毎月”けんしん”さんが
定期預金の預かりに
訪問してくれている
わずかばかりの額だけど
ゆうゆもUserの一人である
ボーナス時期と言う事もあり
いつもの定期預金に加えて
ボーナスの預け入れをお願いされた
担当者は新卒の若い青年だ
仕事にも慣れてきたらしく
対応もとても感じが良い
夏のボーナスの時も
お願いをされた
『成績が・・・』と嘆く
若者の力になれればと
「てのひら口座」を開設した
契約すれば
プレゼントをくれると言い
チラシまで見せてくれた
「手のひら口座」は
普通口座にもかかわらず
特殊な口座だからか
定期預金よりも利息率が
格段に良い事も有り
他の預金を掻き集めて
預け入れる事にした
しかし
その後、「手のひら認証」を
カードに認証するために
店舗に来店した時にも
『ありがとうございました』と
満面の笑顔で、奥から出てきて
出迎えてくれた
『どれがいいですか』と
まで聞いておきながら
積み立てが済んでも
一向に何もくれない
しばらくしてまた
『今月僕成績が苦しいんですよ
ぜひとも協力してください』
と言ってきた
その時も
『何かお礼をしますので』
積立に協力をしたけど
何もくれない・・・
また また今度は
『今度借入が簡単にカードで
出来るようになりました
作るだけで良いのでご協力を』
今回も協力をしたけど
例によって何もくれない
冬のボーナスの時期
また また また
キャンペーンチラシを見せて
『プレゼントを差し上げるのでご協力を』
ちょっと待った~
君 君
何度君に協力をしたと
思っているの
なのに君は・・・
笑顔で許されると思っているのかい
何も物が目当てで
やっているのでも
見返りを求めているわけでも
決してない
あたしゃ
営業としてどうなのかと
問いたいのだよ
と心の中でつぶやいた
おせっかいな私は
そんな口先だけの
営業を続けていれば
せっかく確保した顧客も
最終的に離れて行って
しまうのではないのか
このままでは
将来が見えているだろう
とおせっかいにも
青年の先行きまでも案じて
社会の厳しさと言うものを
理解してもらわねばならない
『毎回キャンペーンだと言って
チラシを見せていただいて
商品を選んでも
一度もいただいたこと
無いのよね~』
チクリとやった
『あっ そうでした』
『そうですよ~
やっぱり口にしたからには
言葉を形にしなければ
信用に係ると思うのよね~』
またもやチクリ
『そうですね
確かにおっしゃるとおりです
絶対にお持ちします
すいません
で、どの商品がご希望ですか』
『じゃこれを』と
お洒落な香りの柔軟剤をセレクトした
『他には』
『まだいいの』
『ええお持ちします
』
と言い残し
一旦帰っていた
ほんの数分たってから
『戻ったらありましたので
どうぞ 』と3点も商品を
置いていってくれた
青年よわかってくれたのかい
あたしゃ、うれしいよ
それでは、私もそれに
答えなければならぬな
うっかり者の私の事だ
忘れてしまわないように
iPhonのカレンダーに記録をして
前日に通知音がなるように
セットをしておかねば
『良かった 良かった
』と
青年が持ってきてくれた
商品を大切に弁当を入れてきている
バックに入れようとしたら
あれまぁ
予定外の頂き物で
バックはパンパン状態
そして、昨日は週末と言う事もあり
制服を持ち帰らねばならない
すでにその事で
頭はいっぱいになり
机の引き出しの中にしまってある
化粧ポーチ他を持ち帰る事を
すっかり忘れてしまった
家に帰り
『あっ またやっちまったな
』
まっ いいっか
(๑́•∀•๑̀)ฅテヘ-
今度は預金を下ろして
青年の誠意に応えねば
ただの
口うるさいおばさんに
なってしまう
と心に誓ったのでした