224年 リンゴ・ラウル | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。




ティアゴ・バーナード 故人
ガルフィン魔銃師会魔銃導師
以前騎士隊と山岳兵団と喧嘩したことから敵が多い。実力は認められていた。

エドモンド・ランフランク 故人
ローゼル近衛騎士隊
魔銃師会にいるセシィーの夫。ティアゴとは仲が悪くよく衝突しているという。


ヴェルンヘル・ラウル
エルネア王国 国王
ぼんやりしているように見えるが、そうじゃないような?
老若男女に愛される国王。

イマノル・ボイド
ドルム山岳兵団所属。
山岳の家ボイド家隊長。
基本ふざけている。
いいやつだとは思う。



12日


セシリア、モモ(リンゴの妹)、セイ(リンゴ弟)

スピカ(リンゴ娘)、チェック(リンゴ息子)、

ヴェルンヘル(リンゴ夫)、ギオルギー(リンゴ幼馴染)

リンゴとの関係が深い人とピクニック。

 

 

アルステーデちゃん、ガラちゃん、モモ、アルシア、スピカ、セシリア、アナちゃん、リンゴ

これは女子会だ((´艸`*)♥︎︎∗︎



ギーゼルと食事へ。



今日はセシリアの誕生日でした。

 

リンゴ時代の友人シアンを見つけた。

リンゴがヴェルンヘルと付き合わなけば、ヴェルンヘルはこの人と付き合うデータが存在する。

リンゴやヴェルンヘルと同じ203年生まれ。



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――



219年



魔銃師会の重鎮レイラさんが亡くなった。


それに続くように騎士隊長のローデリックさんが亡くなる。


ティアゴ君の様子がおかしいと感じたのはこの頃だった。


なんだかんだいって、ローデリックさんを大切に思っいたティアゴ君は、その死を悲しむ暇さえないほど忙しそうにしていた。


通常の仕事に加えて、魔銃師会のメンバーに対しての指導。


高度で複雑なためレイラさんとティアゴ君しか出来ない調薬があって、それを調薬の得意なメンバーに連日教えていた。


私は不得意だから、声をかけられることもなく、その様子をチラッと見るだけ。


少し寂し寂しい気持ちを抱きながらも、どこか焦燥に駆られたようなティアゴ君を見守ることしか出来なかった。


そんなある日



ダンジョンから出たところでティアゴ君が佇んでいた。私の姿に気づくと、向かってくる。



ティアゴ「お疲れ」


リンゴ

「ティアゴ君もお疲れ様。どうかしたの?」



ティアゴ

「今から時間ある?リンゴにも教えておきたいことがあるんだ」



リンゴ「ーー私にできるかな」


嬉しい話だけど自信がない。


不安に思っているとティアゴ君は私の肩にぽんと手を置いた。



ティアゴ

「大丈夫。俺が絶対、ちゃんと調薬ができるようにしてやるから」


いつになく力強い言葉に私はコクリと頷いた。



エリオンの調薬室に移動すると、ティアゴ君は私に指輪を渡してきた。


リンゴ「これは?」



ティアゴ

「力をコントロールする指輪らしい。少し練習が必要らしいが、これがあれば調薬中に燃えたりなんてしないって、キャラバンの人が言ってたよ」


リンゴ「私のためにわざわざ探してくれたの?」



ティアゴ

「……たまたま見つけただけだって。ほら、指輪をつけて。早速やってみよう」


たまたま……


ーーティアゴ君はずっと気にしてくれていた…





それから魔銃導師による地獄の特訓が始まった。


ガブリエルがティアゴ君のことを「鬼」と呼ぶ気持ちが少し分かった気がする。


仕事中のティアゴ君はとにかく恐ろしかった。


それでも、常にどこか焦っているようなティアゴ君に文句を言う君など起きない。


ーーティアゴ君はこの頃本当に焦っていた。


彼に残された時間は僅かだったから。


