少し前に企画した
”エシレバター100%の焼き菓子”
シリーズのひとつ、
ケーク・エシレ&タヒチです。

エシレバターを使った焼き菓子の企画は
実はずっと前からやりたいと思ってました。


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やっと実現できた訳なんですが、
味見をしてくださったみんなさん、
予めお願いしたいたわけでもないのに、
ご丁寧にご感想のメールを下さって、
とても参考になりましたし、
ネットショップの商品として載せる後押しになりました。

ありがとうござました!


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このケーク、もうひとつ、
タヒチ産のバニラビーンズを使ってる事が自慢♪


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タヒチ産のバニラビーンズは、
普通のバニラ香りに比べると
どこかアニスに似た感じで個性的すぎるところがあっって、
製菓用には向いてないとおっしゃるパティシエさんも居るほど。

このバニラビーズンは、
自分が尊敬してやまない
エルメ氏も愛用しているのですが、
自分はバニラを表に出さないお菓子でも
隠し味として殆どのお菓子にバニラを使ってるので、
確かにこのような用途からみれば
製菓用には向いてないという話も納得いく。

なのでタヒチ産のバニラビーンズを使ってるお菓子は
今のところ、
マカロンとロールケーキ、
それからケーク・エシレ&タヒチ、
それから
今回のエシレバターシリーズの中で
一番お気に入りのヴィエノワ・エシレ&タヒチのみです。


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ネットショップに上がってる新商品の紹介を少々。
何れもエシレバター100%焼き菓子シリーズで左から、
マカロン5類セットで、
フレーバーは

バニラ・ローズ・スミレ・桜・マロンです。

そして真ん中がマドレーヌ・プレーン、
右が私の一押しの

サブレヴィエノワ・エシレ&タヒチです。


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タルトレットは、
今回の焼き菓子セットには入れさせて頂いたものの、
タルト生地にも
クレーム・ダマンドにも
エシレバター使っているため、
原価が高くなってるので、
ショップには上げられなかったのですが、
別の形を今検討中です。

そして、ケーク・エシレ&タヒチ。
エシレバターのお菓子はここまでで、



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カルピス発酵バターで作った新作で、
左がケーク・オ・フリュイで、
右がナッツとプルーンのチョコレートケーキです。


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そのほかにもショップに初めて登場してるのは、
フォンダン・ショコラと、オペラ。


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それから、
洋ナシのタルトとケーク・マロンです。


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美味しさの差というのは、
美味しく差のレベルが上がれば上がるほど
その幅は狭くなるものですよね。

たとえば、
美味しいと感じるものと不味いと感じるのもの差は、
天と地の差があると思う。
我々のお祖母さんやお母さんの時代だったら、
「勿体ない」と、
多少不味いもんでも食べてしまっていたかも知れない。

だけど、どうせ皮下脂肪の増える事と引き換えるのなら、
不味いもんはごめん!ですよね。

その考えがより頑固なものになったかな。
エシレを知ったから。
普段使いのカルピス発酵バターより
3倍くらい高い値段なのだから、
口に入れる前からその期待は自然と高まる。

噛みながら必死にエシレを探す。
うん?それほどでも・・・なくない・・・?と、
ちょっぴり失望感を覚える。
口の中からお菓子のかけらがなくなり始める頃、
ついにそれはやってきた!!!
来たっーーーーーーーーーーー!

あ、エシレだわ。納得!
この劇的な現れ方て、
ちょっと小悪魔的だね。
食べこたえあり!

なんだか、長くなりましたが、レ

シピです♪

材料

エシレバター(有塩)ーーーーーーーーーーーー180g
グラニュー糖ーーーーーーーーーーーーーーー150g
卵ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー170g
薄力粉(特宝笠 )ーーーーーーーーーーーーーー170g
タヒチ産バニラビーンズーーーーーーーーーー1本

水・グラニュー糖・ホワイトラム酒ーーーーー適量


つくり方

≪ケークを焼く3日前の下準備≫


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①グラニュー糖を瓶の中に入れて、
バニラービーンズを掻きだして加え、
スプーンなどでつぶしながら混ぜて置き、
1日に2,3回瓶ごとふってあげる。

※やりづらい作業ですが、
グラニュー糖にバニラを香りを移す大事な部分なので、
なるべくグラニュー糖の中に
種を均等に散らしておくのがポイント。

≪ケークを焼く前日の下準備≫

②①で残ったバニラの沙耶は密封して保存しておき、
ケークを焼く前日に取り出してハサミなどで3等分して、
500mlの水と一緒に鍋に入れて弱火にかける。


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③右の写真のようにバニラのエキスがでて、
水が茶色っぽくなり、
水の量が約100m程度になるまで煮詰まったら
ふたをして冷蔵庫の中に入れておく。


≪ケークを焼く当日の作業≫



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④①を茶こしにかけ、
必要ないバニラの繊維を捨てる。


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⑤通常のパウンドケーキ生地のつくり方で生地を作り、
焼き上がる10分くらい前に③の鍋を再び弱火にかけ、
半分くらいの量になるまで煮詰めてこした後
水の分量を量り、
同量のグラニュー糖と一緒に鍋に戻して煮溶かし、
荒熱が取れたら、
ホワイトラム酒を加え混ぜたものを
焼き上がったばかりの熱いケークに刷毛で打つ。

※水:グラニュー糖:ホワイトラム酒が同量になるように調節する。
※パウンドケーキ生地のつくり方はこちらを見てくださいね。


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エシレバターの風味と
余すことなく使ったタヒチ産のバニラビーンズとのコラボを
是非一度堪能して貰いたいものです!


