ゆうゆは、元旦那から

20年あまりの長い間

暴力を受けていました

いわゆるDV被害者です


元旦那は

女性関係・借金など

全てにおいてだらしが無く

トラブルばかり起こしていました

いつも、その尻拭いは

ゆうゆの役目でした


いつもいつも

心休まる日は、ありませんでした


DVとは

溜め込んだストレスや不満を

爆発させて暴力を振るいます

そして、爆発し暴力が終わると

一旦は反省し

一定期間大人しくなり

急に優しくなります


これを、ある一定のサイクルで

繰り返されます


家の場合は

アルコール依存もあり

飲む事で、より怒りや暴力が

激しくなり、止まらなくなります

なので

お酒を飲む人が全て

そんな人ばかりでは

無い事は理解してても

実のところ、今でも酒飲みは

ちょっと苦手です


アルコールが着火剤となるため

大抵が夕方から夜にかけて

暴力は始まります


時には、夕方から朝方まで
長時間に渡り行われ
一睡も出来ない日が

続く事もありました


きっかけは

本当につまらない

些細な事から始まります

正当な理由なんて関係無く

言いがかりをつけられれば

それで良いのです


暴力は、言葉の暴力から始まり

殴る蹴るなど様々な形で

行われました


元旦那の場合

そのサイクルの期間は

ひと月の間に何サイクルも

繰り返すほど

とても短いものでした


そのような日々が
家を出る直前まで

頻繁に暴力が続いていました

住んでいた家は新築でしたが

元旦那が殴って
壁やトイレの扉などの
あちこちに穴があいてました


暴力の後は

今度こそはちゃんとするからと

泣いてすがっては土下座をしたり
頭を丸めたりの

パフォーマンス?

(*´•ω•`)=3


もう2度と期待はしない!

と思っているのに

どこかで、今度こそは・・・

と思ってしまう


その結果、何度も傷つき

心の傷がどんどん

深くなって行きました


家を出る間際の頃は

爆発する間隔が

更に短くなっていて

一日置きに爆発しては

『出て行かないでくれ』

と泣いてすがり

とても情緒不安定な状態でした


今、思うと

男の更年期障害の症状も

出ていたのかも?


前から、とっくに

限界を超えていましたが

その繰り返しで

更に翻弄され

精神的に追い詰められ

頭がおかしくなりそうでした


ある寒い日の夜
遅い時間に首を絞められたり

髪の毛を持って部屋中を

引きずりまわされる

暴力を受け、階段からも

突き落とされました


何度も外へ

助けを求めようとしては

家の中に引きずり戻され

隙を見て、やっとの思いで

裸足のまま家から飛び出し

大声で

『助けて~!!』と叫びました


大声で何度も叫び続けました

恥や外聞など

構っていられません


その声を聞いて

やっと隣家の旦那さんが

飛び出してきてくれました

『これで助かる』と

思ったのも束の間

裸足で服は引き裂かれ

大泣きしているのに・・・


『なんでも 無いですから』

と取り繕う元旦那の言葉で

すごすごと家の中へ戻って

いってしまいました


何で!?

