アミティ「みんなみんな!」


アルル「どうしたのアミティ?」


アミティ「来週、魔女屋敷から魔導学校までハロウィンパレードすることになったんだ!」


アルル「おお…」


アミティ「それで、その屋敷を使うからみんなで掃除してって頼まれたの!手伝ってくれない?」


アルル「もちろんだよアミティ!」


りんご「あの屋敷は確か…今から70年前に廃墟になったふるーいお屋敷のことですね」


アルル「え?そうなの??」


りんご「とっても恐ろしい魔女が閉じ込められてるって噂なんです」


アミティ「へ、へぇ…」




アルル「じゃあその屋敷をみんなでお掃除だね!」


ラフィーナ「私は看板係ですわ」


リデル「私もですぅ」


ラフィーナ「少しでも多くの人に楽しんで貰えるように飛びっきりいい物わ作りますわよリデルさん!」


リデル「はい!」


レムレス「じゃあ僕はみんなに配る美味しいお菓子をたくさん作ろうかな」


アミティ「あたしやアルルやりんごはその屋敷の掃除をしよう!使ってないだろうからちょっと汚いかも」


アルル「そうだねアミティ」


りんご「綺麗にして使いましょう!」


シェゾ「俺は何をしようか、、」


レムレス「シェゾは僕と一緒にお菓子作ろうよ!」


シェゾ「あ、ああ…そうだな」





ラフィーナ「こんな感じでオレンジ色の絵の具でかぼちゃを描いて…」


リデル「ラフィーナさん絵上手です〜」


ラフィーナ「あ、まあね!このくらいとーぜんよ!」


クルーク「なんだいこれは!」


ラフィーナ「げ!クルーク!」


リデル「クルークさん来てたんですね」


クルーク「たまたま通りかかっただけさ!それよりなんだいこの絵は!すごく下手くそじゃないか!」


ラフィーナ「そ!そんなことなくってよ!かぼちゃの絵よ!」


クルーク「どうやらかなり太っているかぼちゃだねぇ…まあ頭の中が筋肉ムキムキの女にはこのような太ってるように見える絵しか書けないか!」


ラフィーナ「相変わらずそーゆう嫌味しか言えねえのかよこのメガネが!」


クルーク「ふん!年がら年中頭の中ムキムキな事には変わりないだろ!」


ラフィーナ「こいつ…えーい!!!」


クルーク「うわ!なんだい!いきなりペンキをかけてくるんじゃない!」


ラフィーナ「あんたが侮辱するからそうなりますのよ自業自得ですわ!」


クルーク「なんだと!あーあ、全身オレンジ色だよ…」


リデル「うわーん喧嘩はやめてください…」





クルーク「全く…酷いことするよな…そうだ!確かラフィーナは意外と怖がりなんだよな、それじゃあ仕返しとして沢山驚かせてやる…そうだな…こーゆう時はあいつだ!」






エコロ「え?僕が?」


クルーク「そうなんだよ!ラフィーナのやつに意地悪されてさ!そこで君なんだよ!」


エコロ「僕何すればいいの?」


クルーク「そうだな…ラフィーナをすごく怖がらせてやりたいんだ!仕返しレベルで!いいだろう??」


エコロ「んーまあ面白そうだから別にいいよ」


クルーク「やった!」


エコロ「で?僕は何をしたらいいの?」


クルーク「とりあえずラフィーナが怖がるようにだけしてくれればいい!」


エコロ「ラフィーナを怖がらす事だね?」


クルーク「そう!ラフィーナが怖がりさえすれば何してくれても構わない!」


エコロ「はーい」





ラフィーナ「あら、レムレスとシェゾさん」


レムレス「やあ、そっちも看板作り終わったんだ!」


ラフィーナ「ま、まあね、まあ少し嫌な事はありましたが…」


レムレス「え!?大丈夫!?」


ラフィーナ「ま…まあ…ちょっと、ちょっとだけ…ね?」


シェゾ「何があったんだよ」


リデル「クルークさんとまた揉めたんです…」


レムレス「あー…まあ、いつもの感じだね」


シェゾ「いつもの事なんだから今更気にすんな」


リデル「それで済ませていいんですかね…」


ラフィーナ「とにかく!今はあのメガネのことはいいわ!早く屋敷に行ってアミティさん達と合流しましょう」


レムレス「そうだね」





アミティ「うわぁーんホコリが多くて3人じゃ足りないよー!」


