224年 スピカの結婚 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。

 

image

ちり子式 ふわ髪女の子メーカー

 

ちり子式ふわ髪女の子メーカーで作った

リンゴです。独身時代、恋するリンゴのイメージで作りました。視線の先にいるのは……?

 

゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――

 

 

悲しい別れが続いていたこの頃、セシリアの妹のスピカの結婚式の日が訪れた。

 

城内にいくとヴェルンヘルとセイが並んで歩いていき……

 ーーフェリックスが何か落とした、、いや、捨てた。

*フェリックスは少し前まで魔銃師会にいた人

エルネア城で捨てるなww

国王が背を向けた時に捨てるとはいい度胸してんなww

 

スピカに婚礼衣装を着せる

どれにしようかと思ったけど

一番気に入ってるこのドレスにニコニコ

 

セシリア

「スピカちゃん……とっても綺麗」

 

スピカ

「ほんと?ありがとう♪」

嬉しそうに、満面の笑みを浮かべる。その笑顔はとても幸せそうで、今日一番幸せなのはスピカであってほしいとセシリアは願う。

 

セシリアは第四子の出産を間近に控えていた。

 

イマノル

「そっかそっか、予定日あと少しなんだなぁ」

 

セシリア

「産まれたら抱っこして下さいね」

 

イマノル

「もちろん。リンゴもあと少し頑張ってたら、抱けたのになぁ。」

残念そうに呟いた。

 

 

帰り際にイマノルが小さな金塊を落としていく。

セシリアへの早めの出産祝い?

アナちゃんからの差し入れ〜

ありがとう♪

 

レティーシャちゃんからも美味しそうな差し入れ

差し入れは嬉しい(*´∀`*)

 

スピカとアモスの結婚式

スピカはアモスのベルッチ姓になってもらいました。

 

セシリア

(ーーーーーースピカちゃんの友人筆頭がチレーナ君……?)

 

ずっとダンジョンにも一緒にしてなかったのに

スピカとチレーナの交友度は依然と高いままであった。その事実にセシリアは笑顔を浮かべながら冷や汗をかいた。

 

 

結婚式が終わり、スピカたちがお祝いされているのを見届ける。

 

スピカの花のような笑顔は、この日一番幸せな花嫁のはず。

 

そうであってほしい。

 

セシリアの脳裏に、チレーナがスピカを連れてどこかへ消えていく光景がちらつく。

 

おめでたい日になにを考えているんだろうと罪悪感を抱く。

 

 

「セシリア様」

 

声をかけられ、セシリアは振り返る。

緑髪の青年………アモス・ベルリッチが立っていた。

 

 

アモス・ベルッチ

スピカと結婚した。

表情は乏しいところかあるが優しい。

スピカがチレーナを好きなことは分かった上で交際を申し込んでいる。

 

セシリア

「本日はおめでとうございます。スピカちゃんのこと、よろしくお願いしますね」

 

義理の弟となったアモスにセシリアは微笑んだ。

 

アモス

「もちろん、スピカのことはなにがあっても守ります」

 

真剣な眼差しでキッパリ言うアモス。頼りない青年だと思っていたがセシリアが思っていた以上にしっかりした青年だったらしい。

 

セシリア

「アモス君なら、安心だね」

 

 

アモスは視線を神殿の奥へと向ける。その視線の先には山岳隊長チレーナの姿があった。

 

「あんな奴より、立派な男になってみせます」

 

その言葉は、周囲にいた人たちにも聞こえ皆が驚きの表情を浮かべた。

 

アモスの視線に気づいたチレーナが、その視線を受け止めてアモスを見つめる。

 

2人から不穏な空気が流れた。

2人の立ち位置はそこそこ距離があるにも関わらずお互いジッと睨みあっている。周囲からするとピリついたこの状況は恐ろしい。

 

どちらともなく、視線が外されアモスはセシリアに向き直る。その時にはいつも通りのすました表情に戻っていた。

 

