これから入院から退院までの生活を
何回かに分けて書きたいと思います
1月24日の午前8時45分頃
病院に到着
まずは「内科処置室」へ行き
入院の書類を提出
『最初に2F中央検査部で
血液検査をしてきて下さい』
と言われ
採血してもらいました
「内科処置室」へ戻り
2リットルの下剤開始
15分おきに紙コップに
200mlづつ移しては飲み
待合で待機する
飲み干すまで、これを繰り返す
途中でトイレに行って用を
済ませた回数をメモする
全部飲み干す前に時間となり
病室まで案内された
院内を案内される途中
下剤が効いているので
ちょいちょい
『ちょちょっと
すいません』
と説明の途中で何度も中断
自分のベッドへ辿りつくまで
どれだけの時間が掛かったか
わかりゃしない
『落ち着いたところで
身長と体重を量りますね』
『ハイ』返事をしたものの
ちっともお腹が
落ち着く気配が無い
病室からトイレまでの
距離が結構あるので
タイミングを計り間違えると
大惨事になる
常に緊迫した状態
昼過ぎ頃ようやく落ち着き
身長と体重を量ることが出来た
その後絶食状態が続くので
栄養剤の点滴を開始
食事が開始されるまで
継続して行われる
検温や血圧などを測りながら
看護婦さんとお話
『内視鏡は初めてですか』
『昨年違う医院でやりました
その時は麻酔無しだったので
凄く大変でしたけど
今回は麻酔があるんですよね~』
その時まで何も知らない
ゆうゆはとても呑気だ
すると看護婦さんから
思ってもいない返事が返ってきた
『えっ
麻酔をするとオペになりますから
今回も麻酔無しですよ』
『ええっ麻酔無いんですか
』
それを聞いて全身の力が抜けた
『麻酔無いんだ~
そうだよな
最初に気づくべきだったんだ
内科だもんな~
またあの想像を絶する痛みを
経験しなければいけないのか
今度取るのは、でっかいキノコ
大丈夫か』
心の中でノミの心臓がつぶやいた
そうとも知らずに
うかつにもさっき
待っている間に寝てしまった
呑気な自分の事を一瞬悔いた
でも考えを直ぐに切り替えた
『どうやったって
身体に出来たものは
取り除かなければならない
まな板の鯉になるしかない
今まで知らなかったお陰で
呑気で居られた事の方を
感謝すべきなんだ』
自分に何度も言い聞かせた
点滴が始まってからも
トイレと病室の往復は続き
点滴をぶら下げての作業は
思いのほか大変
刻一刻を争う、まさに戦争だ
ようやくその戦争も終戦を向え
2時過ぎに内視鏡検査室へと移動
先生が待っていた
先生が
『前の時にはどうでした
痛かった』
『死ぬほど痛かったです』
ここぞとばかりに大きな声で訴えた
『そうかぁ
じゃあ眠くなる薬を使ったほうが
良いかな』
効こうが効かなかろうが
やれるものは全てやってやれ状態
『是非お願いします』
『わかった
じゃあ眠くなる薬を使おうね』
予想どおりそれ程
眠くはならなかったけど
やらないよりはましだ
流石、大病院だけあって
経験を積んでいるだけはある
でっかいキノコを取るんだもん
全然痛くないとは言わないよ
でも前回の事を思うと
それほど痛みは感じなかった
無事にキノコ取ったど~٩(◍ ö ◍)۶
ストレッチャーに乗せられ
病室戻る途中
ホルマリンの入った瓶に入った
取れたキノコを看護婦さんが
見せてくれた
キノコはまるで
「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる
目玉のおやじのようだった
『おい鬼太郎
私をどうする気じゃ』
瓶の中で叫んでいるようだった
『バイバイ目玉おやじ
』
おやじに別れを告げ病室へ戻った
しばらくしてから
先生が病室を訪れ
『いやぁ、でかかったね~
でも全部綺麗に取れたから
大丈夫ですよ
ただ、きちんと処置はしたけど
あれだけ大きいのを取ったから
傷も大きいので、注意してね』
と言われた
専門家が、でかいと感心するくらいでかかったんだ、と改めて驚いた
しかし、ゆうゆの試練は
それだけでは済まなかった
手術中にとなりのベッドへ
新入りさんが入っていんだけど
それがなんと「宇宙人」だった
それが入院生活に陰を落とす事に
なっていくのです
この続きは次回のお楽しみ