任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
4日
この日、ラウル家はお誕生日の人が二人います。
ヴェルンヘル
「お誕生日おめでとう!」
セシリア
「おたんじょうび、おめでとうございます!」
リンゴ
「ありがとう、何だか照れちゃうな…」
マドック
「ありがとう♪へへ…やっぱりうれしいな」
リンゴとマドックさんのお誕生日。
マドックさんと同じ誕生日だなんて嬉しいなぁ。
( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
ヴェルンヘルに坑道の奥地に連れていかれたリンゴを追いかけてきてくれたガラがお祝いをしてくれた。
坑道の誘いだから確かスクショ撮ってないんだと思うけどまさか噂のドルム病なんじゃ…
ガラ
「リンゴ、お誕生日おめでとう♪」
リンゴ
「ガラちゃん、ありがとうー!」
ガラにハーブを採りに連れて行かれたんだけど、まさかの一発でイムのフンをとってしまって慌ててバシアス浴場に。
大人になって一発でイムのフンを掴むなんてついてないw誕生日なのに
ゴシゴシ洗って、ふうと一息ついていると
ティアゴ
「リンゴ、お誕生日おめでとう♪」
リンゴ
「あ、ありがとう
これからもよろしくね」
なんだか恥ずかしくて消え入る声で答えた。
ティアゴ
「どうしたの?恥ずかしいの?」
リンゴ
「…そ、そんなことないよ…」
ティアゴ
「嘘が下手だね」
恥ずかしそうに視線を逸らすリンゴに、ティアゴはニヤリと笑った。
リンゴ
「ティアゴ君の意地悪!!それにエッチ!」
ティアゴ
「導きの蝶を使ったらここに連れてこられたんだよ。まあ、ラッキーだったけど?水着姿みれて」
リンゴ「〜〜〜」
驚いて言葉が出なくてリンゴは下を向いた。
もし勝敗というものがあるならば、完全にリンゴの負けだ。
ティアゴ
「いつまでもここにいてもいいけど...キノコや薬草探しに行くけど一緒にどう?」
リンゴ
「う、うん..行く」
なぜかティアゴはウロウロした。
エルネアあるある..
リンゴ
「ティアゴ君大丈夫?ボケたの?」
ティアゴ
「人を年寄り扱いするなw」
二人でキノコ狩りをしていると
イラリオ君。
イラリオ
(父さん、そういえば毎年4日だけは必ずリンゴさんのところに行ってるよな..)
そこにヴェルンヘルがやってきた。
Σ(・ω・;)
え、ここでチューしろっていうの?
ティアゴも、さすがに少し驚いた顔をして突っ立っている。
ティアゴだけではなく、幼女三人というギャラリーつき。
めっちゃ見てる。
じーっとみてるww
「王様?」
「王様だー」
リンゴは
「ここだと恥ずかしいよw」
とはぐらかした。
ロイス
「何してるの?」
ほんとそれだよねww
カルラちゃん..交友欄が102人あってもぎゅうぎゅうなので仲人で仲良しが増えてしまい、間違えてほかの人に話かけるとすぐに他人になってしまう。
カルラちゃんもすぐに他人になってしまったw
それでも話しかけてくれるカルラちゃん…ありがとう
セラフィーナ
「リンゴ、お誕生日なんでしょ?おめでとう!」
リンゴ
「ありがとう、セラフィーナちゃん」
今更だけどセラフィーナちゃんも呼び捨てするタイプかw
人多すぎだよ、
こんな所でチューとか無理w
エドモンドさんには釣り場を聞かれた。
それからダンジョン。
ヴェルンヘルが拗ねてるかもしれないから一緒にきてもらう。
どうせ暇だろうし
放っておくと女のところ行ってそうだし
次はアラルコスを少し育成。
気まぐれにバーナード親子を突っ込む。
レドリーはすぐ帰ってしまうから、あっという間に二人きりになるから一度終了して
ローデリックを投入。
ティアゴ
「リンゴの誕生日だし、酒場行く?」
リンゴ
「せっかくだけど、ちょっと、夜はやることがあって..」
ティアゴ
