215年 覚悟のない者はいらない | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。 

 

注意:初期国民と思われる方の訃報があります。

 

 

 

 

城郭の一部が外から故意に壊され、そこから数人の賊が進入し、略奪をされたが、武術職の到着が早かったため、怪我人はでたものの、賊を一人その場で斬殺し、あとは撤退させることに成功した。

 

 

エルネア人は人を殺せない、国外からそんなことを囁かれていたが、それを吹き飛ばした形となった。

 

 

火の放たれた場所は、納品物が保管されている小屋だったので、民家への延焼もなく生活に支障はほとんど出なかった。

 

 

 

 

 

 

「殺す必要があったのか」

  

 

人を殺める機会がないこの国で、リンゴに対して疑念を抱く者は少なくなかった。

 

 

復旧作業が続いているが、怪我をした者は免除され、怪我の治癒を最優先とされていた。

 

リンゴはぼんやりの酒場の暖炉を眺めていると、ティアゴがやってきた。

 

 

ティアゴ

「…横、座っていい?」

 

リンゴ

「いいよ」

 

 

薪が爆ぜる音だけが人気のない酒場響いた。

 

二人はしばらく無言のまま、燃え上がる炎を見つめていた。

 

 

ティアゴ

「怪我の具合…どう?かなり出血していたけど」

 

リンゴ

「大したことなかったよ。Xさんの治療で傷口はだいぶ塞がったから。ティアゴ君こそ大丈夫?」

 

ティアゴ

「俺も、大したことなかった…」

 

リンゴ

「もしかして、ティアゴ君、私が落ち込んでるんじゃないかって心配してきてくれたんでしょ?」

 

ティアゴ

「___当たり前だよ。怪我の具合も気になったから..」

 

 

リンゴ

「色々言う人はいるけれど……私は、後悔してないよ。武器を持って戦うという事は はお互い命をとられても文句は言えないはず…そうでしょう?」

 

 

 

ティアゴ

「そうだね。覚悟のできない者は武器を持つべきではない」

 

ティアゴはリンゴの考え方に同意してくれた。

 

 

 

リンゴ

「あの場合、国王と魔銃導師が危なかった。片方でも、最悪の場合両方失えば、この国は大きな損失だった___私は、正しい判断をした」

 

まるで自分に言い聞かせるように、炎に視線を向けたまま淡々と言った。

 

ティアゴ

「___なんか、リンゴ、少し変わったな..」

 

リンゴ

「そう?」

 

ティアゴ

「パチャグラタン狂いのリンゴはどこに行ったんだろう?」

 

リンゴ

「根本的には何も変わってないよw」

 

ティアゴ

「……俺のせいだな、リンゴにあんなことさせてしまったのは」

 

リンゴ

「もし逆の立場なら、ティアゴ君も同じ事をしてたと思うよ。それに、ヴェルンヘルとティアゴ君が無事で良かった」

 

リンゴは包帯の巻かれた手で、ティアゴの手を握った。

 

アルコールの匂いがお互いから漂ってくる。

 

 

ティアゴがリンゴの手を握り返してその手に力を少し入れとき___

 

 

ウィアラ

「ゴホンゴホン  今日も寒いわねー」

 

ウィアラが独り言にしては大きすぎる声で言うのと、同時に酒場に数人が入ってきたので二人はパッと手を離した。

 

リンゴ

「今日のデイリーミッションを受けようかなー」

 

カウンター越しミッションをチェックする。背中に人の視線を感じながら、リンゴはそれに気づかないフリをした。

 

 ティアゴ

(人々のリンゴを見る目が、少し厳しい...ような)

 

 

 

 

じっとしているのも嫌なので、ダンジョンにこもる。

 

アスセナ、フェリックスの支援。

 

 

 

悠久の騎士装束が落ちた。

 

 

何着目だろう。

 

他の人もブログで書いていた気がするが、この服もはドロップしやすい気がする。

 

戦隊モノのナントカレンジャーとかやる分は揃った。(現在6着目くらい?)

 

 

 

試合待ちをしているとガブリエル。

 

差し入れありがとう。

 

 

 

 

バーニスからも差し入れ。

 

バーニス

「怪我、大丈夫?」

 

リンゴ

「うん、大丈夫だよー。街の様子はどう?」

 

バーニス

「燃えたところはごく一部だから問題なさそうだよ。みんなで直してるから大丈夫だよ♪」

 

バーニスの笑顔は、リンゴの心の癒しになった。

 

 

 

 

試合が始まる。

 

 

エドモンド・ランフランク

 

 

ローデリック・チチェスター

 

 

お守りは渡さず、見守ります。

 

 

先制はローデリック

 

 

攻めきれなくて、エドモンドが反撃し、そのまま押し込んだ。

 

 

エドモンドの勝利。

 

武器の相性を考えれば当然の結果に終わる。

 

 

 


リンゴが慰めての言葉をかけると、


ローデリック

「探索しなくていいの?魔銃兵に降格するよ」


年下に慰められたくないと言わんばかりに憎まれ口を叩いてローデリックは行ってしまった。


リンゴ

(もしかして、ローデリックさんにも嫌われちゃったかな..)


