遭難した組をみんなで助けに行く話です


R要素も今回も無いものの、シェゾがアルルへのあの気持ちにだんだん目覚めていきます


シェアルが大丈夫な人だけどうぞ!











アミティ「あ〜、釣りに行きたいな〜」


アルル「釣りいいね、僕も行きたい!」


リデル「でも、これだけの人数で行くと絶対危ないと思います…」


アミティ「あー、まあそうだね…3人だけじゃ流石に無理か〜」


アルル「もう少し人を呼べば大丈夫なんじゃないかな?ほら!大人数で!」


アミティ「なるほど!」


リデル「誰か近くに…」


りんご「おや、みなさんここで何を?」


アミティ「りんご!」


ドラコ「いったいどうしたんだい?」


アルル「ドラコも!」


アミティ「釣りに行かないかって話してたんだけど一緒に行かない?」


りんご「いいですね!」


ドラコ「がうー!美味しい魚沢山とって食べるぞー!」


アミティ「そうと決まれば行こう!」


リデル「本当に大丈夫でしょうか…」




アミティ「全然釣れない〜!」


アルル「まあまだ釣り始めてからそんなに経ってないしね」


ドラコ「うまい魚はまだ取れないのか〜!」


リデル「お姉様落ち着いてください…」


りんご「この時期はそんなに魚が取れない?いやそんな事ないですよねきっと」


アルル「もう少し粘ってみよう、ね?みんな」


アミティ「そうだね…じゃあもう少し頑張ろう!」


ドラコ「アルルがそう言うなら頑張るぞー!」





アミティ「やっぱり全然釣れないー!」


りんご「なかなか難しいですね…ふぁぁ、なんか外の気温がちょうど良くて眠くなってきました」


ドラコ「あたしも…」


リデル「私も少し眠いかもです…」


アルル「僕も…少しだけ寝ようかな…」


アミティ「なんだか私も眠くなって来ちゃったよ…少しだけ…少しだけ…ぐぅ…」







アミティ「んー…よく寝たなぁ…って!?えー!?!?!?ここどこー!?!?!?!?」






シェゾ「朝になったのにアルル達がまだ行方不明だと!?」


ラフィーナ「1日も帰ってこないなんていったいどうなっているのかしら…」


シェゾ「ほんとにどうしたんだ…」


サタン「戻ってきたか!?」


レムレス「来たかい!?」


シェゾ「いや、まだだ…」


まぐろ「昨日、アルルちゃん、アミティちゃん、りんごちゃん、ドラコちゃん、リデルちゃんが釣りに行ったのは間違えないんだよね?」


シェゾ「ああ、そう聞いているが…」


ウィッチ「翌朝になっても帰らないなんておかしいですわ…」


まぐろ「海の周りとかあちこち探したんだけど、どこにもいなかったよ…」


ラフィーナ「わたくしもレムレスと一緒に山側の方を探しましたわ、でも誰もいませんでしたわ…」


ウィッチ「みなさんは釣りにいきましたのよね?て事はもしかして…」


サタン「遭難??」


サタンシェゾ「………」


シェゾ「それはまずい!アルルの身になにかあったら!アルルは俺のものだ!」


サタン「ええい!アルルはこのサタン様の元だと言うのに!」


ウィッチ「あなた達ってこんな状況になってまでも相変わらず変態ですわね」


サタン「こいつはそうかもしれないが私は違うぞ!」


シェゾ「なんだと!明らかにこいつの方が変態だろ!」


ラフィーナ「今そんなことで揉めてる場合!?」


サタンシェゾ「はいすみませんでした…」


まぐろ「みんな本当にどこに行っちゃったのかな☆」


シェゾ「…もう一度行ってくる」


レムレス「まって!君、探しすぎて疲れてない!?一休みしてから向かったら!?」


シェゾ「だが…」


クルーク「フェーリの占いで少しだけ分かったよ!」


シグ「5人とも一緒にいるってー」


シェゾ「な!」


サタン「本当か!?」


フェーリ「5人とも、無事では居るから安心なさい…運命がそう言っている…」


レムレス「それなら良かった〜」


フェーリ「でも正確な場所までは…」


シグ「ねえあれ」


「…?」


シグ「あれって、狼煙?」


ラフィーナ「…!!」


