[訳ありの旅人] G事件 (共同制作イムゆめ側最終回) | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
   
 
 
前回は
 
明絃さん担当です。
 
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イマノル
「だから、俺の紹介最後までこれなの?!」


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アーサー・シャーフは魔銃師アーサーと表記します。
 
イデア女王の存在感が凄い…(画像がデカい…)

 
 
敵の罠にかかって落ちたメンバーはイデア女王に見つかるというピンチに陥っていた。
 


 
玉座の間でイデア女王とレイラの険悪な雰囲気の横で、
 
 
 
イマノル
「だめだって、やばいよ」
 
奴は違うことで騒いでいた。
 
 
 
魔銃師アーサー
「イマノル!どうした?」
 
 
なにがあったのだろうと魔銃師アーサーは心配そうにイマノルの方をみた。
 
 
 
イデア
「静かにしろ!お前達は自身の身分を分かってるのか。お前達が暴れ出せば、さらに抑圧するしかないのだぞ」
 
 
 
レイラ
「………あんたはなにを騒いでるのよ」
 
どこまでも、空気を読まない奴だとレイラは鬱陶しそうにイマノルを見る。
 
 
 
 
イマノル
「その箱は開けたらダメなんだよー」
 
 
周りにどんな風に思われて見られようが奴は意に介す様子はなく、イマノルの荷物を調べていた騎士隊に向かって言っていた。
 
 
よほど変なものか危険な物が入っているのだろうか?ダメと言われても調べるしかない騎士隊は、銀色の箱をパカッと開けた。
 
 
 
 
 
すみません
ここからちょっとGが出てくるので気をつけて下さい…
私は苦手なのでそこまで気持ち悪い描写はありません。
 
 
 
箱からカサカサと無数のゴキ◯リがでてきた。
 
 
 
 
騎士隊
「うわっ⁉︎」
 
 
驚きのあまり、騎士隊の人の手から箱が滑り落ちて床に転がる。床に転がるとゴキ◯リがさらに箱から出てきた。
 
 
「きゃあ!!」
 
 
「ゴキ◯リ⁉︎」
 
 
次々と驚く声や悲鳴が聞こえたきた。
 
 
 
 
ゴキ◯リはレイラたちの方に向かってきた。
 
 
 
 
レイラ
「ーーーーー!!!」
 
レイラは目を見開いて仰天した。
 
 
 
 
レイラは慌てふためきながら咄嗟にアーサーの後ろに隠れて背中にひっついた。
 
 
 
アリス
「きゃあっ⁉︎」
 
ゴキ◯リが近くまできてアリスは後退りした。
 
 
 
 
イマノル
「だからいったじゃん……ダメだって」
 
 
みんなが騒いでいるのを見て苦笑する。
 
 
「俺、ゴキ◯リを飼ってるんだよねー」
 
 
 
パトリック
「イマノル……なんつー物を」
 
 
パトリックでさえイマノルに呆れた様子だった。
 
 
 
魔銃師アーサー
「レイラなら、ゴキブリ退治の機械が作れそうなのにねー」
 
 
こんな状態でも物怖じしない魔銃師アーサーは後ろで怯えているレイラに楽しげに言う。
 
 
レイラ
「そ、そ、そ、そんなにすぐ作れないわよ……」
 
恐ろしさのあまりレイラは顔もあげることができないでいる。
 
 
魔銃師アーサー
「ふーん。ま、そうだねー」
 
 
レイラ
「ここは薬品でアーサーが作ってよ…」
 
 
 
アリス
「……イマノルさん。貴方、大目玉よ。覚悟しないと……ごめんなさい。巻き込んじゃって」
 
これからイマノルがどんな処罰を受ける事になるだろうとアリスは心配でたまらなそうだった。
 
 
イマノル
「んー?でもこれは………」
 
本物じゃないけど、と言いそうになったがイマノルはこれは使えるかもと思った。
 
 
 
ーーこのゴキ◯リは、本物ではない。
 
 
イマノル
「そんなことアリスちゃんは気にしないでよー。大丈夫だよ、多少退治されても、カバンの中にはまだウジャウジャいるからね」
 
 
 