アルル「大丈夫だよ、ラフィーナ達もそろそろ来るんじゃないかな」


ラフィーナ「手伝いに来ましたわよ」


りんご「噂をすれば!」


アミティ「おかえり〜!」


レムレス「お菓子の方も作り終わったよ」


シェゾ「あまり片付いてないな…手伝ってやる」


アルル「ありがとう〜!」


りんご「こっちの方は私アミティアルルでやります、あとの方はあっちの方を!」


リデル「了解しました〜」






アミティ「グットタイミングだね助かったよ〜」


アルル「3人じゃさすがに難しかったね…」


りんご「そうですね…」


アミティ「あれ?」


アルル「アミティどうしたの?」


アミティ「なんでこんな所に鏡があるの?」


アルル「ほんとだ、7枚も…」


アミティ「この屋敷に住んでた人は自分を見るのが好きだったのかなぁ?」


りんご「魔女の封印に必要な道具だったのでは?」


アミティ「魔女?」


りんご「そうです!ハロウィンといえば魔女です、その魔女を封印するには7枚の鏡を使って封印いう方法があるんです」


アミティ「へ、へえ…」


アルル「そうなんだ…」


アミティ「こっちには唐辛子もあるよ?それも大量に…」


りんご「魔女は唐辛子も苦手なんです、唐辛子を食べさせて弱った魔女を7枚の鏡を使って追い詰めて封印、という流れが一般的ですかね」


アルル「なるほどね…よく知ってるね!」


りんご「小さい頃、何かで読んだんです!」


アミティ「へぇー!よく知ってるね!」


アルル「まあ、とりあえずこれはここに置いておこう」





シェゾ「そっちは終わりそうか?」


ラフィーナ「ええ、なんとか」


リデル「こっちも一応終わりそうです…」


レムレス「ふう…やっと綺麗になってきたね…」


シェゾ「そろそろアミティ達と合流するか」


レムレス「そうだね…ん?」


ラフィーナ「どうしました?」


レムレス「いや、ごめん気のせいかも」


ラフィーナ「なんですのそれ」


リデル「行きましょう?」


シェゾ「そうだな」


ラフィーナ「さっさと終わらせますわよ…あら?」




ラフィーナ「きゃああああ!!!!!」


シェゾ「どうした!?」


ラフィーナ「い、い、いま、そこの…そこの鎧の目が…動いた…!!!!」


シェゾ「はあ?」


リデル「鎧の…?」


レムレス「動いてたかな」


シェゾ「動いてねえよ」


ラフィーナ「ほんとにほんとですわよ!動いたの!」


シェゾ「バカ言ってないでとっとと…ん?」


鎧「…」


シェゾ「おい…」


リデル「きゃ…」


レムレス「何この感じ…」


鎧「!!!!!」


リデル「きゃー!!!」


シェゾ「うわ!なんなんだよ!」


レムレス「鎧が動いた〜!!!!」


ラフィーナ「ほら!ホントじゃなくって!?てか襲ってきますわ〜!!!」


シェゾ「に…にげろ!」


レムレス「おいでみんな!」


ラフィーナ「待ってください皆さん!…きゃ!?スカートが椅子に引っかかりましたわ…あ、ま、待って皆さん!置いていかないで!!!」










アルル「よーし!終わったー!」


りんご「何とか終わりましたね…」


アミティ「じゃ、早いとこラフィーナ達と合流しよう!」



ギャーギャーワーワー



アルル「ん?なんかあっち騒がしいね」


りんご「何をそんなに騒いでるのでしょうか…」


レムレス「あ!アミティアルルりんご!」


リデル「皆さんも逃げてください!」


アミティ「逃げるって何!?なんだかとっても危ないような…」


シェゾ「話は後だ!とりあえず逃げるぞ!」


アミティ「う、うん!?」





エコロ「ラフィーナをとりあえず怖がらせたよ〜!これでいいのかな?」







シェゾ「ここまで来れば大丈夫だろう…」


アルル「ねえ、何があったの?」


レムレス「それがね…」


リデル「鎧が突然動いて襲いかかってきたんです…」


アミティ「ええー??」


りんご「もしかして心霊現象ですか?」


シェゾ「分からねぇ…」


アミティ「ねえ、これって…なんだろう」


シェゾ「ん?なんだ箱か?」


