任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
前回の続きから〜
チェロは温室で仕事をするらしい。
セシリア
「偉いね、チェロ君!」
チェロ
「スピカに貧乏人は働けって言われてるんだ」
セシリア
「スピカちゃんったら……」
兄に対してそのような物言いをしているんだと苦笑した。
セシリア
「それってアルステーデちゃんにプレゼント?」
チェロの手にある青い貝殻をみて思わず聞いた。
チェロ
「別にそんなんじゃ……」
さっと貝殻を後ろに隠し、そそくさと城に向かっていく弟。
やんちゃな弟が気の利いたプレゼントを用意しているというだけでセシリアはニヤニヤしてしまった。
水没した遺跡
父と母に手伝ってもらう。
休憩中、仲良さそうに話をしている両親の姿にセシリアはほのぼのした。
夕刻
エルネア杯の試合
ドルム・ニヴ山岳兵団
アルシア・コルテスvs
ローゼル近衛騎士隊 隊長
リリー・フォード
アルシアはリリーの妹の娘なので
おばと姪の対決となる。
お守りは渡さず見守ります。
先制はリリーだった。
リリーの剣捌きにアルシアは防ごうとするが間に合わない。
そのまま攻めきった。
「勝者は、リリー・フォードさん!」
やはり武器の相性通り……
リリーの勝ちだ。
こちらの山は武器の相性だけでいくと、
リリーが決勝に上がってくる確率が一番高い
うーん
セシリアをどこまで勝たせるべきなのか。
この時じつはかなりギリギリまで、どうしようと悩んでいて、アナちゃんたちをお迎えさせてもらうと決まっていた頃プレイが止まっていました。
しばらくまた悩みながらのプレイとなります。
レドリーも釣り名人だけどセシリアに釣りの穴場を聞いてきます…笑
ダンジョンで汗をかいたのでレドリーを誘ってお風呂へ。
レドリー
「やっぱりリリーさんが勝ち上がったね」
セシリア
「そうだね〜そういえば明日はマルティナさんの試合だね」
レドリー
「あ、あぁ、うん……そうだったかな?」
ぎこちなく答え、肩まで浸かるレドリー。
セシリア
「………マルティナさんとは
最近話したりしてるの?」
レドリー
「別れてからは……たまに会えば挨拶するくらいだよ」
セシリア
「ふ〜ん??」
無垢な瞳でセシリアはレドリーを見てくる。その視線にレドリーは居心地が悪くなった。
レドリー
(………何もやましいことはないのに、落ち着かない……)
「よし、帰ってベタベタしよう」
セシリアの手を握り立ち上がった。
セシリア「えー?」
レドリー
「セシリアの水着姿を見ていたらヤりたくなってきた」
セシリア
(……この話題が嫌だからってそんな事を…)
レドリーの考えることはセシリアにはお見通しだった。
2人が外に出た瞬間、魔術師会の女性の姿が見えた。
レドリー(……噂をすれば…)
名前が上がっていたマルティナ、その人が立っていた。2人の姿を見ると、ニコッと笑顔を浮かべ歩み寄ってくる。
マルティナ「こんにちは」
用事があったのはセシリアの方だったらしくセシリアに挨拶する。
セシリア「こんにちは!」
人前ということもあり、セシリアはそっとレドリーの手を離し、マルティナに一歩近づいた。
マルティナ
「これから一緒に帰らずの洞窟の探索に行かない?」
セシリア(マルティナさんからのお誘い…!)
パッと目を輝かせると
「うん、行きます!」
と、誘いを承諾した。
セシリア
「じゃあ、ちょっと行ってくるね〜」
上機嫌でレドリーに手を振り、セシリアはダンジョンの方へ向かう。
マルティナがレドリーの方を振り返った。
ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべている。
マルティナ
「セシリア様とイチャイチャできなくて残念だったね♪」
レドリー「ーーー聞いてたんだ」
会話を聞かれた。そうでなければこのセリフは出てこない。
マルティナ
「んじゃ、可愛いセシリア様と
デートしてくるね〜」
ひらひらと手を振ると、マルティナもセシリアの後を追った。
レドリー(………💢)
セシリア
(でもどうして洞窟の探索なんだろ…?遺跡か森でもいいのに……)
*セシリアの騎士隊は北の森の探索、マルティナの魔銃師会は遺跡の探索が仕事
セシリア
「この前教えてもらったキノコの場所……本当に沢山あって助かりました。ありがとうございます」
マルティナ
「あ〜、それは良かった」
2人は雑談をしながら奥へ進んでいく。
マルティナ
「セシリア様ってどうして騎士隊に入ったの?」
セシリア「うーん?」
マルティナ
「いずれ国王になるんだからのんびり暮らしてればいいのに」
探索が終わり、ダンジョンの出口でマルティナが銃をホルスターにしまう。
セシリア
「そうですね………」
セシリアの脳裏には、今までそれぞれの組織で活躍した、亡くなった人たちの姿が浮かんだ。
「守られるばかりじゃなく、私もみんなを守りたかったからです。力がなければ国は守れない…」
皆が必死で守ってきたこの国と人々を守りたい。少なくとも今はそう強く思っていた。
マルティナ
「ふーん……」
セシリア「………」
マルティナ「どうしたの?」
突然黙ったセシリアにマルティナは首を傾げる。
セシリア
「ありがとうございます、マルティナさん!」
ガバっとマルティナの手を握った。
マルティナ「?なにが??」
セシリア
「おかげで答えが見つかりました!」
マルティナ「答え?」
セシリア
(………これで14日……私は全力で戦える)
力がなければ国は守れない
セシリアはセシリアなりに、父ヴェルンヘルとは違う自分なりの国の守り方を朧げではあるが気づいた気がした。
ドロップ品はなかなか良かった。
マルティナ
「山岳兵がお金もってるわけだよね……」
山分けしたらシルバーインゴットをみてマルティナが感嘆して呟いた。
セシリア「ですね…」
国民たちが洞窟の探察に精を出す気持ちがよく分かる事例だった。
ダンジョンから出ると辺りは暗くなっていた。
カレンダーをみると………
明日の日付で見覚えのある人の葬儀が……
サガモア君……逝ったか……。
娘がウロウロしていたのでどこにいくのか聞いてみる。
セシリア
「どこにいくの?」
リリア
「ドルムの坑道だよ〜だれかとあそぼうかな〜って♪」
セシリア
「こんな時間から遊んじゃだめ!帰るよ」
娘の手を引いて家路についた。
元山岳兵サガモア・ボイドの訃報が届く。
今日はリリア2歳の誕生日!
みんなでお祝いです。
さて、
シルヴァン君の居場所のチェック!
ここは……
アナちゃんの家だ〜!
アナちゃんはまだ自宅にいるから間違いなく接触してるね♪
シルヴァン君は積極的(ㅅ´∀`*) ♡
2人の姿が見えるまで待っていようと思ったのだがレドリーにデートに誘われるとほいほいついていってしまった。
続きます