謎の怪盗、モッテッチャウからの犯行予告を受けシェゾ警部とその部下であるまぐろは美術館にやって来ました






シェゾ「これが天才画家、アルルとカーくんラブの最高傑作…水も滴る闇の貴公子!」


まぐろ「これが狙われてるんだね☆」


レムレス「はい…シェゾ警部…」(美術館館長役)


ルルー「どうかその絵を守ってください!」(美術館 職員役)


シェゾ「もちろんだ!この通り我々も一般客のフリをしてこの場に溶け込んで巡回してやる!」


ラフィーナ「初めまして、シェゾ警部ですねお噂はかねがね」


シェゾ「あなたは?」


ラフィーナ「私、FBI捜査官のラフィーナと申します!」


シェゾ「FBI?」


ラフィーナ「私もやつの逮捕に協力させてください!」


シェゾ「そうですか、わかりました」


ラフィーナ「早速ですがシェゾ警部、あそこに怪しい人物がいますわ」


ウィッチ「うふ、うっふふふふふふふふ」


シェゾ「確かに怪しいな」


ラフィーナ「館長、さりげなくあの人に話しかけて貰えませんか?」


レムレス「え!?僕がですか?」


ラフィーナ「笑顔でお願いしますわ!」


ウィッチ「うっふふふふふふふふふふふ」


レムレス「やあ、こんにちわ♪」


ウィッチ「あら?」


レムレス「その絵、お好きですか??」


ウィッチ「き…きゃぁぁぁ!!!怪しい人ですわー!!!」


レムレス「うわぁぁぁぁ!?!?」


ルルー「館長!…あら?何かしらこれ」


ラフィーナ「これは…!怪盗モッテッチャウからの予告状…??」




シェゾ「まさかお前が怪盗モッテッチャウだったとはな」


レムレス「違いますよ!!」


まぐろ「ポケットから落ちたこのカードが動かぬ証拠です!☆」


レムレス「そんなもの知りませんよ!!」


りんご「探偵の部下役のりんごですこんにちわ、さあ詳しい話は署で聞きます!」(部下役)


レムレス「そんなー!!!」


シェゾ「さりげなく自分の役紹介してったなあいつ…」


まぐろ「んね…☆」


リデル「下のカフェでドーナツ買ってきました〜」


ラフィーナ「あらぬ疑いをかけて申し訳ございませんでしたわ…えっと…」


ウィッチ「私絵画マニアのウィッチと申しますわ、絵を見るのが大好きですわ!あとドーナツも…!」(絵画マニア役)