レムレス「開けるなって書いてある」


りんご「これは!」


アルル「なに?」


りんご「魔女封印の書だって!」


アミティ「魔女?」


りんご「やっぱり!魔女がいたって言い伝えは本当だったんです!」


シェゾレムレス「ええ!?」


りんご「いいですか?私は魔女との激しい戦いの末、鏡の箱に封印する事に成功した」


アルル「ほう…」


りんご「私の家族は魔女に取り憑かれ、魂を奪われ恐ろしい目にあった」


シェゾ「ほう…」


りんご「この無念を示すべくこの書に残す、だって」


アミティ「じゃあ、この箱の中に魔女が!?」


りんご「おそらくです!魔女の苦手なものは鏡と唐辛子…」


アルル「だから入口に鏡と唐辛子があったんだ!」


レムレス「なるほど…」


リデル「なんか怖いです…」


アミティ「へぇ…これがそれか…」


りんご「ああアミティ…!開けちゃダメですよ!?」


アミティ「え?」パカ


「あああ!!!」


シェゾ「開けるなっつってんだろ!!!」


アミティ「中何も入ってないよ?」


アルル「ええ?」


カタカタカタカタ


シェゾ「うわぁぁぁ!!」


レムレス「なんか出てきたよ!?」


???「おーっほっほっほ!!!!!」






ギャーギャーワーワー





ラフィーナ「え?何…?」







シェゾ「お前ら早く逃げろ!」


リデル「怖いですぅ〜!!」


アルル「襲いかかってくる〜!!」


りんご「早く逃げましょう!」






ラフィーナ「え…なに、何なのよ!だ、誰か助けてぇ!!!」


???「ふっふふふふふふ」


ラフィーナ「な、なによ…なんなのよあなた…来ないで…来ないでぇー!いやぁぁぁ!!!!」






アミティ「えい!こうやって扉を閉めてしまえば…」


レムレス「ふう…危なかった…」


シェゾ「なんなんだアレは…」


アミティ「ふう、助かった…」


シェゾ「助かったじゃねえだろ!お前が箱を開けたから魔女が復活したんだろ!」


アミティ「あ、あっはははは…ごめんね…」


リデル「あれ、そう言えばラフィーナさんは…?」


シェゾ「え…?その辺に…て!居ねぇ!!!」


アルル「嘘!?」


レムレス「まさか…まだ中に!?」


アミティ「そんな!ラフィーナ!ラフィーナ!ラフィーナぁぁぁ!!!!」


アルル「探しに行こう!」


シェゾ「まて!今戻ったら危険だ!」


アミティ「でもこのままだとラフィーナが危険な目に遭っちゃうよ!」


クルーク「みんな!どうしたんだいこんな屋敷の前で」


アミティ「ラフィーナが行方不明になっちゃったの!」


クルーク「ラフィーナが!?」


レムレス「魔女に襲われてそのまま逃げて外に出たんだけど、その逃げてる途中ではぐれちゃったみたいなんだ」


シェゾ「この中に取り残されてるかもしれねぇ…」


クルーク「まじかよ!…ラフィーナ」


リデル「クルークさん?」


クルーク「僕のせいだ…僕がラフィーナに仕返しなんかしようとしたから…」


アルル「仕返し?」


ラフィーナ「ちょっと!あんた邪魔よ!」


アミティ「うわ!ラフィーナ!」


クルーク「無事だったのかい!?」


ラフィーナ「無事?無事ってどーゆう事よ、見ての通り私はいつものように元気よ?」


シェゾ「ほ、ほんとになんともないのか…?」


ラフィーナ「だから大丈夫ですって!」


レムレス「それなら良かった…」


ラフィーナ「にしても!私を置き去りにして逃げてくなんてあなた方の冷たさがよーく分かりましたわ!」


リデル「ご、ごめんなさい…」


レムレス「ごめんね…」


シェゾ「で、その…魔女はどうした?」


ラフィーナ「それなら、この瓶の中よ」


りんご「ほう…これが魔女…」


ラフィーナ「なんか変な煙が襲って来たからこのほうきを持ってえいやー!!ってやって瓶の中に入れましたわ」


レムレス「まさかの!」


りんご「ラフィーナ恐るべし…」


ラフィーナ「何か?」


りんご「いや…別に」


アルル「封印する時もそうやって瓶の中に入れてそのあとにこの箱の中に入れたのかな…」