今日の記事で
実は紹介がまだであるつくレポの紹介をしたいと思ってましたが、
なんだか商品の紹介で
とても長い記事になってしまったので、
紹介が少し前後してしまいますが、
前回の記事のコメントにあった質問について
先に書かせてくださいね。

まず、
✿Facebookに
いつもいろいろなお菓子や料理のつくレポを
アップして下さるatsukoさんへ。

ガレットの筋模様はちょっとした事で
くっきり表現ができますよ。
まずは、形を整え終わった生地をしっかり冷やすことと、
塗り卵を2回に分けて塗る事。

1回目の卵液を塗って冷蔵庫の中で冷やすのは、
2回目の卵液がしっかりガレットにの載るようにするための
下地作りです。

2回目の卵液を塗ったら
すぐに筋模様をつけて、
生地がまだ冷たい内にオーブンに入れて焼けば、
ちゃんとくっきりガレット模様がつくはずですよ♪

それから
使う抹茶のよっては渋みが大分異かなってきますので、
抹茶の量を少し調節見た方がいいと思います。
中々のぞきに行けませんがぜひ、
遊びに行かせてくださいね!

最後に、
✿洋ナシと栗のタルトを作ってくださったゆかりさんへ。

素敵なつくレポ、
レシピブログの方へアップしてくださり、

ありがとうございました!

ゆかりさんは、
タルトの生地作りがうまくいかないようなのですが、
以前、単純な考えで混ぜ方かもって、
私も言った事がありましたね。

だからこそ、そこに気を配ったはずですよね。
なのに、違うレシピを試しても同じく硬さを感じてしまうのは、
別に理由があるかもしれないですね。
それで思いつくのは、
やはりオーブンかも!

せっかくなので、
オーブンに生地を入れてから焼き上がるまで仕組みを
ちょっと述べてみますね。

料理にもお菓子作りりも一番大事なのは
やはり焼き方ですね。

お菓子の4代主人公、
バター・砂糖・卵・粉は
お菓子の種類によって配合や加えるタイミングが
それぞれぞれ違うので、
オーブンの中で影響しあう力も違ってきます。

●加熱することで生地に含まれる水分が蒸発し、
温度が上昇する。
さらに材料に含まれる成分が化学反応し
、膨張や凝固が起こり、
生地の形成が進み、
固さや味が決まる。

◆加熱することで表面温度の上昇が起こり、
焼き色(メイラード反応=褐色変化)が付き、
芳香な臭気を生む。

熱を加えることによる生地の変化は
大きくこの2つのパターンで、
●は生地の中で、◆は表面で起きてます。

溶かしバターを使う場合は違いますが
、生地をオーブンに中に入れて加熱する
とどんどん生地の温度も高まります。

①まず、生地の温度が30℃になると、
バターが溶解する。

②70℃になると卵にたんぱく質の変化が起こり、
凝固する(卵黄と卵白の少々の差はあり)。

③80℃で大部分のでんぷんは糊化し始める。

④これ以上になるにと表面温度の上昇で水分が蒸発し、
やがて糖(還元糖)とたんぱく質(アミノ酸)の反応(メイラード反応)で
焼き色が付く。

砂糖は水分の蒸発でシロップ状態が濃縮され、
流動性を失い、固定化する。

オーブンでお菓子を焼いてる途中、
一瞬ですが目標としてるお菓子の香りが
ぷーンと立ち上がるでしょ?
これは①~④までの変化が終わった時のサインです。

なので、私は初めて焼くお菓子の場合、
このサインの後にオーブンの中をのぞきながら、
表面の焼き色を確認して焼き時間を決めてます。

後は、オーブン設定の10℃の差は
仕上がりに大きく差をつけるので、
焼き上がったお菓子を食べてみて
、固さで最終決定をしてます。

タルトの場合は
、粉に対してバターの配合が多い生地なので、
オーブンの中で
一番最初に変化を起こすバターが溶けだす前に
卵や粉の変化をスタートさせるのが理想なんです。

そのためには、
オーブンに入れる前の生地をしっかり冷やしておく事
→バターが溶けだす時間を遅らせる。

オーブンの設定温度は180℃くらいと、高めにしておく
→卵・粉・砂糖の変化を速める。

これを基本として考えるけど、
タルトは中に詰めるフィリングによって
焼き方が違ってきますね。

洋ナシとマロンのタルトのように、
フィリングがクレーム・ダマンドと殆ど水分のないものだったら、
タルトの基本的な考え方に従っていいけれど、
水分が多いものだったら、
より低い温度設定で焼く時間を増やす方法をとりますが、
低い温度で焼く時間を長くとればとるほど、
生地は固くなります。
このために、
空焼きが必要なとなるわけです。

タルトに理想的なのは、
上火よりも下火が強いオーブンですが、
家庭オーブンはこの設定を選べず、
機種によってこの差が決まるわけなので、
ご自分のオーブンをしり、
それに合わせるしかないわけです。

家のオーブンは、
上火が強いタイプなので、
高温で短時間に仕上げるパンに向いてるし、
ジェノワーズだったら丸型で焼くより、
鉄板で薄く焼く方が向いてます。

このオーブンだと中々マカロンがうまくいかないので、
今は別のタイプのオーブンを1台増やしてますけど。

なので、ゆかりさんちのオーブンは
若干温度設定が低いものかもよ。
後10℃くらい高めにしてやいてみては?

それから、
バター・フォンセやシュクレに使うバターが
柔らかすぎない状態で生地作りをすることと、
バター・サブレの場合は、
ある程度バターの塊を
残してる状態でまとめる方が
よりサクサクしたタルト生地に仕上がると思います。

なんだか、とっても長い記事になってしまいましたね。
長い記事を読んでくださった方、
どうもありがとうございました!

 
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