シグ「ラフィーナ、行くの?」


ラフィーナ「心配なんですのよ…皆さんが…大切な友達が!」


シェゾ「俺も行く!」


サタン「変態は休んでろ!お前さっきからずっとあちこち探し回って疲れてるだろ!体力だってほとんど残ってないように見えるし…私は待機してたから体力はある!」


シェゾ「変態言うな!別に疲れてなんかないし、アルルのためなら…」


サタン「わたしだって!」


シェゾ「俺だって!」


サタンシェゾ「アルルが心配なんだ!」


ウィッチ「まあ今回ばかりは素直な変態おふたりです事、でもウィッチさんも行きますわよ」


シグ「…いく」


クルーク「シグも行くのかい!?」


シグ「アミティ2日もいない、心配」


クルーク「…シグ、気をつけて言ってこいよ」


まぐろ「僕も行く☆」


シェゾ「俺も本当に行くぞ!」


レムレス「でも…!」


シェゾ「心配でいても経っても居られないんだ!待っている方が疲れてしまう…!アルルは…俺のものだ!」


レムレス「シェゾ…」


サタン「…分かった、そこまで言うのなら無理には止めん、ただ私はそこまで面倒はみきれんぞ、自分の身は自分で守れ」


シェゾ「もちろんだ」


サタン「それにお前…体力あまり残ってないのだから私たちの足を引っ張るなよ?」


シェゾ「ふん…甘く見るな、オレは最強の闇の魔導師だそんなこと絶対にしない!約束する!」


レムレス「でも他のみんなは体力本当に大丈夫そうだけど、君は本当に体力が心配だ、このチョコレートあげるからこれ食べてから行きな?」


シェゾ「おう、有難くいただくぜ」


レムレス「みんな、気をつけて行ってきてね」


クルーク「そうだ!探しに行くならフェーリも連れていった方がいいんじゃないか?」


フェーリ「わたし?」


クルーク「君のおまじないの勘で5人の居場所を何となく突き止められないかい?」


フェーリ「たしかに、少しでも近づくことが出来れば運命がもう少し見えてくるかも…分かったわ、あたしも行くわ…」


レムレス「フェーリも気をつけてね」


サタン「よーし!」


シェゾ「みんな行くぞ!」


「おー!!」






ドラコ「取れたぞ!タイ!」


リデル「早速焼いて食べましょう」


アルル「今度はこれも食べようよ!」


りんご「アワビがこんな所で取れるとは!」


アミティ「ちょっと〜!みんなこの状況に馴染みすぎだよー!?」


ドラコ「でもどうすればいいのか分からないし」


アルル「フェーリが占いして場所を突き止めることが出来るかもだからそのうち助けが来るんじゃない?」


りんご「どうすることも出来ないのでひたすら助けが来るのを信じて待ちましょう」


アミティ「ええ〜いいのかな…」


ドラコ「昨日作った家の中でみんなで食べよう!」




フェーリ「こっちよ…運命が少し見えてきた…」


サタン「こっちだな!よし!」


ウィッチ「まったく…私たちにこんな事させるなんて、本当におバカさんたちですわね…」


シグ「わー」




フェーリ「今度はこっち…よ…」


サタン「な…なんだか不気味な洞窟だな…」


シェゾ「おいフェーリ、ほんとにこっちで合ってるのか…?」


フェーリ「ええ、運命がそう言ってる…だんだん運命が見えてきた…5人に近づいてきてる証拠よ…」


ウィッチ「まあ、今はフェーリさんを信じて進むしかないですわね」


ラフィーナ「そうですわね…」

 

フェーリ「さあこっちよ、行くわよ…!?きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」




アミティ「…」


アルル「アミティ元気ないね?どうしたの?」


アミティ「助け…来てるのかな…」


アルル「え?」


アミティ「あたし達昨日から帰ってないんだよ、みんな凄い心配してるよね絶対迷惑かけちゃってるよね」


アルル「アミティ…」


アミティ「もしかしたら、そんな迷惑かけるような人どうにでもなれ!とか思われてたらどうしよう…あたしいつもみんなに迷惑かけちゃってるからそんなあたしがいなくなって清々してるとか…」