ラフィーナ「ちょっと!それ眩しいから閉まってちょうだい」


アルル「え?ああごめんごめん」


ラフィーナ「じゃあ後の残りの掃除は皆さんよろしく、私はこれから魔導学校へ行って飾り付けに使えそうな物をクルークを探しに行きますわ」


クルーク「ええ?」


ラフィーナ「いいですわよね、皆さん」


レムレス「え、ま、まあいいけど…」


ラフィーナ「じゃあ行きましょうクルーク」


クルーク「あ、ああ…」


アミティ「…」


りんご「アミティ?どうかした?」


アミティ「い、いや別に…」


りんご「ラフィーナが自分からクルークを誘うなんて珍しい事もあるんだね」


アミティ「う、うん…」


レムレス「じゃあ僕達は引き続きもう少し掃除をしようか」


リデル「そうですね」






クルーク「おいラフィーナ、突然僕を誘ってどうしたんだい?」


ラフィーナ「何って、だから飾り付けに使えそうな物を一緒に探して欲しいのよ!」


クルーク「…さっきの事、怒ってないのかい?」


ラフィーナ「さっきって?」


クルーク「さっきって言ったらさっきだよ!僕が君の描いた絵をバカにしたじゃないか!」


ラフィーナ「ああ、そんなこともありましたわね」


クルーク「もう忘れたかのように言わないでよ!」


ラフィーナ「別にいいじゃない、もう全く怒ってませんわよ」


クルーク「そ、そうかい…」


ラフィーナ「ええ」


クルーク「でも普通僕を誘うのか…?」


ラフィーナ「何をブツブツ言ってますの?」


クルーク「いや、別に…」


ラフィーナ「変なクルーク」


クルーク「変だと!?」


ラフィーナ「まあいいわ、それに…あなたを誘ったのは…そう、あなたに仕返しするためですもの…」


クルーク「え?」


ラフィーナ「うっふふふふふ、おーっほっほっほ!!!」


クルーク「ええ!?ラフィーナが魔女の姿に!?なんで?どうして!?」


ラフィーナ「さあ…嫌みメガネを抹消よ…!」


クルーク「う、うきゃぁぁぁぁああああ!!」




エコロ「あれ?僕はただ鎧を動かしただけなのに…魔女の姿にはしてないはずなんだけどなー、なんでだろ」






レムレス「ふう、だいぶ片付いたね」


アミティ「ラフィーナたち遅いな…」


シェゾ「全然戻ってくる気配ないぞ…」


アルル「ちょっと心配、ねえみんなで見に行こうよ」


りんご「そうですね」







シェゾ「うわ…」


アミティ「なにこれ!?」


りんご「魔導学校が…」


アルル「すごい嫌な色だね…真っ赤っか…」





クルーク「うわぁぁぁ!!」


ラフィーナ「おーっほっほっほ!!!」






アルル「クルーク!」


アミティ「ラフィーナ!?」


アルル「え!?どうしちゃったのラフィーナ!」








クルーク「うわぁぁぁ!!助けてぇー!!」


ラフィーナ「おーっほっほっほ!!!逃がしませんわよ!」


アミティ「クルーク!」


クルーク「アミティ!みんな!」


アルル「ラフィーナ!?一体どうしちゃったの!?」


シェゾ「とりあえず一旦外に出て距離を引くぞ!」


レムレス「それが手っ取り早い!」






アミティ「クルーク、大丈夫!?」


クルーク「僕は平気、でもラフィーナがなんだかおかしくなっちゃって…」


レムレス「あれはもしかして…」


シェゾ「ああ…いいかよく聞け、ラフィーナには魔力がないだろう」


アルル「そうだよね…」


シェゾ「でも、ラフィーナからなんか変な魔力を感じた」


リデル「と、言うことは…」


シェゾ「そう、ラフィーナには無いはずの魔力を感じたからおそらく…何かがラフィーナに取り憑いてる…」


アルル「それって…もしかして」


アミティ「さっきの魔女?」


レムレス「多分そうかもしれない」


アミティ「だとしたらあたしのせい!?」


クルーク「違う!悪いのは僕だ!」


アルル「え?」


クルーク「ぼく…朝看板を作ってるラフィーナについいつもの癖で嫌味を言ったんだ、そしたらラフィーナのやつペンキを僕にかけてくるもんだから…それで僕エコロに頼んだんだ、ラフィーナを怖がらせてって…」


