ちょっと早いけどクリスマス回




アミティ「今日はみんな大好きクリスマス〜!」


アルル「クリスマス嫌いな人なんていないよねきっと!」


りんご「みんなでクリスマスパーティです!」


ラフィーナ「ケーキは買ってきていませんからみんなで作りますわよ」


シェゾ「俺も協力してやる」


レムレス「ふっふふふ、ケーキ作りと言えばこの僕だからね」


クルーク「レムレス!僕もお手伝いします!」


アミティ「よーし!じゃあみんなで大きな大きなクリスマスケーキを作ろう!」


シグ「おー」


ドラコ「おっきなローストチキンも欲しいぞ〜!」


ウィッチ「もちろんそれも作りますわ」


リデル「みんなで協力してお料理して楽しいパーティにしましょう」


アルル「今夜のクリスマスパーティが楽しみだね」


りんご「では先に材料の買い出しにでも行きましょうか」


ラフィーナ「そうですわね、材料がないと何も始まりませんわ」


シェゾ「行くか」


レムレス「うん!」


ラフィーナ「あら?」


ドラコ「どうした〜?ラフィーナ」


ラフィーナ「ハウスの前に謎の荷物が…」


シグ「何これ」


シェゾ「誰かの忘れ物か…?」


クルーク「中身を見れば持ち主が分かるかも!」


アミティ「ええ〜?人のもの勝手に見てもいいのかな…?」


クルーク「手がかりがないと持ち主探すにも探せないだろ!」


アルル「ま、まあ確かにそれはそうかも…」


シェゾ「…まさかとは思うが爆発物とかじゃないよな」


ドラコ「え!?爆発物!?」


ウィッチ「さすがにそれはないと思いますけど…」


リデル「爆発物なんて怖いです…でもただの誰かの忘れ物だと思います…」


シェゾ「だってこんな大きな白い袋に入ってるんだ、充分怪しくないか?」


クルーク「別に怪しくはないよな」


シグ「多分」


シェゾ「俺たちに恨みを持つものが中身が見えないようにしてこれを俺らの居るハウスの前に置き、そして時間になればこれが…」


アルル「シェゾ、それ多分コナンの見過ぎ…」


シェゾ「まあ、コナンじゃあるまいしこれはさすがに無いか」


りんご「でもそう言われてみればちょっと怪しいかもです…」


クルーク「りんごまで何を言ってるんだ!もういい!ほら開けるぞ?」


アミティ「ドキドキ」


ドラコ「中身は果たして〜??」


クルーク「でれれれれれれれん」


アミティ「じゃあ〜ん!」


シェゾ「その効果音いるのか…?」


クルーク「えい!」


シグ「なにこれ」


ウィッチ「色々なサイズの箱が大量に入ってますわね」


アミティ「もしかしてプレゼント?あたし達宛かな!?」


ラフィーナ「なにか手紙が入ってますわよ」


アルル「手紙?」


シェゾ「読んでみてくれ」


ラフィーナ「ええっと、諸君らにお願いがある、私は訳ありでプレゼント配りが出来なくなってしまった、私の代わりにこれを夕方6時までに全て配って欲しいよろしく頼む、ですって」


