前回の続きです






シェゾ「戻ったぞ、あれみんな居ねぇのか…?」


フェーリ「…!」


シェゾ「…!」


フェーリ「…ここ…は」


シェゾ「フェーリ!」





アミティ「いやっほーう!遊園地〜!!」


シグ「わーい」


リデル「色んな乗り物あります楽しみです〜」


ルルー「ちょっと〜?浮かれすぎてアルルから目を離さないでよ?」


サタン「まあまあルルー、せっかく遊園地に来てるんだ、ずっと気を張っては居られないだろう」


ルルー「でも!」


サタン「じゃあこうしよう、みんなでかわりばんこにアルルを見張る、それでいいだろう?」


ルルー「それは…」


サタン「まあせっかく遊園地に来てるんだ、ルルーお前も少しは楽しめ」


ルルー「サタンさま…」


ラフィーナ「おーっほっほっほ!!!私のおかげで私らの貸切よ〜!!」


クルーク「すごいよな…」


レムレス「うん、まさか貸切パスがラフィーナの家にあるなんてね…」


リデル「ラフィーナさんさすがですぅ…」


ラフィーナ「今回は貸切なんだから外部の人間は入って来れない!だからアルルさんを狙ってる人は外部の人だから絶対に入って来れませんわ!」


りんご「なるほど、アルルを守るためにわざわざ貸切に…」


サタン「しかし、油断はできんぞ、貸切だから入れないしじゃあいっか〜って諦めるようなやつには思えん」


レムレス「うん、やつはアルルの命を狙ってるのだからね、命を狙ってるような人がそんな簡単に諦めるとは思えない…」


ルルー「どんな手を使ってでも侵入してくるかもしれなくってよ!」


レムレス「みんな、気をつけてね」


アミティ「もちろん!!」






アミティ「高い観覧車だね〜」


シグ「きれいだね」


リデル「ほらアルルさん見てください!景色が綺麗ですよ!」


アルル「ほんとだね…わたしこのような綺麗な景色大好きなんだ…」


アミティ「綺麗な景色ってやっぱいいよね〜!」


アルル「そうだね、アミティ」





アミティ「アルル、一回転ジェットコースター乗れる?」


アルル「乗る乗る〜」


リデル「一回転するんですか…?怖いです…」


りんご「リデル、無理しなくて大丈夫ですよ」


ルルー「サタンさま〜!ご一緒にどうです?」


サタン「たまにはいいだろう」


ルルー「きゃー!嬉しい!」





アミティ「もう夜だね…」


リデル「楽しい時間はあっという間ですね…」


シグ「もう帰る?」


レムレス「うん、遅くなりすぎてもシェゾにまた怒られちゃうよ」


アミティ「あ!まってあれパレードじゃない?」


りんご「ほんとですね」


アミティ「パレードちょっと見てから帰らない?」


シグ「みたいみたいー」


レムレス「まあ、ちょっとだけなら大丈夫かな…」





シェゾ「あいつら、本当にこの遊園地に…?しかしこんなに広い遊園地だ、俺一人で探すのなんて…まて、確か展望台が」





シェゾ「あ、いた、あいつら何呑気にパレードなんか見てんだよ…ん?…!?あいつ…」





プルルルル



アミティ「あれ、シェゾから電話だ」


シェゾ「おいアミティ!よく聞け!今犯人がアルルに拳銃を向けてる!」


アミティ「ええ〜!?」


シェゾ「すぐにアルルにそれをこっそり伝えて…おい、おいアミティ!聞いてるのか!?」





アミティ「アルル逃げて!犯人が…犯人がアルルに拳銃を向けてるよ!!」


アルル「え?」