りんご「そうだったんですか…」


クルーク「だから…僕がラフィーナを怖がらせてなんて頼んだからエコロがやったんだ…」


シェゾ「いや、おそらくエコロが犯人ではないと思う」


レムレス「うん、実際魔女の封印がとかれたところは僕達も見てたし」


アルル「多分逃げ遅れたラフィーナに魔女が取り憑いちゃったって感じじゃないのかな…」


クルーク「でも!そうだったとしても!僕が怖がらせようなんて考えなければラフィーナが1人になるような事はなかったはず!だからその隙に魔女はラフィーナに…ラフィーナが1人になるようなきっかけを作った僕が悪い!」


アミティ「クルーク…」


レムレス「さっき揉めたとは言ってたのはその事だったのか…」


シェゾ「今はあまり自分を責めるな」


アルル「そ、そうだよ!今はラフィーナを助ける事が先でしょ?」


クルーク「そ、そうだね…こうなる原因を作った僕が責任を持ってラフィーナを助けるよ」


シェゾ「そうだな、今はラフィーナを助けるぞ」


クルーク「うん…」







ラフィーナ「さーあ、誰からやっちゃいましょか…うっふふふふふ」





アミティ「で、でも!どうやって助ければいいの!?」


アルル「あ!鏡と唐辛子!」


りんご「ああ!そうですね!書に書いてありました!魔女を封印する時には鏡と唐辛子を使って魔女を封印したって!」


シェゾ「じゃあ俺とレムレスとリデルで鏡と唐辛子を持ってくる!その間にお前たちはラフィーナの気を引いておいてくれ!」


アルル「わかった!」


レムレス「絶対すぐにくるから!」


アミティ「おっけーだよ!ラフィーナは任せて!」


シェゾ「行くぞレムレス!リデル!」


レムレス「うん!」


リデル「はい!」







ラフィーナ「さーあ、誰から相手しましょうか…」


アミティ「ラフィーナ!こっちこっち!」


ラフィーナ「あら、最初の相手はアミティさんね?」


アルル「僕もいるよ!」


ラフィーナ「あーら、アルルさんもね」


アミティ「いっくよーラフィーナ!アクセル!アクセル!アクティーナ!!」


ラフィーナ「甘い!その程度の攻撃お返しですわ!フーダルティー!!!」


アミティ「きゃー!!」


アルル「やっぱ魔女に取り憑かれてるからラフィーナ強い…」


りんご「ならば…インテグラル!」


ラフィーナ「あら、りんごさんもですの?ふふふ、お返しですわ!ディジャージ!」


りんご「あいた!!うう、やっぱり今日のラフィーナ強いです…」


クルーク「ラフィーナ!ラフィーナ!さっきは酷いことしてごめん!僕のせいだよね!早く戻ってきて!」


ラフィーナ「それが説得のつもりですの?ディジャージ!」


クルーク「くっ!ドフェクチオルーナエ!」


ラフィーナ「ふふ」


クルーク「なんとか返した…ただ次はもう持たない…!」


アミティ「そんな!」


ラフィーナ「あら?もう終わりでして?それじゃあ次で決めますわよ…フォルト!フォルト!デフーダルティー!!!!」


アミティ「来る!」


アルル「どうしよう…!」


クルーク「やられる!」


シェゾ「ドゥナミス!!」


りんご「シェゾさん!」


レムレス「ギリギリ間に合ったね…」


リデル「お待たせしました…鏡と唐辛子持ってきましたぁ…」


アミティ「シェゾ!レムレス!リデル!」


アルル「うわぁーん!助かったよ〜!」


レムレス「間一髪だったね、みんな大丈夫?」


クルーク「大丈夫…さあ、あとは…」


レムレス「うん、鏡と唐辛子を使ってラフィーナを助けるのみ」


りんご「じゃあ私は唐辛子役をします!ラフィーナ!」


ラフィーナ「あらなによ」


りんご「これを食べてください!えい!」


ラフィーナ「なによ!これは…唐辛子!?う!からーい!!ぐあ…」


シェゾ「よし、1人1枚鏡をもて!」


アミティ「うん!」


アルル「おっけー!」


りんご「準備OKです!」


レムレス「僕も!」


クルーク「僕もだよ!」


リデル「私もです!」


シェゾ「よし、じゃあこの鏡を持ってラフィーナを囲め!」


ラフィーナ「う、うわぁぁああ!!!!」


クルーク「ラフィーナ!本当にごめん!こんなに怖い思いさせて…僕が仕返しなんかしなければ…そんなことしなければ君が1人になるような時間なんか出来なかったはず!それなのに…僕が意地悪したせいで君に一人の時間ができて…その時に魔女なんかに取り憑かれて…ほんっとうにごめん!!だから…ラフィーナ、戻ってきてくれ!!」