「最近夜コソコソしてない?まさか、本当に男と遊んでるんじゃ..」
リンゴ
「男遊びなわけないw Xさんと訓練してるだけだよ」
(どうでもいい人に手を出すくらいならティアゴ君に手を出すよ…)
ローデリック
「噂で聞いた。バルナバ兵団顧問とXさんとリンゴが夜な夜な門のそばで怪しげな儀式をしてるって」
ティアゴ
「……あの黒い魔物が倒せないからって呪いの儀式でもしてんの?」
リンゴ
「怪しげな儀式でも呪いの儀式でもありません」
ダンジョンを終えて解散すると、ローデリックが遠ざかっていくのを確認して
リンゴ
「せっかく誘ってくれたのにごめんね。落ち着いたら、一緒に飲みに行ってくれる?」
ティアゴ
「それはいいけど..」
リンゴ
「あと、遊ぶとか私冗談で言ったことあったけど、誰とも遊んでないよ」
本気で勘違いされてるとは思わないが一応言うと、ティアゴは苦笑した。
ティアゴ
「わざわざ言わなくても分かってるよ。リンゴは遊べる性格じゃないよな」
リンゴ
「それに、私はまだティアゴ君が___」
と言って、リンゴはハッとして口を閉じた。
リンゴ(なにを、言おうとしてるの、私は…)
「約束の時間だから、そろそろいくね。ダンジョン付き合ってくれてありがとう!お疲れ様でしたー」
リンゴは下を向いて早口でいうとくるりと身体の向きをかえてXとの約束の場所に向かった。
リンゴ(酔ってないのに本音が...気をつけないと)
ティアゴ
「_______バカ」
帽子を深く被る直したティアゴの表情は誰にも見えなかった。
Xとバルナバに合流するの、さっそく始まった。
X
「私が昔使っていた炎玉という魔銃。炎魔法を使うのに適した魔銃。これはリンゴちゃんにあげる」
エルネアにある魔銃のデザインとは全くちがう。材質も、リンゴが知らないものだった。
リンゴ
「いいんですか?そんな大切なもの」
X
「ええ。わたしじゃ相性が悪くて使いこなせないから。私は私で専用のがあるし。最終調整はさっき終えたから、もらってちょうだい」
リンゴ
「ありがとうございます」
受け取った魔銃はやはり重かった。
(鍛えないと無理かな..バーニスちゃんたち山岳女性なら楽勝?)
X
「教えたとおりやれば、火魔法が魔銃から発射される。城壁に上がって門の外に向かって数発撃ってみましょう。ヴェルンヘル陛下に許可はとってあるから」
リンゴ
「分かりました」
三人は城壁に上がった。
荒野は果てしない闇が広がっている。
魔銃はとても重く、バルナバに支えてもらいながら構えた。
バルナバが作ってくれた特製カートリッジを装填する。
すでに硝煙の匂いがかすかにした。
意識を魔銃に集中させると、それに応えるように魔銃が光りだした。
X
「エルネアの銃と違って、魔力にすぐ反応する。真っ直ぐ前をだけをみて、放つのよ」
リンゴ
「はい!」
引き金を、引くと、ゴオオオと音を立ててまるで火炎放射器のように真っ赤な炎が吹き出された。
あまりの熱と、衝撃にリンゴの身体が傾き、バルナバが身体で受け止めてくれた。
X
「最初にしてはなかなかの威力ね。少しずつ威力をあげていけば実戦でも十分使えるはず」
バルナバ
「これが魔法を含んだ攻撃...俺たちが使うものとは別物だ」
そこにハシゴを登る音が聞こえた。誰かが登ってきた。
赤い服が見えて、ティアゴが近づいてきた。
X
「そろそろアンタが口をだしにくるんじゃないかって思ってたわよ」
やってきた人物に不敵な笑みを浮かべるX。
ティアゴ
「……つまり、今の攻撃の致命的な欠点、分かってるんですね」
リンゴ
「致命的な欠点?」
ティアゴ
「今の攻撃が、これから射程が伸びていったとしてもそこまで伸びるとは思えない。あの魔物に攻撃を当てるなら、相当接近しないといけない。リンゴは一人でこの武器を持てない。馬に乗りながらなんて、無理ですよね。この城壁からならきっと魔物に届かない。
どうやって、実戦で使うのか?」
