サタン「皆の者!集合だ!!」


アルル「え?何どうしたのサタン」


エコロ「新年企画第2弾だよ!」


シグ「なにそれ」


シェゾ「そんなの聞いてないぞ…?」


クルーク「君たち、また何か考えてたのかい?」


アミティ「んーん?あたし達は違うよ?」


りんご「はい、私も今回は企画は考えてないですね…」


サタン「今回は私とエコロ2人で考えた企画だ!」


アルル「へー」


ウィッチ「なんだかとても胡散臭そうな企画ですわね…」


りんご「また変なめちゃくちゃな企画じゃないでしょうね…」


サタン「何を言う!今回はまともだぞ!」


エコロ「そうだよ!もう少し信用してよ!」


ラフィーナ「て言われましてもね…」


シェゾ「信用出来ないのがこの2人だよな」


サタン「という事で新年企画第2弾!」


エコロ「今回はお年玉を用意したよ」


クルーク「そのお年玉って変なのじゃないよね」


サタン「さすがに疑いすぎだぞ!最後まで話を聞け!」


エコロ「しかーし!ただ単にお年玉をあげるわけではありません!」


サタン「この魔導学校ない全ての中にもういくらかも分からないぐらいのお年玉が隠されている!」


シェゾ「いくらか分からねえのかよ!そのぐらい把握しておけ!」


エコロ「それを僕とおじさまに見つからないようにできるだけ多く集めてね!」


サタン「私らに捕まったらその時点で終了だ、お年玉も没収となる、また隠されているのは現金だけでなくスペシャルカードもある、それも諸々チェックしていく」


まぐろ「スペシャルカードか…☆」


シェゾ「なんなんだそれは…」


エコロ「制限時間は1時間だよ!」


アルル「今回ばっかりは別に変なとこは無さそうだね…」


りんご「はい、金額を覚えてないところ以外は特に問題はなさそうです」


シェゾ「まあ内容はわかった、どうするお前ら」


ラフィーナ「なかなか面白そうでなくて?」


レムレス「やってみたいな」


クルーク「レムレスがやるなら僕も!」


フェーリ「あたしも特別に参加してあげる…」


アミティ「あたしもやる!普通に面白そう!」


アルル「まあ話聞いただけでは特に変なとこないし僕もやろうかな」


りんご「お年玉はこのりんごがいただきます!」


リデル「私もやります…!逃げきれないかもですけど…」


シグ「やる」


ウィッチ「確かに変なとこはなさそうだしなんだか面白そうなんで参加して差し上げますわ」


ドラコ「お金お金〜!!」


サタン「よーし!全員参加だな〜!!」


エコロ「それじゃあ始めるからみんな学校に入って」





ピーンポーンパーンポーン


サタン「これより、お年玉鬼ごっこ…」


エコロ「スタート!!!」



開始!!



アミティ「始まった始まった!」


クルーク「よーしお金貰うぞー!」


ラフィーナ「負けませんわよー!」




サタン「ちなみにこの放送室にもお年玉があるのでね」


エコロ「ここにも来てくれたらいいなーって思っております!」





ラフィーナ「皆さん3階には今は行かない方がいいですわよ!」


リデル「そうですね、3階には放送室があって今お兄様そこにいますもんね…」


シェゾ「なるほど…じゃあまずは3階から1番遠い1階から探った方がいいな」


ラフィーナ「私は体育館行ってみますわ」


リデル「確かに体育館沢山ありそうです!」


シェゾ「俺も行く、でもヤバくなったらお前らすぐ逃げろ」


ラフィーナ「まあそこはその都度協力しましょう!」





アミティ「シェゾやラフィーナ達は体育館から探すんだって」


アルル「うーん、でも体育館ってすぐ狙われそうな感じあるけどね」


りんご「とりあえず3階から…あ、今はまずいですか」


レムレス「うん、放送室は3階だから今は行かない方がいいと思う」


アルル「じゃあどうする?2階から行く?」


アミティ「そだね!」


クルーク「甘い!」


アミティ「え?」


アルル「クルーク、どうかした?」


クルーク「あとサタンとエコロの事だ!あいつらが普通に今自分らがいる所が3階だから3階から探す〜なんて来ると思うかい?」


アルル「あの二人は結構緩いでしょ…」


クルーク「向こうも多分僕らが最初は3階は避けるって事を考えはいると思うんだ、だって実際放送室がある3階にいる事はみんな知ってるし」


アミティ「それで?」


クルーク「やつらは3階にいるから僕らがすぐにそこに行くと捕まってしまう、だから3階は避けるという僕らの行動を見抜き、3階から行くと見せかけて2階から!とか有り得そうだ!」