クルーク「差出人の名前は?」


ラフィーナ「さーあ…書いてませんわ」


シェゾ「差出人不明とか怖すぎんだろ…」


ラフィーナ「こっちの手紙にはそれぞれの送り先が書いてありますわ」


アミティ「今日中にこれを全て届ければいいんだね!おっけー!」


アルル「でもすごい沢山あるよ!?」


アミティ「ええー!?」


りんご「ほんとです…かなりの量ですね…」


ラフィーナ「12月24日必着って…」


シェゾ「これ全部配るのかよ…」


アミティ「でも!みんなでいくつかのグループに分かれて手分けして配り回ればあっという間だよ!きっと!」


アルル「アミティ…そうだね、みんなで協力して頑張ろう!」


ウィッチ「まあ、頼まれてしまったものは仕方ないですわね」


シェゾ「そうだな、仕方ねえ…」


レムレス「みんなで協力してこれを配ろう!」


アミティ「おー!!」


レムレス「これはどう?アミティアルルりんご、シェゾとラフィーナ、クルークとシグ、ウィッチとドラコ、僕とリデルに分かれて手分けしてそれぞれ配って回ろう」


アルル「それがいいね」


リデル「まだなにか入ってますよ」


アルル「ほんとだ、これは…サンタの服?」


クルーク「こんなん着てやらなきゃなのかい?」


アミティ「いいじゃん!あたし達サンタさんだよ!」


ウィッチ「中々いいですわねこれ」


ドラコ「見てほらー!可愛いだろ?また更に美少女に近づいたかも!」


シェゾ「仕方ねえな…」


クルーク「まあ僕も付き合ってやるよ」


アミティ「よーし!みんなで協力して頑張ってこれらを6時までに配ろう!!」



「おー!!!」







アミティ「あ、やばい」


ラフィーナ「どうしました?アミティさん」


アミティ「腕時計して来るの忘れちゃった、腕時計してないと落ち着かないんだよね〜」


ラフィーナ「何やってますのよ…仕方ないわね、私の腕時計貸してあげますわ」


アミティ「いいの!?」


ラフィーナ「その代わり絶対無くさないでよ?それGPS機能搭載の高い良いやつなんですから」


アミティ「じーぴー…?よく分からないけどすごい!借りるね!」






アミティ「ええっと、これはゆうたくん宛かな」


アルル「ゆうたくんのお家はここかな?」


ピンポーン


ゆうたくん「はい、あ!サンタさん!」


りんご「こんにちわゆうたくん」


アミティ「メリークリスマス!プレゼントを持ってきたよ!」


ゆうたくん「わー!飛行機のおもちゃだ!ありがとう!サンタのお姉ちゃん達!」


アルル「じゃあまたね」


アミティ「ばいばーい!」




アミティ「サンタのお姉ちゃん達だって!」


アルル「そう呼ばれるのちょっと照れくさいけど悪くないね」


りんご「この調子で頑張りましょう!」




シェゾ「ほら、クリスマスプレゼントだ」


女の子「わーい!ありがとう!若いおじいさんだね!」


シェゾ「おじいさんでもねえから」


女の子「でもサンタさんまだお昼だよ?来るのちょっと早くない?」


シェゾ「え、そ、それはだな…」


ラフィーナ「みんなの笑顔が早く見たくて夜まで待ってられなかったんですわ!」


女の子「そうだったんだ!ありがとう!大事にするね!」





シェゾ「ナイスだなラフィーナ」


ラフィーナ「まあ、こうでも言っておけば子供は信じますわ」






クルーク「なんだあの2人、随分夢のないサンタだなぁ」


シグ「ね」





レムレス「メリークリスマス!今年いい子にしてたあいちゃんにはプレゼントをあげようね」


あいちゃん「ありがとうサンタさん!」


レムレス「ついでにこのお菓子も一緒にどうぞ、ほら!シュークリームにチョコレートにペロペロキャンディだよ〜!」


あいちゃん「お菓子もくれるの〜!?ありがとう!」





レムレス「プレゼントと一緒にお菓子も渡せて嬉しいなぁ」


リデル「何とか終わりましたねレムレスさん…」


レムレス「そうだね!リデルが頑張ってくれたからだよ!」


リデル「いえいえ、私は何も…」


レムレス「それじゃあ今度はほかのみんなを手伝いに行こうか?」


リデル「そうですね!」


レムレス「…おや?」


リデル「どうしました?」


レムレス「公園のベンチにおじいさんが座ってる、けどあの人なんか具合悪そうに見えない?」


リデル「ほんとですね、なんだかとても疲れてそうです…」