アルル「そんなことないよアミティ、多分居場所が誰にも分からないからみんなも困ってるだけだと思うよ」


アミティ「…」


アルル「でも心配かけちゃってるのは事実だからさ…そうだ!みんなに迎えに来てもらったらさ!みんなで思いっきり怒られようよ!」


アミティ「う、うん…」


アルル「でもさ!怒られるだけじゃなくてさ!こっちからもここでの思い出話沢山できるようにしておこうよ!」


りんご「そうですよ!たしかに心配と迷惑かけちゃってるのは事実なので怒られるとは思いますが、でも、怒られた分ここでの思い出話もたくさんしましょうよ!」


アミティ「…」


アルル「そうだよ!大丈夫、僕達も着いてるから!」


りんご「みんなで怒られましょう」


アルル「そしてここでの楽しい出来事も沢山みんなに教えよう!」


アミティ「…うん!わかった!あたしやるよ!」


アルル「そうだよアミティ!」


アミティ「怒られちゃうのは怖いけど…でもここでの事楽しかったことも事実だし、みんなに沢山教えよう!」


りんご「そうですその意気ですアミティ!」


ドラコ「おーい!」


リデル「お魚がまた焼けましたよ〜」


アミティ「うん!食べる食べる〜!」




サタン「あいてててて…」


ラフィーナ「あんな所にすごく急な坂道があるなんて…」


シェゾ「けつがすごく痛え…」


まぐろ「少し怖かったね…」


シグ「ん、あれ…」


ウィッチ「あら」



アミティ「これ!すごく美味しい!」


ドラコ「それあたしが取ったやつだよ!」


リデル「自分たちで取ったお魚さんってすごい美味しく感じますよね…!」


りんご「そうですね!」


アルル「ふふふふ」


サタン「アルル!」


アルル「あ!サタン!みんなも!」


サタン「アルル〜!!無事だったのか!良かった〜!」


アルル「サタン!ごめんなさい!心配かけて!」


シェゾ「全くだ」


アルル「シェゾも迎えに来てくれたんだね!シェゾも心配かけてごめんなさい!」


シェゾ「勘違いするな!おれはお前の身になにかあったら大変だ思って…!」


サタン「それは自分のためだとかそんなんじゃなくて普通に心配しているでないか!」


シェゾ「違う言い間違えた!お前の身になにかあったら俺がお前の力を奪えなくなるから大変だと思って、だ!」


アルル「そんなカッコつけなくてもいいよ、シェゾも本当は僕の事心配して迎えに来てくれたんだよね、ありがとうシェゾ」


シェゾ「な!アルル…!」


アルル「え?どうしたのシェゾ」


シェゾ「い、いや別に…なんでもない…」


アルル「シェゾ、本当に大丈夫?」


サタン「まさか体力ほとんど残ってなかった中無理をしたからもう限界なのか…?」


アルル「ええ!?」


サタン「こいつはずっとアルルを探し回ってて、体力がもうほぼ残ってないというのに無理をしてここまで一緒に来たんだ」


アルル「え!?そうなの!?そう言われてみればたしかに、僕ってシェゾにいつも迷惑かけてばっかりだよね…こんな僕なんかのためにそんなになってまで…シェゾ、本当にごめんなさい…」