知らない人に何を言われても気にならないが、友人だと思った人に嫌われたとしてら、それはちょっとどころかけっこう辛いなと、リンゴは苦笑しながら帰宅した。

 

 

チェロはヤンチャな王子になりそう..

 

 

23日

 

 

訃報が流れる。

 

初代の時に友人だった気がする..

 

他の代では星の日にお菓子をふんだくった...

 

 

 

セイとアンヘラの子供が産まれる!

 

 

昨日は朝ごはんどころではなかったのでようやく落ち着いてみんなで食事を。

 

 

セシリア

「ママ、お弁当ちょーだい」

 

 

リンゴ

「じゃあ、はい

チーズケーキだよ」

 

喜ぶセシリアだが、なんだか空元気に見えた。

 

リンゴ

「どうしたの?元気ないね?」

 

セシリア

「んー…なんでもないよ」

 

 

姉がしょんぼりしてるのに、息子にこんなことを聞かれてしまった..

 

とりあえず、葬儀に行ってみると喪主はカトリーンさんだった

 

 

 

 

 

亡くなったサガライアスさんはカトリーンさんのお父さんだった。

 

ティアゴのお父さんがはやくに亡くなっていることを思えば、かなり長生きだったんじゃないかと思う..

 

ティアゴのご両親は今から10年ほど前に亡くなってるはず..どゆことだ??なんでこんなに差が?

 

 

 

 あとで調べると

ティアゴのお父さんのバルミロさんは181年生まれ

お母さんのジョーハンナさんは183年生まれ

カトリーンさんのお父さんサガライアスさんは188年生まれでそこそこ長生きだった

 

カトリーンさんにお悔やみを。

 

 

 

レドリーは思ったより元気だった。

 

そりゃ、彼女が出来ればご機嫌になりますよねー

(嫌味)

 

 

葬儀が終わり、城に戻り温室で蜂蜜や花を採取する。

 

デイリーミッション消化の料理を作ろうと部屋に戻ると、ヴェルンヘルが入ってきた。

 

 リンゴ

(ま、まさか?!

 

マズイ、子供たちがいない)

子供を理由に逃げようと思っていたのにいない..

 

 

ヴェルンヘル

「リンゴ♪」

 

 

 

リンゴ

「なに?そんなにベタベタして…」

 

完全に油断していたリンゴはべラスシチューを持ったまま固まった。

 

ヴェルンヘル

「ねて、リンゴ…子供欲しい?」

 

リンゴ

「………わたし、この前なにをしたか目の前で見てたよね?…………嫌じゃないの?」

 

夜だとはいえ、炎に照らされた中でヴェルンヘルはティアゴの背中越しにリンゴが人を斬ったのを見ていたはずだ。

 

 

ヴェルンヘル

「……?あれは俺たちを守るためだよね?武人なら敵を斬ってなにがおかしい?」

 

ヴェルンヘルは目を細めて優しげな笑みを浮かべた。

 

「何があっても俺はリンゴの味方だよ」

 

 

リンゴ「……っ」

 

不満はたくさんあるし、だったらなんでデートを断るんだ、なぜ浮気するんだと言い返してやりたいのに、きっとこうやって何人も口説いてきたんだろうヴェルンヘルにリンゴはほだされてしまった。

 

 

 

リンゴ(私って単純だ..

 

 

 

嫌いになれたら楽なのに)

 

 

昼になり、カルネ遺跡に入っていくティアゴを見かける。

 

 

 

義父を亡くしてティアゴはどん底だったので、

そっとしておくことにした。

 

 

 

今日はジェレマイアの決勝戦。

 

相手はエドモンドだが、戦いの行く末をリンゴは見ることは出来ない。

 

渡したお守りに気持ちを込める。

 

リンゴ

「試合頑張ってね!」

 

ジェレマイア

「うん、ありがとう」

 

まだ怪我は治ってないが、鋼の心を持つジェレマイアのことだからきっと全力を尽くしてくれるはず。

 

 

ダンジョンから出てきたティアゴに差し入れを。

 

おーいで呼んだから、みんなの視線が集まってしまった。

 