レムレス「ちょっと心配、見に行ってみようよ」


リデル「そうですね」




レムレス「すみません〜!」


おじいさん「…お、お主ら…」


リデル「なんだかとても具合悪そうに見えるのですが…大丈夫ですか…?」


おじいさん「実は…ある配達をしていたのだが、配達の途中で具合が悪くなってきてしまっての…」


レムレス「ちょっと失礼します、うん…かなりの高熱が出てますね…」


おじいさん「うう…」


リデル「レムレスさん、このおじいさんどうしますか?」


レムレス「とりあえずハウスに連れて行って休ませよう」


リデル「そうですね…」





アミティ「次はあゆみちゃんのお家だね!」


アルル「この子のは…これかな!」


プルルルプルルル


アミティ「あれ、レムレスから電話だ」


レムレス「みんな、聞こえる?」


アミティ「聞こえるよ〜!どうしたの?」


レムレス「実は今高熱を出して倒れてるおじいさんを見つけたんだ」


ラフィーナ「なんですって?」


シェゾ「それで?そのじいさんの容態は?」


レムレス「うん、かなりの高熱が出てて、結構辛そうかも」


リデル「ハウスに連れて行って看病したいのですが、私たち2人だけでおじいさんを運ぶのは…」


レムレス「クルーク、公園まで来れる?おじいさんを運ぶのを手伝って欲しいんだけど…」


クルーク「もちろん!今行きますすぐ行きます!」


レムレス「ありがとう、ウィッチもハウスに戻ってきておじいさんの看病してくれない?ウィッチが居ると心強いんだけど…」


ウィッチ「分かりましたわ、このウィッチさんにお任せあれ!」


レムレス「アミティアルルりんご、そしてシェゾとラフィーナはそのまま配達を続けて」


アミティ「わ、分かったよ!」


ラフィーナ「お任せあれ!」


レムレス「ドラコはシグと合流して残りの配達をして!」


ドラコ「わかった!シグは今どこにいるんだ?」


シグ「魔導学校の近くにいる」


ドラコ「了解!すぐ行く!」


レムレス「リデルもドラコ達と合流して2人のお手伝いできる?」


リデル「はい、分かりました…!」


レムレス「ドラコとシグ、今リデルもそっちに向かうからリデルとも合流して!」


ドラコ「了解!リデルも手伝ってくれるのか!」


リデル「お姉様、シグさん、今行きますね」


ドラコ「うん!待ってるね!」


シグ「待ってる〜」


シェゾ「じゃあ俺らはそのまま配達を続ければいいんだな?」


レムレス「うん、お願い」


シェゾ「了解した、いくぞラフィーナ」


ラフィーナ「ええ!」


アミティ「あたし達も引き続き配達するよ〜!」


アルル「おー!!!」


レムレス「みんな、頼んだよ」


りんご「りょうかい承知です!」





シェゾ「やっと半分か…」


ラフィーナ「折り返し地点と行ったところですかね…」


シェゾ「なあ、ラフィーナ」


ラフィーナ「ん?」


シェゾ「しかしなんだか妙だと思わんか?」


ラフィーナ「何がですの?」


シェゾ「ハウスの前に突然現れたあの差出人不明の荷物…差出人が書かれてるならまだしも誰の名前も書いてなかったんだぞ、なんか妙だと思わんか?」


ラフィーナ「え、ええ…まあそうね…」


シェゾ「あれをハウスに置いたやつは自分の名を隠さなきゃ行けない理由でもあるのだろうか…そう思わんか?」


ラフィーナ「ただ普通に書き忘れただけなのかしら…」


シェゾ「いや、見ず知らずの人達に配達を任せるぐらいだ、それなのに差出人の名前を書かないで置いておくのは非常識だと思わんか?」


ラフィーナ「そうですわね…まあそれは配達しながら考えてみません事?」


シェゾ「確かにそうだな、とりあえず配達続けるか」





おじいさん「すまんの…」


レムレス「大丈夫ですよ、おじいさん」


ウィッチ「しかしなんで公園なんかで倒れてたんですの?レムレスさん達が助けなかったらあなたどうなっていた事か…」


おじいさん「そ、それはな…実は…」


レムレスウィッチ「ええ〜!?!?」





リデル「はい、とおるくん、プレゼントですよ」


とおるくん「サンタさん達ありがとう〜!!」


ドラコ「大事にしてね!」







ドラコ「ふう、あと一息だね…」


リデル「私たちのグループはとりあえず6時には間に合いそうです、あとの皆さんは大丈夫でしょうか…」


