前回のドローン鬼ごっこの続きです
サタン「今時点で残ってるのはアミティ、りんご、リデル、ラフィーナ、ルルー、シェゾ、りすくま、シグ、ドラコ、フェーリ、レムレス、以上だ」
アコール「ほかの捕まった方々はお仕置の餌食になりましたから、にこにこ」
サタン「さあ後半戦だ!」
シグ「何すればいいんだっけ?」
ラフィーナ「逃げるんですわよ!」
シグ「そうか」
ラフィーナ「前半私ら全く出番なかった気がしますが…まあいいですわ、ここから私らの本気を見せますわよ!」
シグ「ぐぅ」
ラフィーナ「シグ?」
シグ「ぐー」
ラフィーナ「寝てんじゃねえ!ですわ!」
アミティ「あっははは、相変わらずだね…」
りんご「ところでずっと逃げててあまりちゃんと見れなかったんですが」
アミティ「うんうん」
りんご「誰かを追ってない時って基本どのように動いてますの?」
アミティ「うーん、誰かを見つけた時以外は基本のんびり動き回ってるみたい」
りんご「見つかった時は?」
アミティ「これでもかってくらいものすごい勢いで加速して飛んでくるよ、あの小うるさいクルークをすぐに追い越せるくらいにね」
りんご「なるほど?」
アミティ「でも先回りとか引っ掛けみたいなそーゆうテクニカル的なことはしてなかったね」
りんご「確かあのドローンは基本的にカメラは前方一方向、でもあのアームとやらで後方も映せる、でも恐らく左右同時には映せない、ならば…」
アミティ「りんご?」
りんご「試してみる価値はありますね」
リデル「え、え??」
りんご「おお、これなら私でも」
リデル「りんごさん普通にカメラに着いてってます?」
ラフィーナ「りんごさ…」
りんご「静かにお願いします!」
ラフィーナ「あ、はい…」
リデル「これは何をしてるんですか?」
りんご「速度をあげられたなら追いかけられれば最後、ほぼ確実に捕まってしまうと思いまして」
リデル「はい」
りんご「だから、下手に広く動きまわって見つかって追いつかれる…それよりかは通常のゆっくり飛ぶのを利用してカメラに映らないようにあえて至近距離まで近づいてみてるんです!」
リデル「ほう…」
りんご「リスクは高いけど面白いアイディアじゃないですか??」
ラフィーナ「たしかに…」
りんご「念の為あまり大きな音は出さないでお願いしますね」
アコール「囁き声レベルの音を拾ってますね」
サタン「反応はしないな」
アコール「でもこの一定ラインを超えると反応するのですよね?たしか」
サタン「そうだな、一応至近距離で近づいてコソコソしても反応しないようにはできる」
アコール「ただよけいに神経を使うので難しいと思いますがね」
サタン「追跡時以外ののドローンの速度は遅いから音を立てなければずっと尾行することも可能だ」
アコール「それもひとつの手段だと?」
りんご「案外上手くいってますね」
ラフィーナ「このまま逃げ勝ちできるんじゃなくて?」
レムレス「え、あの3人あんな近くに!?気づいてないのかな…りんごにリデルにラフィーナ!危ないよ!!」
リデル「レムレスさん…!」
りんご「今の状態なら大丈夫そうですが…」
ラフィーナ「状況分かってませんわね…」
りんご「だいぶ特殊なことをしてるのですから無理もないですよ」
レムレス「え、なんで直接こっちに!?しかもなんかスピード早くなってるような!?」
ラフィーナ「じゃあここはレムレスに任せて」
リデル「なんだか悪いことをしてしまったような…」
りんご「まあこれも一つの手ですよ」
ラフィーナ「まあこちらとしては大助かりですわ」
レムレス「なんでみんな平然に歩いてたの!?てか待って無理早いよ〜!」
ラフィーナ「さあ行きましょう」
リデル「はい」
アコール「レムレスさん確保です!」
ドラコ「レムレス捕まったかぁ…」
フェーリ「先輩…」
りんご「結局これでドローンを見失ってしまいました」