アミティ「皆さんの分もありますので!」


ラフィーナ「あら、ありがとうございますではいただきますわ…はいウィッチさん」


ウィッチ「ありがとうございます、私もいただきますわ」


リデル「あれ?職員のルルーさんは?」


アミティ「そういえば!」





ルルー「きゃあぁぁぁぁぁ!!!」






ラフィーナ「ルルーさん!?」


リデル「今ルルーさんの声が…」


まぐろ「行ってみよ☆」






シェゾ「どうしましたか!ルルーさん!」


ルルー「あ…あれ…!絵の横…」


ラフィーナ「ええっと…予告通り絵は頂いた…?」


ルルー「いつの間にかこのカードが絵の横に貼られてあって…」


リデル「でも盗まれてなんか…」


ウィッチ「違います!この絵…偽物です!」


ルルー「それは本当なの!?ウィッチさん!」


ウィッチ「間違えありません…色使いもタッチも…本物とは全然違いますわ!」


リデル「いつの間にすり替えられたんですか!?」


シェゾ「犯人は館長のレムレスじゃなかったのか!?」


ラフィーナ「シェゾ警部!今ここにいる人を全員別室に集めてください!私は…この絵を徹底的に調べますわ」


クルーク「ちょっとまったぁぁ!!!」


まぐろ「うわぁぁ!?」


シェゾ「なんだ!?」


クルーク「僕は名探偵クルークだ!ほら!主役は最後に登場するって言うだろ!?」


まぐろ「あ、うん…そうだね☆」


クルーク「それに!僕はずっと隠れて見てたけどこの事件の真相…分かりました!」


ラフィーナ「ずっと見てたって…」


シェゾ「お前…変態か?」


クルーク「なんで!変態はそっちだろ!」


シェゾ「なんだと!」


まぐろ「まあまあシェゾさん落ち着いて!」


アミティ「事件の真相がわかったって…本当なんですか!名探偵クルークさん!」


クルーク「ああ!僕の言う事に嘘はない!」


シェゾ「ほう?じゃあその推理聞かせてもらおうか」


クルーク「怪盗モッテッチャウは…あなたです!ルルーさん!」


ルルー「私!?」


クルーク「それと…ラフィーナさん!」


ラフィーナ「はぁ!?」


クルーク「そして…ウィッチさん!」


ウィッチ「私も!?」


クルーク「そう!この事件…職員であるルルーさん、FBI捜査官のラフィーナさん、そして絵画マニアのウィッチさんの共犯です!」


ルルー「ちょっと!なんでそうなるのよ!」


ラフィーナ「そうよ!証拠はありますの?」


クルーク「証拠なら…ふふふふ…シェゾさん!」


シェゾ「俺か!?」


クルーク「このボールを水も滴る闇の貴公子にぶつけてみてください!」


シェゾ「わ…分かりました…いくぞ…アレイアードスペシャル!!!」


リデル「きゃー!!」


アミティ「なんだか危険な予感…みんな逃げてー!!」


ウィッチ「…!」


ラフィーナ「…!」


ルルー「…!」


ウィッチラフィーナルルー「はあ!!!」


まぐろ「わーお☆」


アミティ「ナイスキャッチ…」


クルーク「やっぱりその絵は本物なんですね」


シェゾ「一体どういう事なんだ…?」


クルーク「彼女達は初対面なんかじゃない、最初から手を組んでいたんです!」


まぐろ「ええ〜!?」


リデル「なんとー!」


アミティ「うそー!!」


クルーク「まず、ルルーさんが館長のスーツの中にあらかじめ犯行カードを入れる、そしてラフィーナさんは館長をウィッチさんに近づくように仕向け、ウィッチさんが館長を突き飛ばしてカードを落とさせる」


シェゾ「ほう…」


クルーク「そしてルルーさんが絵の横に犯行カードを貼り、ウィッチさんが本物の絵を偽物だと証言する」


アミティ「うんうん!」


クルーク「そしてラフィーナさんがここから人を追い出してその隙に絵を盗むつもりだった」


まぐろ「なるほどね…☆」


シェゾ「でもどうして館長に濡れ衣を?」


クルーク「この絵が本物だと分かる人物が邪魔だったからだよ!」


アミティ「そういう事!」


リデル「確かに…今思えばおかしい事だらけでした!まずラフィーナさんが当たり前のようにウィッチさんにドーナツを選んでいたり、ルルーさんが知らないはずのウィッチさんの名前を呼んでいたり!」


クルーク「ズバリそういう事です!真実はいつもひとつ!」


シェゾ「さあ!覚悟しろ!怪盗モッテッチャウ!」


ラフィーナ「フン、わざわざFBIのフリまでしたのに…」


ルルー「この美術館の職員にまでなったのに」


ウィッチ「バレちゃ仕方ないですわね」


ルルー「あれも欲しいこれも欲しい!」


ラフィーナ「風の吹くまま気の向くまま!」


ウィッチ「狙った宝は逃がさない!」


ルルーラフィーナウィッチ「私ら3人揃って怪盗モッテッチャウ!!!」


シェゾ「なんなんだよこれ…」


クルーク「さあ…」


ルルー「はっ!!!」


まぐろ「うわあ!?」


シェゾ「くそっ!追え!追うんだ絶対に逃がすな!!」


ラフィーナ「おーっほっほっほ!!」


ルルー「あなた達に私らを捕まえる事が出来るのかしら??」





シェゾ「もう逃げられないぜ!」


ウィッチ「それはどうかしらね」


アミティ「うわ!何!?」


クルーク「ヘリコプター!?くそ、奴らめ…他に仲間がいたのか…」


ルルー「おーっほっほっほ!!またお会いしましょう!!」





りんご「こうして怪盗モッテッチャウとの対決は引き分けに終わりました、そして再び決着をつける時が来るかもしれません…!!」





アミティ「うぅ…」


まぐろ「アミティさん…なんで泣いてるんですか?☆」


アミティ「や…夜景が綺麗だなって思って…うぅ、うわぁーん!!!」


シェゾ「今…そこ?」






クルーク「と言うのを、今年の魔導学校の文化祭でやらない??」


ルルーラフィーナ「やりません!!」


シェゾ「絶対やらん!なんなんだよその話!」


ウィッチ「そうよ!だいたいなんで正義のウィッチさんが悪役なのよ!」


レムレス「正義…かなぁ…」



おわり