ドラコ「シェゾとラフィーナは多分大丈夫だとして、アミティ達のとこ正直ちょっと心配…」


リデル「じゃあ配達早めに終わらせて合流して手伝った方がいいかもしれませんね」


ドラコ「そうだね、よし!2人共もう少し頑張ろう!あともう少しだよ!」


シグ「おー」





アミティ「まさかのこんなところにも家があるんだね!」


りんご「ここまでの距離への配達もあったんですね…」


アルル「結構歩いたね…でもこれで最後だよ!」


アミティ「かいとくん!クリスマスプレゼント届けに来たよー!!」


かいとくん「わあー!ありがとう!お姉ちゃん達サンタさん??」


アミティ「うん!そうだよ!今年1年いい子にしてたかいとくんにプレゼントと配りに来ました!」


かいとくん「ありがとう!来年もいい子にしてたらまた来てくれる?」


アミティ「もちろん!来年もまた来るよ〜!」


かいとくん「次も楽しみにしてるね!ありがとうサンタさん達!」


アミティ「うん!ばいばーい!」







りんご「何とか終わりましたね…」


アルル「うん、すごく歩いたからとても疲れたね…」


アミティ「でも何とか6時に間に合ったよ!」


アルル「これもアミティサンタさんととりんごサンタさんが頑張ってくれたからだね、本当に良かった!」


りんご「アルルサンタさんもですよ!」


アルル「え、えっへへへ〜」


りんご「にしてもかなりの量があったのにそれを間に合わせられたり、結構歩いたりもしたのでかなりの達成感じゃないですか?」


アルル「ほんとに!ほんとよく頑張ったよね」


アミティ「よし!それじゃあ帰ろう!みんなが待ってる!」


りんご「はい!」


アルル「待って!」


アミティ「アルルどうしたの?」


アルル「あの…」


りんご「ん?」


アルル「こ、ここって…どこ?」


アミティ「え?ここはちゃんとプリンプタウン内…じゃない!?え!ここどこ!?こんなところ見覚えない!」


りんご「これってまさか…とにかくこれを早く届けなきゃって思いながら歩き回ってたらまさかの知らない所まで来てしまって迷ってしまったってパターンですかね…?」


アミティ「多分そうかも…あたしも早く届けなきゃって気持ちでいっぱいで道をちゃんと確認してなかった」


りんご「まさかこんな知らない場所にまで来てしまうとは…」


アルル「2人とも、道わかる…?僕は申し訳けど分からないんだよね…」


アミティ「ご、ごめん分からない…」


りんご「私も分かりません」


アルル「ええ〜!?!?まじで!?」


アミティ「どどどうしよう…道に迷っちゃった…」


アルル「でも、確かあっちから歩いてきたような…」


アミティ「あ!そうか!そう言われてみればあっちから来たかも!」


りんご「じゃあとりあえずあっちに向かってみましょうか…」


アルル「そうだね…」



アミティ「あれ〜!?ここはどこ!?」


アルル「やばいもっと見覚えない所に来ちゃった!」


アミティ「さっきの所にすら戻る道も分からないよ…」


アルル「ほんとにごめん…僕のせいだよね」


りんご「アルルのせいじゃないです!」


アミティ「そうだよ!大丈夫!」


アルル「で、でもどうしようか…」


りんご「こういう時とこみんなに連絡ですよ!」


アミティ「あ、そっかそうじゃん!その手があったね!よかったー!」


りんご「まって、ダメです…」


アルル「え?なんで?」


りんご「ここ、圏外になってます…」


アミティ「うそ!」


アルル「まさかの圏外になる所まで僕たち来ちゃったってこと?」


アミティ「圏外になるぐらいって結構じゃない…?あたし達そんなに歩いて来ちゃったんだ…」


アルル「多分僕がこっちから来たかもとか言ってそこから更に歩いたから更にもっと遠くまで来ちゃったのかも…」


りんご「アルル!大丈夫です!アルルのせいじゃないです!」


アミティ「そうだよ!アルル大丈夫!それにあたし達もいるから!」


りんご「みんな一緒だから何とかなりますよ!」


アミティ「…多分」


りんご「アミティ多分って付けないで!」


アルル「マジでどうしようこれ…」


アミティ「大丈夫なんて言ったけど正直不安…やっぱり怖くなってきちゃった…」


りんご「そんな事言わないでください!私も不安になってきたじゃないですか!アミティが大丈夫って言ってくれたから私も大丈夫って信じてたのに!」






シェゾ「何とか終わったな…」