アルル「そうかなぁ…?」


りんご「多分ないと思いますが…」


クルーク「ええい!推理だよ推理!とにかく!僕は3階から行くからな!」


アミティ「ええ〜?レムレス、どうしよう」


レムレス「まあ、好きにさせておけばいんじゃない?僕もあの2人の事だから3階から探すと見せかけて2階から、なんてしないと思うし」


アルル「だよねぇ…」


りんご「捕まっても私は知りません」





ドラコ「お金〜お金〜どこだどこだ〜♪」


ウィッチ「理科室とかも意外とありそうですわよね」





クルーク「来たぞ3階!なんだ普通に静かじゃないか、てかマジで誰もいないし…」


サタン「居たぞ!」


エコロ「おお〜!!!」


クルーク「げ!サタン達いた!!」


サタン「まてまて〜い!!」


クルーク「うわ!思ったより足速いし!うきゃー!!!」


サタン「はいクルーク確保!」


クルーク「そそ!そんな〜!!」


エコロ「待って僕達放送室にいるって言ったよね!?なんで3階ウロウロしてるの!?」


クルーク「だって、3階から探すと見せかけて2階から探す〜とかすると思ったから…」


サタン「なかなか名推理だな」


エコロ「でも残念!僕達はそんなに賢い事はしません!」


サタン「そうです!普通にいる場所の近くから探します!」


クルーク「なんなんだよ!普通に3階から探すのかよ!普通3階にいると思われて2階から〜とかするだろ!単純なヤツらだな!」


サタン「まあ中々の推理だったが、それにも関わらず開始何秒で捕まりました?」


クルーク「30秒ぐらい?」


サタン「そうだな、だいたいそのぐらいだな」


クルーク「まじかよ…」


エコロ「集めたお年玉は?」


クルーク「0円です」


サタン「だろうなぁ」


クルーク「だろうなってなんだよ!」


エコロ「始まって直ぐに僕らがいるとこに来た人なんかがお年玉見つけたわけないでしょおじさま〜」


サタン「それはそうだな!」


クルーク「こいつらマジで覚えとけ…!」





ピンポンパンポーン



サタン「クルーク確保!クルーク確保!」


エコロ「残りは12人だよ〜!」





ラフィーナ「え!クルークもう捕まった!?」


シェゾ「早いな!」


リデル「もしかして3階行ったんでしょうか…?」




アルル「ほらー!やっぱり!」


りんご「あの二人がそんな3階から行くと見せかけて2階からなんて行くわけないですよね」


レムレス「てかクルークほんとに3階行ったんだ…」


アミティ「あたし達の言う事聞かないから〜」




まぐろ「クルーク君どんまい☆」




ウィッチ「開始早々確保とは新年早々ついてませんわね」


ドラコ「ほんとにねー!」





フェーリ「残念だったわねメガネ…」


シグ「ざんねーん」





ラフィーナ「ま、あんなメガネどうでもいいわ、私らは私らで頑張りましょう」


シェゾ「そうだな」


リデル「お兄様とエコロさんは今恐らくまだ3階にいますよね」


ラフィーナ「てか今思ったんですけど」


シェゾ「なんだ?」


ラフィーナ「あの2人、まさか一緒に行動してますの…?」


シェゾ「あ」


リデル「そう言われてみれば…」


シェゾ「あの2人どこまでアホなんだよ!」


ラフィーナ「普通2人いるなら別々に分かれますよね…」


シェゾ「普通に手際悪すぎんだろ!2人いるぐらいなら片方他に回せよ!」






エコロ「さーあこの調子でどんどん行くよ〜」


サタン「3階はさすがに誰も居ないか…」


エコロ「まあそうだよね僕たちが3階にいる事みんな知ってるもんね」


サタン「いーや、でももしかしたら誰かがサタン達そろそろいなくなったかな?みたいな感じで来る可能性がある!」


エコロ「そうだね、ならもう少し3階にいようかおじさま」


サタン「そうだな」




ウィッチ「あ!ありましたありました!理科室の黒板消しの所に挟まってました!まあなんて可愛いマイ○ロのお年玉袋、中身は3000円?まあこんなものですか、この調子でどんどんいってみよ〜」