こんなに成ってるのに

何でもないわけないじゃん
と恨めしく思いましたが

きっと厄介な事に

巻き込まれたくないんだな~

と悟ると同時に


ここから抜け出す事は

一生出来ないのかも・・・・

という絶望感と、やるせなさで
胸がいっぱいになりました

そんな日々の繰り返しで
一種のマインドコントロールを
受けている状態となり

自分は無力なダメ人間だと

洗脳され、逃げだせないんだと

意識に擦り込まれる


これが
DVから抜け出せないで居る人達の
心情なのだと思います

ただならぬ様子に、
友が通報してくれ

警察が駆けつけるほどの

騒ぎになった時もありました

何度も話し合いを

持とうとするのですが

いつも酔ってて絡んでくるので

まともな話なんて出来ませんし

酔ってない時でさえも

会話が成立しない人でした


ある日、またいつものように

絡んできて

酔って話にならないし

埒が明かないので

会話を途中で切り上げ

この場から離れようと

風呂に入りに行きました


執拗に追いかけてくるの

入ってこられ無いように

入口に鍵を掛けましたが

大変粘着質な性格なので

ドライバーでこじ開けて

中に入って来ました


それでも無視をしていると

相手にしない事に

余計に腹を立て

怒鳴り散らし

頭を洗っているゆうゆの

髪を掴み握りこぶしで顔面を

何度も殴りつけました


風呂場が、一面

血の海と化しました


泡と血が目に入って傷むので

シャワーで洗い流そうとしても

浴びさせてもらえず

泡と血でぐちゃぐちゃになり


挙げ句の果てに

鬼の形相で

『こんなもんで

済むと思うなよ!

これでも

手加減してやったんだ!!』


と怒鳴りながら

ゆうゆに向かって

自分が浸かっている湯船のお湯を

洗面器で汲み上げ

叩きつける様にように

浴びせました


そうやって暴力をふるう事で

自分の力を見せつけ

相手を支配しようとするのです


顔の形が変わるほど
殴られた日の翌日も

顔にマスクをして仕方なく

仕事へ出掛けました


その当時、ゆうゆは

トヨタの

製造ラインロボットの部品を

作ってる製造業の会社に

中途採用でパートとして働き始め

頑張って、やっと正社員になれた
と思った矢先に

リーマンショックで

会社が経営難に陥り

解雇になることになりました


失業保険の満了までの

ギリギリまで、勤めさせて

もらえるように

会社に頼んでありましたので

一日たりとも休む事が

出来無い状況だったのです


私の異変に気づいた職場の友が
『今からでも、医者に行って
診断書をもらって来なよ』

とアドバイスをくれました

『無理だよ
今日は土曜日だし・・・
もう休めないし』
と一旦は諦めかけたのですが
あと半日休みが残っている事に
気が付きました

土曜日でもやってる医者が
きっと探せばあるはず!


そして、以前

勤めていた会社にいた時に

怪我をして見てもらった外科が
土曜も診察をやっていた事を
思い出しました💡

急遽、午後から半日
休みをもらい
その足で医者に飛んで行きました

医者は、長年の勘が

働いたのでしょう
『この怪我は、どうしたのですか?
誰かにやられたのですか?』

と聞いた

ゆうゆ

『実は、旦那に殴られました』

医者『以前もこういう事が

ありましたか?』

ゆうゆ『今までも

何度もありました。
でも、内出血や鞭打ち

たんこぶと言った程度で

大怪我でないと
見てもらえないと思って

医者には掛かりませんでした』

医者『これは明らかに

犯罪にあたりますよ
程度なんて関係ない
ちょっとした怪我でも
医者に掛かって事情を話せば
診断書を書いてくれるよ

直ぐには

無理かもしれないけれど
少しでも早いうちに

家を出た方が良い
それも、出来るだけ遠くに!
警察にも相談した方が良いよ』

そう言って診断書を

書いてくれました


でも、後から思うと

それまでは、自分の都合で

働いている仕事を

放棄して逃げるような

無責任な事はしてはイケない

と言う思い込みが

解雇が決まった事で

縛りが解けた事も

家を飛び出した一因に

なった気がします


家を飛び出し弁護士の計らいで

シェルターへ入り

いよいよ
シェルターを出る準備をしていた
その時に

奇跡が起こりました


何人かの人の助けを借りて

驚くほど絶妙なタイミングで

それはまるで、ドラマの

ワンシーンのように

激しいバトルと、脱走劇の末

助け出されました


みんながいたから

今の自分がいる


感謝しても仕切れないほどです

だからこそ

一生懸命に生きなければ

と思うのです

ゆうゆが生き生きと

人生を楽しむことを

みんなが望んで

力を貸してくれたと思うから


ゆうゆが元気で

楽しく生きてる姿を

見せる事が

皆さんへの最大の

恩返しだと思っています

(●´∀)●。_。)●´∀)●。_。)ウンウン

ほんとうに みんなありがとう
(*´╰╯`๓)♬*゜

※今回はkazumamaとの再会に
的を絞って書きたいと思うので

家を出た日の壮絶な経過は
いつか別の機会に書きますね