ラフィーナ「はぁ…はぁ…」


シェゾ「大丈夫か?」


ラフィーナ「ま、まあ、いい運動になりましたわ」


シェゾ「確かに結構歩いたな…しかしあんなにあったのによく時間内に終われたな俺ら」


ラフィーナ「まあ…私らが組めば怖いものなんてありませんわ!…多分」


シェゾ「ま、まあそうだな…この闇の魔導師シェゾにかかればこんなもの…」


ラフィーナ「他の皆さんは終わったかしら」


シェゾ「連絡してみるか」





シェゾ「俺らは配達終わったぞ、お前らはどうだ」


ドラコ「終わったよー!!」


リデル「シェゾさんとラフィーナさんも終わったんですね」


シェゾ「そっちも終わったか、ご苦労」


ラフィーナ「アミティさん達は?」


シェゾ「繋がらないな…」


リデル「そういえばいませんね…」


シェゾ「恐らく配達に夢中になってて気づいてないんだろう、まああのメンツだから苦戦するだろうなとは思っていたが…」


ラフィーナ「ま、まあそうね…全くあの方々は…」


クルーク「まあアミティ達に期待はしてなかったからどうせ手伝う事になると思ってたけどね」


リデル「クルークさん!そんなこと言っちゃダメですよ、アミティさん達がかわいそうです…」


ドラコ「なかなか冷たいねみんな…」


シェゾ「しかし連絡が取れないなら合流するに出来ん、どうする」


リデル「とりあえずハウスに一旦戻ってレムレスさん達と合流して相談しませんか?」


ラフィーナ「それがいいですわね」


シェゾ「そうだな、とりあえずハウスに戻るぞ」






クルーク「レムレス!僕らはなんとか配達終わりました!」


レムレス「みんなおかえり!そう!良かった!」


リデル「でも、アミティさん達と連絡が取れないんです…」


ウィッチ「アミティさん達と?」


クルーク「恐らく配達に夢中になってて気づいてないんだと思うんだけど…」


レムレス「ちょっと個人的に電話かけてみてよ」


シェゾ「そ、そうだな」




シェゾ「おーい、アミティ、アミティー?」


ラフィーナ「繋がりませんわね…」



「おかけになった電話番号は現在電波の届かない所にあるか、電源が入ってないため電話をかけられません」




クルーク「え!?」


ラフィーナ「まさか電源切ってますの?」


レムレス「いや、電源は切ってないと思う…」


シェゾ「そうだな、電源切ってるのだとしたら今の状況で電源を切る理由がわからない」


ラフィーナ「だってさっき状況確認のために電話繋げましたものね」


レムレス「りんごとアルルもそうだ、2人も同じアナウンス流れた」


ドラコ「確かに!3人して突然今の状況で電源切るなんておかしいもんね!」


シェゾ「電源は切ってないなら、もうひとつの理由は…」


クルーク「まさか」


リデル「電波の届かない所にいる…?」


レムレス「うん、有り得るかも」


シェゾ「それにあのメンツ…あのメンツはみんな方向音痴だ!」


レムレス「…恐らく、道に迷って電波の届かない所にまで行ってしまって帰り道がわからなくなってる…」


ラフィーナ「確かに…それが考えられますわね」


レムレス「しかも今はこの時期だ、今は冬だから夜暗くなるのが早いし…」


シェゾ「ただでさえ知らない場所で迷ってるかもしれないのに更に暗くなると考えると…」


リデル「だとしたら大変です!」


ラフィーナ「早く見つけなくては!」


シェゾ「ただ奴らを探すにも当てがない、連絡も取れないのにどうするか…」


リデル「じゃあ私達には何も出来ないんですか…?」


レムレス「あ!そうだ!」


ウィッチ「何かいい方法が思いつきましたの?」


レムレス「ねえ!おじいさん、あのプレゼントの配達先リストのコピーとかって持ってます?」


おじいさん「ああ…万が一落としたら困るから一応コピーを持っとるが…」


レムレス「それちょっと貸してください!」


おじいさん「いいぞ、ほれ」


ウィッチ「…なるほど、そーゆう事ですのね」


クルーク「え?なになに?」


レムレス「配達した組のみんなは、自分らが配達した場所を教えて」


シェゾ「あ、ああ…」


リデル「分かりました」




レムレス「なるほど、アミティ達が配達した場所はここら辺か…」


クルーク「この辺…結構遠くないか?」


ラフィーナ「確かに…結構距離ありますわね」


ウィッチ「しかもこの辺って道が複雑で迷いやすいって所じゃなくって?」