レイラ
「う、ウジャウジャ……?!」
 
レイラの身体が恐怖で強張った。
 
 
イデア
「そんなおぞましいものを飼い慣らすなんて……貴方達は何者なの⁉︎」
 
イデア女王は、イマノルの国が野蛮な国としか思えないだろう…
 
レイラはこんな奴と一緒にしないでほしいと思った。
 
 
イマノル
「俺はイマノル!山岳隊長!」
 
 
フルネームは一応隠すことにしたのかいい忘れたのか、分からないがイマノルはキラキラした笑顔をイデアに向けた。
 
「もっと増やすことができるよ?あと、百匹でも、千匹でも!」
 
 
 
イデア
「何でも良い!早くこれを何とかして!!」
 
 
 
 
魔銃師アーサーは片眉を上げる。
「………だったらさ。手錠を外してくれないかなー」
 
 
 
イマノル
「時間が経つともっともっと増えちゃうよー」
 
 
 
 
イデア
「そんな訳には………っ」
 
 
手錠を外すことは出来ないが、もっと増えることの恐怖でイデア女王の表情が強張っている。
 
 
 
アリス
「ええっ⁉︎」
 
もっと増える、というイマノルの言葉は仲間たちにも効果的だったようだ。
 
 
レイラ
「バカなの?!あんたバカなの?!」
 
イマノルの仲間だと思えない形相で、レイラはイマノルに叫んでいる。
 
 
 
魔銃師アーサー
「ーーさあ、お考えを。どうされます?」
 
強張った表情でイマノルたちを睨んでいるイデア女王に魔銃師アーサーは問う。
 
 
イマノル
「あ、このゴキ、陛下のこと気に入ったって言ってる」
 
 
足元にいるゴキ◯リをみてイマノルが呟く。
 
 
イデア
「ーーなっ……なっ⁉︎」
 
イデア女王は可哀想なくらい動揺していた。
 
「わたくしは気に入ってない!!」
 
 
イマノル
「一緒に遊びたいって」
 
ジッと足元のゴキ◯リを見つめて呟く。
 
 
 
イデア
「遊びたくない!!」
 
怒りを滲ませながらイデア女王は怒鳴った。
 
 
イマノル
「まあまあ、遠慮しないでよー陛下♪」
 
 
偶然なのかわからなが数匹のゴキが陛下に向かっていく。
 
 
イデア
「お前の厚顔無恥に感服する!!」
 
 
 
イマノル
「それはどーもありがとうー!」
 
ニカッと嬉しそうにイマノルは笑った。何を言われているのか理解していないのか…?
 
 
 
アリス
「イマノルさん……」
 
なんともいえない表情を浮かべている。
 
 
 
魔銃師アーサー
「俺なら、そのゴキ◯リを殺傷する薬を作れるのですが、何にせよ両手を拘束されております故………陛下には現状に耐えて頂く他ないかと」
 
慌てふためいている騎士隊とは対照的に、魔銃師アーサーは落ち着き払った声だった。
 
 
イマノル
「そのうちゴキまみれでも平気になるよ♪人間すぐ慣れるって」
 
まるで励ましているかのような言い方だった。
 
 
 
イデア
「誰が慣れるものか!!検証して欲しいくらいだわ!!」
 
 
 
イマノル
「俺は慣れたから平気だよ?」
 
イマノルはあっけらかんと言った。
 
 
 
レイラ
「もうやだ……なんでイマノルと同じ国に住んでるんだろう」
 
 
ーー信じられない信じられない
ーーアイツ、同じ人間じゃない…!!

 
心の中でイマノルに対して恨み言を唱えるように言い続けているレイラは思わず口に出していた。
 
 
 
魔銃師アーサー
「お前の国、こんなにゴキブリがいたっけ?」
 
まだ魔銃師アーサーの後ろに隠れているレイラに向かって聞くとレイラは首をぶんぶん横に振った。
 
 
レイラ
「そんなにいないわよ!こんなにいたらとっくに駆除装置作ってるから……!」
 
 
 
イマノル
「それはほら、
俺がほとんど捕獲してるからだよー」
 
ニカっといい笑顔を浮かべて言うイマノル。
 
 
ーーそんな笑顔で言うようなことじゃない!
とレイラは心の中で突っ込んだ。
 
 
 
