225年 ラウル親子 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。


どんよりとしたみんなを少しでも笑顔にするため

ピクニック開催( •̀ᴗ•́ )و ̑̑

メンバーはこちら。

親戚の詰め合わせですね(言い方)

*スクショ多めですm(__)m


子供たちの笑い声がフォモスの森に響き渡る。


いつもと同じ日常、

繰り返される毎日

そこに大切な誰かがいなくても。



ヴェルンヘル

「セシリア、チェロ、ダンジョン行こう」


帰り支度をしていると、ダンジョンに誘われる。


チェロ「ーーえ」


チェロは眉を寄せた。


セシリア「うん、行こう」


ダンジョンに向かってセシリアたちが歩きだすとチェロは不安そうにその後についていった。


水没した遺跡

いつもなら適当なところで切り上げますが

今日は最後までいきます。


チェロ

「父さん、大丈夫なの…?昨日の今日で精神的に参ってるだろうに」


小休憩時の最中、父が少し離れた隙にチェロは隣にいるセシリアの耳元で囁いた。


セシリア

「…こうして何かしてる方が、気が紛れるんじゃないかな?」


チェロ

「ーー俺が言ってるのは、それだけじゃないって分かってるよね?セシリア」


セシリア

「…………分かってる」

弟の言葉の意味を汲み、セシリアは瞼を伏せた。


チェロ「………」


そのあと2人は黙っていた。

水没の遺跡をゆっくりと歩く、父の足音に耳を傾けながら。



ヴェルンヘル

「そろそろ再開しようか?」

周囲を警戒していたヴェルンヘルが戻ってきた。

「……ん?喧嘩でもしたのか?」


2人を纏う重い空気に気づいたようだ。


チェロ

「ーー俺とセシリア、どっちが敵を多く倒すか勝負することになったんだ」


セシリア(えぇ?!)


弟の予期せぬ発言に姉は驚き慌てた。意図が分からず、弟を見つめる。そんな姉の様子におかまいなしでチェロは言葉を続けた。


チェロ

「負けた方がウィアラさんエルネアフルコースセットを勝った方と父さんに奢るってことで」


ヴェルンヘル

「そうか、がんばれ」


セシリア(ちょっとチェロく〜ん…)


エルネアフルコースって一人前いくらだっけ?と内心不安でダンジョンに戻った。


「ーーーっ!」


戦いに集中しすぎてしまい、回復を忘れるという失態をした一行は

チェロが戦闘不能になるという事態になった。


セシリア

「チェロ君ごめ〜ん💧💧」

もう一度やり直そうかと思ったのだが…

スキルが出たのでやり直しはなしにする昇天

水没の遺跡は斧でいくことが多いので斧のスキルでした♪

*プレイヤーが持つ武器で敵が変わり、斧武器のほうが攻略しやすい気がする


セシリア

(勝負ってどうなったんだろう…)


チェロから触れてこなければなかったことにしようと思いつつ、ダンジョンを出る。


消耗したであろうヴェルンヘルに差し入れを。

香水もプレゼント。

喪服から通常の国王の装束へ。


チェロ

「2人とも明日の夜、約束のご飯だから。酒場にきてね」


セシリア

「えっ……どっちが勝ったの?チェロ君は数えてた?」


チェロ

「いちいち数えてるわけないじゃん!」


セシリア「えぇ〜…」

当たり前だろ、みたいな言い方をされてセシリアは呆気にとられた。


ヴェルンヘルはクスリと笑うと、優しげに微笑んだ。


「今日は楽しかった。おやすみ」


チェロ「おやすみ」


セシリア「おやすみなさい」


マントを翻し、エルネア城に帰っていくヴェルンヘルを見送りながらーーー


「俺が勝ったと思うけど」


負けず嫌いな弟は戦闘不能になったことをすっかり忘れたかのようだった。


心地よい春の風が吹く夜のことだった。