魔法カード人狼⑤マウロの疑う先は…… | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国を元に書いています。







ローデリックはハラハラしていた。


隣にいるリンゴからは異様なオーラ(怒り)が放たれ、繋ぐ手は熱い。多分魔法が溢れている。




離れた場所でローデリックたちを見守っていたティアゴはエドモンドに絡まれている。


そのうちなにか言い合いになったがすぐにエドモンドが離れていって終了した。




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ローデリックさんから見てあのティアゴ君はどう見える?


リンゴがローデリックの視線を追ってティアゴを見ていたことに気づいたようだ。黒真珠のような瞳がローデリックを探るように見てくる。



​子供

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リンゴ

「一応、魔銃導師様なんだよ」

リンゴは苦笑した。


ティアゴは魔銃師会に入って2年目でガルフィン魔銃師会のトップである魔銃導師に就任した。本人の意思ではなく皆の投票によって決められた魔銃導師。戦闘力より調薬関連の研究成果によって投票を集めたらしい。


ローデリック

「俺の時代のあいつからしたら、落ち着きがない。戦闘力もそこまでない……心配だ」


リンゴ

(さっきティアゴ君が落ち着きがなかったのはローデリックさんが私を怒らせるからでしょ)


「ところで5分たったかな?」


ローデリック「時間見るの忘れた」


リンゴ

「………ローデリックさんは私とよっっぽっっど手を繋ぎたいのかなー?」


さっきの仕返しを兼ねてちょっとからかってみる。


ローデリック

「……あまりこうしていると

……俺の寿命が減る」


リンゴ「どういうこと?」


ローデリック

「陛下が先ほどから凄い目で睨んでくる……あとでなにをされるかわからない」


ローデリックの言うとおり、ヴェルンヘルがこちらを睨んでいた。ヴェルンヘルからした、不倫現場だろう……


リンゴ

(……… 魔法カードが絡んでることは察してるだろうから何も言ってこないけど……

大好きなローデリックを私がとっちゃってヴェルンヘルかわいそう)


リンゴの思うことはどこかズレていた。


リンゴ

「ヴェルンヘルもローデリックさんと手を繋いだら?」


離れたところにいるヴェルンヘルにも聞こえる音量で話かけるとヴェルンヘルは少し驚いた顔をしてから顔をしかめる。


ヴェルンヘル「なんで」


至極当然の反応が返ってきた。


ローデリック

「陛下と手を繋ぐなんて畏れ多い…」


ローデリックはリンゴの隣で狼狽えていた。


リンゴ

「ローデリックさんってけっこーヴェルンヘルラブだよね」


ローデリック「忠誠心」


ローデリックは即座に言い返した。

゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――




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​なるべく1人で行動しないでね。俺の近くにいてほしい

レドリー・バーナードはセシリアの身を案じていた。


レドリーとセシリアはまだ結婚前の付き合ってる最中の関係のままここにいる。


セシリア・ラウル

​うん……レドリーさんも気をつけてね。でも、魔法カードで、今日は単独行動しなきゃならないの

 
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レドリー

「そうか……大丈夫かな。心配だよ」



​あんまり過保護しないほうがいいぞレドリー。セシリア様が人狼じゃない保証はないんだ

 
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そばにいて話が聞こえていたらしく、マウロは鼻で笑って横目で2人を見ていた。


マウロ・モリエンテスはレドリーの同級生。昔からあまり仲は良くない。


レドリー「……マウロ」


レドリーは面倒くさそうにマウロに目を向ける。


レドリー

「お前が人狼だって可能性はある」


マウロ

「そうさ。だからいつものように相手を守るなんて真似はするものじゃない。後ろから襲われてそれが原因でミッション不達成、強制退場なんて安易に想像できる」


レドリー

「セシリアがそんなことするわけないだろう」


マウロ

「人狼や狂人なら、手段は選ばないんじゃない?ねえセシリア様」


セシリア

「マウロさんは私が人狼だと仰りたいのですか」


セシリアは落ち着き払い、嫌な顔一つせずマウロを見つめている。その真意を確かめるように。


マウロ

「どうやってもラウル王家に、投票しにくい……そんなこと誰でもわかるはずでしょう。ラウル王家の中に複数人狼がいると俺は思ってますよ。セシリア様はその筆頭です」


レドリー

「なんだよそれ……セシリアが人狼だって根拠は?」


マウロ「ただの勘だよ」


セシリア「勘ですか…」

セシリアは表情を変えないまま呟いた。


レドリー

「そんなもので開始早々喧嘩売ってくんなよ」


マウロ

「このゲームの配役は俺たちが選んだわけじゃない。隣にいる人を仲間だから、恋人だから、夫婦だからと無条件に信用しない方がいい。レドリー、貴様には難しいようだな。」


そう言い捨ててマウロは去っていった。


レドリー

「アイツ……」


レドリーは去っていくマウロの背中を睨む。その時セシリアは別の見方をしていた。


セシリア

「待ってレドリーさん……… マウロさんは一言もレドリーさんのことは疑ってなかった」


レドリー

「は?——ぁあ……うん、セシリアのことばっかり疑ってた。ふざけた奴」


セシリア

「つまりだよ……マウロさんはレドリーさんが人間だって思ってるってことでしょ!この短時間で!」


レドリー

「いやーどうだろ。喧嘩売ってきてるだけだからそういうんじゃないと思うけど」


セシリア

「同級生同士の信頼ってやつ?そういうの素敵だね!」


レドリー

「マウロと信頼関係はない……たぶん」


レドリーにはわからないのだ。

昔からマウロがなにわ考えているのか。

元々そこまでなに仲が良かったわけではないがたまに一緒に遊んだ日々はずっと昔のように感じていた。


ヴェルンヘル陛下を嫌うモリエンテス家。そこの家の子供で成人してからマウロは反ヴェルンヘル陛下の立場を明確に示していた。

その娘であり次期女王となるセシリアと付き合いだしたレドリーは、マウロと疎遠になってしまうのは当然だった。



続きます!