シェゾ「無理などしてはいない!おれは大丈夫だ!本当だ!!」


アルル「シェゾ…」


シェゾ「おれは本当に大丈夫だから…だからそんな顔をするな、本当に気にするな!」


アルル「…」


シェゾ「俺が大丈夫と言っているんだからもう気にするな、この話は終わりだ!」


アルル「え、うん、まあシェゾが本当に大丈夫ならいいけど…」


シェゾ「(どうしたんだオレ…)」


シグ「アミティ、むかえにきた」


アミティ「シグも迎えに来てくれたんだね!ありがとう〜!!!」


フェーリ「こーゆう事は今回だけにしてちょうだい…本当に心配したんだから…」


アミティ「フェーリも来てくれたんだ!うわぁぁーん嬉しいよぉー!ありがとう!」


ラフィーナ「ほらリデルさん帰りますわよ」


リデル「ラフィーナさん、心配かけてごめんなさい…」


ラフィーナ「でもほんとにご無事で何よりですわ」


リデル「皆さんが居たから怖くありませんでした…!迎えに来てくれて嬉しいです、ありがとうございます!」


りんご「まぐろくんー!」


まぐろ「りんごちゃん!無事で本当に良かったよ!」


りんご「心配かけてごめんね、来てくれてありがとう!」


ドラコ「お!ウィッチも迎えに来てくれたのか!」


ウィッチ「全く…私たちにこんな心配と迷惑掛けて…今回だけにしてくださいませんこと?本当におばかさん達ですわね…」


ドラコ「本当にごめんよ…でもなんでみんな遭難してるあたし達よりもそんなボロボロなんだ?」


ウィッチ「そこの洞窟から来たのですわ、多分ここへの最短の道なんだと思います」


サタン「しかし、このような場所があったとは…」


シェゾ「さ、ほら帰るぞ」


ラフィーナ「私も流石に疲れましたわ」


シグ「アミティ」


アミティ「ん?シグどうしたの?」


シグ「怖かった?」


アミティ「う、うんちょっとだけ…でもみんながいたから大丈夫だったよ!」


シグ「そっか、よかった」


アミティ「うん!」


シグ「何があったか、話聞きたい」


アミティ「え!遭難してる時の思い出話って事?」


シグ「うん」


ラフィーナ「わたくしも少し気になりますわ」


サタン「私にも聞かせてくれ」


まぐろ「ぼーくも興味あるな☆」


フェーリ「あたしにも聞かせなさい…」


アミティ「うん!もちろんだよ!沢山面白いことがあったから全部教えるね!」


シェゾ「…」


アルル「シェゾ?」


シェゾ「…」


アルル「シェゾってば!」


シェゾ「え!?うわぁぁ!なんだ!?」


アルル「声掛けただけじゃん!そんなに驚く事ないだろ!?」


シェゾ「え、あ、いや、考え事してたすまなかった」


アルル「さっきから変なシェゾ」


サタン「そういえばお前さっきからずっと大人しいが本当にどうしたのだ?大丈夫か?」


シェゾ「別に大丈夫だ!俺は遭難なんかして人に迷惑かけるようなやつじゃない!だからお前らには絶対迷惑はかけないぞ!」


アルル「なんだよその言い方!別に迷惑かけたくてかけた訳じゃないのに!」


シェゾ「迷惑かけられたことは事実だ!」


アルル「むぅー!ひどいなぁシェゾ!」


サタン「まあまあ!」


ウィッチ「でもシェゾさんこう見えて、アルルさんたち遭難組を探しに行くってなった時、サタンさんはともかくシェゾさんもアルルが心配なんだ俺も行く!て叫んでましたわよ」


シェゾ「え!それは!」


アルル「え!そうなの!?」


ウィッチ「このウィッチさんの耳に嘘はありませんわ!」


シェゾ「そんなこと言ってない!」


ウィッチ「言ってましたわ!」


アルル「シェゾ…本当に僕の事心配してくれてたんだね」


ウィッチ「あればっかりはきっと冗談とかではなく本音だと思いますわ」


シェゾ「な!」


アルル「シェゾ、本当にありがとう、もう僕二度とシェゾに迷惑かけないよ!絶対!」


シェゾ「…!!」


アルル「まただ、シェゾどうしたの?」


シェゾ「別に…なにも…」


サタン「シェゾも一緒にアルル達の思い出話聞かないか〜??」


シェゾ「え、ああ、まぁ…」


サタン「よーしきまり!帰ったらみんなで思いっきり話を聞くぞ〜!!」


アルル「よーし!僕も沢山話すぞー!」


サタン「楽しみだなぁー!」


ウィッチ「ふふ、着いて話を聞くのが少し楽しみですわね」




シェゾ「この気持ちはいったいなんなんだ…オレ本当にどうしたんだ…」



おわり