レイラ
「ば、バカなの?!
あんた本当に頭がおかしいの?!」
 
 
イマノル
「レイラさんでも怖いものがあるんだねー。女王陛下をみなよ。すごく楽しそうだよ」
 
と、ゴキ◯リにまとわりつかれそうになっているイデア女王を見る。
 
 
 
イデア女王は全く楽しそうではなかった。平静が装えず、顔を引きつらせている。
 
 
 
魔銃師アーサーは笑いを堪えていた。
 
 
 
イデア
「楽しくないわよ!!」
 
怒りながらイデア女王は否定した。
 
 
 
イマノル
「やっぱり女王と遊びたいんだねー!きっと、ゴキ◯リ女王ってあだ名がつくほどゴキと仲良くなるって♪」
 
 
 
魔銃師アーサー
「女王陛下、ご決断を!」
 
魔銃師アーサーがイデア女王の決断を促している間にも、箱からゴキが出てきてさらに数が増えていっている。
 
 
 
イデア
「〜〜!!分かった!!外す!外すわよ〜〜っ!!!」
 
 
この状況に耐えられなくなったらしいイデア女王は仕方なく魔銃師アーサーの手錠を外すことにしたのだった。
 
イマノルは「えー?!もう少しで慣れるよ?我慢してみなよ!その努力はきっと報われる!」と無駄口を叩いていた。
 
 
 
 
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.
 
 
 
魔銃師アーサーが作った薬を辺りにまくと、たちまちゴキ◯リは消えていった。
 
 
 
レイラ
「あぁ………気持ち悪かった……」
 
危機は脱していないものの、Gの恐怖から解放されてホッとした。
 
 
イデア
「ゴキ◯リが消えた……⁉︎そして、余が動けないのはなぜだ⁉︎」
 
なぜかイデア女王は身体を動かすことが出来なくなっていた。
 
 
 
魔銃師アーサー
「ーー俺は動けますがね」
 
アーサーは涼しげな表情を浮かべた。
 
「きっとゴキ◯リと同等の価値の奴らには効果があるようです」
 
 
パトリック
「それは大変だー!俺、動けるかな?」
 
恐々とした様子のパトリックが身体を動かすといつも通りに手足が動いた。アリスたちも同じように動くことができた。
 
騎士隊の人たちはその場から動けないでいるのでイデア女王と同じように動けなくなっているようだった。
 
 
アリス
「アーサーさん……そんな挑発して……!大丈夫なの?」
 
心配そうにアリスは聞く。
 
 
 
イマノル
「お、動けた!」
 
 
 
レイラ
「アンタは山猿だからかしら…」
 
なんであの箱の持ち主が動けるんだとレイラは思った。
 
 
魔銃師アーサーはチラッと上を見上げた。
「ーーん。大丈夫だよ」
 
イデアも同じように上を見上げた。
 
 
イデア
「………?」
 
しかし上には何もない。
 
「ーー余を騙したな!アーサー・シャーフ」
 
 
 
魔銃師アーサー
「そんな事はありませんよ?ちゃんと効果はある薬を作ったでしょう?」
 
 
イマノルも上を見上げるが上には何もない。怪訝そうに視線を前に戻すと、マーリン達が立っていた。
 
 
 
マーリン
「ーーアリス!」
 
 
マーリンはアリスに駆け寄った。
 
 
 
パトリック
「ダーリン、信じてた!」
 
真面目なのかふざけているのか、その発言をイマノルは聞き逃さない。
 
 
イマノル
「ーーーパトリック、信じてたけど……やっぱり、まさか……」
 
イマノルはこんな時にさっきのパトリックの言い方を真似ている。
 
「マーリンとデキてるのかよ!」
 
 
マーリンはイマノルの戯言を無視した。
 
 
マーリン
「アリス!大丈夫か⁉︎」
 
マーリンにはアリスしか見えてない。その様子にリリーの瞳は悲しげに揺れた。
 
 
キリル
「ーー複雑だな」
 
 
パトリック
「キリル大佐!そこボケなくていいから!!俺は違うから!!」
 
本当に誤解されていたら困るとパトリックはすぐに否定した。
 
 
パトリック
「次はかかと落としはごめんだぜ?ダーリン!」
 
パトリックはニヤリと笑った。この2人にしか分からない物語もある。
 
 
イマノル
「いいところに!手錠外してー!」
 
 
キリルはアリス、レイラの手錠を外す。そして手錠を外してー!と騒いでいるイマノルを一瞥してから、アーサーを振り返ると、
 
「ーーあいつは外していいのか?」
 
なぜかイマノルの手錠を外していいのか魔銃師アーサーに聞いてきた。
 
 
 
