?すぐに作りますわよ!」


アミティ「はーい!!」





平次「いやー、散々な一日だったなー」


アミティ「ホントだよ!平次がちゃんと話聞いてくれてたら…」


平次「まあまあ!それは確かに悪かった!でもな、こーゆう些細な出来事が実は大きな事件に関わってる事もたまにあるんや!」


アミティ「はあ…名探偵って大変〜!」


平次「だから、もう少し視野を広くもってなー」


アミティ「やれやれだよー」


平次「にしてもあのおっさん、あんな可愛い子と…」


アミティ「いや、アルルはまあ普通に受け取りはしてたけどあれ実はただの片想いだよ…」


平次「え?」


アミティ「サタンがアルルの事大好きでいつもフィアンセとか言って追い回してるけどアルルの方は実は呆れてたり嫌がってるんだよ…」


平次「そうなんか?いやー、でもあの姉ちゃんの反応もそんな事思ってる風には見えなかったけどな…」


アミティ「ねえ!平次はいるの??そーゆう風に想ってる人!」


平次「え…!いや…アホ!急に何を聞いとんねん!」


アミティ「あはははは!ごめんごめん!でも気になっちゃって〜そうだよねいないよねー」


平次「何をゆーとるボケ!居るに決まっとるやろ!!」


アミティ「…え?」


平次「幼なじみで小さい頃からずっと一緒の、まあやっかましい女がな…」





おわり