アミティ「あたしもごめん!魔女の封印解いたりなんかしたから…それも無ければラフィーナが1人になる時間は出来ても取り憑かれなんかしなかったはず!だから本当にごめん!あたしっていつもラフィーナに迷惑かけてばっかだよね…いつも迷惑かけてばっかでごめん!!ラフィーナ戻ってきて〜!!!」


ラフィーナ「くっ、うっ、うわぁぁ!!!!」


シェゾ「あともう一息だ!」


レムレス「みんな頑張って!」


クルーク「ラフィーナ!!」


アミティ「ラフィーナぁぁ!!!」


ラフィーナ「うあぁぁあ!!!!!」


魔女「鏡からの光はもういやだわ〜!!!!」


ラフィーナ「あ、うぅ…」


アミティ「魔女が消えた!」


クルーク「ラフィーナ!ラフィーナ!」


アミティ「ラフィーナ!」


アルル「ラフィーナ!!」


レムレス「ラフィーナ大丈夫!?」


シェゾ「おい大丈夫か!?」


ラフィーナ「…」


クルーク「ラフィーナ…ごめんね、こんな怖い思いさせて…僕が仕返しなんかしなければ…」


ラフィーナ「…仕返しってなによ」


クルーク「君がペンキをかけて来たから仕返しとして怖がらせてやろうと思ってエコロに頼んで…鎧が追いかけてきたのはそのせいだと思う、エコロが鎧を動かして君を驚かせて…」


ラフィーナ「はぁ!?!?何よそれ!酷いじゃない!」


クルーク「だってそっちがペンキなんかかけてきたから!」


ラフィーナ「ふん!日頃の恨みを晴らしたまでよ!」


クルーク「はあ!?なんだいそれ!心配して損した!」


ラフィーナ「誰が心配してなんて頼みましたの?あなたのせいで私の美しい服が台無しじゃない!」


クルーク「ふん!!」


レムレス「まあまあ…」


ラフィーナ「あら、皆さんもいましたのね、お見苦しい所をお見せしましたわ…」


りんご「もしかしてさっきまでのこと覚えてないんですか?」


ラフィーナ「え?なんの事?」


クルーク「知らないんだったらその方がいいんじゃない?さっきまでこーんな顔してたし〜!」


ラフィーナ「え、やだ!何よそれ!」


クルーク「ははは!教えなーい!」


ラフィーナ「ちょっと!それ詳しく教えなさいよメガネ!」


クルーク「言わないモーン!!」


ラフィーナ「ちょっと!待ちなさいよメガネ!」


クルーク「待たないよ〜!」


シェゾ「あいつらは仲がいいんだか悪いんだか…」


りんご「喧嘩するほど仲がいいです!」


レムレス「2人が仲良くしてくれないと僕、悲しいな…」


リデル「クルークさんとラフィーナさんの喧嘩ってやっぱ怖いです…」






次の日


アミティ「今日は屋敷でハロウィンパーティー!」


アルル「いえーい!」


りんご「昨日頑張ってみんなで掃除しましたものね、とっても綺麗ですね!」


レムレス「さあ、僕とシェゾで作った美味しいお菓子をどうぞ!」


ラフィーナ「おーっほっほっほ!!!」


シェゾ「え?」


ラフィーナ「さあ、魔女ラフィーナのお通りよ!」


クルーク「…」


アミティ「…」


アルル「…」


りんご「…」


シェゾ「…」


リデル「…」


レムレス「…」


ラフィーナ「皆さん?」


クルーク「…にっ!」




「逃げろ〜!!!!!!!!」




ラフィーナ「ちょっと!皆さんなんで逃げますの!?皆さんお待ちなさい!!もう!ほんとになんなのよ〜!!!!」






終わり