「それでは失礼します」

 

セシリアにペコリと頭を下げるとアモスは離れた場所で友人たちと話すスピカの手をとり、2人揃って神殿を後にした。

 

セシリア

(ーーーすごい光景を目にした…)

 

少し離れた場所でヴェルンヘルは佇んで成り行きを見守っていた。

 

「ねえ、ママ、お出かけしようよ!」

息子ギーゼルの登場でセシリアは救われた。

 

バシアス浴場でさっぱりする。

 

ルイスが話しかけてきた。

 

ルイス

「チレーナ達のことちょっとした話題になってたよ」

 

セシリア「チレーナ君たち?」

 

ルイス

「チレーナとアモスの奴ら、神殿で無言の睨み合いをしていたらしいじゃないか」

 

笑ってはいるが、仕方ない奴らだな、という風に呆れの含んだ表情をしている。

 

結婚式にはいなかったルイスの耳に入っている……彼は友人が多いからその筋の情報だろう。

 

セシリア

「チレーナ君はスピカちゃんと仲が良かったからアモス君がなにか誤解してるみたいだね〜」

 

ルイス「ふぅん、誤解ね」

 

朗らかに答えるセシリアにルイスは鼻で笑った。

 

セシリア「なにがおかしいの?」


ルイスの思っていることを察してはいるが笑顔を貼り付けてなにを言いたいのか分からない風を装う。

 

ルイス

「セシリア様も大変だなぁと思ってさ。」


 そんなセシリアの気持ちを汲んだように同情しているようだ。


セシリア「そんなことないよ」

 

ーーだって、私が蒔いた種でもあるし…

 

ルイスがいなくなると、セシリアは大きく息を吐いた。

 

誤解している、という点についてルイスは鼻で笑った。セシリアの言う誤解を誤解であると全く思っていなかった。

 

ルイスから見てもスピカとチレーナの仲は男女のものに見えている……それが今現在も?

 

ーーやめやめ、考えるの、やめよう

 

セシリアが考えたところでどうしようもない。

 

 

姪のシェリーに声をかけられ、思考がそちらに持っていかれる。

可愛い姪との楽しいおしゃべりの時間。

 

ーー シェリー可愛い…

 

セシリアは今日決勝戦のチェロにお守りを渡した。

ここまできたら勝ってほしい。

 

ローゼル近衛騎士隊決勝戦

チェロ・ラウル VS

モーディ・ウォード

 

 

試合がはじまりチェロはお守りを使ってくれた。

先制してくれてそのまま押し込む。

チェロ勝利!

おめでとう🎉

息子が優勝しても、ヴェルンヘルは表情ひとつ変えることなく国王としての仕事をこなす。

「見事優勝を勝ち取ったチェロ・ラウルよ」

「栄光あるローゼル近衛騎士隊を負って立つにふさわしい技量であった」

「今後もたゆむこと無く鍛錬に励み、騎士たちの模範となることを期待する」

「見に余るお言葉、重畳に存じます」

弟チェロが隊長の座を手に入れ、近衛騎士隊決勝戦は終わった。

弟勝利にセシリアは大喜び。

おめでとう!

近衛騎士隊トーナメント結果

来年はエルネア杯

近衛騎士隊から出るメンバーは、チェロ、セイ、モーディ、イラリオとなった。

 

家に戻るとそこに大おじルークが差し入れを持ってきてくれた。

 

ルーク

「今日もお疲れ様。あんまり無理しないでね」

 

セシリア「いつもありがとうございます!」

 

優しく微笑み帰っていくルーク。彼が外に出ると、セシリアは窓からその姿を見送る。

 

空はどんより曇っていて夕焼け空は今日はお預け。

空気の冷たさを感じてセシリアはブルッ震えた。

 

明日からエルネアに冬が訪れる。

 

 

 

あとがき

スピカの結婚式の日は、実はチレーナの誕生日でもあってなんか色々妄想してしまう

偶然その日になっただけなんだけど