彼には明日がいつも通り過ごせる日なのか分からなかったから今の時間を無駄にしないようにしているかのようにティアゴ君は必死だった。



少しずつできるようになってくると、私よりもティアゴ君のほうが喜んでいた。


喜びのあまり、思わず私を抱きしめようとして、

ハッとして思いとどまっていた。




大変だったけど、懐かしくて愛しい日々。

戻ってこない、大切な日々。




「神がリンゴをガノスじゃないところに連れていくなら俺が阻止してやるよ」


最後の日に言ってくれた、ティアゴ君の言葉



「ティアゴ君……今日、会えるのかな」


エルネア城を出て、空を見上げる。


最後に見る光り輝く朝日、最後の朝。



「おはよ。私のところにもきてくれたんだね」


肩に佇む黒い天使に、私は微笑んだ。



今日が私の最期の日。





13日


セシリアの母、リンゴが危篤



食卓を見にいくと、リンゴは好物のパチャグラタンを食べていた。


設定でパチャグラタンが好きって言ってたけどこれマジで好きなんじゃないかって思う。

まさか最後の日に、パチャグラタンをチョイスするなんて。

*くさいスープとかにしてたら、リロードするかもしれない……悲しいから…w



横になっているリンゴにヴェルンヘルが声をかける。




会話が終わったあと、ヴェルンヘルはなにかを落とした。


そのまま去っていく。



乳白色の玉


音声や映像を記録するために使われた貴重な遺物



ヴェルンヘルは、何を思ってこれを「落とした」のか…

 


セシリア

「お母さん……具合はどう?」



リンゴ

「セシリア……

少し休めば大丈夫

明日にはよくなるよ……」


具合の悪いリンゴは、ずっとベッドに横になっていた。


そばで見守るセシリアは苦しくなる……


父は……

ヴェルンヘルは何をしているんだろうと居場所を探るとダンジョンにいた


思わずダンジョンの前で待ち伏せる。


こんな日に女性とダンジョンに入っていればセシリアはぶん殴ってやろうかと思っていたのだが


どうやら、ヴェルンヘルはスピカと一緒だったようだ



そしてわけが分からなくなったw



イマノルは試合があるからかウロウロしていた。


セシリア

「イマノルさん……お母さんのところへはもう?」



イマノル

「まだ……試合が終わったら行くよ。絶対」


そう言って、イマノルは俯いて去っていった。



セシリア(ーーイマノルさん)





グッタリとしていたリンゴが重い身体を起こして隣の部屋に向かう。


その間にも、友人たちが見舞いにやってくる。


夕刻


山岳兵団リーグ戦



イマノルVSルーダ


イマノルが勝利した。


これでイマノルが三勝目。



リンゴのもとへ行こうとして、リンゴが移動していることに気づく。


エルネア波止場



ヴェルンヘルもエルネア波止場にいた


ヴェルンヘルに会いに行ったのだろうか



エルネア波止場に駆けつけるがすでにリンゴの姿もヴェルンヘルの姿もない。


セシリア

「あの、うちのお母さんみませんでした?」



イラリオ

「ヴェルンヘル陛下と話し込んだあと、あっちに向かったよ」



リンゴは人混みの中にいた


チェロに会いにきたのだろうか?



リンゴはイマノルと合流する。2人は共にエルネア城に向かった。


特に会話もなく、夕日がゆっくりと沈んでいく。


夕日が沈めば、話すことも出来なくなる。



イマノル

「そういえば昔さー、珍しくティアゴさんが飯に誘ってくれたことがあったんだけどさ」


ゆっくり歩きながら、イマノルは話し出す。


リンゴ「へぇ」


それは確かに珍しい。

ティアゴは最初はイマノルにマズイところをみられたと避けていたし、仲の悪い山岳と魔銃師会ということもありなかなか一緒に食事をする機会は後半まであまりなかっただろう。 