ドラコ「調理室に来たぞ〜!!がうー!お腹すいたー!!…いやいや違う!今日はお年玉メインだ!頑張るぞ!!」


サタン「やはりお前か」


ドラコ「え?」


エコロ「食いしん坊さんは絶対調理室に来ると思ったよ!」


ドラコ「げー!サタンとエコロ!!」


サタン「挟み撃ちだ!」


エコロ「あいあいさー!」


ドラコ「うわぁーん!!」


サタン「ドラコ確保だな」


ドラコ「うう〜!」


エコロ「獲得してたお年玉はおいくら?」


ドラコ「0円です」


サタン「お前も見つけられて無かったのかよ!」


ドラコ「だって〜!!ねぇ??」


エコロ「ねえってなに!?」


サタン「ま、とりあえずお前はもうゲームオーバーだ」


ドラコ「がっびーん!うう〜悔しい!」






サタン「ドラコ確保だ、残り11人」


エコロ「ドラコちゃん確保だよ〜!」





レムレス「まじかドラコも捕まったんだ…」


アミティ「てかあの2人まだ3階にいるの!?」





シェゾ「だから2人で行動すな!」


ラフィーナ「もしかして二手に別れて行動した方が効率いいって気づいてない…?」





まぐろ「あ、あったあった☆本の中に挟まってた!☆えっと、おお5000円!」




シグ「なにこれ1000円?」




レムレス「見つけた!2000円だ!」




アミティ「あったー!5000円!」





ラフィーナ「なかなか見つかりませんわね…」


シェゾ「もしかして体育館の中ない説ないか?」


リデル「そんな事ないと思いますよ?体育館広いですし…」


ラフィーナ「体育館は広いから現金がたくさん眠ってるはずですわ!!!」






アルル「あったあったあった!!お年玉袋!中身は…え!?なにこれ!お年玉2倍カードだって!次に見つけた金額が倍になるだって!やった!嬉しい!」






アミティ「ここあたし達の教室だよ!」


りんご「なるほど、もしかしたらここに多めに隠されてるとか?」


アミティ「あ!あたしの机の中にあった!」


りんご「お!まじですか!」


アミティ「すごーい!また5000円入ってる!」


りんご「こっちにもありました!」


アミティ「そこはラフィーナの席だよ!」


りんご「ラフィーナの席に隠されてたこれを私が貰ってもいいのもなんですかね…」


アミティ「いんじゃない?中身はいくら?」


りんご「4000円です!やりました!」


アミティ「おお!良かったね!あたしは今のとこ1万円!ラッキー!」






ラフィーナ「体育館の放送室の中とかありそうじゃなくて?ほらありましたわ!」


リデル「ラフィーナさんすごいです!」


シェゾ「いくら入ってんだ?」


ラフィーナ「1000円ですわね!」


リデル「なんかファイルの間にも挟まってますよ!」


ラフィーナ「それもそうじゃなくて?リデルさんどうぞ」


リデル「わあーい中身は…2000円です!」


シェゾ「俺もこの辺探してみるか…」





アルル「会議室とか見てないね!こっちまだ来てないな!うん!サタン達もいないみたいだし!」





フェーリ「見つけたわ…中身は5000円…運命ね…」





アルル「あ!見つけた!!1000円入ってた!て事は…2倍だから2000円になるってことだ!やった!」


エコロ「そんな2000円見つけたアルルもみっけ〜!」


アルル「え!?うわぁいつの間に!!」


サタン「まだしも挟み撃ちだ!」


エコロ「らじゃー!」


アルル「うわぁ!バタンキュー…」


サタン「さあ、アルル確保だ」


エコロ「さあさあアルルちゃんが見つけたお年玉の合計はー??」


アルル「1000円です、でも倍になってたので2000円です…そんな〜せっかく倍になった2000円がぁ〜」


エコロ「じゃあ残念ながらこの2000円は没収です!」


サタン「残念だったなアルル…さあ、敗北者の部屋に戻れ」


アルル「そんな〜悔しい…!」





サタン「皆の者、我がフィアンセアルル確保だ」


エコロ「わーわー!」




アルル「サタンあいつ…!」



シェゾ「誰が我がフィアンセだあいつ!勝手な事言いやがって!」


ラフィーナ「校内放送で言うなんてねぇ…」





アミティ「フィアンセだって!きゃーきゃー!」


りんご「アミティ騒がないで…」





レムレス「そっかアルルも捕まったか…」





サタン「言い忘れた、残りは10人だ」


エコロ「わーわー!」





シェゾ「てかこれエコロ喋る意味あるか!?」


ラフィーナ「恐らくないですわね」





フェーリ「さあ…探すわ…星の導き…近くに…反応が…!!!」





レムレス「おや?フェーリ!」


フェーリ「先輩!星の導きで先輩に会えました…!」


レムレス「その星の導きってのはお年玉じゃなくて僕に向いてたわけか…あははは相変わらずだねフェーリ」


フェーリ「先輩は今おいくら持ってますの?」


レムレス「2000円だよ!さっきそこの教室で見つけたんだ」


フェーリ「さすがです…」


レムレス「フェーリも頑張って!」


フェーリ「頑張ります…!先輩も…絶対勝ってください…!」





続く