ラフィーナ「また見つけて尾行します?」
りんご「いやまだ捕まってない人が沢山います、またやると同じような目にあう可能性があります」
リデル「そうですね、被害者を出したくないですものね…」
ラフィーナ「名案でしたのにね、残念」
りんご「分かれます?」
ラフィーナ「そ、そうね…なかなか面白い提案でしたわありがとう」
リデル「では頑張りましょう」
シェゾ「…」
りんご「動き回らないで留まるのも一つの手なんですね」
シェゾ「おいなんだ覗き込んで、お前変態か?」
りんご「変態はあなた一人で十分です!」
シェゾ「というかお前!人のことより周りをよく回りみた方がいいんじゃないか?」
りんご「え?」
アコール「りんごさん確保です」
サタン「りんごが1番至近距離だったな」
りんご「あはは、してやられました」
アコール「りんごさん何を見てたのですか?」
りんご「変態魔導師さんを観察してました」
サタン「お前も変態の仲間入りか?…」
りんご「断じて違います!」
アミティ「ちょっと疲れたねーシグ」
シグ「うん」
ドラコ「やっほー」
りすくま「私も休憩しようかな」
アミティ「ドローンは基本誰かをおってない時はのんびりゆっくり走行してるから大丈夫だよ多分」
ドラコ「そっか!じゃあ大丈夫だね!」
シグ「ねむい」
アミティ「ええ!まって今寝たらさすがにまずいよシグ!」
ドラコ「そうだよ!捕まるよ!?」
サタン「そう言えば誰も感知しない時は同じルートをぐるぐる回ってるな」
アコール「あらそうですね」
サタン「ならば、少しパターンを変えてみるか」
アミティ「ドラコやりすくまたちはさ、今度どんな企画をやりたい??」
ドラコ「あたし?んー、そうだなみんなで火を吹き大会とか?」
アミティ「なにそれ!?」
りすくま「みんなで大爆発実験大会…」
アミティ「それは本当に大事になるからやめよ!?さすがに!」
シグ「虫祭り」
アミティ「それもそれで困る!」
ドラコ「アミティは何がしたいのさ」
アミティ「んー、みんなで楽しくぷよ勝負大会とか?」
ドラコ「それいつもと変わらないじゃん!」
りすくま「要するにいつも通りがいいって事ですかお嬢さん」
アミティ「そ、そうだね!結局はいつも通りが1番!!」
アコール「こんにちわ、楽しそうですね」
サタン「そこで仲良く会話してるアミティ、シグ、ドラコ、りすくま、私たちの所へ来てもらおうか」
アミティドラコ「し、しまったー!!!!!」
りすくま「のーーー」
シグ「わあ」
アコール「そろそろ時間切れですね」
サタン「残っているのはシェゾ、ルルー、ラフィーナ、リデル、フェーリか」
アコール「ルルーさんラフィーナさんシェゾさん辺りはさすがって感じですね」
サタン「フェーリとリデルはちょっと意外だったな、すぐ捕まると思っていたが」
アコール「案外分からないものですね」
ラフィーナ「残ってる人達全員集合!ですわ」
ルルー「にしてもドローンの速さたいしたことありませんわね!」
ラフィーナ「もっと早くてもいいのに!」
リデル「ルルーさんラフィーナさんさすがです…」
シェゾ「あの速さだけでも十分なのによくもっと早くてもいいとか言えるよな…」
ルルー「あらその程度なのね変態」
ラフィーナ「その程度じゃダメですわよ変態さん!」
シェゾ「お前ら変態変態言うな!」
ラフィーナ「そんな事より!そのまま逃げ切って!」
ルルー「賞品沢山頂きですわ!!」
リデル「賞品なんてありましたっけ?」
シェゾ「で、今やつは向こうだがこの辺は通らないだろ」
フェーリ「ええ、下手に動かない方がいいわ」
シェゾ「…いや、さっきと動きが違う…ちっ、飛行パターンを変えられたか」
ラフィーナ「うわ!ちょっと近づいてきてますわよ!」
リデル「わ、私じゃ逃げ切れません…」
シェゾ「仕方ない…俺が引っ張って走ってやる」