魔銃師アーサー
「……ああ。たぶん大丈夫だ」
 
少し考えてから魔銃師アーサーは答える。
 
 
思わず吹き出しそうになるのをレイラは必死に堪えた。
 
 
イマノル
「たぶんってなに?!たぶんって!俺怪しくないよ?!」
 
 
キリル
「………一応確認したまでだ」
 
 
イマノル
「澄ました顔して、冗談言うんだなー!」
 
イマノルは笑う。
 
 
魔銃師アーサー
「キリルは綺麗な顔しながら冗談言うから、冗談には聞こえないんだけどねー」
 
 
キリル
「……ここに置いて帰るぞ」
 
 
イマノル
「そんな事言わず仲良くやろうよ♪」
 
 
キリル
「ーーやらない」
 
踵を返してキリルは背中を向けた。
 
 
イマノル
「っと、これ持っていかないと」
 
ゴキ◯リが出てきた箱をイマノルはひょいっと拾い上げた。騎士隊に取りあげられた荷物を回収する。その様子をレイラが苦々しく横目で見ている。
 
 
 
魔銃師アーサー
「では、ごきげんよう。イデア女王陛下」
 
 
立ち去ろと歩き出したがアーサーは歩みを止めてイデア女王を振り返る。
 
 
「俺が言える義理もありませんがーー家族って再生できない事もあります。しかし、間に合う場合もあります。何が悪かったのか、互いに理解し合う器が互いに用意する事ができれば、時間をかけて全てとは言わないけど修復できるはず」
 
凛とした表情でアーサーは言った。
 
 
 
「ーーでもね、これだけは言わせて。俺はイデアの事も見ていたよ」
 
最後は目を伏せていてその表情は分からなかった。
 
 
 
アーサー達が去っていくのをイデア女王は拍子抜けした表情を浮かべて見つめていた。
 
 
 
 
 
 
 
イマノル
「レイラさん、見事だったね」
 
移動している最中、イマノルはレイラにコソコソと小声で話しかけてきた。
 
 
レイラ
「なんのこと?」
 
 
イマノル
「迫真の演技だったよ♪」
 
 
レイラ
「……だからなんのこと」
 
意図が分からずレイラはイラッとした声を出す。
 
 
イマノル
「ゴキ◯リが魔法だってバレないようにゴキ◯リを怖いフリしてくれてたんでしょー?」
 
 
レイラ
「は?魔法?山猿のくせにいつから魔法使えるようになったのよ?!」
 
もし使えるようになったとしても、なぜあんな魔法なんだ。こんなおぞましい魔法使いなんて金輪際関わりたくないとレイラは強く思った。
 
 
山猿と馬鹿にされても気しない様子のイマノルは笑いながら首を横に振る。
 
 
イマノル
「俺は使えないって。国にキャラバンがきていたでしょう。そのキャラバンで売ってた。よその国で流行ってるオモチャなんだよー」
 
 
レイラ
「ふ、ふざけんじゃないわよ……」
 
レイラは脱力しそうになった。
 
ーー不覚……あまりの気持ち悪さで動揺して気付かなかった………だからアーサーのやつ、平然としていたわけか…
 
 
 
 
サリア
「お父さん!お母さん!!」
 
一行はサリア、トア、リリー、グレアムと合流する。
 
そして、そこには美ボディーラインの持ち主ミルドレッドをトアが背負っていた。
 
 
 
マーリン
「ミルドレッド先生の意識は?」
 
 
サリアは叫ぶように答えた。
「クリア!」
 
 
魔銃師アーサーは頼もしいなという目で後ろを走っていた。
 
「ーーなあ、レイラ。お願いがあるんだけど」
 
 
レイラ
「頼みたいことって?」
 
アーサーの隣で並走しながら聞く。この男の頼みはきっと大変なものだろうと予感しながら。
 
 
魔銃師アーサー
「頼みたい事は2つ」
 
近くにいたイマノルが気を遣ったのか、走る速度を速めて二人から離れていった。
 
「一つ目はグァバメキアの画像診断技術を取り入れたい。その精密機械を作って欲しい」
 
 
想像以上に大変な事を言ってきたとレイラは内心困った。
 

ーーアンタね、私の年を考えてよ。いつ死ぬか分からないのに。
 
 
レイラ
「……さらっと難しそうな事言ってくれるわねー……やってはみるけど」
 
画像診断に関する情報をどれくらい開示してもらえるのか、部品が調達できるのか課題はあるが諸々承知してレイラは頷く。
 
 
 