レムレス「ここまで配達に行ったけどでも結構遠い場所だったからみんな道がわからなくなっちゃってらこの辺で迷ってるとかかも…?」


シェゾ「あるかもな…」


ラフィーナ「確かにここら辺は私でも1人だと迷うかもですわ」


クルーク「この辺りって電波の届かないとか聞いた事ある!」


シェゾ「本当かクルーク!」


ドラコ「電話が繋がらないならそこにいる可能性は高いかもね!」


レムレス「きっとそうだ!アミティたちはそこで迷ってる!」


ドラコ「行ってみる?」


ウィッチ「そうね、この近くにいるかもしれませんわね」


シェゾ「俺が行こう」


ラフィーナ「私も行きますわ」


リデル「わ、私もアミさん達を迎えに行きます…!」


レムレス「僕はおじいさんのことも心配だからここに残るよ」


ウィッチ「私も…もしかしたらアミティさん達ここに戻ってくるかもしれませんしね」


クルーク「僕も迎えに行ってやるよ!全くアミティたちは…」


レムレス「みんな、気をつけて行ってきてね」


シェゾ「もちろんだ」


ラフィーナ「絶対アミティさんたちを見つけて帰って来ますわ」






シェゾ「しかしただ歩くだけでそんな電波届かないとこにつけるってアイツらもなかなか凄いな…」


ラフィーナ「恐らく配達に夢中になってて気が付いたら知らない場所に居たんでしょう」


クルーク「全く世話のやけるな…」


シェゾ「まあ確かにあいつらは気づかずいつの間にか知らない場所に居た、とか有り得そうだもんな」


ラフィーナ「しかし電話が通じないのも中々厄介ですわね…」


クルーク「全くほんとにどこまで行ったんだ…」


ラフィーナ「…ああー!!!!」


リデル「ラフィーナさん??」


シェゾ「何だ急に!」


ラフィーナ「そういえば私、アミティさんに腕時計貸してましたわ!」


クルーク「それが何?」


ラフィーナ「その腕時計…GPS機能が搭載されてて…!」


シェゾ「まじか!」


クルーク「なんでそれをもっと早く言わないんだよ!」


ラフィーナ「普通に貸したことを忘れていましたわ!確か私の携帯に接続してたはず…」


リデル「じゃあ!それでアミさん達の居場所が!」


ラフィーナ「そうね、ええっと、確かこうして…」


クルーク「どうだい?」


ラフィーナ「反応ありましたわ!そんなに遠くないみたい!」


リデル「ほんとですか!良かったです…」


シェゾ「場所が分かったならすぐに行くぞ」


ラフィーナ「そうね!待っててくださいね皆さん、すぐに行きますから…!」






アミティ「寒いね…」


アルル「うん、僕たちどうなるんだろう…」


りんご「携帯も使えないのなら…」


アミティ「もっと…もっと沢山楽しい事したかったのにな…」


アルル「それも僕のせいで…僕がこっちから来たよね、とか言ってさらに動いたから…」


りんご「みんなにも悲しい思いさせちゃいますね…」


アミティ「みんなにもう会えないなんて…うう…ラフィーナ…シグ…リデル…みんな…」


ラフィーナ「見つけましたわ!」


アミティ「…え?」


リデル「アミさん!アルルさん!りんごさん!」


アルル「ラフィーナ!リデル!クルークにシェゾも!」


クルーク「ようやっと見つけた…全く…!どうしてこんな所まで…!」


アミティ「…良かった…」


クルーク「え?」


ラフィーナ「アミティさん?」


アミティ「うわぁぁーん!良かったよぉぉ!!」


ラフィーナ「きゃ!ちょっと!何しますの!暑苦しいですわ!」


アミティ「怖かった…怖かったよぉ…!」


ラフィーナ「アミティさん苦しいから離れて…!全く…!もうこんな心配かけないでくださる?」


アミティ「もうしない…うう、うわぁぁーん!!!」


アルル「シェゾも迎えに来てくれたんだね」


シェゾ「当たり前だ、大丈夫だったか?」


アルル「僕は大丈夫!…大丈夫だった…けど…」


シェゾ「アルル?」


アルル「僕も…僕もすごく怖かったよ…!!うわぁあん!!!シェゾ…!!」


シェゾ「あ、おい!そんなにくっつくな!アルル!…ったく…もう大丈夫だから…!」


りんご「でもどうやってここまで?」


ラフィーナ「アミティさんが腕にしてる腕時計よ」


アルル「腕時計?」


ラフィーナ「その腕時計にはGPS機能がついてて、どこにいるかが分かりますのよ」


