魔法カード人狼24 複雑な胸中 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。





リンゴのミッションは薬草を10個入手、と比較的簡単なものだった。


(14時過ぎ……か。まだ時間あるなぁ。どう時間を潰そうかな)


橋をそそくさとガラが渡っているのが見えた。


(今日のガラちゃん……おかしいなぁ。変なカードでも引いたのかな。ミッション……大丈夫かな。手伝いたいけど、ガラちゃんのあの様子だと放っておいてほしいようにみえる……)


ガラが消えた方角をしばらく見ていたが、リンゴはくるりと背中を向けた。



それから1時間ほど過ぎた頃、ばったりとイマノルと会った。


イマノル・ボイド

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あれ、リンゴじゃん


リンゴ

イマノルじゃなかった、バカノルか……

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イマノル

「最初ので合ってるって。それより魔物の大群が徘徊してるんだって。酒場に戻ろう」


イマノルの後ろにはびしょ濡れのルイスがいる。水浴びミッションをしていたのだろう。



ルイス・スカイ

​あの数、リリーさんやバルナバさんがいても危ないだろ。一体どうなってるんだか。奴らに見つからないうちに戻ろう

 
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イマノルは魔法カードのせいで今日は武器を持つことができない。

さっさと撤退したほうがいいだろう。


ルイス

「門限まであまり時間ないぞ。モタモタしてないで帰るぞ」


イマノル

「へいへい、水の滴るルイス様の仰せのままに〜」


ルイス

「バカノル!お前俺のこと馬鹿にしてんだろ!」


イマノル

「今日も美肌のために水浴びしていたルイスのどこを馬鹿にするっていうんだよ」


ルイス

「だからそれが馬鹿にしてるって言ってんだ!」


リンゴ

(この2人が一緒だとうるさい……)


そう思いつつもいつも通りの2人に様子に笑みがこぼれた。


゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――

「見つけた」


徘徊する魔物の大群。

リリーは剣を抜いた。


(誰かが攻撃を受ける前に、こいつらを倒す)


走り出そうとするリリーの腕を誰かが掴んだ。


リリーが振り返るとバルナバがそこにいた。


(いつも早めに酒場に戻るバルナバがまだ外にいるなんて)



バルナバ・マルチネス

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​あんな大群に突っ込んでいくなんて無茶だよ


リリー・フォード

​勇猛果敢な山岳兵さんにしてはずいぶんと慎重な意見だね?

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嫌味をこめてた物言いにバルナバは乗ってこようとはせず、困ったように小さく息を吐いた。



バルナバ

「頼むから、危ないことはしないでほしい。これ以上仲間がいなくなるのは嫌だよ。」


リリーを掴む腕の力が強まった。


「おねがいだよ、一緒に帰ろう」


それは懇願に聞こえた。


リリー

(——————)


リリーはバルナバの顔を一度ジッと見ると、視線を下に向けた。


「分かった……帰る」

(そんな風に頼まれたら、断れないでしょ……)


バルナバがホッとした表情を浮かべ、リリーの腕から手を離した。


リリー

「バルナバのミッションはダンジョンだった?」


バルナバ

「うん、そうだよ。どうして分かったの?」


少し驚いているバルナバにリリーは答えた。


リリー

「随分、疲れた顔をしているからそうじゃないかなって思ったの」


バルナバ

「1人で魔人の洞窟はなかなか大変だったよ」


リリー

「ソロでの攻略は大変だったね。お疲れ様」


リリーとバルナバは、話し合い以外でこうしてほとんど話をしなかった。


この妙な世界で突然始まったゲームであっても、会えて嬉しかったがリリーは自分の家族に対しても常に他人のように振る舞った。バルナバとは挨拶さえほぼしていなかった。


バルナバの笑顔を隣で見れて、リリーは嬉しく思いつつ複雑だった。


戦友、大切な人、色んな気持ちが溢れて、蓋をするのは切なかった。


゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――

リンゴたちが酒場に戻ると、部屋に戻らず皆が席についていた。


リンゴたちの姿を見て安堵の表情を浮かべる。



ティアゴ・バーナード

​無事で良かった。魔物が彷徨いてるから心配してたんだ

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ローデリック・チチェスター

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逃げ足だけは速い奴らだから問題なさそう


イマノル

「水浴びしているルイスがあまりにも神々しいから魔物なんて寄ってこれなかったみたいだよ」


ルイス

「お前マジで殴るぞ!」




セシィー・ランフランク

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ヴェルンヘル陛下はご無事だったんですねー。偽物は早くミッション失敗でもしてくれたらいいのに


ヴェルンヘル・ラウル

今日も無事にお戻りで。人狼仲間にでも守ってもらったんですか?

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2人は向き合ってにこりと笑っているが流れている空気はピリピリしている。


ガブリエル・モリエンテス

​だめだ、この2人は近くにいるとすぐ喧嘩が始める……

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ピリピリした空気からガブリエルは逃げようと距離をとった。


マウロ・モリエンテス

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​いいじゃないか、好きにさせておけば。
そのうちボロを出すだろうさ。

マウロが鼻で笑うと、2人の言い合いは自然に収まった。


セシィーがヴェルンヘルに背を向けてエドモンドのほうに歩いていく。



セシリア・ラウル

​他の人たちは大丈夫かな……

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リリーとバルナバが酒場に戻ってくる。




バーニー・コルテス

​これで全員?部屋に戻ってる人いたっけ……

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エドモンド・ランフランク

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​どうだろう。見てこようか……



ゲームマスター

『間もなく門限16時を迎えます。カウントダウンを開始します』


カウントダウンが終わる。


『門限の16時です。

本日門限に間に合わなかった方はおりません』


皆がほっと胸を撫で下ろした。


『ダンジョン等での魔物との遭遇で強制退場になった方はいらっしゃいません』


イマノル

「今日は少し話し合いしてから飯食って寝るだけかー」


ルイス「腹減った……」


水浴びをして消耗したらしいルイスの腹がグゥと鳴った。


『本日、強制退場された方は

ガラ様です。』


皆の動きがピタリと止まった。


『それでは18時より話し合いを開始いたします。本日は話し合いのみとなります。占い師の方は占うことはできません。ご注意下さい」


ヴェルンヘル

「……今、なんておっしゃいました?」



『ガラ様は、強制退場となりました』


ゲームマスターの言葉が静まった酒場に響いた。