バルナバ「……」
ティアゴ
「あのすばしっこい黒い魔物に当てる__あの魔物が自分に突っ込んでくるのをギリギリまで引きつけて、避けられないほど接近してうつしかない。火炎放射なら、連続撃ちは無理だ。失敗したら次にすぐ切り替えられないだろうし」
ティアゴ
「つまり、必ず犠牲者が出る作戦、ってことですか?Xさん」
X
「私は、リンゴちゃんが炎属性の魔法を使えることに気づいたからなんとか使えるようにしているだけ。作戦なんて、これから考えるのよ」
ティアゴ
「さっき、そろそろ俺が口を出してくるって言ったじゃないですか。今俺が言ったこと、脳裏になかったわけでもないですよね」
X「____否定はしない」
瞼を閉じてXが答える。
ティアゴ
「・・・最初から、この訓練を俺の耳に入れなかったのはこうやって言われて邪魔されるのを防ぐためなんじゃないんですか?」
X「リンゴちゃんの魔法が実戦段階にいくか、本当に使い物になるものなのかも分からなった。そんな意図はないわよ」
ティアゴはXを睨み、Xはそれを涼しい顔で受け止めていた。
バルナバとリンゴはハラハラしながら二人を見ている。
Xはため息をついて、
「万が一、ほかに手段がなくて、どうしようもなかったとしましょう。その時は、私はリンゴちゃんの隣にいる。魔物が火だるまになってそれに触れてリンゴちゃんがその炎に焼かれるようなことがあったら、消せるのは私だけだもの」
リンゴ
「Xさん___その時はよろしくお願いします..」
Xは力強く頷いた。
この日はこれで解散となった。
5日
リンゴ
「おはよう」
ティアゴ
「おはよう」
リンゴ
「あの、昨日はごめんね..」
ティアゴ
「なんでリンゴが謝るんだよ。」
リンゴ
「…なんとなく?」
ティアゴ
「別に、誰が悪いというわけでもないし..」
リンゴ
「ティアゴ君はいつも私を守ってくれようとするね。ありがとう…」
ティアゴ
「別に…臣下として突然のことしてるだけだよ……っていうかおかしいだろ、王妃がなんで危険な目にあうようになってんだよ?他に方法ないの?」
リンゴ
「それが思いつかないから、Xさんや私は出来ることをしてるんだよ。他になにかいい方法があればいいけど」
ティアゴ「………」
リンゴ
「そうそう、私もう中和薬なくても大丈夫みたい」
ティアゴ
「ほんと?それは良かった..もしも体調悪かったらその時は一応飲んでね。まだ残りある?」
リンゴ
「数回分あるよ。残りは家宝にするね♪」
ティアゴ
「そんなもん家宝にしなくていいw」
お昼から授業。
武術職は、今日から試合がある。
負けることはなさそうだけど一応お守り渡しておくね。
*バーニスちゃんは他を寄せ付けない一強として山の女王として君臨している。
龍騎士のバルナバと長年競ってきたバーニーという強い人たちが退いた今、バーニスにとっては物足りない試合が続くだろう..
唯一、ウォーレスさんがパラメータ的にバーニスを脅かすことができるが、プレイヤー贔屓で必ずバーニスを勝たせる( •̀∀︎•́ )✧︎
リリーさん。
なんかこの二人最近仲がいい気がする。
よくダンジョンに一緒に突っ込んでるからなぁ。
リンゴ
(…つまり、ティアゴ君に知られたくないことがあるときはバーニスちゃんにも言わない方がいいってことか…)
Xさんとの訓練が終わってヘトヘトで帰るとヴェルンヘルが待っていた。
ヴェルンヘル
「だいぶ疲れてるね?大丈夫?」
リンゴ
「大丈夫だよ」
ヴェルンヘル
「Xさんとの訓練大変そう...」
リンゴ
「Xさんは教えるのうまいし、無駄がないからかなり効率的にできてそんなに大変じゃないの」
ヴェルンヘル
「そっか..これ、昨日渡せなかった誕生日プレゼント…」
チューを拒まれたから渡しそびれた..
リンゴ
「ありがとう、大切にするね♪」
マドックさん。
マドックさんの依頼をこなします。
お疲れ様でした♪