イマノル

「あの人腹ペコだったから近くにいた俺を何も考えず誘っただけだったんだろうけど……… 」




それはまだ、ティアゴが熟年を迎える前


ティアゴとしてはイマノルに「口止め」する意味も込めて餌付けで誘ったのかもしれない。



夕刻の酒場は、少し人が多かった。


イマノルとティアゴは適当な席につくと注文する。


魔銃導師がいるということで近くの席の女の子がチラチラとティアゴを見ているがティアゴは意に介した様子もない。


運ばれてきた酒と料理に舌鼓を打っていると、ウィアラさんがやってきた。


少し困ったような表情を浮かべ、テーブルに皿を置く。


その皿をみたティアゴとイマノルが固まった。


ティアゴ

「ーーあの、頼んでいないのですが」



ウィアラ

「あちらの席の方からの差し入れ……」


気まずそうに答えるウィアラさんの視線の先には騎士隊の鎧をきたアッシュ髪の男性……

エドモンド・ランフランクがいた。


ティアゴと目が合うとエドモンドは不敵な笑みを浮かべる。


差し入れされたのは「くさいサラダ」だった。


強烈な匂いを発したサラダだが、栄養価は高いので食べる人もいる。


だが、プレゼントされてあまり人は喜ばない。



イマノル

(ーーーエドモンドさん、こんな面白いことすんなよなww)