ティアゴ

「…ありがとう、美味しそうだね」

 

テンションが低い。

 

どん底だから仕方ない。

 

リンゴは魚釣りに誘った。

 

 

元気になってほしい一心で、

 

 

ティアゴのパシリとなる。

 

変な仮面がほしいというので、仮面も渡す。

こんな趣味本当に理解できない。ヒドイw

 

 

 

 

夕刻

 

リンゴはお役目を果たすため、騎兵トーナメントを見守った。

 

 

 

金髪の女性は、ローデリックの奥様であるサブリーナさん。

 

 騎兵になるのは決定してるのでお守りは渡さず見守ります。

 

サブリーナさんの勝利で終わる。

 

 

 

リンゴ

「優勝したサブリーナ・チチェスター」

 

 

 

リンゴ

「そして果敢に戦ったペンジャミン・カルドンヌ」

 

 

リンゴ

「陛下の代理人として、両者ともに優れた戦士であることを認め、喜んで来年の騎士隊に迎えよう」

 

 

お二人ともお疲れ様でした!

 

 

 

リンゴ

「おめでとうございます。来年から夫婦で騎士隊ですねー」

 

リンゴがニヤリとわらうがローデリックは無表情のままリンゴを見ると視線をそらせた。

 

リンゴ

「何か言ってくださいよ」

 

ローデリックの心中が分からないまま、

 

武術職のトーナメントは全て終了する。

多分照れ隠しなんだと思う


リンゴ

(やっぱり嫌われたのかな?)

 

 

 

 

ジェレマイアはリロードする必要もなく、勝利していた。

 

さすが安定の強さです。

 

 

プラプラしているティアゴがいたのでダンジョンに誘う。

 

禁断の遺跡を踏破する時間はないのでカルネで。

 

 

リンゴ

「パッチャ狩りにいこーよ」

 

ティアゴ

「…いいね、いくよ」

(やっぱりパッチャ狩りに誘ってきた…いつものリンゴだな…)

 

 

リンゴ

(ティアゴ君、ちょっと元気になってる..どん底じゃないから何か食べれてたのかな)

 

 

ティアゴ

「セシリア様、なんか落ち込んでたけどまた叱ったの?」

 

リンゴ

「………セシリアね、失恋したからじゃないかな」

 

 

ティアゴ

「失恋?!セシリア様が?!」

 

リンゴ

「気づいてないの?」

 

ティアゴ

「どこの誰だよ、セシリア様を振ったのは!」

 

まるで自分の娘がふられたかのようにその声には怒りが滲んでいる。

 

リンゴ

(オメーの息子だよ…親子でバーナード親子に失恋するとは)

 

親子の趣味が似ていて、娘を哀れに感じた。

 

 

 

リンゴ

(ティアゴ君の熟年前の最後の時間、私がもらっちゃった..)

 

リンゴ

「ご馳走さまでした」

 

ティアゴ

「なにか俺、あげたっけ?」

 

リンゴ

「ティアゴ君をもらっちゃった」

かなり省略したら、響きがおかしくなった。ティアゴは目を瞬かせた。

 

ティアゴ

「なんだそれ、やらしい言い方w」

 

 

 

セイの家を訪ねると、マルセルとリリーさんの隣の家だった。

 

従兄弟で家が隣とかなんかいいな..

 

 

そして迎えた出産の時

 

 

 

 

 

可愛らしい女の子でした♪

 

姪っ子だからもう呼び捨てなんだね

 

名前はアリスちゃん!

 

抱っこさせてくださーい♪

 

 

 

 

 

カトリーンさんが会いにきてくれた

 

もうどん底ではなかった。何か食べれたのかな?

 

 

外に出るとレドリー。

 

 

レドリー

「はい、これ、リンゴちゃんにプレゼント。青い貝殻だよ」

 

 

リンゴ

「ありがとう、大切にするね」

 

 

レドリー

「喜んでもらえてよかった」

 

 

リンゴ

(香水なんかつけちゃって大人びて..ついこの前まであーーんなに小さかったのになー)

 

目の前にいる青年の成長に、リンゴはちょっぴり寂しくなった。

 

セシリアにバトンタッチのときが迫ってるのですから、時は確実に流れているのです。

 

 

いつもわざわざよく知らない奏士にミッションを受けにいっていた手間が省けると、レドリーからミッションを受ける。

 

 

 

 

貝殻のお礼に差し入れを。

 

 

帰り際に、

リンゴは住民台帳をパラパラとめくった。

 

 

 

リンゴ

「…………」

 

 

セシリアのお相手選びが難儀することを、薄々と感じていた..