ラフィーナ「ルルーさんは私と一緒にあっちの方へ逃げましょう!」
ルルー「でももう距離がかなり近くってよ!?」
フェーリ「あたしが囮になってあげるから…はやく!」
リデル「フェーリさんごめんなさい!!」
シェゾ「行くぞリデル!」
リデル「はい…!」
ラフィーナ「ルルーさんあっちへ一緒に!」
ルルー「そうね!ラフィーナ!」
サタン「二手に分かれたか」
リデル「はあ…はあ…!」
シェゾ「おい大丈夫かリデル!」
リデル「大丈夫です!気にしないでこのまま引っ張ってください!」
シェゾ「ああ、分かった…」
ルルー「なかなかいい走りしてますわね」
ラフィーナ「ルルーさんこそ!」
ルルー「日々鍛えてる自慢の美脚なのだから当然!」
ラフィーナ「こっちこそ!」
ルルーラフィーナ「おーほっほっほ!!!!」
リデル「追ってきてます…」
シェゾ「く…スピードあげるぞ!」
リデル「きゃ!」
シェゾ「…!リデル!大丈夫か?」
リデル「大丈夫です、すぐに立てます…うぅ…」
シェゾ「ちょっと走るの早かったな…」
リデル「本当に大丈夫です…気にしないでください…ぐす…」
シェゾ「そんな泣いてるのに気にしないのは無理だ…もう少しゆっくり走るか」
ルルー「気になってきてみましたけど…」
ラフィーナ「おふたりとも!」
ルルー「追いつかれそうね…でもこれ以上早く走るのは無理なんじゃなくって…?」
シェゾ「結構近い…このままじゃ…!」
リデル「私のことはもういいから、シェゾさんだけでも逃げてください…!シェゾさんなら余裕なはずです…」
シェゾ「そんなこと言うな!!!あの二人にきつい仕置きされたいのか!?」
リデル「シェゾさん…」
ルルー「もうダメね…」
ラフィーナ「いえまだです!あと少しです頑張ってください!」
シェゾ「やばもうそこまで迫ってるぞ!」
リデル「もうダメです…」
シェゾ「ん?」
リデル「あれ…」
シェゾ「止まった?追いかけるのを辞めたのか?」
リデル「何が起きたのでしょうか…」
アコール「残り1分でしたが、充電切れのようです」
サタン「追跡機能はまずまず、1時間ぐらい飛んだな、しかしまだまだ不完全だな…まあしかしいい試験結果になった」
アコール「さあ残った人達に勝利を伝えましょうサタン様」
サタン「シェゾ、リデル、ルルー、ラフィーナ勝利!おめでとう!」
ルルーラフィーナ「当然よ!」
シェゾ「フッ…この闇の魔導師にかかれば当然…でもしかしなかなかきつかった…」
リデル「シェゾさん、ありがとうございました…」
シェゾ「さっき転んだとこはもう大丈夫か?」
リデル「少し痛かったけど…でも大丈夫です」
シェゾ「おい血が出てるぞ」
リデル「え、あ!これは!その…!」
シェゾ「ヒーリング!」
リデル「あ…」
シェゾ「これで大丈夫だ、だからもう痛くないだろ?もう泣くな」
リデル「あ、ありがとうございます…」
ルルー「まあすごく豪華な料理ですわね」
ラフィーナ「さすがですわ」
アコール「捕まった皆さんに作ってもらいました」
クルーク「さすがに疲れた…」
エコロ「僕が1番最初に捕まったからか、地味な皮むきすごいさせられたよ…」
アルル「サタンの事だから、さすがに僕たちにはお仕置なしかな、なんて思ったけど流石にそうはいかなかったよびっくり」
カーバンクル「ぐ…」
ウィッチ「アルルさん達だけお仕置なしなのはさすがにずるいですわ!同じ捕まった立場なのに」
アコール「うふふ、そう言うわりにはみなさんよく手伝ってくれました」
サタン「さあ逃げ切った諸君食べるがいい」
シェゾ「ふん、いいだろう食ってやる」
リデル「ありがとうございます…!」
アコール「いい結果でしたねサタン様」
サタン「しかし、まだまだ不完全だからちゃんと完成させて立派な物にするぞ」
アコール「その時はまたテストします?」
サタン「そうだな、次回が楽しみだな…ふはははは!!」
終わり