分かりやすい嫌がらせにイマノルは笑いを堪える。



ティアゴ

「ウィアラさん、俺からもお返しに……」


ティアゴはにこっと微笑むとウィアラに何か伝える。ウィアラさんは苦笑したあと、小さくため息をついた。



一度厨房に戻ったウィアラさんの手にはグリーンジュース。


ティアゴからエドモンドへの差し入れだった。



ティアゴ

「味覚がお子様のエドモンドさんには、グリーンジュースは早すぎましたか?」



エドモンド

「はぁ?誰がっ……ティアゴさんこそ、我慢が出来なくて食べれないなんてことありませんよね?」



2人は離れた席にいるというのに睨み合い、終始睨み合いながらティアゴはくさいサラダを、エドモンドはグリーンジュースを飲んでいた。


イマノルはその間ずっと笑いたいのを堪えるのが大変だったという……



イマノル「ってことがあったんだよ」



リンゴ

「なにそのくだらない争い……」


酒場で繰り広げる静かな争い。2人が睨み合っている姿が想像できてクスクス笑った。


リンゴ

「エドモンドさん……そんなことしそうにないけどするんだねー?」


リンゴのエドモンドのイメージは熱血、紳士な騎士だった。そういうちょっとした意地悪をするようなイメージがない。



イマノル

「王妃の前ではしないよ。王妃の前で魔銃導師を馬鹿にするようなことはできないでしょ」


リンゴ「そういうものかのかな」



イマノル「たぶん」


エドモンドとティアゴはリンゴの前でも喧嘩らしき争いをしていたからイマノル自身よく分からなくなった。


イマノル

「エドモンドさんはティアゴさんを本当に嫌ってたわけではないと思うよ」


リンゴ「どうしてそう思う?」



イマノル

「本当に嫌いなら、口も聞かないし、関わらないさ」


リンゴ「私もそう思う」



エルネア城が見え、夜の帳が降りようとしていた。



リンゴ

「……イマノル、ありがとね」



イマノル「なにが?」



リンゴ

「私の知らない話をしてくれて」



イマノル「べつに〜」



リンゴ

「今までありがとう。身体大事にしてね」



イマノル「………」



リンゴ

「いっぱい、助けてくれて、心配してくれて本当にありがとう」



イマノル「………こちらこそ」



「リンゴ!」



エルネア城から、ヴェルンヘルが走ってやってきた。



ヴェルンヘル

「何してるの……ウロウロしてたら身体に障るよ」


ヴェルンヘルは狼狽しながらリンゴの具合を確認する。もう、時間がない。


リンゴ

「ごめんね、ヴェルンヘルに会ったあとチェロに会いに行ってたら遅くなってしまって」


イマノル

「そうそう、あの森でリンゴが泣いてた時、何度もヴェルンヘル陛下は心配して様子をみにきてたんだよ」



ヴェルンヘル

「ーー!イマノルさん」


黙っててほしいと言ったのにと、ヴェルンヘルはイマノルを睨むがイマノルは笑顔でスルーする。



リンゴ

「………そっか…あの時の一回だけじゃないんだ………ありがとうね、ヴェルンヘル。心配してくれて」


リンゴはヴェルンヘルの頰に触れた。ヴェルンヘルは辛そうな表情を浮かべる。



ヴェルンヘル

「当然のことをしたまでだ。リンゴは俺の妻なんだから」


リンゴの手にヴェルンヘルの大きな手が重ねられる。


2人は顔を見合わせると、微笑んだ。



辺りが闇に包まれようとしていた。





リンゴの弟のセイ、妹のモモが駆けつける。







召される時、リンゴは幻を見た。




魔銃龍騎士の衣装に身を纏った人の姿を見た。


緑髪の山岳兵の女性の姿もあった。




『約束通り、迎えにきたぞ』


『迎えにきたよ〜』



ーーーティアゴ君


バーニスちゃん……



やっとみんなのところへいける……



リンゴは安堵して、瞼を閉じた。



家族に看取られ、リンゴはガノスに向かった。



ヴェルンヘル

「これあげようと思ったけど、気が動転してて忘れちゃったな……」


手に転がる青い貝殻。


ヴェルンヘルはどん底で、ベッドに横になった。

 



リンゴ・ラウル


リリー・フォードの娘。

ガルフィン魔銃師会所属。その後、ヴェルンヘル殿下と結婚し、セシリアを出産。

母親譲りの戦闘能力を持っていた。

ヴェルンヘル陛下とは長年すれ違っていたが、晩年にようやく和解。それからは仲睦まじくしている様子が目撃されている。


218年度魔獣討伐戦では守備隊の隊長を務める。

魔獣が市街地に出ないよう、守備隊を指揮し、見事に食い止めた。


203年4日生まれ 享年21歳








あとがき


楽しくて、辛かった………

書いていて感情移入して辛かった、そんなキャラクターリンゴ。

彼女がガノスに召されました。


臨終のときに姿は見えませんでしたが、、


リンゴの母であるリリーの弟……リンゴにとって

おじさんのルーク。ルークは姪を見送ったことになりました。まさか姪が先に逝くとは思っていなかったでしょう……


リンゴが亡くなる記事はどうしても12月中に出しておきたかった。それはティアゴの記事が去年の12月に出ているから………


実はティアゴとリンゴ、2人の死亡した日には共通点があります。

それはなくなった日が2人とも、2人の子供の誕生日の翌日。


レドリーの誕生日は25日

ティアゴが亡くなったのは26日


セシリアの誕生日は12日

リンゴが亡くなったのは13日


2人とも子供の誕生日を命日にしたくないという執念のようなものを感じます


特にリンゴの場合12日はあの女の誕生日ですから、自分の死をプレゼントしたくはないと思います。


偶然だろうけど、こんな考察ができるほどドラマを感じます……



リンゴが亡くなる時の衣装、魔銃龍騎士にしようと思っていましたが、彼女には何の縛りもなくガノスに向かってほしくてあえて違う衣装にしました。

ガノスではきっと、皆生前の中で一番長く過ごした姿……つまり熟年前の姿だろうと勝手に私は思っているので、あの衣装はきっとリンゴによく似合っていると思います。



ガノスではみんなと仲良く過ごせることを願います。




今年も閲覧ありがとうございました。


しばらくはお休みさせていただきます。


皆様よいお年を


βyёヾ(。・∀・。)ノβyё