クルーク「ここはプリンプ国際警察、その中でもプリンプの街を脅かす難事件に挑むプロフェッショナルを集めたのがこの特捜班である」





ラフィーナ「事件ですわ!」(刑事役)


シェゾ「何事ですか!」(刑事役)


ラフィーナ「怪盗眠り猫から犯行予告が届きましたの!」


シェゾ「眠り猫!?」


アミティ「狙われているのは魚屋さんですか!?」(アルバイト刑事役)


ラフィーナ「んなわけねーだろ!ですわ」


シェゾ「で?犯行予告はどこに?」


ラフィーナ「プリンプ美術館よ、狙われているのは居眠り猿…深夜0時に来るって予告してきたわ」


アミティ「なるほど!って眠り猫って誰?」


シェゾ「お前そんなことも知らないで刑事のバイトなんかやってたのか?」


アミティ「まあまあ!アルバイトなもんで〜」


ラフィーナ「国際手配されてる大泥棒ですわ!」


アミティ「そうなんだ!」


ラフィーナ「これが目撃情報を元に書いた似顔絵よ、素顔は分からず未だ正体不明なのよ!」


シェゾ「今度こそこの眠り猫を捕まえるぞ」


ラフィーナ「深夜0時までまだ時間がありますわ」


アミティ「じゃあそれまで一眠りして待ってよう!」


シェゾラフィーナ「寝るな!!!」


ラフィーナ「あなた達も一緒に出動しますのよ!?」


シェゾ「あなた達、と言うと?」


ラフィーナ「そう言えばもう1人のアルバイトはどこ?」


アミティ「え?もう1人のバイト?」


まぐろ「ハロ〜、遅くなってごめんね☆」


ラフィーナ「遅かったわね、まぐろ刑事」


まぐろ「前髪整えてたら遅くなっちゃって☆」


ラフィーナ「まあいいわ、とにかく事件よ事件!」


アミティ「あのね、実はかくかくしかじかで…」


まぐろ「ふむふむなるほど、怪盗眠り猫…なんか聞いたことあるなぁ…高価な美術品を盗み回ってる大泥棒ですよね☆」


シェゾ「深夜0時に現れるそうだ」


まぐろ「じゃあそれまで一眠りして待ってますか☆」


ラフィーナ「だから出動だってば!!!」





クルーク「そして美術館にて」




シェゾ「なるほど、これが居眠り猿ですか館長」


レムレス「我が美術館でもトップクラスの所蔵品でございます!」(美術館館長役)