???「フッ」


レムレス「…しまった!」


ラフィーナ「危ないアルルさん!きゃ!!」


アミティ「ラフィーナ!」


レムレス「ラフィーナ大丈夫!?」


ルルー「ラフィーナ!」


アルル「まただ…私のせいで…また…」


アミティ「ラフィーナ!ラフィーナ!」


レムレス「大丈夫、肩を軽くかすっただけ…今手当してあげるから大丈夫」


リデル「…!アルルさんがいません!」


りんご「アルル!?何処へ!?」




アルル「逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!」


???「…おい!」


アルル「きゃ!?や、やめて…来ないで…」


シェゾ「俺だ、アルル」


アルル「シェゾ!?どうしてここに!?」


シェゾ「フェーリから聞いたんだ」






シェゾ「みんなの居場所を占ってくれ!」


フェーリ「…遊園地…遊園地に…みんなの命の輝きが…」


シェゾ「遊園地だな、よし」






アルル「フェーリが?」


シェゾ「ああ、それより早くみんなを連れてここから…!」


アルル「僕…帰れないよ…」


シェゾ「アルル…!?何を言ってるんだ!」


アルル「ラフィーナが…ラフィーナが撃たれちゃったんだね…僕がいたから…僕のせいでまた…こうしてみんなが…」


シェゾ「アルル…」


アルル「こんな僕と一緒にいるとシェゾ、君まで…だからぼくはここで…」


シェゾ「バカ言うな!大丈夫だ、俺がお前を守ってやる!」


アルル「シェゾ!」


シェゾ「こい!やつがすぐそこにいる!」


アルル「ええ!」


???「逃がすか!」


アルル「…!」


シェゾ「こっちだ!」







アルル「ねえシェゾ…」


シェゾ「なんだ」


アルル「どうしてシェゾはそこまでして僕を守ってくれるの?」


シェゾ「ふん、何を今更…そんなの決まってるだろうお前が…欲しいからだ…!」


アルル「欲しい…?」


???「ふふふふ」


アルル「あ、シェゾ!あいつが…」


シェゾ「やはりお前が犯人か、お前…いつかにアルル達を人質にとって俺らの魔力を要求来てきたやつだろ?なあ?ロイ」


アルル「ロイ?」


ロイ「ふん、よくわかったな、さすがは感の鋭い闇の魔導師さん」


シェゾ「フェーリから聞いたんだ、フェーリは意識を取り戻してなんとか一命は取り留めた、お前の事も洗いざらい聞いたぜ」


ロイ「ほう?」


シェゾ「お前は相変わらず俺とサタンの魔力を狙ってそれを奪う計画を立てていた、しかしそれをたまたま通りすがりのフェーリに聞かれてしまい口封じのためにフェーリを撃とうとした」


ロイ「それで?」


シェゾ「それで…フェーリを狙っていたがあの時は夜も遅く辺りが暗くてよく見えなかった、だからフェーリがどこにいるか分からなかったんだ」


ロイ「で?」


シェゾ「でもその時、さらにたまたま通りすがりのアルルがフェーリに声をかけた、お前はその瞬間を逃さなかった、その声を頼りにお前はフェーリを撃ちアルルも狙おうとした」


ロイ「…」


シェゾ「しかし、人の気配を感じたお前はバレるまいと1度はその場から退散し、その後にアルルがその事件で記憶喪失になった事をなんだかんだ知った、アルルの記憶が戻ったらお前の事がバレるのも時間の問題、だからお前はこうしてアルルをずっと追いかけ回して隙あらばやろうと思ってここまで来たのだろう、ここの従業員に無理になりすましてまでしてな!」