アミティ「あー!さっき言ってたじーぴー?何とか?てやつ?」


ラフィーナ「そうですわ、まさかこれがこの事件の鍵になるとは思ってもいませんでしたわ」


クルーク「もっと早くその時計の事を思い出しててくれれば…」


シェゾ「ほんとだよな…」


ラフィーナ「普通に忘れてましたわ!そーいえばってなって思い出しましたもの」


アミティ「じゃああたし自分の腕時計忘れてきて正解だったってこと??」


リデル「正解かどうかはわかりませんけど…」


シェゾ「確かにそれがなかったら見つけられなかったかもな…」


アミティ「だよね…良かったー腕時計忘れてきて」


ラフィーナ「次からは!遠いとこに来る時はちゃんと周りを見て道を覚えてくださいね?」


アミティ「はーい!」


アルル「気をつけます」


りんご「私もです」


クルーク「ほら、じゃあ帰るぞ」


リデル「クリスマスパーティしますよ」


アミティ「あ、そうだったね!」


ラフィーナ「ほら帰りますわよ」


アミティ「うん!帰ろ帰ろ!」






レムレス「アミティ!アルル!りんご!良かった無事で!」


ウィッチ「本当に…今回ばかりにしてくださる?全く…」


アミティ「ごめんなさい!」


アルル「心配してくれてありがとう」


おじいさん「友達がちゃんと見つかってよかったのぉ…」


レムレス「おじいさんも体調はもう大丈夫ですか?」


おじいさん「わしはもう大丈夫じゃ…そろそろみんなに正体を明かす時じゃな…」


アミティ「え?」


アルル「正体?」


レムレス「この人はね…」


サンタクロース「私はサンタクロースだったんじゃよ」


アミティ「ええ〜!?!?」


りんご「まさかのですか!」


サンタクロース「1人で配達をしてたのじゃが…配達の途中で具合が悪くなってきて決まってのぉ…それでたまたま通り掛かったあの家…お主らがいるのを見抜き、あそこにプレゼントを置いて手紙も用意して…それでお主らに頼んだんじゃ」


りんご「そうだったんですか…」


サンタクロース「お主らなら全員で協力して時間内に届けてくれる、そう思ったから…」


レムレス「僕らなら約束を果たしてくれる、そう信じてくれたんですね」


サンタクロース「そうじゃ、わしが思った通りお主らは時間内に全てのプレゼントを届けてくれた、本当に感謝しておる」


アミティ「みんなが協力してくれたおかげです!」


サンタクロース「いいチームワークじゃ…本当に…」


りんご「もう帰られちゃうんですか?」


サンタクロース「わしにはまだやらなきゃ行けないことがあるからのぉ…本当に感謝しておる、ありがとう」


アミティ「お気を付けて〜!お大事に〜!!」


サンタクロース「では改めて…メリークリスマス!!」


アルル「行っちゃったね…」


アミティ「すごい…まるで本物のサンタさんみたい…」


シェゾ「だからホントのサンタなんだって…


アミティ「ええ〜!?」


リデル「ええ〜!?」


シェゾ「ってリデルも気づいてなかったんかい…」


ラフィーナ「ああー!!」


リデル「ラフィーナさん?」


ラフィーナ「ケーキとかご馳走…忘れてましたわ」


クルーク「あ!そうじゃん!」


シェゾ「今から準備しても間に合わねえぞ…」


りんご「料理のないクリスマスパーティなんて…」


アミティ「あれ!?待ってみんなあれ見て!」


アルル「あれ!ご馳走が沢山ある!」


りんご「え!なんで?」


アミティ「なーんだレムレス達作ってくれてたんだ〜」


レムレス「僕達知らないよ!?何もしてないよ!?」


アミティ「ええー!??」


アルル「じゃあ誰が…」


ウィッチ「あら、手紙がありますわよ」


シェゾ「なんて書いてんだ?」


ウィッチ「ええっと…今日は本当にありがとう、これはわしからのクリスマスプレゼントじゃ、メリークリスマス…ですって」


アミティ「じゃあこれはサンタさんが!」


アルル「サンタさんこっちもありがとうですよ…」


リデル「これでクリスマスパーティー出来ますね」


アミティ「うん!じゃあ改めてクリスマスパーティしよう!」


りんご「そうですね!改めて今年のクリスマスは冒険いっぱいのクリスマスでしたね…」


シェゾ「とんだクリスマスだったぜ…」


ラフィーナ「ほんとですわね…」


アミティ「じゃあみんな!改めて!」




「メリークリスマス!!!」






おわり