アミティ「こんなお猿さんのどこがいいの〜?」


シェゾ「芸術だ!芸術!」


まぐろ「うーん」


ラフィーナ「どうしましたの?」


まぐろ「いやー、いい作品が沢山あるなぁって☆」


シェゾ「今はそんな呑気に楽しんでる場合じゃない!」


ラフィーナ「ところで館長、この居眠り猿どのぐらいの価値があるんですか?」


レムレス「そうですね…値段を付けるなら10億はくだらないかと…」


まぐろ「10億!?」


シェゾ「そんな高価な物をこんな所に…」


ラフィーナ「もっと安全な場所に隠した方がいいんじゃ…」


レムレス「そう思うなら試しに盗んでみますか?」


アミティ「それじゃあ試しに…」


レムレス「下がって下がって…」


ラフィーナ「ええ…あ、はい…」


アミティ「うわ!猿がひっこんで檻が降りてきた!?」


レムレス「まあこんな感じで、一瞬で檻の中です!」


アミティ「キーキー!助けてー!!」


シェゾ「お前が猿になってどうする!」


レムレス「今このカードキーで出してあげますね、はい」


アミティ「ふう、助かった…」


レムレス「このカードキーが無ければ檻からは出られません、うちの警備主任に預けておきます」


サタン「我が美術館のセキュリティシステムに加えて特捜班の方々がいれば忍び込む事も出来ないでしょう」


レムレス「その通りです!」





まぐろ「こんな寒い中な〜んで優秀な僕たちが見回りをしなきゃ行けないの〜?☆」


アミティ「ね〜、寒いよ…」


まぐろ「お、こ〜んな所にテントがあるよ☆これはいい、少し休んでいこうではないか☆」


アミティ「お仕事は?」


まぐろ「救いのヒーローは1日3時間しか働かないの☆その3時間はとっくに過ぎてるよ☆」


アミティ「あれ、でも先に誰か休んでるよ?」


まぐろ「これはもしや…警備主任のサタンさん!」


アミティ「という事は…」





シェゾ「そろそろ予告の時間だが…」


ラフィーナ「油断しちゃダメですわ」


サタン「これで中には誰も入れません」


ラフィーナ「さすがの眠り猫もお手上げですわね!」


サタン「はーっはっはっは!!まさにお手上げ…!」


ラフィーナ「え?」


サタン?「はあ!」


シェゾ「なんだこれ!煙か…?くっ…!」


ラフィーナ「これはまさか…眠り猫の眠り薬…バタ」


シェゾ「くそっ…やられた…バタ」


ルルー「おーっほっほっほ!!!」(怪盗眠り猫役)





まぐろ「だから警備主任が眠り猫で…」


アミティ「本物の主任はそこで捕まってて居眠り猿がピンチなんです!」


ウィッチ「何を訳の分からない事を!」(警備の見回り役)


まぐろ「いいから中に入れてください!」


フェーリ「あなた達は邪魔だから入れるなと言われています…」(警備の見回り役)


アミティ「そんな〜!!」


うーうーうーうー(サイレンの音)


ウィッチ「なんですの?」





ルルー「ドローンで猿を頂いて…すると、檻が降りる、そしたらこのカードキーを使って…」




リデル「わあ…!」


シグ「なにあれ」





ルルー「おーっほっほっほっほ!!!!このパラシュートを使って…退散!!!」


アミティ「あー!眠り猫さんに会いたかったのに〜!」


まぐろ「必殺!瞬間移動!」


ルルー「な、なによあんた!!」


まぐろ「私の名前はまぐろがねーぜ、フランスの貴族です☆実は悪い魔法使いに前髪を長くされてしまい、この美しい顔をこのように隠されてしまって…」


ルルー「はあ…」


まぐろ「泥棒なんかやめて、ぼーくと一緒にフランスで暮らさないかい??」


ルルー「はあ?」


アミティ「もー!なにやってんの!」


まぐろ「このまま一緒に逃げよう☆」


ルルー「はあ…」


まぐろ「フランスはあっちです!☆この居眠り猿を持って…」


ルルー「させるかぁー!!」


まぐろ「うわ!離して!!」


ルルー「なにかフランスの貴族よ!このキザが!」


まぐろ「キザではない!!☆」


ルルー「離しなさいよ!ああほらあんたが暴れるからパラシュートがバランスを崩して落ちていくじゃない!きゃあー!!!!」


アミティ「なんねんしなさい!眠り猫!」


ラフィーナ「もう逃げられませんわ!!」





まぐろ「ふふっ☆マヌケだねぇ☆これは僕のお助け料としていただこうか☆ぼ〜くの10億…はっ!」


シェゾ「…お前も居眠りザルを狙ってる怪盗だったんだな」


まぐろ「あ…えっと、それは…その…」





アミティ「怪盗眠り猫確保〜!!!」


ルルー「そんな〜!!」


クルーク「画して事件は解決、アルバイト刑事アミティは活躍が認められて無事正式な刑事に昇格しましたとさ」


アミティ「めでたしめでたし!」





クルーク「そしてまぐろはというと」


まぐろ「な〜んで僕も逮捕されるの☆」


シェゾ「当たり前だ!まさかお前も指名手配はされてはいなかったがまた別な怪盗だったとはな…」





クルーク「そう…このアルバイト刑事まぐろ、実は眠り猫とはまた違う別な怪盗だったのだ、そしてまぐろも無事に逮捕されました、めでたしめでたし」






クルーク「次の文化祭の劇、こーいうのははどう??ほら!これだと展開もちょっと以外で面白くない?」


ラフィーナ「これもなし」


シェゾ「なしだな」


クルーク「なんで!?」


ルルー「なんでまた私が悪役なのよ!」


ウィッチ「いいじゃない!ルルーさん悪役中々お似合いですわよ!」


ルルー「ちょっと!それはどういう事よ!」


まぐろ「まさかの刑事のフリしてたけどじつは悪役でしたってパターン!?しかもその役が僕!?☆」


クルーク「面白くない!?昨日頑張って考えてきたんだよ!」


ラフィーナ「頑張って考えてこれなの!?」


クルーク「これとはなんだ!」


ルルー「とりあえずこれも没、もう少し内容難しくないのにしません?」


シェゾ「また考え直しだな」


クルーク「そんな〜!!せっかく頑張って考えてきた推理物だったのに〜!」





おわり