ロイ「ふん、さすがは闇の魔導師さん、しかしお前も俺のことを知ったからには生きては帰れんぞ」


シェゾ「俺は自分の身は自分で守るし、もちろんアルルのことだって絶対に守る!」


ロイ「おまえをやった後でお前の魔力ゆっくり貰うぞ!」


シェゾ「そうはさせない!アルルもみんなも…この俺が守ってみせる!」


ロイ「はっ!はっ!はっ!」


シェゾ「その程度の攻撃が俺に当たるとでも?」


ロイ「さすがは剣の使い手だな」


シェゾ「この闇の剣も昔からの俺の相棒だから当然だ!」


ロイ「しかし、防いでばかりでは俺には勝てない…喰らえ…」


シェゾ「…!」


アルル「…は!あの構え…あの姿…」


ロイ「終わりだ!」


シェゾ「アルル!こっちへ!」


アルル「あ、うん…!」


ロイ「な、噴水!?」


シェゾ「この噴水は時間になると水が吹き上がる」


ロイ「だからなんだってんだよ、その水が収まったら2人ともあの世行きだ…覚悟しろ!」


シェゾ「ふん…」


ロイ「そこか…喰らえ!!!」


シェゾ「今だ!アレイアードスペシャル!」


ロイ「なっ!?うわぁぁぁ!!!!」


シェゾ「これでもう拳銃はもう使えんな、お前の負けだ」


アルル「シェゾ…」


シェゾ「アルル…!」


アルル「シェゾ、ありがとう…!」


シェゾ「アルル…まさか…」


ロイ「俺の負けだと…?舐めやがって!」


シェゾ「…ぐわあ!!」


アルル「シェゾ!」


ロイ「はっ!」


シェゾ「くっ…!」


ロイ「誰が拳銃1個しか持ってないって言ったんだ?ごめんな〜おれ拳銃もうひとつ持ってたんだー」


シェゾ「くそ…!」


ロイ「さあ、お前の負けだ今すぐ送ってやるぜ…」


シェゾ「…!」


ロイ「大丈夫だ、おまえをやった後にお前の魔力を奪って、それからあのねーちゃんもお前の元に送ってやる、感謝しろよ?お前がねーちゃんの残念な姿を見なくて済むように…真っ先に行かせてやるから…!」


アルル「ファイヤー!!!」


ロイ「うわぁぁ!!!!」


シェゾ「アルルっ…!」


ロイ「な、何すんだよ…!」


アルル「何もかも思い出したよ!君がフェーリを撃ったことや…僕の魔力がその変態に狙われるぐらい強いって事もね!」


ロイ「魔力が…強い…!?」


アルル「いっくよー!!ブレインダムト!ジュゲム!」


ロイ「うわっ!!!!」


アルル「ばばばっよえーん!!!!!」


ロイ「うわぁぁぁ!!!!!!!」


シェゾ「すげえ…」






アミティ「あ!いた!アルルー!シェゾー!」


ルルー「アルルー!!!」


サタン「無事かー!?」


アルル「アミティ!ルルー!サタン!」


アミティ「え、アルル…もしかして!」


ルルー「記憶が戻ったのね!」


サタン「私のことも…分かるのか!?」


アルル「もちろん!僕を妃だと思い込んでフィアンセだのハネムーンだの言っていつもしつこく追い回してくるサタン!」


サタン「アルル…アルル〜!!!!!」


りんご「じゃあ、私も…?」


アルル「君はりんご!化学が大好きな僕の友達!そして君達はリデルにシグにレムレスにラフィーナ!」


リデル「アルルさん…!」


ラフィーナ「良かったわ…本当に…」


アルル「それよりラフィーナ!肩の怪我大丈夫!?僕のせいで…」


ラフィーナ「こんなの平気ですわ!それより!アルルさんの記憶が戻って良かったですわ!本当に…!」


レムレス「本当にね…!」


サタン「こいつが犯人だったのか…」


りんご「この人…いつかの…」


サタン「ああ、あの時のあいつだ、とりあえずこいつは警察行きだな」


シェゾ「全くだ…」


レムレス「シェゾもすごい怪我…大丈夫!?」


シェゾ「こんなの怪我のうちに入らねえよ…」


レムレス「帰ったらすぐ手当してあげるね」


アミティ「でもシェゾ、なんであたしたちがここにいるって分かったの?」


シェゾ「フェーリから聞いたんだ」


アミティ「え!?」


リデル「て事は…」


シェゾ「そういう事だ」


アミティ「やったー!!」


ラフィーナ「フェーリさんも無事でしたのね!」


レムレス「良かった…ほんとに…」


りんご「でも今日は私たち貸切のはず…なんでシェゾさんもロイも入ってこれたのでしょう」


シェゾ「ああ、確かに最初は本日は貸切ですと言われた、しかしラフィーナの連れって言ったらあっさり入れてくれたぞ」


レムレス「そんなあっさり…」


リデル「シェゾさんは分かりました、じゃあロイさんはどうやって…?」


アルル「ここの従業員に無理になりすましてたらしいよ」


アミティ「なるほどね…」


シェゾ「気づかない他の従業員もなかなかだよ…な…っ!?」


ラフィーナ「シェゾさん!」


レムレス「やっぱり撃たれたとこが…すぐに手当しよう!」


アルル「シェゾ!大丈夫…?」


シェゾ「こんな怪我…アルルが無事であればなんともねえよ」


アルル「シェゾ…!」


サタン「よーし!事件も解決したし帰るぞー!皆の者!」


ルルー「今日もこのままハウスに泊まりますわ!」


レムレス「事件解決したからもういいんじゃない!?でも楽しそうだから僕もー!」


クルーク「なんだそれ!じゃあ僕も!」


ラフィーナ「意味がわかりませんわ!でも私も!」


シェゾ「…帰るか」


アルル「シェゾ!」


シェゾ「なんだ?」


アルル「…本当にありがとう…大好き!」


シェゾ「…!?アルル…!」





おわり