 
魔銃師アーサー
「2つ目。カピトリーナ・ルッケーシを救うために手伝って欲しい」
 
2つ目の頼みごともレイラとしては予想外だった。
 
医療に関してはマーリンたちの国の人々のほうがよほど詳しいのに。
 
 
レイラ
「私は治療に関しては、たいして役に立たないわよ?適任者は他にもいるでしょう」
 
レイラの指摘に魔銃師アーサーは静かに言った。
 
 
 
魔銃師アーサー
「カピトリーナ・ルッケーシはジェイソン・ヴァルトミラーの娘だ」
 
 
レイラは魔銃師アーサーを驚いたように見つめた。
 
 
ジェイソン・ヴァルトミラー……
 
 
ヴァルトミラーはレイラの旧姓……
 
 
ジェイソンはレイラの弟。
 
 
ーーあの国に残してきた、レイラの弟………
 
 
「………なぜ、あの子の娘が……」
 
レイラは呼吸を整えようとした。かなり動揺していた。
 
「ジェイソンはこの国で暮らしていたの?」
 
 
魔銃師アーサー
「あー……まあ。そんな感じ…」
 
アーサーはどうしてそうなったのかをレイラに伝えにくそうな感じだったのでレイラは深くは聞かなかった。
 


レイラはアーサーの国で暮らすことができなかった身の上なのにジェイソンは暮らせた……同じあの国の人間なのに………

アーサーとしてはその説明をするのは辛いだろう。
 
 
鎖国をしているあの国ではなく、アーサーたちの国でジェイソンが暮らしていたということはジェイソンも国から逃げたということか?
 
もし逃げたもしたら……そんな状況に追い込んだのは間違いなく自分である。

これまで残された弟がどんな思いをしながら生きてきたかと思うとレイラの心がズキンと痛んだ。
 
 
 
 
少しの沈黙の後、魔銃師アーサーは小さな部品をレイラに渡す。
 
魔銃師アーサー
「まだ未完成だけど、ここまでは作った。あとは科学技術が少し必要だ」
 
 
レイラ
「…カピトリーナ・ルッケーシをどうやって助けるつもり?」
 
部品を見ながらレイラが聞いた。
 
 
 
魔銃師アーサー
「俺の孫息子アーサーが手術する。それで助ける」
 
 
レイラ
「さっきの部品は何に使うもの?」
 
 
魔銃師アーサー
「これは心臓に一定のリズムを思い出させるべく刺激させるものだ。
これをアーサーがカピトリーナ・ルッケーシの体内に入れる」
 
 
レイラ
「ーーーー責任重大ね。……了解した」
 
渡された部品をレイラは大切そうに鞄に入れる。
 
 
ーー想像以上に大変そうなんだけど。
 
 
 
魔銃師アーサー
「上手くやってよ。伯母様」
 
 
 
 
「………」
 
レイラは反応することなく、視線を逸らせた。
 
 






 
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.
 
 
共同制作こちらの担当分終了となりました。
 
 
誰かと一緒にストーリーを書くのは初めてでしたがとても楽しかったです♪
 
ありがとうございました‹‹\(´ω` )/››
 
 
 
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.
 
 

 
「お詫び」に関する記事で多くの方にご心配をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
 
誠に勝手ながら当事者同士で話し合いこの件は終了とさせていただきます。

ネット上であのようなやりとりは見ていて悲しいと思う方もいらっしゃり、そのように思わせてしまい申し訳ありません。
見ていて楽しいブログを書きたいと思っているのでこの件についてはここで終わりに致します。
 
沢山のメッセージ
ありがとうございました🙇‍♀️
 
 
またくだらない内容の記事をマイペースに書きていきたいと思います。よろしくお願いします。
 
 
はやくコロナが終息し、みんなの日常が戻ってきますように。